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585 場を和ませようと?
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2017. 5. 12
**********
後悔はない。あってはならない。そう思ってきた。けれど、あんな最期でなくても良かっただろうと思う時は何度もあった。
あの最期しかなかったけれど、それが運命だったのだと認めたくはなかった。抗い続けたその心が、今、救われた気がした。
ティアは誰にも気付かれないようにさっと涙を拭う。過去を思って、立ち止まって良いのはここまでだ。
悔しそうに、何か苦いものを飲み込んだまま立ち尽くしている。そんな強がりが見えるローズに、ティアは言った。
「サティアを名乗りたいなら好きにすれば良い。なんならついでに、女神だという肩書きもあげるよ」
「っ……」
ティアは、何よりも女神と呼ばれるのが嫌いだ。今持っている力も、こうして転生出来たのも女神という存在になったからだが、それでも素直に認めるわけにはいかない。
これは国を亡ぼして、大好きな兄姉達の死の上に立った証。そんな事を喜べるわけがない。女神だと名乗る事は、ティアにとって苦痛でしかない。
だが、ローズはそれが欲しいのだ。彼女は、誰が見ても分かる程、目を輝かせた。
しかし、ティアはけれどと続ける。
「けど、本当の意味で、サティアになる事は出来ない。きっと、あなたには背負えない。あれは私の人生だもの」
誰にも背負えない。背負わせる気もない。そう言えば、サクヤが真っ直ぐにローズを見て告げた。
「サティアの名を使ったって、何も得られないわよ? 何より今のあなたじゃ、誰も信じない」
「し、信じるわよっ」
「信じないわ。もし、信じると言うなら、そいつらはあなたを利用しようとしてるバカね」
「なっ」
「だって、実際、そうだったんじゃないの? ここにいるって事は、見捨てられたんじゃない? 必要ないって言われなかった?」
「っ……」
「ほらね」
何だか、サクヤは結構、否、かなり苛ついていたようだ。
腰に手を当て、哀れな娘を見て続ける。
「あんたが本当にサティアの生まれ変わりだっていうなら、利用価値は計り知れないもの。やつらが手放すはずがないわ。ここに居られるはずないのよ」
「くっ……」
ローズはジェルバに言われた言葉を思い出していた。信じられないという思いがあったのだ。そんな時に、サティアであるティアの話を聞いた。
非情な過去を持ち、伝説の赤髪の冒険者と気兼ねなく話す。そんな人並外れた所を見て、羨ましくなった。自分がサティアならという夢想が溢れてくる。
ここまで来てもまだ、ローズは自分が特別な存在なのだと思いたかったのだ。ただのローズに戻るのが怖いのだろう。
だが、そんな思い上がりは、サティアの辛さを知ったサクヤ達には苛立つものだった。
珍しく、カルツォーネも口を開く。
「サティアなら、利用しようとした奴らも許さないだろうしね。こんな所で捕まってないよ。それに、サティアは口よりも手が先に出るから」
「え、ちょっ、カル姐……?」
なぜか流れ弾が来た。
「そうねぇ。とりあえず潰してから『だって~』って言い訳がくるわよね」
「……サク姐さん?」
サクヤまでも、方向転換した。これはマズイ状況だ。そして、フォローにならない言葉がファルやシェリスからも飛んでくる。
「……サティアは加減が下手だ……」
「ティアは王女ですから。『容赦』と『自重』の文字は口から出難いのですよね。得意なのは『事後報告』で『事前に相談』が出来ないのが王女という生き物でしょう」
「……えっと……」
今になって、物凄く責められている気がする。
「あなたがサティアだとはあり得ないという事ですよ。マティも言っていましたからね。『死んでも治らない』と。魂、性格、生態、どれを取ってもあなたはサティアとは違う。お分かりになりませんか?」
「っ……わ、私は……っ」
「サティアではないです。私の愛するサティアであるはずがない。私の心が全く痛みませんから」
「……シェリー……」
何だ、その確信の仕方はとツッコミそうになる。だが、なぜかサクヤやカルツォーネ、ファルまでも大きく頷いていた。
「間違いないわ」
「うんうん。サティア相手だったら、シェリーのこのスイッチは入らないよ」
「……サティア以外には容赦しない……」
「当然ですね。ティア相手にこれをしたら私は死にます。嫌われたくないですから」
「……」
実に正直な意見だ。確かに、シェリスにこうして詰め寄られたら、見る目は変わる。対応の仕方を考えるだろう。
「さぁ、どうですか? 自分はサティアだなどと、もう二度と言いませんよね? 言えませんよね? 言ったら殺しますよ?」
「こらこらっ」
「何ですか、ティア? こんなゴミ虫、声を聞くのも、姿を見るのも腹が立つのですが?」
「ええ~……」
どうやらかなりご立腹だったようだ。だが、お陰でティアが向き合っていた暗い過去への思いは吹き飛んでしまった。
「っ……!?」
そんな中、ローズはシェリスの怒気に当てられて、しばらく前から声も出ない状態だったようだ。
「案外保ったね」
「距離が良かったんじゃない?」
「……建物の中では危険……」
ファルの言葉に、どういう意味だろうとティアが目を向ける。しかし、答えを口にしたのはカルツォーネとサクヤだった。
「シェリーは魔力準備中だったからねぇ」
「狭いわぁ。マジで心が狭い。こんなんでギルドマスターなんて気の毒だわ」
「相変わらず、キツネは分かっていませんね。ティアの為だけに大半を空けているのですから、狭いに決まっているでしょう」
「……」
これはいつものが始まるなと、ティアは少し安心した。
「あ~、いやだわ。物は言い様よね~。狭量だって認めればいいのに。これだから一つの事にしか拘ずれない変態はダメなのよ」
「相変わらず、一つに決められない優柔不断さを美徳だとでも思っているようですね。歳を取ると素直に他人の意見も入って来なくなるようですから、周りが迷惑します。ああ、失礼。本人は気付かないという大変幸せな病気でしたね」
「んふふっ」
「ふふふっ」
大変怖い。だが、いつもそう長くは続かないのだ。笑い合ったら大抵終息だ。これで終わったのだろうかと様子を窺っていれば、カルツォーネとファルの呑気な会話が耳に入ってきた。
「終わってしまったねぇ」
「……記録……取った……」
「おや。さすがはファル。まだそのノート、持ち歩いてたんだね」
「……マティとの約束……」
マティアスと何か約束していたらしい。
「うん。では、今度本にちゃんとまとめよう。ウチの蔵書に加えるよ」
「……末代まで……」
「いや、世界が終わるまで保管だ」
「……きっと平和になる……」
「そうだね。喧嘩は良くないと伝わるよ」
「……」
分かっている。彼らはティアに過去を思い出させてしまった事を悪いと思ったのだ。だから、あえて場を和ませようと普段通りを装った。だが、それが本当にいつも通りになってしまったのだ。
ティアや聞こえてしまったらしい王達は微妙な表情で目を見合わせるしかなかった。
**********
舞台裏のお話。
妖精王 《俺も行きたかったな……》
フィン 《……王があまり表に出るのは……》
妖精王 《分かってるんだがな……こんな時はやっぱり、あの子のそばにいてやりたい》
フィン 《王……きっと、また元気な顔を見せてくれますよ》
妖精王 《そうだな……けど、やっぱり心配だ》
フィン 《王っ!?》
妖精王 《ちょっとだけ出掛けてくる!》
フィン 《ああっ、お待ちください! 私も行きますからっ》
妖精王 《お前達、ちょい留守を頼むぞ》
妖精達 《行ってらっしゃいませ~》
フィン 《王!》
妖精A 《……今日に賭けてたの誰っ?》
妖精B 《やっぱりね~》
妖精C 《過保護なとこありますもんね~》
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
いつ出ていくか賭けてました。
まぁ、マイペースですし。
ようやく、ドクターストップ解除です。次回、月曜15日の0時です。
よろしくお願いします◎
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後悔はない。あってはならない。そう思ってきた。けれど、あんな最期でなくても良かっただろうと思う時は何度もあった。
あの最期しかなかったけれど、それが運命だったのだと認めたくはなかった。抗い続けたその心が、今、救われた気がした。
ティアは誰にも気付かれないようにさっと涙を拭う。過去を思って、立ち止まって良いのはここまでだ。
悔しそうに、何か苦いものを飲み込んだまま立ち尽くしている。そんな強がりが見えるローズに、ティアは言った。
「サティアを名乗りたいなら好きにすれば良い。なんならついでに、女神だという肩書きもあげるよ」
「っ……」
ティアは、何よりも女神と呼ばれるのが嫌いだ。今持っている力も、こうして転生出来たのも女神という存在になったからだが、それでも素直に認めるわけにはいかない。
これは国を亡ぼして、大好きな兄姉達の死の上に立った証。そんな事を喜べるわけがない。女神だと名乗る事は、ティアにとって苦痛でしかない。
だが、ローズはそれが欲しいのだ。彼女は、誰が見ても分かる程、目を輝かせた。
しかし、ティアはけれどと続ける。
「けど、本当の意味で、サティアになる事は出来ない。きっと、あなたには背負えない。あれは私の人生だもの」
誰にも背負えない。背負わせる気もない。そう言えば、サクヤが真っ直ぐにローズを見て告げた。
「サティアの名を使ったって、何も得られないわよ? 何より今のあなたじゃ、誰も信じない」
「し、信じるわよっ」
「信じないわ。もし、信じると言うなら、そいつらはあなたを利用しようとしてるバカね」
「なっ」
「だって、実際、そうだったんじゃないの? ここにいるって事は、見捨てられたんじゃない? 必要ないって言われなかった?」
「っ……」
「ほらね」
何だか、サクヤは結構、否、かなり苛ついていたようだ。
腰に手を当て、哀れな娘を見て続ける。
「あんたが本当にサティアの生まれ変わりだっていうなら、利用価値は計り知れないもの。やつらが手放すはずがないわ。ここに居られるはずないのよ」
「くっ……」
ローズはジェルバに言われた言葉を思い出していた。信じられないという思いがあったのだ。そんな時に、サティアであるティアの話を聞いた。
非情な過去を持ち、伝説の赤髪の冒険者と気兼ねなく話す。そんな人並外れた所を見て、羨ましくなった。自分がサティアならという夢想が溢れてくる。
ここまで来てもまだ、ローズは自分が特別な存在なのだと思いたかったのだ。ただのローズに戻るのが怖いのだろう。
だが、そんな思い上がりは、サティアの辛さを知ったサクヤ達には苛立つものだった。
珍しく、カルツォーネも口を開く。
「サティアなら、利用しようとした奴らも許さないだろうしね。こんな所で捕まってないよ。それに、サティアは口よりも手が先に出るから」
「え、ちょっ、カル姐……?」
なぜか流れ弾が来た。
「そうねぇ。とりあえず潰してから『だって~』って言い訳がくるわよね」
「……サク姐さん?」
サクヤまでも、方向転換した。これはマズイ状況だ。そして、フォローにならない言葉がファルやシェリスからも飛んでくる。
「……サティアは加減が下手だ……」
「ティアは王女ですから。『容赦』と『自重』の文字は口から出難いのですよね。得意なのは『事後報告』で『事前に相談』が出来ないのが王女という生き物でしょう」
「……えっと……」
今になって、物凄く責められている気がする。
「あなたがサティアだとはあり得ないという事ですよ。マティも言っていましたからね。『死んでも治らない』と。魂、性格、生態、どれを取ってもあなたはサティアとは違う。お分かりになりませんか?」
「っ……わ、私は……っ」
「サティアではないです。私の愛するサティアであるはずがない。私の心が全く痛みませんから」
「……シェリー……」
何だ、その確信の仕方はとツッコミそうになる。だが、なぜかサクヤやカルツォーネ、ファルまでも大きく頷いていた。
「間違いないわ」
「うんうん。サティア相手だったら、シェリーのこのスイッチは入らないよ」
「……サティア以外には容赦しない……」
「当然ですね。ティア相手にこれをしたら私は死にます。嫌われたくないですから」
「……」
実に正直な意見だ。確かに、シェリスにこうして詰め寄られたら、見る目は変わる。対応の仕方を考えるだろう。
「さぁ、どうですか? 自分はサティアだなどと、もう二度と言いませんよね? 言えませんよね? 言ったら殺しますよ?」
「こらこらっ」
「何ですか、ティア? こんなゴミ虫、声を聞くのも、姿を見るのも腹が立つのですが?」
「ええ~……」
どうやらかなりご立腹だったようだ。だが、お陰でティアが向き合っていた暗い過去への思いは吹き飛んでしまった。
「っ……!?」
そんな中、ローズはシェリスの怒気に当てられて、しばらく前から声も出ない状態だったようだ。
「案外保ったね」
「距離が良かったんじゃない?」
「……建物の中では危険……」
ファルの言葉に、どういう意味だろうとティアが目を向ける。しかし、答えを口にしたのはカルツォーネとサクヤだった。
「シェリーは魔力準備中だったからねぇ」
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「……」
分かっている。彼らはティアに過去を思い出させてしまった事を悪いと思ったのだ。だから、あえて場を和ませようと普段通りを装った。だが、それが本当にいつも通りになってしまったのだ。
ティアや聞こえてしまったらしい王達は微妙な表情で目を見合わせるしかなかった。
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舞台裏のお話。
妖精王 《俺も行きたかったな……》
フィン 《……王があまり表に出るのは……》
妖精王 《分かってるんだがな……こんな時はやっぱり、あの子のそばにいてやりたい》
フィン 《王……きっと、また元気な顔を見せてくれますよ》
妖精王 《そうだな……けど、やっぱり心配だ》
フィン 《王っ!?》
妖精王 《ちょっとだけ出掛けてくる!》
フィン 《ああっ、お待ちください! 私も行きますからっ》
妖精王 《お前達、ちょい留守を頼むぞ》
妖精達 《行ってらっしゃいませ~》
フィン 《王!》
妖精A 《……今日に賭けてたの誰っ?》
妖精B 《やっぱりね~》
妖精C 《過保護なとこありますもんね~》
つづく?
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