女神なんてお断りですっ。

紫南

文字の大きさ
上 下
18 / 457
2巻

2-1

しおりを挟む




   第一章 女神の新たな家族


 晴れ渡った空の下、一台の馬車が街道を進んでいた。

「そんな顔をするな。両親に会うのは十年ぶりだろ? 半年後には王都の学園に入学するんだ。今のうちに親孝行ぐらいしておけ」

 そう言ったのは、落ち着いた雰囲気のある初老の男だ。白髪しらがが交じり出した茶色の髪を後ろへ撫でつけ、困り顔をしている。

「……」

 男の向かいに座る少年は、無言のままうつむいていた。

「まったく。せっかくの美形が台無しではないか」
「っ……」

 まるでお伽噺とぎばなしの王子様のように美しい少年は、むくれてそっぽを向く。それを見た男は、窓枠に片肘をついて溜め息を漏らした。
 祖父と孫という関係である彼らは、長年離れていた本邸へと帰るところだ。
 普段から部屋に閉じこもりがちな少年には、窓の外の景色を楽しむ余裕もない。旅など憂鬱ゆううつなだけだと思っているのだろう。おかげで、会話さえ成立しなかった。
 こうなると、一人思考に沈むしかない男は、少年の将来の事を考えていた。

(筋金入りの女嫌いだからな……先が心配だ……)

 少年は人と関わる事を極端に嫌っており、特に女性が苦手だった。実の母親さえも嫌悪する始末で、唯一大丈夫なのは男の妻――つまり少年の祖母だけ。
 過去に何人もの乳母うば達に誘拐されて、トラウマを植えつけられた結果だった。

(どうしろっていうんだ……なぁ、お前……)

 男の胸元には、武骨な彼には似合わない小さなロケットがかかっていた。数ヶ月前に他界した妻の、肖像画と遺髪いはつが入っている。
 男はロケットをそっと撫でると、そっぽを向いたままの少年を見ながらまた溜め息を漏らす。そして、窓の外のなつかしい風景へと目を向けた。
 周囲が騒がしい事に気付いたのは、そろそろ故郷の街に辿たどり着くという頃だった。

「どうした、ゲイル」

 窓を開け、護衛を務めてくれている友人に声をかけると、いつになく焦った声が返ってくる。

「ちょい厄介な奴らに囲まれたっ。絶対に出てくんなよっ」
「……お祖父様……」

 不安そうな少年に、男は大丈夫だと頷く。そして窓を閉め、カーテンの隙間から外をうかがった。

(魔獣……いや、今うわさの『魔獣使いの盗賊』かっ)

 盗賊らしき者達の数は目視できただけでも八人。更にその倍の数の魔獣が馬車を囲んでいたのだ。


     ◆ ◆ ◆


 魔獣と呼ばれる危険な生き物が跋扈ばっこするこの世界にあって、比較的安心して散策できる穏やかな森。木々が陽の光を程よくさえぎり、様々な鳥達の声が聞こえる。
 その森に、少女の呑気のんきな声が響いた。

「マティ。そっち行ったよ~」

 彼女の名はティアラール・ヒュースリー。この領地を治めるヒュースリー伯爵の娘で、今年七歳になる。
 ゆるいウェーブのかかった薄茶色の髪は、後ろで小さく一つに束ねている。茶色の瞳はぱっちりとしており、常に子どもらしい好奇心で満たされていた。
 動きやすい服装は冒険者と呼ばれる者達のそれだ。手には長い棍棒こんぼうを持ち、トレードマークとなっている赤茶色のベストがよく似合う。

「ぐるるるる」

 マティと呼ばれた魔獣が威嚇いかくしながら追いかけているのは、長い耳を持つ毛玉のような小さな生き物だった。それはウッドラビットと呼ばれる魔獣で、よく畑を荒らすために害獣とされている。ひたいにある三つの角や皮は武器などの素材として高く売れ、肉はとても美味だった。

「その調子だよ、マティ。でも追い詰めすぎには注意」
「あうん?」

 ティアの警告に、マティが首を傾げた直後だった。
 いよいよ命の危機を感じたウッドラビットが、体に魔力を込めて飛び跳ねたのだ。幹をくぼませるほどの勢いと威力で木々の間を飛び跳ね続け、止まる気配がない。

「あ~……仕方ない。マティはルクスのところに避難してて」

 ティアは呆れ顔でつぶやくと、跳ね回る毛玉達を棍棒こんぼうで次々と叩き落としていく。その様子を見ていた護衛のルクス・カランが、溜め息まじりに声をかけた。

「ティア。あまり捕りすぎるなよ」

 カラン家の当主は代々ヒュースリー伯爵家に仕え、護衛の任に当たっている。先代が早く引退したため、その一人息子であるルクスが家業を継ぎ、ティアの護衛兼保護者を務めていた。
 真面目で苦労性なルクスはまだ二十一歳の若さだが、ティアに振り回されるうちに妙に達観してしまった。そのせいで実年齢よりも少し上に見られるのが悩みらしい。
 ティアはルクスの忠告をしっかりと聞きつつも、その手を止めようとはしない。

「うん。元気な奴を五匹だけにする」

 よさそうな獲物に目星をつけながら、ティアはそう答える。だが、ルクスはその数に疑問を抱いたようだ。

「なんで五匹なんだ? クエストは三匹だったはずだろ?」
「残りは今日のお昼ご飯」
「あんっ」

 間髪かんはつれず答えたティアに、マティも同意した。

「そうか……」

 ルクスを納得させたティアは、楽しそうに毛玉達を気絶させていく。その手際は鮮やかで、とても子どもとは思えない。

「アイテムボックスに五匹も入るのか?」
「ルクスってば、今更そんな事聞くの? 私のアイテムボックスに不可能はないっ」

 腰につけているポーチはアイテムボックスと呼ばれる魔導具で、ティアが独自に作製したものだった。市販のアイテムボックスの数倍もの容量を持つ、反則級の代物だ。
 それを思い出し、ルクスは項垂うなだれる。

「……聞いた俺が悪かった……」

 今日ここへ来たのは、『そろそろクエストを受けてみたいなぁ』というティアの一言がきっかけだった。朝早く冒険者ギルドへ出掛けたティアは、すぐにクエストの掲示板へ向かい、一枚の紙をルクスに見せて言ったのだ。

『これこれっ。ウッドラビットを三匹狩ってくるってやつ。このお肉っておいしいんだよね~』

 つい数ヶ月前に、前世からの夢であった冒険者になったティアは、そろそろ本格的に活動したいと思っていた。だが過保護なルクスに言えば止められるだろうと予想し、彼の返事を待たずにクエストの登録を終え、この森にやってきたのだ。
 ティアの行動力をあなどっていたらしいルクスは、止められなかった事を少し後悔しているようだ。そんな彼を励まそうと、ティアは努めて明るく言った。

「ルクスっ。ほら、全部で十二匹もいたよ」
「……そうみたいだな……」

 ティアにとっては、虫をはたき落とすようなものだ。とはいえ、魔獣相手に全く動じないというのはいかがなものかとルクスは首をひねっていた。
 そこで、不意にマティが不満げな声を出す。

「あぅ~ん」

 ティアはマティが何を求めているのかを察して、咄嗟とっさに注意する。

「あ、生ではダメだよマティ」
「あんっ」

 地面に転がるウッドラビットを小さな前足でつつき、鼻を近付けているマティは、最強の魔獣と恐れられるディストレアの子どもだ。だが今はディストレア特有の赤い毛色を魔術で黒く変えているので、無害な子犬にしか見えない。
 ティアの注意を受けたマティは唐突に体に魔力を込め、口から吐いた炎で一匹を丸焼きにした。

「マティ……お腹いてたの……?」
「くぅ~ん」
「そっか。あっちに持っていって食べな」
「あんっ」

 マティは素直に従い、丸焼きにしたウッドラビットをくわえて少し離れた場所へ移動した。
 その自由な姿が、ティアの前世の記憶を呼び戻す。

「……母様……」

 なつかしい気持ちになったティアは、目を細めてマティを見た。
 マティの名はティアの前世の母で、『赤髪のディストレア』と呼ばれた最強の女冒険者――マティアス・ディストレアからもらったのだ。
 そう、ティアには前世の記憶がある。それは誰にも言えない秘密だった。
 ここは現在フリーデル王国という国になっているが、かつてはバトラール王国という国があった。ティアはその国の第四王女サティア・ミュア・バトラールとして生きていたのだ。
 母マティアスは冒険者から一転、バトラール国王の第三王妃となった。彼女はハイヒューマンと呼ばれる者の一人で、人族の中でも特に高い身体能力と、長い寿命を持っていた。だが、その命はサティアが十歳の時に唐突に尽きたのである。
 思えば、それが悪夢の始まりだったのかもしれない。ゆっくりと、しかし確実に国はみ、衰退していった。
 そして、サティアは決意したのだ。国を滅ぼし、全てを一からやり直す事を。
 反乱軍を陰で導き、王族の血を絶やして、最後にサティア自身も命を絶った。これで国を一から作り直す事ができるだろうと、安心して永遠の眠りについた。
 だがその後、予想外の神判が下り、この時代に転生したのだ。

「なんか嫌な事を思い出しちゃったな……」

 前世では母マティアスに憧れ、冒険者として生きる事を夢見ていた。だからこうして生まれ変わり、冒険者になれた事は嬉しい。
 しかし、転生の折に天使カランタから告げられた言葉が、ティアを嫌な気持ちにさせる。

「女神とか……マジ勘弁だよ」

 サティアの意図を知る者達が、その死をいたみ、後世の人々に功績を語り継いだ。そのせいでサティアは『断罪の女神』としてあがめられ、信仰されていったのだ。
 五百五十年もの間、人々から捧げられ続けた祈りは、サティアの眠れる魂に力を与えた。その結果、彼女の生まれ変わりであるティアは、女神としての絶大な力を宿す事になったのだ。

「魔力が多いのはいいんだけどね……」

 そうつぶやきながら、ティアはウッドラビットを素早く血抜きし、さばいていく。血のにおいが辺りに残らないよう、風の魔術で散らす事も忘れない。
 サティアであった頃は魔術の研究が趣味だったが、魔力をほとんど持っていなかったため、あまり実践できなかった。そのせいで溜まっていた鬱憤うっぷんを晴らすように、莫大ばくだいな魔力を手に入れた今、ティアは前世の知識を乱用している。

「どう? ルクス。これって冒険者っぽくないっ?」
「初めてのはずなのに、さばき慣れてるように見えるのは気のせいか?」
「えー、気のせいじゃない?」

 前世の記憶のおかげで、知識は無駄に有り余っているのだ。これを使わない手はないだろう。

「冒険者、サイコーっ」

 天使からは『世界を平和に導いてほしい』と言われたが、今のティアにはそんな事はどうでもよかった。今回の人生こそは自由に生きたいと望んでいるのだ。だから今が楽しくて仕方がない。
 アイテムボックスにウッドラビットをしまい込んだティアは、「早く帰ってご飯にしよう」などと言いながら、街に向かって歩き出した。しかし、しばらくして突然ピタリと立ち止まる。

「どうした、ティア」

 ティアが何かに注意深く意識を向ける様子を見て、ルクスは反射的に警戒態勢をとる。ここ数年の付き合いで、ティアの気配察知能力が並外れて高い事を誰よりも理解しているのだ。その足元では、マティも小さくうなり声を発していた。

「ねぇ、聞こえない?」
「……ん? 馬の鳴き声と……」

 それにルクスが気付いた時、ティアはもう走り出していた。
 森から出て近くの街道へ向かうと、そこには一台の馬車が停まっていた。その周囲を盗賊らしき者達と、たくさんの魔獣が取り囲んでいる。

「魔獣に襲われてるのかっ?」

 慌てて後を追ってきたルクスが、焦ったように言った。

「違うっ。『魔獣使いの盗賊』だよ」

 そう言いながら、ティアは躊躇ちゅうちょなくそちらへ走る。最近、魔獣を連れた盗賊による被害が多発していたのだ。
 魔獣の数があまりにも多いので、ルクスはティアを止めるべきかどうか迷っている様子だった。だが、止めても無駄だと分かっているからか、何も言わずに追いかけてくる。
 その気配を感じながら、ティアは冷静に状況を分析していた。
 その時、ルクスが驚きの声を上げる。

「っ親父!?」
「へ?」

 ティアは思わず後ろを振り返る。ルクスの視線は、馬車を守る護衛のうちの一人に向けられていた。


     ◆ ◆ ◆


 男は馬車の窓から外の状況を確認していた。
 護衛はゲイルを含めて五人。手を貸したいところだが、手元には少年との訓練に使うナマクラしかない。それでも力になれるだけの技量はあるつもりだが、温室育ちの少年を一人残していくのは気が引けた。

(仕方ない。ここはゲイル達に頑張ってもらうしか……)

 その時、辺りに甲高かんだかい声が響いた。

「【嵐花らんか】ッ」

 ゴウッという音と共に、キャンキャンという魔獣達の悲鳴が聞こえる。魔術で作った風の球をぶつけられたようだ。男は誰がやったのかと窓から外を見回す。
 すると今度は、場違いに呑気のんきな声が聞こえた。

「ふっふっふっ、勉強してた甲斐かいがあったわぁっ」

 その声の幼さに、誰もが動きを止める。男も、ようやくその姿を捉えた。
 嬉々として盗賊達の中へ突っ込んだ少女は、長い棍棒こんぼうを器用にあやつり、盗賊と魔獣を次々と蹴散けちらしていく。その動きは舞を踊るかのように軽やかだった。

「おひげのオジサン三十万~。吊り目のネエさん二十万~」

 おかしな歌を歌い出した少女は満面の笑みを浮かべており、見るからにご満悦まんえつだ。

「二人合わせて五十万~。今日の夜ご飯はなんだろなぁ~」
「やめなさいっ」

 すかさず注意したのは、若い青年の声だった。

「いやぁん。臨時収入ぅぅ~」
「そんな言葉、どこで覚えてきたっ!?」
「ふふっ、秘密~。ああっ、二十万が逃げるっ」

 それを聞いた男が少女の視線を辿たどると、一人の女盗賊が逃げていくのが見えた。

「だから、やめなさいってっ」

 青年が止めるのも聞かず、少女は女盗賊に向かって両手をかざした。

「逃がさないんだからぁっ。【岩花がんか】ッ」

 次の瞬間、少女の手からいくつもの石礫いしつぶてが出現し、その全てが女盗賊に命中する。女盗賊が倒れるのを見た男は、目を見開く事しかできなかった。

「こらっ、死んだらどうするっ」

 そんな青年の声が響く中、倒れずに残っていた盗賊達は我先にと逃げ出す。それを見たゲイルがげきを飛ばした。

「全員捕まえろっ!!」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話

ラララキヲ
恋愛
 長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。  初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。  しかし寝室に居た妻は……  希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──  一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……── <【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました> ◇テンプレ浮気クソ男女。 ◇軽い触れ合い表現があるのでR15に ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾は察して下さい… ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜

白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。 舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。 王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。 「ヒナコのノートを汚したな!」 「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」 小説家になろう様でも投稿しています。

この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました

秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。 レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。 【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。 そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。