362 / 457
連載
513 ヒュリア・ウィスト
しおりを挟む
2016. 10. 26
**********
新学期の始まりを三日後に控えた早朝。その馬車は軽快な速度で王都へ向かって走っていた。
「ギリギリになってしまったわね」
「申し訳ありません、ヒュリア様。これほどトラブルが続くとは……やはり護衛を雇う方がよろしいかもしれません」
「ですが、もうここはフリーデルです。治安は良いと評判ですから、それほど心配はないでしょう?」
「それは……はい」
馬車に乗っているのは、ヒュリア・ウィスト。ウィストの第一王女だ。
「それよりもロイズ。編入についての手続きに問題はないのね?」
「はい。確認出来ております。コウザレーヌの学園からの推薦状もあり、歓迎するとのお返事も届いております」
「そう」
供についているのは、幼い頃から一緒に育ち、メイドとして今は傍にあるロイズ。それと、御者にロイズの兄がついている。
「ところで、ロイズは分かるけれど、リールは良かったの? 騎士になると言っていたでしょう」
「それが……試験に落ちたそうで……元々、ヒュリア様もご存知の通り、兄はそれほど体力もありませんし……剣の腕も私の方が上といった有様でしたから……」
「……そうだったの……私としては、御者を引き受けてくれて助かったのだけれど……複雑ね……」
「頼りにならない兄で申し訳ありません……」
ヒュリアは、気の毒そうに御者であるリールの丸まった背中を見る。
「けれど、ここまでの道中、盗賊達をなんとか退けられたのは、リールのおかげでもあるわ。それほど悲観する事はないわよ」
「お気遣い痛み入ります」
妹であるロイズの方が、実力もその他の能力も上だ。リールはそれがコンプレックスなようだった。
「兄には、フリーデルに滞在中、冒険者として働いてもらおうと考えております。この国で揉まれれば、今よりも少しはヒュリア様のお役に立てるようになるでしょう」
「そう。冒険者に……良いと思うわよ。この国の冒険者のレベルは高いと聞いていますからね。さすがは、あの方のいる国です」
「はい。ジルバール様には、わたくしも、一目お会いできたらと思っております」
ヒュリアはジルバールを尊敬している。その影響で、ロイズもいつの間にか同じように尊敬の念を抱くようになったのだ。
ヒュリアは憧れの人の住む国に来られた事に喜びを隠しきれない様子で、頬を紅潮させている。
「わたくしの悲願でもあります。その為には、必ずやあの女神の生まれ変わりの化けの皮を剥がさなくてはなりません」
この国へ来た目的。それは、女神サティアの生まれ変わりだという少女が本物であるかどうかを見極める為。
だが、ヒュリアは八割がた偽物だと思っている。
「サティア様の存在を、あの方が感知できないはずがありませんもの」
これがヒュリアの見解だ。そして、それは決して間違いではない。
「ええ。わたくしもそう思います。それなのにこの国であの者が王子の婚約者候補に挙がるなど……ジルバール様に失礼です」
「そうよね。サティア様はジルバール様と結ばれるべきなのです! 偽物とはいえ、王子と一緒になろうなどとっ……納得いきませんわ!」
そしてこれが、ヒュリアの本音だった。
「間違いなく偽物だと、自分で公表しているようなものです。なぜ、これが分からないのか……本当に愚かな人達ですわね……」
ヒュリアは第一王女。ウィストには、幼い王子が一人いる。まだ三つになったばかりで、王位を継ぐとしてもまだまだ先だろう。
だからこそ、本来は第一王女であるヒュリアが、夫となるべき者と支えていかなくてはならない。
しかし、ヒュリアは今の国が立ち行かなくなる事を予見している。国は、怪しげな信仰組織に乗っ取られつつあるのだ。
国にも優秀な者達がいる。ヒュリアを支持するものも少なくない。国の為に女王にとの話も出る程だ。
「ねぇ、ロイズ。わたくし、学園を卒業したら、国に戻ろうと思うの」
「ヒュリア様っ。ついに王位を継ぐ覚悟をっ……」
「そうね……夫もまだ見つけられていないけれど、あのままでは、わたくしを支持してくださる方々に申し訳ないわ。白黒は付けなくては」
「……と言いますと……」
ロイズは嫌な予感がすると、顔を青ざめさせる。だが、そんなロイズの顔をヒュリアは見ていなかった。
馬車の窓から外を見て、自国とは違う土地の風景を見つめている。そうして、ヒュリアは再び口を開いた。
「サティア様は、なぜ国を滅ぼされたのでしょうね……あれほど愛してくださる方もいて、お母上譲りの力もあったというのに……」
「ヒュリア様……?」
それは、今や誰も疑問に思わない事。サティアは断罪の女神。そう呼ばれるからには、国が悪かったのだとしか思わない。
「ジルバール様の伝記を読んでから思うのよ……サティア様は、身内を殺せるような人だったのかしらって……」
そんな人を、ジルバールは愛さないだろうと思った。そして今、病んでいく自国を思うと、自分にこの決断ができるだろうかと考える。
「身内に手をかけなくてはならないほど、追い詰められていらしたのかしら……」
そんな風には思えない。ジルバールの愛したサティアなら、貪欲に、それ以外の道を探したはずだ。その力も人望もあっただろう。
「この国にいれば、分かるかしら……かつて、あの方々が生きた、この場所なら……」
「ヒュリア様……」
ヒュリアはずっと考えている。見捨てきれない国の行く末を。どうすればいいのかと。
**********
舞台裏のお話。
ベル「お祖父様」
ゼノ「べ、ベル!? ま、まさかっ……」
ゲイル「おっ、ベル坊。どうだった」
ベル「はい。これでAランクの仲間入りです」
ゼノ「ぐぬぅ……」
ゲイル「よくやった。おい、ゼノ。お前も絶望してないで、褒めてやれよ」
ゼノ「うぅ……よくやった……っ」
ベル「は、はい……ありがとうございます」
ゼノ「ぐぬぅ……やるぞぉぉぉっ」
ベル「お、お祖父様?」
ゲイル「まぁ、ちょい待ってやってくれ」
ベル「はい……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
先を越されたお祖父様です。
悪い人ではないようです。
メイドと騎士志望の青年……何だか嫌な予感が……。
では次回、一日空けて28日です。
よろしくお願いします◎
**********
新学期の始まりを三日後に控えた早朝。その馬車は軽快な速度で王都へ向かって走っていた。
「ギリギリになってしまったわね」
「申し訳ありません、ヒュリア様。これほどトラブルが続くとは……やはり護衛を雇う方がよろしいかもしれません」
「ですが、もうここはフリーデルです。治安は良いと評判ですから、それほど心配はないでしょう?」
「それは……はい」
馬車に乗っているのは、ヒュリア・ウィスト。ウィストの第一王女だ。
「それよりもロイズ。編入についての手続きに問題はないのね?」
「はい。確認出来ております。コウザレーヌの学園からの推薦状もあり、歓迎するとのお返事も届いております」
「そう」
供についているのは、幼い頃から一緒に育ち、メイドとして今は傍にあるロイズ。それと、御者にロイズの兄がついている。
「ところで、ロイズは分かるけれど、リールは良かったの? 騎士になると言っていたでしょう」
「それが……試験に落ちたそうで……元々、ヒュリア様もご存知の通り、兄はそれほど体力もありませんし……剣の腕も私の方が上といった有様でしたから……」
「……そうだったの……私としては、御者を引き受けてくれて助かったのだけれど……複雑ね……」
「頼りにならない兄で申し訳ありません……」
ヒュリアは、気の毒そうに御者であるリールの丸まった背中を見る。
「けれど、ここまでの道中、盗賊達をなんとか退けられたのは、リールのおかげでもあるわ。それほど悲観する事はないわよ」
「お気遣い痛み入ります」
妹であるロイズの方が、実力もその他の能力も上だ。リールはそれがコンプレックスなようだった。
「兄には、フリーデルに滞在中、冒険者として働いてもらおうと考えております。この国で揉まれれば、今よりも少しはヒュリア様のお役に立てるようになるでしょう」
「そう。冒険者に……良いと思うわよ。この国の冒険者のレベルは高いと聞いていますからね。さすがは、あの方のいる国です」
「はい。ジルバール様には、わたくしも、一目お会いできたらと思っております」
ヒュリアはジルバールを尊敬している。その影響で、ロイズもいつの間にか同じように尊敬の念を抱くようになったのだ。
ヒュリアは憧れの人の住む国に来られた事に喜びを隠しきれない様子で、頬を紅潮させている。
「わたくしの悲願でもあります。その為には、必ずやあの女神の生まれ変わりの化けの皮を剥がさなくてはなりません」
この国へ来た目的。それは、女神サティアの生まれ変わりだという少女が本物であるかどうかを見極める為。
だが、ヒュリアは八割がた偽物だと思っている。
「サティア様の存在を、あの方が感知できないはずがありませんもの」
これがヒュリアの見解だ。そして、それは決して間違いではない。
「ええ。わたくしもそう思います。それなのにこの国であの者が王子の婚約者候補に挙がるなど……ジルバール様に失礼です」
「そうよね。サティア様はジルバール様と結ばれるべきなのです! 偽物とはいえ、王子と一緒になろうなどとっ……納得いきませんわ!」
そしてこれが、ヒュリアの本音だった。
「間違いなく偽物だと、自分で公表しているようなものです。なぜ、これが分からないのか……本当に愚かな人達ですわね……」
ヒュリアは第一王女。ウィストには、幼い王子が一人いる。まだ三つになったばかりで、王位を継ぐとしてもまだまだ先だろう。
だからこそ、本来は第一王女であるヒュリアが、夫となるべき者と支えていかなくてはならない。
しかし、ヒュリアは今の国が立ち行かなくなる事を予見している。国は、怪しげな信仰組織に乗っ取られつつあるのだ。
国にも優秀な者達がいる。ヒュリアを支持するものも少なくない。国の為に女王にとの話も出る程だ。
「ねぇ、ロイズ。わたくし、学園を卒業したら、国に戻ろうと思うの」
「ヒュリア様っ。ついに王位を継ぐ覚悟をっ……」
「そうね……夫もまだ見つけられていないけれど、あのままでは、わたくしを支持してくださる方々に申し訳ないわ。白黒は付けなくては」
「……と言いますと……」
ロイズは嫌な予感がすると、顔を青ざめさせる。だが、そんなロイズの顔をヒュリアは見ていなかった。
馬車の窓から外を見て、自国とは違う土地の風景を見つめている。そうして、ヒュリアは再び口を開いた。
「サティア様は、なぜ国を滅ぼされたのでしょうね……あれほど愛してくださる方もいて、お母上譲りの力もあったというのに……」
「ヒュリア様……?」
それは、今や誰も疑問に思わない事。サティアは断罪の女神。そう呼ばれるからには、国が悪かったのだとしか思わない。
「ジルバール様の伝記を読んでから思うのよ……サティア様は、身内を殺せるような人だったのかしらって……」
そんな人を、ジルバールは愛さないだろうと思った。そして今、病んでいく自国を思うと、自分にこの決断ができるだろうかと考える。
「身内に手をかけなくてはならないほど、追い詰められていらしたのかしら……」
そんな風には思えない。ジルバールの愛したサティアなら、貪欲に、それ以外の道を探したはずだ。その力も人望もあっただろう。
「この国にいれば、分かるかしら……かつて、あの方々が生きた、この場所なら……」
「ヒュリア様……」
ヒュリアはずっと考えている。見捨てきれない国の行く末を。どうすればいいのかと。
**********
舞台裏のお話。
ベル「お祖父様」
ゼノ「べ、ベル!? ま、まさかっ……」
ゲイル「おっ、ベル坊。どうだった」
ベル「はい。これでAランクの仲間入りです」
ゼノ「ぐぬぅ……」
ゲイル「よくやった。おい、ゼノ。お前も絶望してないで、褒めてやれよ」
ゼノ「うぅ……よくやった……っ」
ベル「は、はい……ありがとうございます」
ゼノ「ぐぬぅ……やるぞぉぉぉっ」
ベル「お、お祖父様?」
ゲイル「まぁ、ちょい待ってやってくれ」
ベル「はい……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
先を越されたお祖父様です。
悪い人ではないようです。
メイドと騎士志望の青年……何だか嫌な予感が……。
では次回、一日空けて28日です。
よろしくお願いします◎
10
お気に入りに追加
4,569
あなたにおすすめの小説
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。