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511 元気に過ごしています
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2016. 10. 23
**********
ティアがディムースへ双子の王子達を連れて来て数日が過ぎた。今日は、ベリアローズとエルヴァストのAランク認定試験の結果が分かるはずだ。
それが分かったら、二人は真っ直ぐディムースへ来る約束になっている。
ティアはそろそろ来るだろうと思い、昼頃、イルーシュとカイラントと散歩をしながら町の入り口で到着を待っていた。
「エルにいさま、まだ?」
「どっちからくる?」
二人はここ数日でたどたどしくも可愛らしい声で言葉を話すようになっていた。
二人で手をつなぎ、エルヴァストを今か今かと待っている。
「う~ん。もうすぐだよ。あっちから来るからね。見ててくれる?」
「「はいっ」」
長く二人だけで過ごし、世話をするのは数人の信頼のおけるメイド達とエイミールだけだったことで、王宮に溢れる黒い話には一切、触れる事がなかったようだ。おかげで大変物分りも良く、子どもらしい無邪気さがある。
六歳という年齢よりも、精神年齢が若干幼いのは仕方がない。
「「あっ」」
「来たね」
二人が揃って声を挙げ、指をさす先。そこに迎えに行った真っ白なゼブロと赤い毛色のマティが駆けてくるのが見えた。
一瞬笑みを浮かべたティアだったが、どうも危険な予感がしていた。
考えるより先に体は動く。まずバトラールの姿になり、双子を抱きこむ。そうして風の結界を張った。それも前方に壁を作ったのだ。
マティとゼブロは止まり切らずそれに激突する。衝撃は風で作った壁という事もありそれほどでもないが、弾き返す弾力がある。それによって、二匹は咄嗟に宙返りを決め、遥か後方に着地した。
《びっくりしたぁっ、主、ヒドイっ》
《ガウゥ……》
さっそく文句を言うマティと不満そうに唸るゼブロに、ティアは注意する。
「これがなかったら町に突っ込んでたでしょ? それと、文句を言うのは後ろに転げ落ちたお兄様達に謝ってからになさい」
《ん? あれ? なんで落ちてるの、ルクス、ベルベル》
「突然、宙返りしたのは誰だよっ」
「お、驚いた……」
咄嗟に受け身は取ったようだ。それも、落ちたのが宙返りをして着地した時だったからよかった。
一方、ゼブロに乗っていたエルヴァストは、着地の時にその反動で、自ら飛び降りていた。
それを見てはいなかったが、マティは自分の背中から地面へと転がって土がついたベリアローズとルクスの二人と、綺麗な着地を決めたらしいエルヴァストを見比べて言った。
《情けないなぁ、二人とも。エルルを見習いなよ》
「マティ……おやつ抜きだからな」
「火王に報告しておく」
《ええっ!! ごめんなさい!》
ちゃんと非を認めないからこうなるのだと、ルクスとベリアローズは半眼で見つめていた。
((えるる?))
「あ、違うよ。エル兄様。ほら、ご挨拶しようか」
双子は、目の前まで迫って来て派手に動いた二匹の大きな獣に怯えていた。
大きくなったティアは、庇護を求めるには充分だ。服を掴み、後ろに隠れていた。
マティはおかしな呼び方が好きらしく、そんなエルヴァストを呼ぶ言葉の響きが双子も気になったのだろう。
「ほら。ちゃんと前に出て。ご挨拶の仕方は教えたでしょ?」
「「はいっ」」
「ん? その子ども達は……」
エルヴァストは当然、二人に会った事はなかったのだ。だが、何かを感じたのだろう。
無邪気な子どもらしい笑顔を浮かべた二人は、それでもゼブロやマティがいる事で距離をとっている。そして、エルヴァストへ顔を向けて言った。
「「はじめまして。エルヴァストおにいさま」」
「わたしはイルーシュです」
「おとうとのカイラントです」
「「これからよろしくおねがいしますっ」」
「……え……な、なんでお前達がここにっ? 病気なんじゃ……」
((びょうき?))
驚愕するエルヴァストに対し、双子は揃ってコテンと首を傾げた。
「こらこら。お口で喋りなさい。それとエル兄様。驚くのは分かるけど、ちゃんと挨拶したから返してあげて」
「え、あ……エルヴァストだ。イルーシュ、カイラント……よろしくな」
「「はいっ」」
満面の笑みを浮かべる二人に、エルヴァストもつられて笑う。その時、町からクィーグの子ども達がエルヴァスト達を見つけて集まって来た。
「あぁっ、エル兄ちゃんだっ」
「ベル兄っ、ちゃんと受かった?」
「イルちゃん、カイちゃん一緒に遊ぼ~」
一気にまくし立てるように、元気な声が響く。
「ちゃんと……受かったさ!」
「え~っ、ならエル兄ちゃんも?」
「もちろんだ。ベルに遅れは取らないぞ」
「「だよね~」」
「……それはどういう意味だ……」
ここの子ども達の間では、既にベリアローズとエルヴァストは近所の気安く遊んでくれるお兄さん的な存在になっていた。
しかし、ベリアローズは結婚もしており、更に何故か子ども達は美人なお姉さんが大好きだ。そんなお姉さんとあまり遊びに来てくれなくなったベリアローズに、思うところがあるようで、たまにベリアローズがディムースに現れると、こうしてからかうようになっている。
だが、決して嫌いなわけではない。
「そんな事よりベル兄、遊ぼうよ。エル兄ちゃんも」
「イルちゃん、カイちゃんもだよっ」
「「あそぶ~っ」」
「あ、こら二人ともっ……」
イルーシュとカイラントは、エルヴァストの事など忘れ、子ども達の方へ駆け出してしまった。
そのまま子ども達と広場の方へと行ってしまう。
「あ~……また夜に熱を出すわ……」
二人にとって、外で走り回り、子ども達を笑い合う事は大切なのだが、未だに加減を調節できないようで、夕方頃から熱を出してしまうのだ。
これも経験かと、ティアはまた薬の用意をしなくてはと肩を落としたのだった。
**********
舞台裏のお話。
ビアン「ふぅ……」
リューク「どうした、ビアン。休暇明けだというのに」
ビアン「あ、父さん。いえ、安心したのと、自分の未熟さを痛感していただけで……」
リューク「……なにをしてきたらそんな複雑な感情を抱けるんだ?」
ビアン「子どもの成長を見ました」
リューク「子ども?」
ビアン「はい。エル様は逞しくなられたなと」
リューク「……そうか……そうだな。エル様の剣は、まだ見えていないが、変わっているらしいな」
ビアン「ええ。あれは勝つ為の剣です」
リューク「勝つ為の……そんな剣があるのか?」
ビアン「はい。見事、今回もAランクになられましたからね」
リューク「そうか、Aランクに……Aランク? 何の話だ?」
ビアン「あ……」
リューク「ビアン……Aランクとは、まさか冒険者の……ゲイルと同じ……?」
ビアン「……はい……」
リューク「ゲイルと同じ……っ」
ビアン「あ、父さんっ!? ちょっ、大丈夫ですか!?」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
気絶なさいました。
元気に育っている様子。
エル兄ちゃんには、ちゃんと説明しなくては。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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ティアがディムースへ双子の王子達を連れて来て数日が過ぎた。今日は、ベリアローズとエルヴァストのAランク認定試験の結果が分かるはずだ。
それが分かったら、二人は真っ直ぐディムースへ来る約束になっている。
ティアはそろそろ来るだろうと思い、昼頃、イルーシュとカイラントと散歩をしながら町の入り口で到着を待っていた。
「エルにいさま、まだ?」
「どっちからくる?」
二人はここ数日でたどたどしくも可愛らしい声で言葉を話すようになっていた。
二人で手をつなぎ、エルヴァストを今か今かと待っている。
「う~ん。もうすぐだよ。あっちから来るからね。見ててくれる?」
「「はいっ」」
長く二人だけで過ごし、世話をするのは数人の信頼のおけるメイド達とエイミールだけだったことで、王宮に溢れる黒い話には一切、触れる事がなかったようだ。おかげで大変物分りも良く、子どもらしい無邪気さがある。
六歳という年齢よりも、精神年齢が若干幼いのは仕方がない。
「「あっ」」
「来たね」
二人が揃って声を挙げ、指をさす先。そこに迎えに行った真っ白なゼブロと赤い毛色のマティが駆けてくるのが見えた。
一瞬笑みを浮かべたティアだったが、どうも危険な予感がしていた。
考えるより先に体は動く。まずバトラールの姿になり、双子を抱きこむ。そうして風の結界を張った。それも前方に壁を作ったのだ。
マティとゼブロは止まり切らずそれに激突する。衝撃は風で作った壁という事もありそれほどでもないが、弾き返す弾力がある。それによって、二匹は咄嗟に宙返りを決め、遥か後方に着地した。
《びっくりしたぁっ、主、ヒドイっ》
《ガウゥ……》
さっそく文句を言うマティと不満そうに唸るゼブロに、ティアは注意する。
「これがなかったら町に突っ込んでたでしょ? それと、文句を言うのは後ろに転げ落ちたお兄様達に謝ってからになさい」
《ん? あれ? なんで落ちてるの、ルクス、ベルベル》
「突然、宙返りしたのは誰だよっ」
「お、驚いた……」
咄嗟に受け身は取ったようだ。それも、落ちたのが宙返りをして着地した時だったからよかった。
一方、ゼブロに乗っていたエルヴァストは、着地の時にその反動で、自ら飛び降りていた。
それを見てはいなかったが、マティは自分の背中から地面へと転がって土がついたベリアローズとルクスの二人と、綺麗な着地を決めたらしいエルヴァストを見比べて言った。
《情けないなぁ、二人とも。エルルを見習いなよ》
「マティ……おやつ抜きだからな」
「火王に報告しておく」
《ええっ!! ごめんなさい!》
ちゃんと非を認めないからこうなるのだと、ルクスとベリアローズは半眼で見つめていた。
((えるる?))
「あ、違うよ。エル兄様。ほら、ご挨拶しようか」
双子は、目の前まで迫って来て派手に動いた二匹の大きな獣に怯えていた。
大きくなったティアは、庇護を求めるには充分だ。服を掴み、後ろに隠れていた。
マティはおかしな呼び方が好きらしく、そんなエルヴァストを呼ぶ言葉の響きが双子も気になったのだろう。
「ほら。ちゃんと前に出て。ご挨拶の仕方は教えたでしょ?」
「「はいっ」」
「ん? その子ども達は……」
エルヴァストは当然、二人に会った事はなかったのだ。だが、何かを感じたのだろう。
無邪気な子どもらしい笑顔を浮かべた二人は、それでもゼブロやマティがいる事で距離をとっている。そして、エルヴァストへ顔を向けて言った。
「「はじめまして。エルヴァストおにいさま」」
「わたしはイルーシュです」
「おとうとのカイラントです」
「「これからよろしくおねがいしますっ」」
「……え……な、なんでお前達がここにっ? 病気なんじゃ……」
((びょうき?))
驚愕するエルヴァストに対し、双子は揃ってコテンと首を傾げた。
「こらこら。お口で喋りなさい。それとエル兄様。驚くのは分かるけど、ちゃんと挨拶したから返してあげて」
「え、あ……エルヴァストだ。イルーシュ、カイラント……よろしくな」
「「はいっ」」
満面の笑みを浮かべる二人に、エルヴァストもつられて笑う。その時、町からクィーグの子ども達がエルヴァスト達を見つけて集まって来た。
「あぁっ、エル兄ちゃんだっ」
「ベル兄っ、ちゃんと受かった?」
「イルちゃん、カイちゃん一緒に遊ぼ~」
一気にまくし立てるように、元気な声が響く。
「ちゃんと……受かったさ!」
「え~っ、ならエル兄ちゃんも?」
「もちろんだ。ベルに遅れは取らないぞ」
「「だよね~」」
「……それはどういう意味だ……」
ここの子ども達の間では、既にベリアローズとエルヴァストは近所の気安く遊んでくれるお兄さん的な存在になっていた。
しかし、ベリアローズは結婚もしており、更に何故か子ども達は美人なお姉さんが大好きだ。そんなお姉さんとあまり遊びに来てくれなくなったベリアローズに、思うところがあるようで、たまにベリアローズがディムースに現れると、こうしてからかうようになっている。
だが、決して嫌いなわけではない。
「そんな事よりベル兄、遊ぼうよ。エル兄ちゃんも」
「イルちゃん、カイちゃんもだよっ」
「「あそぶ~っ」」
「あ、こら二人ともっ……」
イルーシュとカイラントは、エルヴァストの事など忘れ、子ども達の方へ駆け出してしまった。
そのまま子ども達と広場の方へと行ってしまう。
「あ~……また夜に熱を出すわ……」
二人にとって、外で走り回り、子ども達を笑い合う事は大切なのだが、未だに加減を調節できないようで、夕方頃から熱を出してしまうのだ。
これも経験かと、ティアはまた薬の用意をしなくてはと肩を落としたのだった。
**********
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ビアン「ふぅ……」
リューク「どうした、ビアン。休暇明けだというのに」
ビアン「あ、父さん。いえ、安心したのと、自分の未熟さを痛感していただけで……」
リューク「……なにをしてきたらそんな複雑な感情を抱けるんだ?」
ビアン「子どもの成長を見ました」
リューク「子ども?」
ビアン「はい。エル様は逞しくなられたなと」
リューク「……そうか……そうだな。エル様の剣は、まだ見えていないが、変わっているらしいな」
ビアン「ええ。あれは勝つ為の剣です」
リューク「勝つ為の……そんな剣があるのか?」
ビアン「はい。見事、今回もAランクになられましたからね」
リューク「そうか、Aランクに……Aランク? 何の話だ?」
ビアン「あ……」
リューク「ビアン……Aランクとは、まさか冒険者の……ゲイルと同じ……?」
ビアン「……はい……」
リューク「ゲイルと同じ……っ」
ビアン「あ、父さんっ!? ちょっ、大丈夫ですか!?」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
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エル兄ちゃんには、ちゃんと説明しなくては。
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