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2016. 9. 26
**********
ティアは一通り今回あった侵入者の件と、ワイバーンについての報告を終えるとこう言った。
「この国に手を出して来てるのは間違いないね」
そう言えば、王は腕を組み、難しい顔で頷く。
「それなのだ。昔はどの国にもある程度あれらが仕掛けていたようなのだが、ここ数年、表立って動くようになってからは、この国を中心に手を出している」
「この国に、奴らが欲しがる何かがあるとか?」
彼らは世界中に散らばり、信者を増やそうと活動してきた。その過程で国へと手を伸ばしていた事もあったようだ。
しかし、今回のウィストのように、一つの国に根付く事は今までなかったし、侵略行為を見せた事もなかったのだ。
「う~む……心当たりはないか?」
「あるとすれば神具だと思ったんだけど……そういえば、確認してなかった。この国の神具って、ちゃんと管理できてる?」
「神具か……うむ……」
「父上?」
背もたれに深く体を預け、王は顎を撫でながら少し上を向く。思考に沈むようなその様子に、エルヴァストがティアと見比べながら思わず不安そうに呼び掛ける。
ティアの意図も分らなかったのだろう。神具は、王家に受け継がれるものだという事は、ティアとこれまで付き合ってきた中で知った。
このフリーデルにも、受け継がれる神具があると分かっていた。それを、侯爵やサクヤ達もいる中で尋ねたのだ。ティアは場所と時を考え無しに裏の事情などを口にしたりはしない。
その答えに、付き合いの長いサクヤは気付いたようだ。
「ティア、もう確信してるんじゃないの? 継承が途絶えているってこと」
「え?」
静かに成り行きを見守る事しか出来なかったレイナルートが声を上げる。話から、大切なものだという事が分かったはずだ。
もしかしたら、自分が次の王として管理しなくてはならない物なのではないかと察していたようだ。だから、それが失われたと聞いて一瞬で血の気が引いたのだろう。
「だってねぇ……王宮に何度来ても、何も感じないんだもん。地下道から王都の隅々まで調べたんだから」
「……あんた、何してんのよ……」
「うん? 自分の行動範囲はちゃんとしときたいじゃん」
「そ、そうね……なぁんか……マティも同じような事、昔言ってたわね……」
マティの調査能力はピカイチで、だからこそ、何かあれば、すぐに確信を持ってその場所へ駆けつけられる。
それは人相手でも同じで、マティに貴族なんかの裏事情は筒抜けだった。やはりあれの子どもなんだなと、変なところで納得してしまったサクヤだ。
「今更、王宮内を調べられたと聞いても驚かんのだが、地下などあったか」
「脱出用でしょ? 王様が知らないって事は、もっと昔のかぁ。じゃぁ、使えるのって、あの地上ルートだけ? ちょっと不用心じゃない? 何なら、安全点検と整備、請け負うよ?」
これには、ティアに慣れたエルヴァストでさえ固まっていた。しかし、王は気楽なものだ。さすがに度量が広い。
「そうか? なら頼もう」
「オッケー。今日中に手配しとく」
「……父上……」
これを聞くと、王はティアを信頼している事がよく分かる。しかし、いつの間にとエルヴァストは思わずにはいられないのだ。
「それは良いとして、結局のところ、奴らの狙いって何なの?」
サクヤが呆れ半分で問い掛けた。これに、ティアは何の話をしていたのか思い出す。
「そうだった。でも、神具ぐらいしか狙いそうなものがないんだよね……」
また振り出しに戻ってしまう。だが、不意にここでレイナルートが口を開いた。
「その、神の王国ですか……彼らの話を聞くに、王国と名乗るのですから、国を作る気なのではないでしょうか」
「国を?」
「っ、そう思っただけですが……」
ティアが真っ直ぐに目を向けた事で、レイナルートは表情を強張らせた。まだティアとどう向き合ったら良いのかわからないのだろう。
これに、ティアは何かが引っかかる気がした。核心を得ているように思えたのだ。
「国……国か……武力じゃなく、内側から乗っ取る国取り?」
戦争ではなく、内側に潜り込んで国を掌握していく。王になりたい訳ではない。奴らは国が欲しいのかもしれない。
そこで、サクヤが思いついたと手を叩いた。
「そうよっ。だって奴ら、サティアの生まれ変わりだって子まで用意してるんだもの。この国はバトラールがあった場所にあるわ。それが狙いなんじゃないの? バトラール王国を、神聖視してるんじゃないかしら」
「あり得ない事じゃ……ないか……よりにもよって、国までとはね……」
「ちょっ、ティアっ、殺気が出てるわよ」
「え、あ、ごめん。めっちゃイラっとした」
サティアを騙られる事も腹立たしいが、そんな奴らがバトラール王国があった場所を求めているというのも苛つく。その予想が当たっていそうで、更に気分が悪かった。
「バトラール?」
不意に呟いたエルヴァスト。目を向ければ、同じようにサクヤ以外がティアを見つめていた。その視線の訳を口にしたのは、レイナルートだ。
「バトラールとは、君の名前だったのでは?」
「え? あれ? なに? サティアの名は伝わってるのに、バトラールってのは伝わってないの?」
ティアの方が混乱してしまう。だが、思えばバトラールの名に反応したのは、スィールぐらいだった。他は昔を知る友人達だ。サクヤもこれに気付いた。
「そういえばそうね。国がなくなってから五百年経つし、同じようにこの国に吸収された小国は多いわ。サティアの伝説があっても、伝わっていないのね」
そういうものなのかと、少しばかりティアが肩を落とせば、王が言った。
「古い史実には残っているぞ」
「本当?」
「あぁ、といっても、現存する史実はそれほど多くはない。三百年前までのものはあるのだがな」
「そっか……」
それでも、名が残っていると聞いて、ほっとした。
「それで、バトラールって国の名前だったのか?」
エルヴァストが話を戻そうと再び尋ねる。今度は説明をと口を開く。
「そうだよ。バトラール王国って国が、この場所にあった。王都の位置は、丁度、侯爵の領と王都の真ん中くらいかな。ヒュースリーの領の辺りまでがそうだったの。サティアが……滅ぼした国だよ」
「……断罪の女神……」
そのレイナルートの呟きが、静かに部屋を満たしていった。
**********
舞台裏のお話。
ビアン「……師長様が喋らない……」
ルクス「侯爵もだな」
ビアン「お二人とも、背中が強張っているな」
ルクス「そういえば、侯爵もあの成長したティアに何か言われたんだったか」
ビアン「やっぱり、お嬢さんのせい……」
ルクス「否定できんな」
ビアン「そういえば、フラムは何処へ行ったんだ? あの子がいるだけで、この場が和むのに……」
ルクス「今は食後の散歩の時間だ。火王とディムースにでも行っているだろう」
ビアン「そうか……お嬢さんも少し落ち着くかと思ったんだけどけどな」
ルクス「ビアンは優しいな」
ビアン「……褒めてくれなくていいから、親父の説得を」
ルクス「頑張れ」
ビアン「……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
手伝いません。
奴らの狙いに辿り着いたティアちゃん達。
標的にされた国。
ただ、サティアと聞いて、まだ話し合わなくてはならない事もあります。
では次回、一日空けて28日です。
よろしくお願いします◎
**********
ティアは一通り今回あった侵入者の件と、ワイバーンについての報告を終えるとこう言った。
「この国に手を出して来てるのは間違いないね」
そう言えば、王は腕を組み、難しい顔で頷く。
「それなのだ。昔はどの国にもある程度あれらが仕掛けていたようなのだが、ここ数年、表立って動くようになってからは、この国を中心に手を出している」
「この国に、奴らが欲しがる何かがあるとか?」
彼らは世界中に散らばり、信者を増やそうと活動してきた。その過程で国へと手を伸ばしていた事もあったようだ。
しかし、今回のウィストのように、一つの国に根付く事は今までなかったし、侵略行為を見せた事もなかったのだ。
「う~む……心当たりはないか?」
「あるとすれば神具だと思ったんだけど……そういえば、確認してなかった。この国の神具って、ちゃんと管理できてる?」
「神具か……うむ……」
「父上?」
背もたれに深く体を預け、王は顎を撫でながら少し上を向く。思考に沈むようなその様子に、エルヴァストがティアと見比べながら思わず不安そうに呼び掛ける。
ティアの意図も分らなかったのだろう。神具は、王家に受け継がれるものだという事は、ティアとこれまで付き合ってきた中で知った。
このフリーデルにも、受け継がれる神具があると分かっていた。それを、侯爵やサクヤ達もいる中で尋ねたのだ。ティアは場所と時を考え無しに裏の事情などを口にしたりはしない。
その答えに、付き合いの長いサクヤは気付いたようだ。
「ティア、もう確信してるんじゃないの? 継承が途絶えているってこと」
「え?」
静かに成り行きを見守る事しか出来なかったレイナルートが声を上げる。話から、大切なものだという事が分かったはずだ。
もしかしたら、自分が次の王として管理しなくてはならない物なのではないかと察していたようだ。だから、それが失われたと聞いて一瞬で血の気が引いたのだろう。
「だってねぇ……王宮に何度来ても、何も感じないんだもん。地下道から王都の隅々まで調べたんだから」
「……あんた、何してんのよ……」
「うん? 自分の行動範囲はちゃんとしときたいじゃん」
「そ、そうね……なぁんか……マティも同じような事、昔言ってたわね……」
マティの調査能力はピカイチで、だからこそ、何かあれば、すぐに確信を持ってその場所へ駆けつけられる。
それは人相手でも同じで、マティに貴族なんかの裏事情は筒抜けだった。やはりあれの子どもなんだなと、変なところで納得してしまったサクヤだ。
「今更、王宮内を調べられたと聞いても驚かんのだが、地下などあったか」
「脱出用でしょ? 王様が知らないって事は、もっと昔のかぁ。じゃぁ、使えるのって、あの地上ルートだけ? ちょっと不用心じゃない? 何なら、安全点検と整備、請け負うよ?」
これには、ティアに慣れたエルヴァストでさえ固まっていた。しかし、王は気楽なものだ。さすがに度量が広い。
「そうか? なら頼もう」
「オッケー。今日中に手配しとく」
「……父上……」
これを聞くと、王はティアを信頼している事がよく分かる。しかし、いつの間にとエルヴァストは思わずにはいられないのだ。
「それは良いとして、結局のところ、奴らの狙いって何なの?」
サクヤが呆れ半分で問い掛けた。これに、ティアは何の話をしていたのか思い出す。
「そうだった。でも、神具ぐらいしか狙いそうなものがないんだよね……」
また振り出しに戻ってしまう。だが、不意にここでレイナルートが口を開いた。
「その、神の王国ですか……彼らの話を聞くに、王国と名乗るのですから、国を作る気なのではないでしょうか」
「国を?」
「っ、そう思っただけですが……」
ティアが真っ直ぐに目を向けた事で、レイナルートは表情を強張らせた。まだティアとどう向き合ったら良いのかわからないのだろう。
これに、ティアは何かが引っかかる気がした。核心を得ているように思えたのだ。
「国……国か……武力じゃなく、内側から乗っ取る国取り?」
戦争ではなく、内側に潜り込んで国を掌握していく。王になりたい訳ではない。奴らは国が欲しいのかもしれない。
そこで、サクヤが思いついたと手を叩いた。
「そうよっ。だって奴ら、サティアの生まれ変わりだって子まで用意してるんだもの。この国はバトラールがあった場所にあるわ。それが狙いなんじゃないの? バトラール王国を、神聖視してるんじゃないかしら」
「あり得ない事じゃ……ないか……よりにもよって、国までとはね……」
「ちょっ、ティアっ、殺気が出てるわよ」
「え、あ、ごめん。めっちゃイラっとした」
サティアを騙られる事も腹立たしいが、そんな奴らがバトラール王国があった場所を求めているというのも苛つく。その予想が当たっていそうで、更に気分が悪かった。
「バトラール?」
不意に呟いたエルヴァスト。目を向ければ、同じようにサクヤ以外がティアを見つめていた。その視線の訳を口にしたのは、レイナルートだ。
「バトラールとは、君の名前だったのでは?」
「え? あれ? なに? サティアの名は伝わってるのに、バトラールってのは伝わってないの?」
ティアの方が混乱してしまう。だが、思えばバトラールの名に反応したのは、スィールぐらいだった。他は昔を知る友人達だ。サクヤもこれに気付いた。
「そういえばそうね。国がなくなってから五百年経つし、同じようにこの国に吸収された小国は多いわ。サティアの伝説があっても、伝わっていないのね」
そういうものなのかと、少しばかりティアが肩を落とせば、王が言った。
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「本当?」
「あぁ、といっても、現存する史実はそれほど多くはない。三百年前までのものはあるのだがな」
「そっか……」
それでも、名が残っていると聞いて、ほっとした。
「それで、バトラールって国の名前だったのか?」
エルヴァストが話を戻そうと再び尋ねる。今度は説明をと口を開く。
「そうだよ。バトラール王国って国が、この場所にあった。王都の位置は、丁度、侯爵の領と王都の真ん中くらいかな。ヒュースリーの領の辺りまでがそうだったの。サティアが……滅ぼした国だよ」
「……断罪の女神……」
そのレイナルートの呟きが、静かに部屋を満たしていった。
**********
舞台裏のお話。
ビアン「……師長様が喋らない……」
ルクス「侯爵もだな」
ビアン「お二人とも、背中が強張っているな」
ルクス「そういえば、侯爵もあの成長したティアに何か言われたんだったか」
ビアン「やっぱり、お嬢さんのせい……」
ルクス「否定できんな」
ビアン「そういえば、フラムは何処へ行ったんだ? あの子がいるだけで、この場が和むのに……」
ルクス「今は食後の散歩の時間だ。火王とディムースにでも行っているだろう」
ビアン「そうか……お嬢さんも少し落ち着くかと思ったんだけどけどな」
ルクス「ビアンは優しいな」
ビアン「……褒めてくれなくていいから、親父の説得を」
ルクス「頑張れ」
ビアン「……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
手伝いません。
奴らの狙いに辿り着いたティアちゃん達。
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