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連載
491 気付かされた大切な事
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2016. 9. 18
**********
ティアは慎重に口を開いた。
「サラちゃん。私はさぁ、守られるだけのお嬢様にはなりたくないんだ。なんなら、一人でヒュースリーの領どころか、この国だって守りたい。それだけの力があるのも分かってるし、小さく縮こまるのは柄じゃない」
ティアが、ティアラール・ヒュースリーである事を、ザランはもう受け入れてくれている。そう感じた。だから、今度はちゃんとそれを踏まえた上で、生き方を理解して欲しいと思った。
「裏で画策するのは好きだけど、表で暴れる方が性に合ってると思うんだよね。ただ、ルクスとかサクヤ姐さん、カル姐とかにもよく言われるけど、こんな性分だからさぁ、誰かに頼るって考えがどうしても抜けちゃうんだ」
空を見上げれば、明るく瞬く星が見えた。どの星を中心にしたって、周りには幾つもの星が輝いている。それを見て、自分の愚かさを知る。
「周りがさ、見えなくなるんだよね。カル姐に言わせれば、私は最短ルートばっかり選んじゃうから、周りを置いてきぼりにするんだって。でもさ、ブレーキはかけらんない。それで良いと思ってきたから、今更変え方が分かんないんだ」
前世から考えれば、三十年近い。もう生き方も考え方も固まってしまった。特にティアは王女として責任ある立場にいた。普通の貴族よりも精神面が早熟していたのだ。
更に、サティアとしての立ち位置は、先頭を切って物事に当たる事が多かった。即決し、即行動できる機動力が求められる。それが普通だったのだ。
ゆっくりと息を吐いた所で、ザランが苦笑を向けて言った。
「変え方ってか、変える気がねぇんだろ?」
言われて思わず吹き出した。
「ふっ、分かった?」
「そんなもん、とっくに気付いてるよ、バ~カ」
二人で肩をすくめ、笑いあう。
「あははっ、あぁ~ぁ。ルクスにもこんな事話してないのになぁ」
「ルクスの奴は、言わんでも分かってんだろ。あのマスターとお前を取り合おうって奴だぜ? とっくに順応してんに決まってる」
「あ~、だから最近、前にも増してツーカーなのか。知らないうちに極めてんだね」
「お前……気づいていやれよ……マジでそっち方面鈍いよな……」
惚れた弱みとはいえ、ルクスが気の毒だとため息をつくザラン。これに言い訳と分かっていても言わずにはおれなかった。
「振り向く習慣がついてないんだもん。後ろにいるのは、みんな私と同じ所を目掛けてるって思っちゃうんだよね」
昔から、周りは皆、同じ敵を見て向かっていっていると思っていた。だが少し違っていたらしい。
そばにいる者達は皆、同じ方向を向いていても、想いを前にあるティアの背中に向けていたというのだ。
「常に、先頭切ってるからそうなるんだろ。ちゃんと相談しろや。お前、指揮官っぽいけど、向いてねぇよな」
「へ?」
そんな事を、初めて言われた。
先陣切って向かっていくのが上の役目だろうと思っていた。だが、違うのだとザランは言う。
「指揮官は頭だが、頭だからって先頭で突っ込むもんじゃねぇだろ。指示しろよ。一番後ろでふんぞり返ってんのが指揮官と王だろ。お前は考える頭も、素質もあるのに、口より手や足が先に出るのな」
「だって、説明してるより、私が突っ込んだ方が確実な時ってあるじゃん」
「それだよ……お前は、いざとなったら自分でって考えてんだろ。そういう奴は、自分の命を顧みねぇんだよな」
「……」
分かったつもりでいた。もう二度と、大切な友人達を悲しませないと。だが、根本的な所が理解できていなかったのかもしれない。
「お前なら、最終的な決断に走る前に、人を動かして先手を打てるはずだ。けど、どっか頭の隅にいつもいざって時はってのがあるんだろ。もっと周りを信用しろよ。じゃなきゃ、俺らはいないのと同じだぜ」
「……」
ドキリとした。一瞬、体が冷えるような感覚が襲う。それほど、衝撃だった。まさにその通りだと思ったからだ。
「俺らをもっとちゃんと見ろ。そんで、指示しろよ。俺らはもう、お前に付き合うって腹括ってんだからさ。後ろでふんぞり返ってろ。ルクスとか、カルさんみたいにお前の考えを先読みする力はねぇかもしんねぇけど、死ぬ気で応えてやるからよ」
「サラちゃん……」
少しだけ照れくさそうに最後に上を向いたザラン。けれど、その言葉は全てティアの心に届いた。
「うん……うん……そっか……」
自分は一体、何を理解していたというのだろう。また間違いを犯すところだった。まさか、ザランに気付かされるとは予想外もいい所だ。
「ふふっ、サラちゃんって、真面目な事も言えるんだね」
「なにっ⁉ 失礼な奴だなっ。俺はいつでも真面目だろうがっ」
心外だと詰め寄るザランに、本気で笑いがこみ上げてくる。
「うそっ、だってサラちゃんはツッコみ属性でしょ?」
「なんだその属性っ。人を勝手に分類すんなっ。俺は至って真面目な男だっ」
「ドジっ子なのに?」
「違ぇよっ!」
もういつもの調子が戻ってきた。やっぱりこうでなくては気持ちが悪い。それは、ザランも分かっているようだ。
「まったく、やっぱ性に合わねぇな。お前相手に語るなんてよ」
「そうだね。こんなに喋るサラちゃんはらしくないね」
「おう。所詮、冒険者なんてもんは、口より手が出る生きもんだからな」
「確かに」
そう言って二人で月を見上げた。そこで、もう月が中天を過ぎている事に気付いた。
「そろそろ寝よっかな」
「おう。さっさと寝ろ」
「えー、サラちゃん添い寝してくれないの?」
「っ、するか!」
「ふふっ、じゃぁ、一人寂しく寝ますよ~」
「さっさと行け」
ザランは目を背けながら、しっしと手を払う仕草で立ち上がったティアを追い立てる。その頬から耳の辺りが赤く見えるのは、炎のせいだけではないようだ。
だが、からかうのはこのくらいでと、ティアは大人しく家に向かって歩き出す。
しかし、数歩歩いた所で立ち止まり、上を向いて後ろにいるザランに聞こえるように一言だけ告げた。
「ありがとね」
「っ……おう……」
気まずげに返された声に、クスクスと笑いながら、ティアは家へと入って行くのだった。
**********
舞台裏のお話。
サクヤ「ウル、もうそろそろ寝たら?」
ウル「い、いえ……」
エル「私がいるから、ウルは客室で休め。ついでに、フラムも連れて行ってくれ」
ウル「……はい……お願いします」
サクヤ「あら、エル君もいいわよ。ビアンちゃんもまだ外で待機してるみたいだし」
エル「いえ、しかし……」
王「そうだな。子どもは寝る時間だ。フラムはもう眠っているしな」
フラム《キュプゥ……》
王妃「可愛い寝息ね」
エイミール「寝ぼけて炎を吐いたりしないのでしょうか」
サクヤ「もっと小さい時はあったみたいだけど、今はないと思うわ」
王妃「まぁ、それは大変でしたのね」
サクヤ「そばに火王がついていたらしいから、心配ないわ」
王妃「それは良かったわ。でもそうね……夜泣きの代わりに炎を吐くという事かしら」
サクヤ「あ、夜泣きもあったって聞いたわ」
王「ほぉ、それは面白い」
王妃「いけませんわ、王。子どもの夜泣きに付き合うのは大変なのですよ?」
王「む……それは分かっているが……」
エル「なんだろうな……この会話は……」
ウル「い、行きましょう……」
エル「そうだな……こんなアットホームな感じだったか……?」
ウル「ええ……驚きです」
エル「なんだが妙な気分だ……よし、それでは父上、王妃様、母上、失礼いたします」
王「おぉ、ウルもまたな」
ウル「はい。失礼いたします。サクヤ先生も」
サクヤ「おやすみー」
王妃「……エルは、まだ私を王妃と呼ぶのですね……」
サクヤ「どう呼ばれたいんです?」
王妃「もちろん母上です。ね、エミリーナ」
エイミール「恐れ多いですわ」
王「ははっ」
サクヤ「へぇ~、ふふふっ、なぁんか、ティアが好きになるの分かるわぁ」
王妃「まぁ、好きになってくれているのかしら」
王「それは嬉しいな。いっその事、やはり娘に……」
サクヤ「ダメです」
エイミール「そうですね。それに、もう、エルの妹なのでは?」
サクヤ「そうね。それで満足すべきよ」
王妃「そう……そうなのね……分かりました」
王「いいのか? 私は諦めていないが」
エイミール「王……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ちょっと諦め悪いです。
サラちゃんに諭されるとは。
近過ぎず、遠過ぎず、それでもティアちゃんを思ってます。
力になりたいんだそうです。
さて、そろそろ王都へ帰りますか。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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ティアは慎重に口を開いた。
「サラちゃん。私はさぁ、守られるだけのお嬢様にはなりたくないんだ。なんなら、一人でヒュースリーの領どころか、この国だって守りたい。それだけの力があるのも分かってるし、小さく縮こまるのは柄じゃない」
ティアが、ティアラール・ヒュースリーである事を、ザランはもう受け入れてくれている。そう感じた。だから、今度はちゃんとそれを踏まえた上で、生き方を理解して欲しいと思った。
「裏で画策するのは好きだけど、表で暴れる方が性に合ってると思うんだよね。ただ、ルクスとかサクヤ姐さん、カル姐とかにもよく言われるけど、こんな性分だからさぁ、誰かに頼るって考えがどうしても抜けちゃうんだ」
空を見上げれば、明るく瞬く星が見えた。どの星を中心にしたって、周りには幾つもの星が輝いている。それを見て、自分の愚かさを知る。
「周りがさ、見えなくなるんだよね。カル姐に言わせれば、私は最短ルートばっかり選んじゃうから、周りを置いてきぼりにするんだって。でもさ、ブレーキはかけらんない。それで良いと思ってきたから、今更変え方が分かんないんだ」
前世から考えれば、三十年近い。もう生き方も考え方も固まってしまった。特にティアは王女として責任ある立場にいた。普通の貴族よりも精神面が早熟していたのだ。
更に、サティアとしての立ち位置は、先頭を切って物事に当たる事が多かった。即決し、即行動できる機動力が求められる。それが普通だったのだ。
ゆっくりと息を吐いた所で、ザランが苦笑を向けて言った。
「変え方ってか、変える気がねぇんだろ?」
言われて思わず吹き出した。
「ふっ、分かった?」
「そんなもん、とっくに気付いてるよ、バ~カ」
二人で肩をすくめ、笑いあう。
「あははっ、あぁ~ぁ。ルクスにもこんな事話してないのになぁ」
「ルクスの奴は、言わんでも分かってんだろ。あのマスターとお前を取り合おうって奴だぜ? とっくに順応してんに決まってる」
「あ~、だから最近、前にも増してツーカーなのか。知らないうちに極めてんだね」
「お前……気づいていやれよ……マジでそっち方面鈍いよな……」
惚れた弱みとはいえ、ルクスが気の毒だとため息をつくザラン。これに言い訳と分かっていても言わずにはおれなかった。
「振り向く習慣がついてないんだもん。後ろにいるのは、みんな私と同じ所を目掛けてるって思っちゃうんだよね」
昔から、周りは皆、同じ敵を見て向かっていっていると思っていた。だが少し違っていたらしい。
そばにいる者達は皆、同じ方向を向いていても、想いを前にあるティアの背中に向けていたというのだ。
「常に、先頭切ってるからそうなるんだろ。ちゃんと相談しろや。お前、指揮官っぽいけど、向いてねぇよな」
「へ?」
そんな事を、初めて言われた。
先陣切って向かっていくのが上の役目だろうと思っていた。だが、違うのだとザランは言う。
「指揮官は頭だが、頭だからって先頭で突っ込むもんじゃねぇだろ。指示しろよ。一番後ろでふんぞり返ってんのが指揮官と王だろ。お前は考える頭も、素質もあるのに、口より手や足が先に出るのな」
「だって、説明してるより、私が突っ込んだ方が確実な時ってあるじゃん」
「それだよ……お前は、いざとなったら自分でって考えてんだろ。そういう奴は、自分の命を顧みねぇんだよな」
「……」
分かったつもりでいた。もう二度と、大切な友人達を悲しませないと。だが、根本的な所が理解できていなかったのかもしれない。
「お前なら、最終的な決断に走る前に、人を動かして先手を打てるはずだ。けど、どっか頭の隅にいつもいざって時はってのがあるんだろ。もっと周りを信用しろよ。じゃなきゃ、俺らはいないのと同じだぜ」
「……」
ドキリとした。一瞬、体が冷えるような感覚が襲う。それほど、衝撃だった。まさにその通りだと思ったからだ。
「俺らをもっとちゃんと見ろ。そんで、指示しろよ。俺らはもう、お前に付き合うって腹括ってんだからさ。後ろでふんぞり返ってろ。ルクスとか、カルさんみたいにお前の考えを先読みする力はねぇかもしんねぇけど、死ぬ気で応えてやるからよ」
「サラちゃん……」
少しだけ照れくさそうに最後に上を向いたザラン。けれど、その言葉は全てティアの心に届いた。
「うん……うん……そっか……」
自分は一体、何を理解していたというのだろう。また間違いを犯すところだった。まさか、ザランに気付かされるとは予想外もいい所だ。
「ふふっ、サラちゃんって、真面目な事も言えるんだね」
「なにっ⁉ 失礼な奴だなっ。俺はいつでも真面目だろうがっ」
心外だと詰め寄るザランに、本気で笑いがこみ上げてくる。
「うそっ、だってサラちゃんはツッコみ属性でしょ?」
「なんだその属性っ。人を勝手に分類すんなっ。俺は至って真面目な男だっ」
「ドジっ子なのに?」
「違ぇよっ!」
もういつもの調子が戻ってきた。やっぱりこうでなくては気持ちが悪い。それは、ザランも分かっているようだ。
「まったく、やっぱ性に合わねぇな。お前相手に語るなんてよ」
「そうだね。こんなに喋るサラちゃんはらしくないね」
「おう。所詮、冒険者なんてもんは、口より手が出る生きもんだからな」
「確かに」
そう言って二人で月を見上げた。そこで、もう月が中天を過ぎている事に気付いた。
「そろそろ寝よっかな」
「おう。さっさと寝ろ」
「えー、サラちゃん添い寝してくれないの?」
「っ、するか!」
「ふふっ、じゃぁ、一人寂しく寝ますよ~」
「さっさと行け」
ザランは目を背けながら、しっしと手を払う仕草で立ち上がったティアを追い立てる。その頬から耳の辺りが赤く見えるのは、炎のせいだけではないようだ。
だが、からかうのはこのくらいでと、ティアは大人しく家に向かって歩き出す。
しかし、数歩歩いた所で立ち止まり、上を向いて後ろにいるザランに聞こえるように一言だけ告げた。
「ありがとね」
「っ……おう……」
気まずげに返された声に、クスクスと笑いながら、ティアは家へと入って行くのだった。
**********
舞台裏のお話。
サクヤ「ウル、もうそろそろ寝たら?」
ウル「い、いえ……」
エル「私がいるから、ウルは客室で休め。ついでに、フラムも連れて行ってくれ」
ウル「……はい……お願いします」
サクヤ「あら、エル君もいいわよ。ビアンちゃんもまだ外で待機してるみたいだし」
エル「いえ、しかし……」
王「そうだな。子どもは寝る時間だ。フラムはもう眠っているしな」
フラム《キュプゥ……》
王妃「可愛い寝息ね」
エイミール「寝ぼけて炎を吐いたりしないのでしょうか」
サクヤ「もっと小さい時はあったみたいだけど、今はないと思うわ」
王妃「まぁ、それは大変でしたのね」
サクヤ「そばに火王がついていたらしいから、心配ないわ」
王妃「それは良かったわ。でもそうね……夜泣きの代わりに炎を吐くという事かしら」
サクヤ「あ、夜泣きもあったって聞いたわ」
王「ほぉ、それは面白い」
王妃「いけませんわ、王。子どもの夜泣きに付き合うのは大変なのですよ?」
王「む……それは分かっているが……」
エル「なんだろうな……この会話は……」
ウル「い、行きましょう……」
エル「そうだな……こんなアットホームな感じだったか……?」
ウル「ええ……驚きです」
エル「なんだが妙な気分だ……よし、それでは父上、王妃様、母上、失礼いたします」
王「おぉ、ウルもまたな」
ウル「はい。失礼いたします。サクヤ先生も」
サクヤ「おやすみー」
王妃「……エルは、まだ私を王妃と呼ぶのですね……」
サクヤ「どう呼ばれたいんです?」
王妃「もちろん母上です。ね、エミリーナ」
エイミール「恐れ多いですわ」
王「ははっ」
サクヤ「へぇ~、ふふふっ、なぁんか、ティアが好きになるの分かるわぁ」
王妃「まぁ、好きになってくれているのかしら」
王「それは嬉しいな。いっその事、やはり娘に……」
サクヤ「ダメです」
エイミール「そうですね。それに、もう、エルの妹なのでは?」
サクヤ「そうね。それで満足すべきよ」
王妃「そう……そうなのね……分かりました」
王「いいのか? 私は諦めていないが」
エイミール「王……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ちょっと諦め悪いです。
サラちゃんに諭されるとは。
近過ぎず、遠過ぎず、それでもティアちゃんを思ってます。
力になりたいんだそうです。
さて、そろそろ王都へ帰りますか。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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