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454 ザランの悩み
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2016. 7. 14
********************************************
ザランはAランクになってから、大半を王都で活動をしていた。
「お~いっ、ザラン」
「メリか。どうした?」
「このクエストなんだけどよぉ。俺らのパーティに入ってくれねぇ?」
王都で知り合ったAランクの冒険者。そのパーティメンバーとして、こうして呼ばれる事も多々あった。
「いいぜ……って、ワイバーンの討伐? ちょっと待て。何頭いるかの情報は?」
「ん? 五頭だって聞いた。俺ら一頭ずつだな」
ザランは王都に来てから思う。どうも前のめりなパーティが多い。本来ならば一人でクエストを受ける者達が、何となく集まっているように感じられるパーティばかりなのだ。
「……いや、パーティなんだから、協力して各個撃破だろ……それと、甘く見てると危ねぇ」
「大丈夫だって。俺ら二人はAランクだぜ? 軽いって」
「はぁ……分かったよ……」
「よっしゃっ! なら一時間後に西門なっ」
「おう」
嬉しそうに仲間達の方へと駆けていくメリを見送り、カウンターへと向かう。
「すんません。遅くなりました」
「あ、ザランさん。大丈夫ですよ。奥へお願いします」
「はい」
ギルド職員の許可を得て奥へ進む。
そろそろ、通い慣れた通路になってしまったのが妙な気分だ。
階段を上がり、その扉の前に辿り着くと、ノックをして名乗る。
「ザランです」
「どうぞ」
返事を聞いて扉を開ける。中に入ると、大きな執務机に小さな老人が一人、書類の山に埋れていた。
「ごめんねぇ。何度も来てもらって」
「いえ。こちらがジルバール様からお預かりした手紙です」
「うん。まぁまぁ、そっちに腰掛けて。ちょっと一服付き合ってよ」
「はぁ……」
王都のギルドマスターは、小さくていつでも笑みを浮かべている。名をゼスタという。昔は凄腕のAランクの冒険者で、このフリーデル王国だけでなく、他国でもその名が知れ渡っていたという。
ただし、年齢不詳。先祖に魔族がいるらしく、既にギルドマスターとなって百年近い。少々不思議な人だった。
「本当、君が来てくれて助かってるよ。ジルバール殿も、ようやく周りを気にしてくれるようになったんだねぇ」
ニコニコと可愛らしいと形容できる笑みを浮かべて、手ずから淹れたお茶をザランの前に置くと、自身もお茶を持って向かいのソファーに身を沈めた。
「あ~……マスターの行動は多分、全部ティアの為かと……」
「ティアラール・ヒュースリーだね。あの子は本当に最近、伝説の赤髪の冒険者の再来なんじゃないかと思うよ。凄い子だよね」
「……えぇ……凄すぎて、追いつけっこない……」
「ほほぉ。それで君は少し頑張り過ぎるくらい頑張ってくれているのかな?」
「あっ、いや……っ……はい……」
ザランは、ふっと目を下へ向ける。ずっと誰にも言えなかった事だ。だが、不思議とゼスタには言えてしまった。
しかし、言葉にすると、ティアには追いつけないという事実が重くのしかかってくるようだった。
「う~ん。君は追いつきたいんじゃなくて、近くにいたいんじゃないのかな?」
「え……」
言われた言葉を認めたくなくて、目を見開く。だが、その時、トクリと心臓が鳴ったのは誤魔化せなかった。
「ほら。やっぱりそうだ。きっと君は、あの子の傍にいたいんだよ。ただ、まだ自信がないのかな?まぁ、あんな強い子の傍にいる為には理由もいるし、相当強くなくちゃね」
「俺が……ティアの傍に……」
ふっと泣きたくなった。そうだと、本当はずっと気付いていた。認められなかったのは、悔しかったからだ。
「俺は……っ、ティアの傍には、凄げぇのがいっぱいいる……初めてあいつとクエストに出た時……俺は何の役にも立たなかった。けど、ルクスや他の奴らは、必死で……敵わねぇって分かってんのにずっと傍にいるんだ……それが、なんか……」
ザランがティアと出会ったのはいつだったか。幼いティアに初めてまともに冒険者ギルドで声を掛けたのがザランだった。
それまで、冒険者達もその姿を見ていても声を掛ける事はなかったのだ。酔いに任せて声を掛けたのを覚えている。
ルクスについて遊びに来る元気で明るい幼い女の子。声を掛ける事はなくても、ずっと皆が気にしていた。
冒険者ギルドに来る子どもは、生きていくのに困窮した暗い顔をした者が多い。勿論、サルバではそんな子どもはいなかった。
親を亡くしたりといった事情のある子ども達は、すぐに保護され、教会が預かって育てていたし、サルバには貧困層の集まる場所はなかった。
ヒュースリー伯爵は、細やかに領地を見守り、助けていたからだ。
そんな中であっても、子どもが冒険者ギルドに来るという事は珍しい。それも楽しそうに、いつでもクエストボードを眺め、保護者であるルクスの隙を伺っていた。
「君は羨ましかったんだね。彼女の傍に居る人達が」
「……そう……そうかもしれない。あいつの傍にいたら、多分……楽しい。それに、絶対驚くような事が起こる。それを近くで見て、俺も力になりたかったんだと思います」
「ほっほっほっ」
「あっ……っ」
何でも見透かされているようなその雰囲気と、安心して吐露してしまえる事。それがとても嬉しくて、同時に恥ずかしかった。
このマスターの前では、自分は幼い子どもと変わらないのだ。
「素直でいいですねぇ。うんうん。その気持ちを彼女にぶつけるといい。あの子は、そうやって面と向かって正直に話されないと分からない人種です。ストレートにいってみましょう」
「うっ……それが難しいんですが……」
そう言ったザランに、ゼスタは笑みを深め、ただでさえ開いているんだか分からない目を更に細めて言った。
「いやぁ、ライバルが多そうで大変ですねぇ。若いんですから、苦労してみるもんですよ」
「強力過ぎるんっすよっ。真っ先にマスターに切り刻まれかねないっ!!」
「……遺書と、墓守りを頼む準備はしておいて損はありませんよ」
「もうちょっと希望をっ! 死ぬ覚悟はもう少し先にっ」
「ほっほっほっ。備えは必要ですからねぇ」
「手助けする気もないっんすかっ!!」
面白い見ものが出来ると愉快に笑うゼスタに、ザランは泣きそうになりながら、それでも確かに今、この二年ほど胸に溜まっていた何かが消えていくのを感じていたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ギルド職員A「今のってサルバの冒険者だったんだよね?」
ギルド職員B「だったじゃなくて、まだ気持ちはあっちだろ。月の半分は戻ってるし」
ギルド職員A「サルバのジルバール様って凄い人なんでしょ? やっぱり人徳があるのかしらね」
ギルド職員C「そうだなぁ。うちのマスターもジルバール様に色々相談してるって聞くし」
ギルド職員B「違うんだろうな。それに聞いたか? あのティアさんはジルバール様のお気に入りなんだってさ」
ギルド職員C「強いもんなぁ、あの子。そりゃぁ、特別だろ」
ギルド職員A「薬学の才能も見出されたって聞いたわ。あの子、あの年で薬学師なんだものね。秘蔵っ子って感じ」
ギルド職員B「大人になるのが楽しみだな。何百年振りかにSランクの冒険者が誕生するかもしれないんだぞ。その時に立ち会えるなんて奇跡だ」
ギルド職員A「そうよね。あのザランさんとか、サルバから出てきた人達って、凄い数値だって噂じゃない」
ギルド職員C「なにかあるのかもな、サルバには」
ギルド職員B「ジルバール様以外にって事か?」
ギルド職員C「あぁ」
ギルド職員A「楽しみね」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
期待しています。
サラちゃんは悩んでいました。
あのバトラール姿でディムースで演説をした時からでしょうか。
年長者は頼りになります。
同じ年長者でも、これはシェリスには出来ない相談ですね。
それがどんな種類の想いであれ、誤解を受けかねません。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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ザランはAランクになってから、大半を王都で活動をしていた。
「お~いっ、ザラン」
「メリか。どうした?」
「このクエストなんだけどよぉ。俺らのパーティに入ってくれねぇ?」
王都で知り合ったAランクの冒険者。そのパーティメンバーとして、こうして呼ばれる事も多々あった。
「いいぜ……って、ワイバーンの討伐? ちょっと待て。何頭いるかの情報は?」
「ん? 五頭だって聞いた。俺ら一頭ずつだな」
ザランは王都に来てから思う。どうも前のめりなパーティが多い。本来ならば一人でクエストを受ける者達が、何となく集まっているように感じられるパーティばかりなのだ。
「……いや、パーティなんだから、協力して各個撃破だろ……それと、甘く見てると危ねぇ」
「大丈夫だって。俺ら二人はAランクだぜ? 軽いって」
「はぁ……分かったよ……」
「よっしゃっ! なら一時間後に西門なっ」
「おう」
嬉しそうに仲間達の方へと駆けていくメリを見送り、カウンターへと向かう。
「すんません。遅くなりました」
「あ、ザランさん。大丈夫ですよ。奥へお願いします」
「はい」
ギルド職員の許可を得て奥へ進む。
そろそろ、通い慣れた通路になってしまったのが妙な気分だ。
階段を上がり、その扉の前に辿り着くと、ノックをして名乗る。
「ザランです」
「どうぞ」
返事を聞いて扉を開ける。中に入ると、大きな執務机に小さな老人が一人、書類の山に埋れていた。
「ごめんねぇ。何度も来てもらって」
「いえ。こちらがジルバール様からお預かりした手紙です」
「うん。まぁまぁ、そっちに腰掛けて。ちょっと一服付き合ってよ」
「はぁ……」
王都のギルドマスターは、小さくていつでも笑みを浮かべている。名をゼスタという。昔は凄腕のAランクの冒険者で、このフリーデル王国だけでなく、他国でもその名が知れ渡っていたという。
ただし、年齢不詳。先祖に魔族がいるらしく、既にギルドマスターとなって百年近い。少々不思議な人だった。
「本当、君が来てくれて助かってるよ。ジルバール殿も、ようやく周りを気にしてくれるようになったんだねぇ」
ニコニコと可愛らしいと形容できる笑みを浮かべて、手ずから淹れたお茶をザランの前に置くと、自身もお茶を持って向かいのソファーに身を沈めた。
「あ~……マスターの行動は多分、全部ティアの為かと……」
「ティアラール・ヒュースリーだね。あの子は本当に最近、伝説の赤髪の冒険者の再来なんじゃないかと思うよ。凄い子だよね」
「……えぇ……凄すぎて、追いつけっこない……」
「ほほぉ。それで君は少し頑張り過ぎるくらい頑張ってくれているのかな?」
「あっ、いや……っ……はい……」
ザランは、ふっと目を下へ向ける。ずっと誰にも言えなかった事だ。だが、不思議とゼスタには言えてしまった。
しかし、言葉にすると、ティアには追いつけないという事実が重くのしかかってくるようだった。
「う~ん。君は追いつきたいんじゃなくて、近くにいたいんじゃないのかな?」
「え……」
言われた言葉を認めたくなくて、目を見開く。だが、その時、トクリと心臓が鳴ったのは誤魔化せなかった。
「ほら。やっぱりそうだ。きっと君は、あの子の傍にいたいんだよ。ただ、まだ自信がないのかな?まぁ、あんな強い子の傍にいる為には理由もいるし、相当強くなくちゃね」
「俺が……ティアの傍に……」
ふっと泣きたくなった。そうだと、本当はずっと気付いていた。認められなかったのは、悔しかったからだ。
「俺は……っ、ティアの傍には、凄げぇのがいっぱいいる……初めてあいつとクエストに出た時……俺は何の役にも立たなかった。けど、ルクスや他の奴らは、必死で……敵わねぇって分かってんのにずっと傍にいるんだ……それが、なんか……」
ザランがティアと出会ったのはいつだったか。幼いティアに初めてまともに冒険者ギルドで声を掛けたのがザランだった。
それまで、冒険者達もその姿を見ていても声を掛ける事はなかったのだ。酔いに任せて声を掛けたのを覚えている。
ルクスについて遊びに来る元気で明るい幼い女の子。声を掛ける事はなくても、ずっと皆が気にしていた。
冒険者ギルドに来る子どもは、生きていくのに困窮した暗い顔をした者が多い。勿論、サルバではそんな子どもはいなかった。
親を亡くしたりといった事情のある子ども達は、すぐに保護され、教会が預かって育てていたし、サルバには貧困層の集まる場所はなかった。
ヒュースリー伯爵は、細やかに領地を見守り、助けていたからだ。
そんな中であっても、子どもが冒険者ギルドに来るという事は珍しい。それも楽しそうに、いつでもクエストボードを眺め、保護者であるルクスの隙を伺っていた。
「君は羨ましかったんだね。彼女の傍に居る人達が」
「……そう……そうかもしれない。あいつの傍にいたら、多分……楽しい。それに、絶対驚くような事が起こる。それを近くで見て、俺も力になりたかったんだと思います」
「ほっほっほっ」
「あっ……っ」
何でも見透かされているようなその雰囲気と、安心して吐露してしまえる事。それがとても嬉しくて、同時に恥ずかしかった。
このマスターの前では、自分は幼い子どもと変わらないのだ。
「素直でいいですねぇ。うんうん。その気持ちを彼女にぶつけるといい。あの子は、そうやって面と向かって正直に話されないと分からない人種です。ストレートにいってみましょう」
「うっ……それが難しいんですが……」
そう言ったザランに、ゼスタは笑みを深め、ただでさえ開いているんだか分からない目を更に細めて言った。
「いやぁ、ライバルが多そうで大変ですねぇ。若いんですから、苦労してみるもんですよ」
「強力過ぎるんっすよっ。真っ先にマスターに切り刻まれかねないっ!!」
「……遺書と、墓守りを頼む準備はしておいて損はありませんよ」
「もうちょっと希望をっ! 死ぬ覚悟はもう少し先にっ」
「ほっほっほっ。備えは必要ですからねぇ」
「手助けする気もないっんすかっ!!」
面白い見ものが出来ると愉快に笑うゼスタに、ザランは泣きそうになりながら、それでも確かに今、この二年ほど胸に溜まっていた何かが消えていくのを感じていたのだった。
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舞台裏のお話。
ギルド職員A「今のってサルバの冒険者だったんだよね?」
ギルド職員B「だったじゃなくて、まだ気持ちはあっちだろ。月の半分は戻ってるし」
ギルド職員A「サルバのジルバール様って凄い人なんでしょ? やっぱり人徳があるのかしらね」
ギルド職員C「そうだなぁ。うちのマスターもジルバール様に色々相談してるって聞くし」
ギルド職員B「違うんだろうな。それに聞いたか? あのティアさんはジルバール様のお気に入りなんだってさ」
ギルド職員C「強いもんなぁ、あの子。そりゃぁ、特別だろ」
ギルド職員A「薬学の才能も見出されたって聞いたわ。あの子、あの年で薬学師なんだものね。秘蔵っ子って感じ」
ギルド職員B「大人になるのが楽しみだな。何百年振りかにSランクの冒険者が誕生するかもしれないんだぞ。その時に立ち会えるなんて奇跡だ」
ギルド職員A「そうよね。あのザランさんとか、サルバから出てきた人達って、凄い数値だって噂じゃない」
ギルド職員C「なにかあるのかもな、サルバには」
ギルド職員B「ジルバール様以外にって事か?」
ギルド職員C「あぁ」
ギルド職員A「楽しみね」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
期待しています。
サラちゃんは悩んでいました。
あのバトラール姿でディムースで演説をした時からでしょうか。
年長者は頼りになります。
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