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446 父ではあります
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2016. 7. 3
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ティアは昼前、一人でディムースに来ていた。
最初は広過ぎて戸惑っていた大宿の最上階に作られたティアの部屋。しかし、よくよく思い返してみると、王女であった時の部屋とそう変わらない事に気付いた。
調度品も大人しめの物が揃っており、ヒュースリーの屋敷にあるシアンプロデュースの乙女部屋よりも、遥かに落ち着くのだ。
今ティアは、ゆったりと本を読みながらある人物達を待っていた。
その気配が階段を上ってくるのに気付き、ティアは部屋を出る。そして、その人と目が会った。
「お帰り」
「っ、た、ただいま」
そこにいたのは、はにかんだ笑みを見せるカランタだった。何度も羽が邪魔だと言われた事もあり、今はその羽は消えている。
少年にしか見えないのだが、光を纏っているような神秘的な雰囲気や見た目は変わらない。
その後ろに遠慮がちに現れた青年にも声を掛ける。
「自分は見つけられた? トゥーレ」
彼は、かつてスィールと名乗っていた青年だ。
「っ……はい……なんとか」
「そう。それは良かった。お茶を淹れてあげる。入って」
ティアは、カランタとトゥーレを部屋へ招き入れる。
お茶を淹れ、落ち着いた所で、ティアが再び口を開いた。
「丁度一年かな? 二人でこのディムースを出たのは」
「うん」
「そうなります」
トゥーレは、あの祭りの日。眠りについてから、半月そのまま目を覚まさなかった。
カランタとシェリスの見立てでは、かなり神具を扱う為に負担が掛かっていたのだろうということだった。
そして、目を覚ました彼は、混乱していた。自分の記憶が信じられなくなっていたのだ。それから数ヶ月、過去を思い出しながら鬱々と過ごし、外に出られるまで回復したのは、半年を過ぎた辺りだった。
ティアは今目の前に座る青年の顔を見て、笑みを浮かべる。
「ここへ戻って来ただけ上出来だわ」
「はい……」
彼の記憶は植え付けられたものだった。だが、スィールとして生きてきたのだ。そう簡単に認める事はできない。
そして、一年前。自分はスィールという人物ではなかったと認めるのが怖くなり、彼はこのディムースから出て行こうとした。
行く当てもなく、スィールである事を正面から否定するティアの元から逃げたかったのだ。
当然、ティアはこれに気付き、町の入り口で捕まえた。あの組織の確実な情報を知っているのは彼だけで、何より、ジェルバやあのライダロフという男が彼をこのまま生かしておくとは思えなかったからだ。
だが、その時の彼は、もう完全に追い詰められた状態だった。そこで、カランタが監視役に名乗りを挙げ、本当の記憶を取り戻すべく所縁の地を探す旅に出ることになった。
カランタは天使だ。仮に神具に手が出せないとしても、遅れは取らないだろうと信じ、行かせる事にしたのだ。
「いただいた名前が、ずっと私を繋ぎ止めてくれていました……」
ともすれば楽になりたいと、思い出す事を放棄したくなるような混乱と苦しみ。それを乗り越えられたのは、ティアが与えた名のお陰だと言う。
これに、隣で聞いていたカランタが得意気に言った。
「ティアは良い名前をくれたよね。トゥーレは古代語で『明日』って意味だもん。君には明日があるんだって、そうやってちゃんと前を向こうとしてくれてるのが、傍で見てて分かったよ」
「うん……そうかもしれない」
ティアの前で緊張していたのだろう。トゥーレはここでようやく笑みを見せた。
どうやらトゥーレは、この一年でカランタと気安い仲になったようだ。共に旅をして来たのだから、心も許しているのだろう。
誰とも関わろうとせず、全てを拒絶していた一年前とは違い、良い変化を見せていた。
「そう。それは良かった。それで、分かった事を教えてもらいたいのだけれど、今日はとりあえず休むといいわ。部屋はどこがいい?下の部屋も、今日は空いてると思うけど」
ティアは席を立つと、宿泊報告書を書棚から取り出して空きを確認する。
「え? なに? ティアがそんな事も管理してるの?」
カランタが目を見開く。
「そうだけど? 一応、ここの主人だからね。毎日報告が来るんだ」
最初はどの部屋に何人泊まっているかまで報告してくれていたのだが、そこまではいらないと、どこの部屋が空いているのかだけの報告になった。
経営自体は任せているが、主人はティアだ。ただ、売り上げの殆どは従業員への給金と、町の運営に回している。それでもティアへお金が入ってくるので、今や所持金はその辺りの領主達の資産の数倍の金額となっていた。
お陰で余裕でこんな事も出来る。
「温泉とか、好きに施設も使って。このカードと腕輪を提示すれば、この町の中のお店で好きなだけ買い物とかも出来るから」
ティアはトゥーレとカランタに黒い腕輪とカードを差し出した。
「これ、魔導具? はめればいいの?」
「そう。腕輪のプレートの所にこのカードを翳すと……」
「金色に光った!」
腕輪は、はめると直ぐに締め付けない程度に縮んだ。
「防犯用にね。特別なやつだから。これでペアなの。無くさないでね。私にしか外せないけど、濡れたり、斬られたり、火で炙られても大丈夫だから」
「う、うん……火で炙ったり斬られたりはしないと思うけど……ありがとう」
「あ、ありがとうございます」
トゥーレは恐縮して頭を下げた。まだティアへの警戒心は解けないのだろう。トゥーレにはバトラールの時の姿のイメージが焼き付いているのだ。
その上、女王様モードでは仕方がない。ティアも無理に距離を縮めようとは思ってはいないのだ。
「ふふっ、その調子じゃぁ、部屋も決められなさそうね」
そう言って、ティアはテーブルの端にあったベルを手に取り鳴らす。すると、ドアがノックされ、一人の女性が入ってきた。
「彼らを下の部屋へ。それぞれ個室で頼むわ」
「承知いたしました」
彼女はメイドではなく、この宿の従業員であり、クィーグの者だ。ティアが呼べばどこにいてもすぐに駆けつける。
「……ティア……王女の時より王女っぽいんじゃ……」
カランタの呟きに苦笑するしかない。確かにそうなのだ。
「そこは、彼女の能力の高さを褒めてやって欲しいわ。トゥーレ、明日の夕刻、三の鐘が鳴ったらここに来て。報告を聞くから」
「はい」
「では、ご案内いたします」
トゥーレが部屋の外へ向かう。しかし、カランタは動かなかった。
「あ、僕はここの階の部屋を使わせてもらうからいいよ。トゥーレ、後でご飯とかは一緒に行こうね」
「分かった」
カランタの言葉に頷き、ティアへと改めて一礼すると、トゥーレは女性に案内されて部屋を出て行った。
残ったカランタに、ティアは視線を戻し、向かいのソファーに深く腰掛ける。
「それで? 何か言いたい事でもあるの?」
そう問えば、カランタはお茶を飲みながら、上目遣いにティアを見つめ、カップをテーブルに戻してから言った。
「だって、久し振りなんだもん……一緒に居たいじゃん」
「はいはい」
足を組み、お茶を優雅に飲むティアは、カランタなど見ていない。
「うぅっ、冷たいっ。会いたくなかったの⁉︎ 心配じゃなかった?」
「別に」
「そんなぁ……」
本気で涙ぐむから面白い。
「早く独り立ちしてちょうだい」
「子ども扱いっ⁉︎ ぼ、僕はお父さんだよっ⁉︎」
「は~い、パパ。お菓子あげるからお部屋で大人しくしててね~」
「えっ、お菓子? 手作りっ⁉︎ やったぁっ!!」
娘の手作りのお菓子は、父親にとっては宝物になり得るようだ。キラキラとした瞳でお皿に出されたクッキーを一枚手に取ると、拝む勢いで両手で掲げ持つ。
そんなカランタを、ティアは組んだ足に片肘をついて困惑しながら眺める。
こうして、しばらくティアとカランタは二人でお茶を楽しむのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
トゥーレ「食事はどうする?」
カランタ「そうだねぇ。あそこはどう?」
トゥーレ「あぁ、丁度席も空いていそうだ」
カランタ「定食の種類がいっぱいだぁ。こ、このデラックス定食にしよっと」
トゥーレ「少し高くないか?」
カランタ「いいんだよ。ティアの魔法のカードがあるもん。今まで贅沢しなかった分、たまにはね」
トゥーレ「そうか……でも……」
カランタ「おばちゃ~ん。この定食二つ」
おばちゃん「あいよっ」
トゥーレ「え、ちょっと」
カランタ「君はティアに遠慮し過ぎだよ。店のメニュー全部って言ってもティアは笑うだけだって」
トゥーレ「そんな……」
カランタ「無駄遣いじゃないんだし、何より、ティアの人を見る目は確かだからね。これを貰えたって事は、それだけ信頼してるって事なんだよ」
トゥーレ「信頼……俺なんかを?」
カランタ「自信を持ってよ。ティアは物事の判断がはっきりしてるから、切り捨てるならもう既に切り捨てられてるよ。今もこうしていられるって事自体が、信頼してる証みたいなものだよ」
トゥーレ「……凄い人を敵に回していたんだな……」
カランタ「本当にねぇ。よく生きてたよ」
トゥーレ「……はい……」
おばちゃん「あいよ。デラックス定食お待ちっ……そ、それはっ、まさかお客さん……」
カランタ「うん? あ、はい。これでお願いします」
おばちゃん「うっ、ま、眩しいっ……ご主人様特別優待ゴールドカードッ……確認しましたっ。ごゆっくりっ」
トゥーレ「な、なんか……」
カランタ「この町でティアの存在って……女神様以上……?」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ご主人様です。
姿は少年のままですからね。
父親ではありますが、行動はまるっきり少年のそれ。
ティアちゃんにしてみれば微妙でしょう。
弟を見る目です。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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ティアは昼前、一人でディムースに来ていた。
最初は広過ぎて戸惑っていた大宿の最上階に作られたティアの部屋。しかし、よくよく思い返してみると、王女であった時の部屋とそう変わらない事に気付いた。
調度品も大人しめの物が揃っており、ヒュースリーの屋敷にあるシアンプロデュースの乙女部屋よりも、遥かに落ち着くのだ。
今ティアは、ゆったりと本を読みながらある人物達を待っていた。
その気配が階段を上ってくるのに気付き、ティアは部屋を出る。そして、その人と目が会った。
「お帰り」
「っ、た、ただいま」
そこにいたのは、はにかんだ笑みを見せるカランタだった。何度も羽が邪魔だと言われた事もあり、今はその羽は消えている。
少年にしか見えないのだが、光を纏っているような神秘的な雰囲気や見た目は変わらない。
その後ろに遠慮がちに現れた青年にも声を掛ける。
「自分は見つけられた? トゥーレ」
彼は、かつてスィールと名乗っていた青年だ。
「っ……はい……なんとか」
「そう。それは良かった。お茶を淹れてあげる。入って」
ティアは、カランタとトゥーレを部屋へ招き入れる。
お茶を淹れ、落ち着いた所で、ティアが再び口を開いた。
「丁度一年かな? 二人でこのディムースを出たのは」
「うん」
「そうなります」
トゥーレは、あの祭りの日。眠りについてから、半月そのまま目を覚まさなかった。
カランタとシェリスの見立てでは、かなり神具を扱う為に負担が掛かっていたのだろうということだった。
そして、目を覚ました彼は、混乱していた。自分の記憶が信じられなくなっていたのだ。それから数ヶ月、過去を思い出しながら鬱々と過ごし、外に出られるまで回復したのは、半年を過ぎた辺りだった。
ティアは今目の前に座る青年の顔を見て、笑みを浮かべる。
「ここへ戻って来ただけ上出来だわ」
「はい……」
彼の記憶は植え付けられたものだった。だが、スィールとして生きてきたのだ。そう簡単に認める事はできない。
そして、一年前。自分はスィールという人物ではなかったと認めるのが怖くなり、彼はこのディムースから出て行こうとした。
行く当てもなく、スィールである事を正面から否定するティアの元から逃げたかったのだ。
当然、ティアはこれに気付き、町の入り口で捕まえた。あの組織の確実な情報を知っているのは彼だけで、何より、ジェルバやあのライダロフという男が彼をこのまま生かしておくとは思えなかったからだ。
だが、その時の彼は、もう完全に追い詰められた状態だった。そこで、カランタが監視役に名乗りを挙げ、本当の記憶を取り戻すべく所縁の地を探す旅に出ることになった。
カランタは天使だ。仮に神具に手が出せないとしても、遅れは取らないだろうと信じ、行かせる事にしたのだ。
「いただいた名前が、ずっと私を繋ぎ止めてくれていました……」
ともすれば楽になりたいと、思い出す事を放棄したくなるような混乱と苦しみ。それを乗り越えられたのは、ティアが与えた名のお陰だと言う。
これに、隣で聞いていたカランタが得意気に言った。
「ティアは良い名前をくれたよね。トゥーレは古代語で『明日』って意味だもん。君には明日があるんだって、そうやってちゃんと前を向こうとしてくれてるのが、傍で見てて分かったよ」
「うん……そうかもしれない」
ティアの前で緊張していたのだろう。トゥーレはここでようやく笑みを見せた。
どうやらトゥーレは、この一年でカランタと気安い仲になったようだ。共に旅をして来たのだから、心も許しているのだろう。
誰とも関わろうとせず、全てを拒絶していた一年前とは違い、良い変化を見せていた。
「そう。それは良かった。それで、分かった事を教えてもらいたいのだけれど、今日はとりあえず休むといいわ。部屋はどこがいい?下の部屋も、今日は空いてると思うけど」
ティアは席を立つと、宿泊報告書を書棚から取り出して空きを確認する。
「え? なに? ティアがそんな事も管理してるの?」
カランタが目を見開く。
「そうだけど? 一応、ここの主人だからね。毎日報告が来るんだ」
最初はどの部屋に何人泊まっているかまで報告してくれていたのだが、そこまではいらないと、どこの部屋が空いているのかだけの報告になった。
経営自体は任せているが、主人はティアだ。ただ、売り上げの殆どは従業員への給金と、町の運営に回している。それでもティアへお金が入ってくるので、今や所持金はその辺りの領主達の資産の数倍の金額となっていた。
お陰で余裕でこんな事も出来る。
「温泉とか、好きに施設も使って。このカードと腕輪を提示すれば、この町の中のお店で好きなだけ買い物とかも出来るから」
ティアはトゥーレとカランタに黒い腕輪とカードを差し出した。
「これ、魔導具? はめればいいの?」
「そう。腕輪のプレートの所にこのカードを翳すと……」
「金色に光った!」
腕輪は、はめると直ぐに締め付けない程度に縮んだ。
「防犯用にね。特別なやつだから。これでペアなの。無くさないでね。私にしか外せないけど、濡れたり、斬られたり、火で炙られても大丈夫だから」
「う、うん……火で炙ったり斬られたりはしないと思うけど……ありがとう」
「あ、ありがとうございます」
トゥーレは恐縮して頭を下げた。まだティアへの警戒心は解けないのだろう。トゥーレにはバトラールの時の姿のイメージが焼き付いているのだ。
その上、女王様モードでは仕方がない。ティアも無理に距離を縮めようとは思ってはいないのだ。
「ふふっ、その調子じゃぁ、部屋も決められなさそうね」
そう言って、ティアはテーブルの端にあったベルを手に取り鳴らす。すると、ドアがノックされ、一人の女性が入ってきた。
「彼らを下の部屋へ。それぞれ個室で頼むわ」
「承知いたしました」
彼女はメイドではなく、この宿の従業員であり、クィーグの者だ。ティアが呼べばどこにいてもすぐに駆けつける。
「……ティア……王女の時より王女っぽいんじゃ……」
カランタの呟きに苦笑するしかない。確かにそうなのだ。
「そこは、彼女の能力の高さを褒めてやって欲しいわ。トゥーレ、明日の夕刻、三の鐘が鳴ったらここに来て。報告を聞くから」
「はい」
「では、ご案内いたします」
トゥーレが部屋の外へ向かう。しかし、カランタは動かなかった。
「あ、僕はここの階の部屋を使わせてもらうからいいよ。トゥーレ、後でご飯とかは一緒に行こうね」
「分かった」
カランタの言葉に頷き、ティアへと改めて一礼すると、トゥーレは女性に案内されて部屋を出て行った。
残ったカランタに、ティアは視線を戻し、向かいのソファーに深く腰掛ける。
「それで? 何か言いたい事でもあるの?」
そう問えば、カランタはお茶を飲みながら、上目遣いにティアを見つめ、カップをテーブルに戻してから言った。
「だって、久し振りなんだもん……一緒に居たいじゃん」
「はいはい」
足を組み、お茶を優雅に飲むティアは、カランタなど見ていない。
「うぅっ、冷たいっ。会いたくなかったの⁉︎ 心配じゃなかった?」
「別に」
「そんなぁ……」
本気で涙ぐむから面白い。
「早く独り立ちしてちょうだい」
「子ども扱いっ⁉︎ ぼ、僕はお父さんだよっ⁉︎」
「は~い、パパ。お菓子あげるからお部屋で大人しくしててね~」
「えっ、お菓子? 手作りっ⁉︎ やったぁっ!!」
娘の手作りのお菓子は、父親にとっては宝物になり得るようだ。キラキラとした瞳でお皿に出されたクッキーを一枚手に取ると、拝む勢いで両手で掲げ持つ。
そんなカランタを、ティアは組んだ足に片肘をついて困惑しながら眺める。
こうして、しばらくティアとカランタは二人でお茶を楽しむのだった。
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舞台裏のお話。
トゥーレ「食事はどうする?」
カランタ「そうだねぇ。あそこはどう?」
トゥーレ「あぁ、丁度席も空いていそうだ」
カランタ「定食の種類がいっぱいだぁ。こ、このデラックス定食にしよっと」
トゥーレ「少し高くないか?」
カランタ「いいんだよ。ティアの魔法のカードがあるもん。今まで贅沢しなかった分、たまにはね」
トゥーレ「そうか……でも……」
カランタ「おばちゃ~ん。この定食二つ」
おばちゃん「あいよっ」
トゥーレ「え、ちょっと」
カランタ「君はティアに遠慮し過ぎだよ。店のメニュー全部って言ってもティアは笑うだけだって」
トゥーレ「そんな……」
カランタ「無駄遣いじゃないんだし、何より、ティアの人を見る目は確かだからね。これを貰えたって事は、それだけ信頼してるって事なんだよ」
トゥーレ「信頼……俺なんかを?」
カランタ「自信を持ってよ。ティアは物事の判断がはっきりしてるから、切り捨てるならもう既に切り捨てられてるよ。今もこうしていられるって事自体が、信頼してる証みたいなものだよ」
トゥーレ「……凄い人を敵に回していたんだな……」
カランタ「本当にねぇ。よく生きてたよ」
トゥーレ「……はい……」
おばちゃん「あいよ。デラックス定食お待ちっ……そ、それはっ、まさかお客さん……」
カランタ「うん? あ、はい。これでお願いします」
おばちゃん「うっ、ま、眩しいっ……ご主人様特別優待ゴールドカードッ……確認しましたっ。ごゆっくりっ」
トゥーレ「な、なんか……」
カランタ「この町でティアの存在って……女神様以上……?」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ご主人様です。
姿は少年のままですからね。
父親ではありますが、行動はまるっきり少年のそれ。
ティアちゃんにしてみれば微妙でしょう。
弟を見る目です。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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