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連載
444 変わらず自由に生きています
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2016. 6. 30
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この頃、国外が少々きな臭くなっていた事には、ティアも気付いていた。
「グラスト王国ですか?」
そう問えば、王が重々しく頷いた。
「あぁ……サガンと、ルーセンクが間にあるとはいえ、気にはなっていたのだが……気付いていたのか」
「ええ、三ヶ月前でしょうか。エルフの里にちょっかいをかけたらしくて」
「なにっ?」
王は初耳だと身を乗り出す。
「そのような報告はございませんでしたが……」
独自の情報網を持つエイミールも首を傾げていた。
「無理もありませんよ。グラストの者だと調べがついたのがつい二日前ですから」
なんでも、森の資源をエルフが独占するのはおかしいと難癖をつけてきたようだ。その際、森の薬草なども無断でかなり乱暴に採っていたらしい。
ティアがこの事態を知ったのは、ひと月前。エルフと人族の関係が悪くなるのはいただけないと、ティアがシェリスに手を回させたのだ。
「同様に、魔族の国へ侵入した者もいたらしくて、魔導具を盗もうとしていたとか。すぐに捕らえられて、放り出したようですけどね」
魔族の国では、家庭で一般的に使っている魔導具をいくつも盗んでいた。人の国では貴重とされる魔導具も、魔族の国では一般的な為、それに目をつけたようだ。
こちらは、カルツォーネが直々に対処に当たったので問題ない。
「国がそのようなことを?」
王妃が信じられないと思うのも無理はない。
「あの国は、昔から人族至上主義を唱えていたからな。だがかなりその考えも衰退していたはずだったのだが……あの組織の影響か……」
「そのようです。この二年、大人しかったのですけど、まだ懲りていないみたいですね」
実は、二年前の神鏡による襲撃のあった日の数日後、あの場にビアンやウルスヴァン、エルヴァストがいたこともあり、騒動の顛末を全て王が知る所となった。
それを受け、侯爵の夫人や貴族の他の倒れた夫人達の事もあり、王は『神の王国』に関わる者を全て国外へと追放したのだ。
国内外に彼の組織の異常性、危険性を示唆したことで、表に出ようとしていた彼らの頭を叩く事に成功していた。
「どのみち、いつかは元を断たなくてはならんだろう。そのつもりだったのではないのか?」
「ふふっ、当然です。ただ、このままだとグラスト王国諸共葬ってしまうかもしれませんけどね」
あり得る状況だろうと、妖し気な笑みを浮かべて言うティアに、王は苦笑するしかない。
「人族至上主義と聞いて、見て見ぬ振りなど出来んだろうとは思っていたが……私の口からはそれで良いとは言えぬぞ?」
王という立場上、それは口に出来ない事だろう。
「わかってますよ。だからこれは、バトラールの仕事です」
「どんどん凶悪なイメージが着いていくが良いのか?」
「そんなに凶悪な事をした覚えはないのですけれどね?」
バトラールの名は、今や悪魔の代名詞だ。
騎士に当たれば、鞭を打って廃人にし、悪行を行った貴族がいれば、屋敷ごと破壊した後、それを告発。一族全てが白い目で見られて、着の身着のまま、無一文で町を追い出されるという状況を作る。
この国に住み着いた悪魔は、後ろ暗い所のある貴族達にとって天敵となり、民達が密かに噂するヒーローだった。
「国の敵に回ってくれるなよ?」
「そこは王様の行い次第でしょう。私はそれが神であろうと、目障りなものは消します」
「う、うむ……清々しい程にワガママに生きているな……」
王の前であってもこのような事を言えるのはティアだけだろう。だが、正直に言うティアに、王は悪い気がしないのだ。
ティアも、王には多くの情報を教え、望まれれば助言のような事も口にする。
それは全て、この国と王の為だ。
「好き勝手やっても、本当に間違った時は止めてくれる人達がいますから」
ティアが暴走した時、何だかんだ言って止めに入れる者達はいるのだ。それでティアも安心して突き進める。
「魔王殿にジルバール殿。それにファル殿と……妖精王もいたな……錚々たるメンバーだ……」
「ええ。それに、王は間違える事が許されない過酷な職業ですからね。そんな王様の為にも、私が動く事で選択肢を見つけられるでしょう?」
そう言ったティアに、王は嬉しそうに笑った。
「あぁ。今でも充分、助かっているよ。お陰で色々と見えてくる。次に取り掛かるべきは騎士達への改革だったな」
「そうです。国防の為には急務。ついでに国も活性化されて一石二鳥の計画ですよっ」
せっかくならば楽しめとのティアの計画は、着々と進んでいたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
フラム《キュゥっ》
エル「ん? フラム。なんだ。ティアのやつ、また父上と密会か?」
フラム《キュっ》
エル「今回はフラムが送ってきたのか。ちょっと待っていろ。果実水があるからな」
フラム《キュ~っ》
エル「こんな時間だが……やっても良いだろうか」
火王 《それなら少し薄めてやってくれ》
エル「了解です。マティはどうしています?」
火王 《アデルと眠ると言っていた。心配ない》
エル「そうですか。確か、今日はティア達の卒業式でしたね。学園街の屋敷に集まっているとか?」
火王 《そうだ。アデルやキルシュの両親もいる》
エル「楽しそうですね。私も行ければ良かった」
火王 《寂しくなったら、いつでも抜け出して来い。フラムもマティも喜んで迎えに来る》
エル「ははっ、ありがたいですね。ティアも顔を出してくれますし、王宮は窮屈ですけど、寂しくはありませんよ」
火王 《そうか》
エル「っ……本当に、火の王はお父さんと呼びたくなりますよ……」
火王 《私にはエルも大事だ》
エル「っ、お父さん……っ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
お父さんです。
悪どい事はしていません。
ちゃんと王の許可というか、一言宣言してから色々と行動しているようです。
大怪盗か義賊か……裏のある貴族達には天敵でしかあり得ません。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
◉お知らせ◉
こちらの作品の移籍について。
7月より順次アルファポリスの方への移籍が始まるようです。
いつという確実なお知らせはまだ出来ませんが、8月末が期限なので、決まり次第こちらでご案内し、移行させていただく事になります。
そして、申し訳ありませんが、ガラケーをお使いの方々。
アルファポリスのサイトでは閲覧出来なくなるとの事で、大変申し訳ございません……。
なるべく長くこちらに留まるよう努力いたしますので、それまでお楽しみいただければと思います。
こちらでの新作も考案中ですので、ご容赦ください……。
これとは別に文学フリマ用にと書き下ろした作品も現在公開中です。
なろうの方へ少しでも貢献しようと思い、書いたものです……チートや転生ものではないのでゆるいですが、お暇潰しにどうぞ。『社に響く楽の音を』短編です。
今後ともよろしくお願いします◎
紫南
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この頃、国外が少々きな臭くなっていた事には、ティアも気付いていた。
「グラスト王国ですか?」
そう問えば、王が重々しく頷いた。
「あぁ……サガンと、ルーセンクが間にあるとはいえ、気にはなっていたのだが……気付いていたのか」
「ええ、三ヶ月前でしょうか。エルフの里にちょっかいをかけたらしくて」
「なにっ?」
王は初耳だと身を乗り出す。
「そのような報告はございませんでしたが……」
独自の情報網を持つエイミールも首を傾げていた。
「無理もありませんよ。グラストの者だと調べがついたのがつい二日前ですから」
なんでも、森の資源をエルフが独占するのはおかしいと難癖をつけてきたようだ。その際、森の薬草なども無断でかなり乱暴に採っていたらしい。
ティアがこの事態を知ったのは、ひと月前。エルフと人族の関係が悪くなるのはいただけないと、ティアがシェリスに手を回させたのだ。
「同様に、魔族の国へ侵入した者もいたらしくて、魔導具を盗もうとしていたとか。すぐに捕らえられて、放り出したようですけどね」
魔族の国では、家庭で一般的に使っている魔導具をいくつも盗んでいた。人の国では貴重とされる魔導具も、魔族の国では一般的な為、それに目をつけたようだ。
こちらは、カルツォーネが直々に対処に当たったので問題ない。
「国がそのようなことを?」
王妃が信じられないと思うのも無理はない。
「あの国は、昔から人族至上主義を唱えていたからな。だがかなりその考えも衰退していたはずだったのだが……あの組織の影響か……」
「そのようです。この二年、大人しかったのですけど、まだ懲りていないみたいですね」
実は、二年前の神鏡による襲撃のあった日の数日後、あの場にビアンやウルスヴァン、エルヴァストがいたこともあり、騒動の顛末を全て王が知る所となった。
それを受け、侯爵の夫人や貴族の他の倒れた夫人達の事もあり、王は『神の王国』に関わる者を全て国外へと追放したのだ。
国内外に彼の組織の異常性、危険性を示唆したことで、表に出ようとしていた彼らの頭を叩く事に成功していた。
「どのみち、いつかは元を断たなくてはならんだろう。そのつもりだったのではないのか?」
「ふふっ、当然です。ただ、このままだとグラスト王国諸共葬ってしまうかもしれませんけどね」
あり得る状況だろうと、妖し気な笑みを浮かべて言うティアに、王は苦笑するしかない。
「人族至上主義と聞いて、見て見ぬ振りなど出来んだろうとは思っていたが……私の口からはそれで良いとは言えぬぞ?」
王という立場上、それは口に出来ない事だろう。
「わかってますよ。だからこれは、バトラールの仕事です」
「どんどん凶悪なイメージが着いていくが良いのか?」
「そんなに凶悪な事をした覚えはないのですけれどね?」
バトラールの名は、今や悪魔の代名詞だ。
騎士に当たれば、鞭を打って廃人にし、悪行を行った貴族がいれば、屋敷ごと破壊した後、それを告発。一族全てが白い目で見られて、着の身着のまま、無一文で町を追い出されるという状況を作る。
この国に住み着いた悪魔は、後ろ暗い所のある貴族達にとって天敵となり、民達が密かに噂するヒーローだった。
「国の敵に回ってくれるなよ?」
「そこは王様の行い次第でしょう。私はそれが神であろうと、目障りなものは消します」
「う、うむ……清々しい程にワガママに生きているな……」
王の前であってもこのような事を言えるのはティアだけだろう。だが、正直に言うティアに、王は悪い気がしないのだ。
ティアも、王には多くの情報を教え、望まれれば助言のような事も口にする。
それは全て、この国と王の為だ。
「好き勝手やっても、本当に間違った時は止めてくれる人達がいますから」
ティアが暴走した時、何だかんだ言って止めに入れる者達はいるのだ。それでティアも安心して突き進める。
「魔王殿にジルバール殿。それにファル殿と……妖精王もいたな……錚々たるメンバーだ……」
「ええ。それに、王は間違える事が許されない過酷な職業ですからね。そんな王様の為にも、私が動く事で選択肢を見つけられるでしょう?」
そう言ったティアに、王は嬉しそうに笑った。
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************************************************
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フラム《キュゥっ》
エル「ん? フラム。なんだ。ティアのやつ、また父上と密会か?」
フラム《キュっ》
エル「今回はフラムが送ってきたのか。ちょっと待っていろ。果実水があるからな」
フラム《キュ~っ》
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では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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7月より順次アルファポリスの方への移籍が始まるようです。
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なろうの方へ少しでも貢献しようと思い、書いたものです……チートや転生ものではないのでゆるいですが、お暇潰しにどうぞ。『社に響く楽の音を』短編です。
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