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434 女王の願いは
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2016. 6. 16
********************************************
ティアが舞台に上がると、人々は完全に停止していた。
妖精王は嬉しそうにティアを引き寄せて宣言する。もう楽しむ気満々だ。
《これがこの町の主としてのティアの姿だ》
それを聞いた町の人々は、それでもしばらくは目を見開いたままだった。しかし、それは一気に興奮へと変わる。
「っ、ティア様!!」
「王だ!! 女王だっ!」
「女神様よっ。女神様だわっ!」
ティアは叫びだす人々から視線を外し、チラリと妖精王を見る。
そして目で訴えた。
何してくれてんの?
非常に居心地が悪い。女神様コールは当然イラっとするし、女王様コールはどうしたらいいのか分からない。
ティアはこれでも人々の前にこうして前に出たのは初めてなのだ。
王女であった時でも、隅にいただけ。いつでも玉座から遠い場所にいた。
暗躍はしたが、前に出て扇動する経験はない。何より、ティアは自分勝手に動く事が好きなのだ。リーダーだと据え置かれるのは好きではなかった。
そんな事実に、ティアは今更ながらに気付かされていたのだ。
妖精王はティアの内心の動揺など気付いていない。だから、こうして煽る事にも他意はなかった。
《どうだ。自慢したくなるだろう。誇らしく思うだろう》
「「「おぉっ!!」」」
「……」
これをどうするつもりだと、少々非難がましい目を妖精王に向けるが、ばっちりと決めた格好のせいで、ただの迫力美人にしか映っていないようだ。
「さぁ、ティア様」
そして、妖精王とは反対の方からは、ラキアが興奮を抑えながらティアを拡声機の前まで誘導しようとしていた。
「お願いします」
「……うん……」
これではもう逃げ道はない。ならばと、ティアは一歩進み出る。
目の前に集まっているのは、百人ほどの民衆だ。かつて見たバトラール王国の王城前にあった、大広場を埋め尽くすほどの人数を相手にしているわけではない。
もちろん、そんな前で演説をした事はない。王から数歩下がった場所で、他人事のように見ていただけだ。
だが、それに比べたらと思うと、たいした緊張はないし、入学式の時の人数にも劣るのだ。なんてことはない。
少々、歓声が鬱陶しいだけの事なのだ。
そんな中に、ナルカの姿を見つけた。隣には、彼女の夫となった人も笑みを浮かべてこちらを見ている。
それにティアは思わず嬉しくなった。浮かべた笑みは当然、誰もが見惚れるものだ。お陰で歓声が止んだ。
意図したわけではなかったが、これを好機とみて口を開く。
『先ずは、この町の建設に協力してくださった創工士の方々に感謝を』
そう言って、ティアはナルカや創工士達へと目を向け、小さく頭を下げた。
『そして、呼びかけに応え、ここへ来てここで生きる事に賛同してくださった皆にも礼を言います』
そうして今度は一歩下がると、長いドレスの裾を持って優雅に礼をした。
顔を上げたティアは、呆気にとられる人々を無視して再び拡声機の前に進んで続ける。
『この世界は多くの不安と、未知のもので満ちています。私達は弱い。それは、人であっても、魔族やエルフ、獣人族や……竜人族であっても同じ事』
ティアは人々から離れた場所で見守ってくれているファルを見つけた。
『だからこそ集まり、こうして町や国を創る。その中で時に武を磨き、物を作り、考え、生きる為の技を得て生きる意味を見つけていくのです』
この場にはもう、ティアを子どもだと思うものはいない。誰もが自分達を率いていくリーダーだと思っていた。
『この町は、それを体現していく場所であって欲しい。あなた方は知っているはず。諦める事も、希望が見えない怖さも分かっている。誰よりも醜いものを、陰になる場所を見てきたあなた方は、何が町や国、世界に必要なのかが見えている』
あえてティアは人々に思い出させる。ここへ来る前の暗い生活を。そうすることで、その時に思っていた手に入れられない事の悔しさや、世界への憤りを思い出させた。
ティアは伝えたかった。今まで生きてきた日々を忘れるなと。全てを糧として生きろと。
『どうして欲しかったのか。それを思い出して、それを与えられるには何が必要だったのかが見えてくるはず。今のあなた方は、神ですら容易には出来ない世界を変えるという力を持っているのです』
変化は考えなくては始まらない。ただ運命だと、流されていてはいけないのだ。
『武力だけが、戦争だけが世界を変えるのではない。それをここから世界に見せてやってほしい』
それは、かつてサティアであった時を思ってティアが出した答え。カルツォーネやシェリス達になぜ何も言ってくれなかったのかと責められて気付いた。
どうにもならない一本の道になってしまう前に、一人で背負う前に、出来る事があったはずだと思ったのだ。
『そして、世界は閉じられた国の中だけにあるのではないのだと知って、どうあるべきかを考えていってほしい。何よりあなた方が生きる為に……二度と世界を憎まない為に』
ティアの中にもある。どうしてあんな結末になってしまったのかという世界を恨む気持ち。
カランタに……父に再会したことで自覚した思い。それを二度と繰り返さないように。今後、同じ思いをする人を一人でも減らせるように。それを願ってディムースと名付けたのだから。
『この町は希望。それを覚えていてほしい』
そう締めくくったティアが一歩下がる。すると、拍手が起こった。人々は涙しながらも、ティアを見上げて笑みを浮かべる。
自分達はここで生きるのだと、そんな思いが溢れていた。
人々の思いを受け、ティアも笑みを浮かべる。それは、慈愛に満ちた女神の微笑みだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ユメル「ティア様って何者?」
カヤル「あ~、兄さんはもう感動し過ぎて倒れそうだよ?」
ユメル「まぁ、分からなくはないよね。特に兄さんには誇らしいっていうか」
カヤル「ここにあの三バカさん達がいたら、えらいことになってたね」
ユメル「本当じゃんっ。あぶなかった……」
カヤル「あ、ねぇ、あれって……」
ユメル「来たんだね。ティア様を心配してとか? びっくりしてるね」
カヤル「うん。どうする?声かける?」
ユメル「もう少し様子見よう」
カヤル「そうだね。ティア様も気付きそうだし」
ユメル「でも、あれって、ティア様の視界に入らないように気を付けてるよね」
カヤル「うん。ばっちり死角狙ってる」
ユメル「絶対に逆効果だよね」
カヤル「分かってないなぁ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
お久しぶりにあの人を召喚予定です。
ティアちゃんの願いのこもった町です。
これからどう発展していくのか。
国の中で必要となってくる町となるでしょう。
王も貴族も無視できないそんな町になる予感です。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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ティアが舞台に上がると、人々は完全に停止していた。
妖精王は嬉しそうにティアを引き寄せて宣言する。もう楽しむ気満々だ。
《これがこの町の主としてのティアの姿だ》
それを聞いた町の人々は、それでもしばらくは目を見開いたままだった。しかし、それは一気に興奮へと変わる。
「っ、ティア様!!」
「王だ!! 女王だっ!」
「女神様よっ。女神様だわっ!」
ティアは叫びだす人々から視線を外し、チラリと妖精王を見る。
そして目で訴えた。
何してくれてんの?
非常に居心地が悪い。女神様コールは当然イラっとするし、女王様コールはどうしたらいいのか分からない。
ティアはこれでも人々の前にこうして前に出たのは初めてなのだ。
王女であった時でも、隅にいただけ。いつでも玉座から遠い場所にいた。
暗躍はしたが、前に出て扇動する経験はない。何より、ティアは自分勝手に動く事が好きなのだ。リーダーだと据え置かれるのは好きではなかった。
そんな事実に、ティアは今更ながらに気付かされていたのだ。
妖精王はティアの内心の動揺など気付いていない。だから、こうして煽る事にも他意はなかった。
《どうだ。自慢したくなるだろう。誇らしく思うだろう》
「「「おぉっ!!」」」
「……」
これをどうするつもりだと、少々非難がましい目を妖精王に向けるが、ばっちりと決めた格好のせいで、ただの迫力美人にしか映っていないようだ。
「さぁ、ティア様」
そして、妖精王とは反対の方からは、ラキアが興奮を抑えながらティアを拡声機の前まで誘導しようとしていた。
「お願いします」
「……うん……」
これではもう逃げ道はない。ならばと、ティアは一歩進み出る。
目の前に集まっているのは、百人ほどの民衆だ。かつて見たバトラール王国の王城前にあった、大広場を埋め尽くすほどの人数を相手にしているわけではない。
もちろん、そんな前で演説をした事はない。王から数歩下がった場所で、他人事のように見ていただけだ。
だが、それに比べたらと思うと、たいした緊張はないし、入学式の時の人数にも劣るのだ。なんてことはない。
少々、歓声が鬱陶しいだけの事なのだ。
そんな中に、ナルカの姿を見つけた。隣には、彼女の夫となった人も笑みを浮かべてこちらを見ている。
それにティアは思わず嬉しくなった。浮かべた笑みは当然、誰もが見惚れるものだ。お陰で歓声が止んだ。
意図したわけではなかったが、これを好機とみて口を開く。
『先ずは、この町の建設に協力してくださった創工士の方々に感謝を』
そう言って、ティアはナルカや創工士達へと目を向け、小さく頭を下げた。
『そして、呼びかけに応え、ここへ来てここで生きる事に賛同してくださった皆にも礼を言います』
そうして今度は一歩下がると、長いドレスの裾を持って優雅に礼をした。
顔を上げたティアは、呆気にとられる人々を無視して再び拡声機の前に進んで続ける。
『この世界は多くの不安と、未知のもので満ちています。私達は弱い。それは、人であっても、魔族やエルフ、獣人族や……竜人族であっても同じ事』
ティアは人々から離れた場所で見守ってくれているファルを見つけた。
『だからこそ集まり、こうして町や国を創る。その中で時に武を磨き、物を作り、考え、生きる為の技を得て生きる意味を見つけていくのです』
この場にはもう、ティアを子どもだと思うものはいない。誰もが自分達を率いていくリーダーだと思っていた。
『この町は、それを体現していく場所であって欲しい。あなた方は知っているはず。諦める事も、希望が見えない怖さも分かっている。誰よりも醜いものを、陰になる場所を見てきたあなた方は、何が町や国、世界に必要なのかが見えている』
あえてティアは人々に思い出させる。ここへ来る前の暗い生活を。そうすることで、その時に思っていた手に入れられない事の悔しさや、世界への憤りを思い出させた。
ティアは伝えたかった。今まで生きてきた日々を忘れるなと。全てを糧として生きろと。
『どうして欲しかったのか。それを思い出して、それを与えられるには何が必要だったのかが見えてくるはず。今のあなた方は、神ですら容易には出来ない世界を変えるという力を持っているのです』
変化は考えなくては始まらない。ただ運命だと、流されていてはいけないのだ。
『武力だけが、戦争だけが世界を変えるのではない。それをここから世界に見せてやってほしい』
それは、かつてサティアであった時を思ってティアが出した答え。カルツォーネやシェリス達になぜ何も言ってくれなかったのかと責められて気付いた。
どうにもならない一本の道になってしまう前に、一人で背負う前に、出来る事があったはずだと思ったのだ。
『そして、世界は閉じられた国の中だけにあるのではないのだと知って、どうあるべきかを考えていってほしい。何よりあなた方が生きる為に……二度と世界を憎まない為に』
ティアの中にもある。どうしてあんな結末になってしまったのかという世界を恨む気持ち。
カランタに……父に再会したことで自覚した思い。それを二度と繰り返さないように。今後、同じ思いをする人を一人でも減らせるように。それを願ってディムースと名付けたのだから。
『この町は希望。それを覚えていてほしい』
そう締めくくったティアが一歩下がる。すると、拍手が起こった。人々は涙しながらも、ティアを見上げて笑みを浮かべる。
自分達はここで生きるのだと、そんな思いが溢れていた。
人々の思いを受け、ティアも笑みを浮かべる。それは、慈愛に満ちた女神の微笑みだった。
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舞台裏のお話。
ユメル「ティア様って何者?」
カヤル「あ~、兄さんはもう感動し過ぎて倒れそうだよ?」
ユメル「まぁ、分からなくはないよね。特に兄さんには誇らしいっていうか」
カヤル「ここにあの三バカさん達がいたら、えらいことになってたね」
ユメル「本当じゃんっ。あぶなかった……」
カヤル「あ、ねぇ、あれって……」
ユメル「来たんだね。ティア様を心配してとか? びっくりしてるね」
カヤル「うん。どうする?声かける?」
ユメル「もう少し様子見よう」
カヤル「そうだね。ティア様も気付きそうだし」
ユメル「でも、あれって、ティア様の視界に入らないように気を付けてるよね」
カヤル「うん。ばっちり死角狙ってる」
ユメル「絶対に逆効果だよね」
カヤル「分かってないなぁ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
お久しぶりにあの人を召喚予定です。
ティアちゃんの願いのこもった町です。
これからどう発展していくのか。
国の中で必要となってくる町となるでしょう。
王も貴族も無視できないそんな町になる予感です。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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