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387 ラスボスです
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2016. 4. 11
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いつまでもこのままでは困ると思ったティアは、ルクスの腕にそれ程力が入っていない事を確認し、自身にかけていた魔術を解いて本来の十歳の姿になる。
これによって、大きくなったティアに沿っていた腕の形から抜け、脱出を成功させた。そして、ルクスの目の前で腰に手を当てて大声で名前を呼ぶ。
「ルクス!!」
「なっ、は、はいっ!」
反射的に返事をしたルクスは、声の大きさにも驚いたのだろう。咄嗟に後退った。
「ん?あれ?」
ルクスは、自分が今までどんな状況にあったのかが分からなくなったようだ。
慣れ親しんだサイズのティアを見た事もあり、平常心に戻りつつあった。
ここはどこなのかというのも、今更ながらに確認しているらしく、キョロキョロと辺りを見回す。
そんなルクスの様子を見て、妖精王が笑った。
《はははっ、まったく。惜しかったなぁ。森の長がいない今がチャンスだっただろうに》
「な、なにが……」
そしてルクスは改めて妖精王へ目を留めた。ティアはそろそろ、混乱するこの場に飽きており、さっさと紹介する事に決めた。
「ルクス。こちら、妖精王。このダンジョンのボスって言ったら分かりやすいかな」
《おう。ラスボスってやつだ。中々挑戦者が辿り着かないから、普段はただの暇人だけどな》
「ラスボス……妖精……王?」
再び混乱しそうになっているルクスに、ティアは待ったをかける。
「私のお友達なの」
《俺は父親みたいな気でいるけどな》
そう言って妖精王はティアにウィンクする。それが嬉しくてティアは冗談半分で言った。
「あははっ、父親かぁ。パパって呼んだ方がいい?」
《そうだなぁ……父……父様って呼んでくれ》
妖精王の提案にティアが首を傾げた。
「とと……新しいなぁ。とと……さま?」
《っ、イイな!! グッときたっ》
今のは胸に刺さったと、妖精王は良い笑顔を浮かべた。
「そう? 了解。父様ね」
《おうっ。で? そっちの兄さんは、ちょっとは冷静になったか?》
「え……?」
どうやら妖精王の、ティアと話している間に今の状況を確認しておけとの気遣いだったようだ。
その甲斐あって、ルクスもなんとか落ち着いていた。
《何はともあれ、おめでとう。君がルヴィエスタギザントの新しい使い手だ》
「はっ、はいっ」
ルクスは改まったように背筋を伸ばし、妖精王をまっすぐに見ていた。
《良い返事だな。では、さっそく実力を見せてもらおうか》
「はい?」
「ルクス、言ったでしょ? ラスボスだって」
「はぁ?えっ⁉︎」
《はっはっはっ。心配するな。本当にちょい実力を見たいだけだ。その魔剣と君との相性も確認したいしな》
ルヴィエスタギザント……魔剣は、このダンジョンで長く管理されてきた。ある意味、とっておきの財宝と言っても良い。
その持ち主が決まったのだ。本当に相応しいのかどうか、妖精王が気になるのも仕方がないだろう。
「なんだ。ガチの勝負じゃないんだ……」
本気でやらないのかとティアは少々不満気味なようだ。
《いや、さすがにないだろ。丸一日試練を受けてきたんだぞ? 俺はそんな鬼畜ではない》
「だってラスボスだよ? こっちの事情なんて鼻で笑い飛ばして倒しに掛かるのがラスボスでしょ?」
ティアは鬼畜上等だと豪語した。これには妖精王も呆れ顔だ。
《それは誰のイメージだ? ま、まぁ、そんな設定をした所もあるけどな。俺は自由だから》
「楽しくなぁ~い」
《まったく……ちなみに、どんな結末がお望みだ?》
そう妖精王が仕方のない子を見るように苦笑して尋ねると、ティアは躊躇なく答えた。
「ルクスを負かして、魔剣を取り上げて『一から鍛え直して来い。私に勝てたらこの剣を返してやろう』って高笑いしながら、玉座から見下ろして外に転送するって展開☆」
ティアの目は輝いていた。妖精王は頬を引きつらせる。
《物凄く嫌な奴だな……》
その言葉を聞いて、ティアは心外だと熱く語る。
「え? カッコ良くない? 絶対的強者って感じじゃん。それにほら、あの玉座から階段の下にいる人を見ると、大人でもなんでか小ちゃく見えるんだよね。平気で悪役系のセリフを言えちゃうっていうか。だからね、思いっきり悔しがる顔を見ながら吐き捨てるように言わなきゃダメなんだよ?」
悪になるんだよと力説してくれたティアだ。
妖精王はため息をついて言った。
《別にそのイメージを目指してないんだが……》
「うそ……ラスボスだよ?」
《うん。だから、そのイメージは一体どこから仕入れてきた?》
そんな鬼畜を地で行くような者がいるのかと、妖精王は眉をひそめた。しかし、ティアの小さく呟かれた答えはある意味予想通りだったようだ。
「母様」
《あ~……そっか……俺が悪かった》
マティアスが実際にやった事があるのか、それとも単にティアへこの偏ったイメージを聞かせただけなのかは分からないが、妖精王は納得してしまった。
そして、こんな少々ズレた認識を持つティアと行動を共にしていくであろうルクスへと近付くと、妖精王は優しくその肩を叩いて労うように言った。
《……君、ルクス君と言ったか? この子の事で、本当に手がつけられなくなったら、いつでも相談に来るといい》
「はい……ありがとうございます……」
この時の表情と言葉から、ルクスは一気に妖精王を身近に感じたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ゲイル「クソっ、またダメかよ!」
ザラン「ムリっす!なんなんすか、この時間制限!もう噴火する音が恐怖っすよ!」
ゲイル「走りながら一撃で向かってくるのを倒さんと間に合わんな」
ザラン「これ、魔術なら行けたっすかね……」
ゲイル「剣じゃなぁ……至近距離での対応になっちまうし……だからって魔力も続かんぞ」
ザラン「せめてマティがいれば……」
ゲイル「それ、マティに言わん方がいいぞ」
ザラン「なんでっスか?」
ゲイル「嫁にもらわれたくねぇだろ」
ザラン「うっ……」
ゲイル「俺はマティならそのうち人の姿になってもおかしくねぇと思ってんだ……」
ザラン「ふ、不吉な事を言わんでくださいよっ!」
ゲイル「だってなぁ……嬢ちゃんのあの成長した姿を見ちまうと……魔術ってぇのはもうなんでもありなんじゃねぇかと……」
ザラン「……や、やめましょう。この話はなかった事にっ。さ、さぁ、もう一度」
ゲイル「お、元気だなぁ。俺はちょいそろそろ足腰キてんだが」
ザラン「あ、実は俺もです……砂の所が歩き辛かったっすからね……」
ゲイル「これを狙ってたんじゃね?」
ザラン「……あり得るっすね……ティアが関わってるって言ってましたし、意地の悪い設定は必須っす」
ゲイル「それ、嬢ちゃんに言っとくか?」
ザラン「っな、や、やめてくださいよっ」
ゲイル「ザラン……いつの間にか天敵ができたな……いい冒険者になるぜ……」
ザラン「て、天敵がいるとなれるんすか?それならいいかな……」
ゲイル「何事も経験だからよ」
ザラン「なるほど」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
赤のフィールドに挑戦中。
勉強になります。
ティアちゃんのルクスへの対応がもう少し優しくなればいいのですが……。
中々いい雰囲気になれない残念な子です。
妖精王もルクス君を気の毒に思った様子。
ある意味、最強の味方を手に入れたルクス君です。
さて、腕試し?
さすがにラスボスっぽくはいかないでしょうが、疲れているルクス君には辛いかも?
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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いつまでもこのままでは困ると思ったティアは、ルクスの腕にそれ程力が入っていない事を確認し、自身にかけていた魔術を解いて本来の十歳の姿になる。
これによって、大きくなったティアに沿っていた腕の形から抜け、脱出を成功させた。そして、ルクスの目の前で腰に手を当てて大声で名前を呼ぶ。
「ルクス!!」
「なっ、は、はいっ!」
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「ん?あれ?」
ルクスは、自分が今までどんな状況にあったのかが分からなくなったようだ。
慣れ親しんだサイズのティアを見た事もあり、平常心に戻りつつあった。
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そんなルクスの様子を見て、妖精王が笑った。
《はははっ、まったく。惜しかったなぁ。森の長がいない今がチャンスだっただろうに》
「な、なにが……」
そしてルクスは改めて妖精王へ目を留めた。ティアはそろそろ、混乱するこの場に飽きており、さっさと紹介する事に決めた。
「ルクス。こちら、妖精王。このダンジョンのボスって言ったら分かりやすいかな」
《おう。ラスボスってやつだ。中々挑戦者が辿り着かないから、普段はただの暇人だけどな》
「ラスボス……妖精……王?」
再び混乱しそうになっているルクスに、ティアは待ったをかける。
「私のお友達なの」
《俺は父親みたいな気でいるけどな》
そう言って妖精王はティアにウィンクする。それが嬉しくてティアは冗談半分で言った。
「あははっ、父親かぁ。パパって呼んだ方がいい?」
《そうだなぁ……父……父様って呼んでくれ》
妖精王の提案にティアが首を傾げた。
「とと……新しいなぁ。とと……さま?」
《っ、イイな!! グッときたっ》
今のは胸に刺さったと、妖精王は良い笑顔を浮かべた。
「そう? 了解。父様ね」
《おうっ。で? そっちの兄さんは、ちょっとは冷静になったか?》
「え……?」
どうやら妖精王の、ティアと話している間に今の状況を確認しておけとの気遣いだったようだ。
その甲斐あって、ルクスもなんとか落ち着いていた。
《何はともあれ、おめでとう。君がルヴィエスタギザントの新しい使い手だ》
「はっ、はいっ」
ルクスは改まったように背筋を伸ばし、妖精王をまっすぐに見ていた。
《良い返事だな。では、さっそく実力を見せてもらおうか》
「はい?」
「ルクス、言ったでしょ? ラスボスだって」
「はぁ?えっ⁉︎」
《はっはっはっ。心配するな。本当にちょい実力を見たいだけだ。その魔剣と君との相性も確認したいしな》
ルヴィエスタギザント……魔剣は、このダンジョンで長く管理されてきた。ある意味、とっておきの財宝と言っても良い。
その持ち主が決まったのだ。本当に相応しいのかどうか、妖精王が気になるのも仕方がないだろう。
「なんだ。ガチの勝負じゃないんだ……」
本気でやらないのかとティアは少々不満気味なようだ。
《いや、さすがにないだろ。丸一日試練を受けてきたんだぞ? 俺はそんな鬼畜ではない》
「だってラスボスだよ? こっちの事情なんて鼻で笑い飛ばして倒しに掛かるのがラスボスでしょ?」
ティアは鬼畜上等だと豪語した。これには妖精王も呆れ顔だ。
《それは誰のイメージだ? ま、まぁ、そんな設定をした所もあるけどな。俺は自由だから》
「楽しくなぁ~い」
《まったく……ちなみに、どんな結末がお望みだ?》
そう妖精王が仕方のない子を見るように苦笑して尋ねると、ティアは躊躇なく答えた。
「ルクスを負かして、魔剣を取り上げて『一から鍛え直して来い。私に勝てたらこの剣を返してやろう』って高笑いしながら、玉座から見下ろして外に転送するって展開☆」
ティアの目は輝いていた。妖精王は頬を引きつらせる。
《物凄く嫌な奴だな……》
その言葉を聞いて、ティアは心外だと熱く語る。
「え? カッコ良くない? 絶対的強者って感じじゃん。それにほら、あの玉座から階段の下にいる人を見ると、大人でもなんでか小ちゃく見えるんだよね。平気で悪役系のセリフを言えちゃうっていうか。だからね、思いっきり悔しがる顔を見ながら吐き捨てるように言わなきゃダメなんだよ?」
悪になるんだよと力説してくれたティアだ。
妖精王はため息をついて言った。
《別にそのイメージを目指してないんだが……》
「うそ……ラスボスだよ?」
《うん。だから、そのイメージは一体どこから仕入れてきた?》
そんな鬼畜を地で行くような者がいるのかと、妖精王は眉をひそめた。しかし、ティアの小さく呟かれた答えはある意味予想通りだったようだ。
「母様」
《あ~……そっか……俺が悪かった》
マティアスが実際にやった事があるのか、それとも単にティアへこの偏ったイメージを聞かせただけなのかは分からないが、妖精王は納得してしまった。
そして、こんな少々ズレた認識を持つティアと行動を共にしていくであろうルクスへと近付くと、妖精王は優しくその肩を叩いて労うように言った。
《……君、ルクス君と言ったか? この子の事で、本当に手がつけられなくなったら、いつでも相談に来るといい》
「はい……ありがとうございます……」
この時の表情と言葉から、ルクスは一気に妖精王を身近に感じたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ゲイル「クソっ、またダメかよ!」
ザラン「ムリっす!なんなんすか、この時間制限!もう噴火する音が恐怖っすよ!」
ゲイル「走りながら一撃で向かってくるのを倒さんと間に合わんな」
ザラン「これ、魔術なら行けたっすかね……」
ゲイル「剣じゃなぁ……至近距離での対応になっちまうし……だからって魔力も続かんぞ」
ザラン「せめてマティがいれば……」
ゲイル「それ、マティに言わん方がいいぞ」
ザラン「なんでっスか?」
ゲイル「嫁にもらわれたくねぇだろ」
ザラン「うっ……」
ゲイル「俺はマティならそのうち人の姿になってもおかしくねぇと思ってんだ……」
ザラン「ふ、不吉な事を言わんでくださいよっ!」
ゲイル「だってなぁ……嬢ちゃんのあの成長した姿を見ちまうと……魔術ってぇのはもうなんでもありなんじゃねぇかと……」
ザラン「……や、やめましょう。この話はなかった事にっ。さ、さぁ、もう一度」
ゲイル「お、元気だなぁ。俺はちょいそろそろ足腰キてんだが」
ザラン「あ、実は俺もです……砂の所が歩き辛かったっすからね……」
ゲイル「これを狙ってたんじゃね?」
ザラン「……あり得るっすね……ティアが関わってるって言ってましたし、意地の悪い設定は必須っす」
ゲイル「それ、嬢ちゃんに言っとくか?」
ザラン「っな、や、やめてくださいよっ」
ゲイル「ザラン……いつの間にか天敵ができたな……いい冒険者になるぜ……」
ザラン「て、天敵がいるとなれるんすか?それならいいかな……」
ゲイル「何事も経験だからよ」
ザラン「なるほど」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
赤のフィールドに挑戦中。
勉強になります。
ティアちゃんのルクスへの対応がもう少し優しくなればいいのですが……。
中々いい雰囲気になれない残念な子です。
妖精王もルクス君を気の毒に思った様子。
ある意味、最強の味方を手に入れたルクス君です。
さて、腕試し?
さすがにラスボスっぽくはいかないでしょうが、疲れているルクス君には辛いかも?
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