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353 心の準備をしておいてください
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2016. 2. 23
********************************************
マーナに羨望の眼差しを向けられているとは知らないクレアは、先ほどから頭に引っ掛かっているものを思いだそうと必死だった。
「う~ん……確か、一度だけ凄いゲイルに怒られたんだよね……」
大した事ではなかったのだろう。だが、その時に何かを決意させられたように思うのだ。
「何か、体を気遣えとか、そんな事だったと思うんだけどね。昔はシアンちゃん程じゃないけど、体が弱い方だったし、言われ慣れてたんだけど、ゲイルに真剣に怒られてはっとしたのは覚えてるよ」
体の心配をされるのが嫌で、明るく振舞って無理をして、結局周りに気を遣わせてしまう。何度も多くの人に体を気遣えと言われてきた。それで言われ慣れてしまったのだ。
自分では聞いているつもりでも、無意識に聞き流していたのだろう。本当に気をつけようと思った事はなかった。
誰に言われても、それまで心に響く事はなかったのだ。
「やっぱり、夫に言われんのは違うのかもね」
「本気で心配してくれるからですよね。自分の事のように思って向き合ってくれるのだと思います。夫婦って、素敵です」
他人に言われたのでは、どれだけ心配してくれていたとしても、それは全て他人事でしかない。
けれど心を許した夫婦は違う。線引きされた他人との境界線を踏み越え、真摯に向き合う事ができる。だからこそ、その言葉は本当に必要な時に心に響くのだろう。
「ふふっ、そうとなれば、フィスタークを上手くけしかけないとね。シアンちゃんの為にも、一肌脱ぐとするかい」
クレアはニヤリと笑って、今後の計画を練るのだった。
◆◆◆◆◆
赤白の宮殿での妖精王との再会から二日が経った。明日は五日に一度の休息日だ。
授業を大人しく終えたティア達は、いつもの草原へ向かった。
「じゃぁ、ちょい待っててね。あ、これ確認して待ってて」
そう言って、出現させた家の中のテーブルに大きな紙を広げて見せた。
これから明日の夜まで皆でダンジョンへ行く約束なのだ。
大きな団欒用のテーブルいっぱいの大きさの紙は、そのダンジョンの構造図だった。
細かくどんな魔獣が出て、どんな罠があるのかも記載されている。
ダンジョン初挑戦となるベリアローズ、エルヴァスト、アデル、キルシュには必要な予習だろう。
それへ一度チラリと目を向けながら、ベリアローズが確認する。
「ザランさんとゲイルさんが馬車を用意してくれるんだったな」
数日前に、ゲイルとザランにダンジョンでの計画について話した。すると、面白そうだと言って参加を表明してきたのだ。
それならばと、移動用の馬車の手配をお願いしたのだ。
今回は大所帯。グリフォンもいない上に、ダンジョンの位置は馬車でここから約一時間。
赤白の宮殿とそれほど距離は離れていない。マティやフラムに乗れば一瞬だが、人数が人数だ。のんびりと馬車で行くしかなかった。
「そう。私はルクスを迎えに行って来るから、作戦練っておいてね。多分、私が戻ってくる頃には、サクヤ姉さんも来ると思うから」
今回の参加者は、ティア達学生組に加え、ルクス、ゲイル、ザラン、そしてサクヤだ。
「先生も来るのかっ?」
「うん。なんか監視?不安?心配だから?って言ってた」
「そ、そうか……」
どうも、サクヤはティア一人でなくても、外へ出すのが心配なようだ。
ティアはかつての子どもの頃と同じで無茶や無謀な事を仕出かす上に、マティアス並みの戦闘能力を持ち、シェリスさえも上回る魔術の腕を持っているのだ。
何より問題なのが、一度興が乗ってしまうと、普通の人には止められなくなるという所だろう。
「サクヤ姉さんは心配性なんだよね」
「ティアって、自分の行動を省みないもんね」
「うん?褒めてる?」
「褒めてる」
「「「おい……」」」
間違いなくアデルはティア寄りの人間だ。
こうして、ティアはルクスを迎えに、フラムを連れてマティに乗り、王都へと向かっていったのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ゲイル「そろそろか?」
ザラン「あ、もうこんな時間?それにしても、デカイ馬車っすね。なんか、思い出すんすけど……」
ゲイル「あ~、黒晶山の時のだろ」
ザラン「はい……あれはもう、勘弁っす……」
ゲイル「ヤバかったもんなぁ」
ザラン「今回も嫌な予感がするっすけどね……」
ゲイル「はっはっはっ、嬢ちゃんの提案だからだろ。お前は警戒し過ぎだぜ」
ザラン「っそんな事ないっすよ!ティアの提案なんて、あの山よりヤバいのがあっても不思議じゃねぇ!」
ラキア「何を言っているのです?」
ザラン「ら、ラキアっ」
ゲイル「おう、ラキア嬢ちゃん。行ってくんぞ」
ラキア「はい。馬車に食材を少し積んでおきました。ティア様にお渡しください」
ゲイル「了解。けど、ラキア嬢ちゃんは行かねぇのか?」
ラキア「ええ。ユフィア様もいらっしゃいますので」
ゲイル「そうだったな。なら、土産を楽しみにしてな」
ザラン「ぅ~……行きたくねぇ……」
ユフィア「あ、これからお出掛けですか?」
ゲイル「おう。ベル坊に何か伝える事あるか?」
ユフィア「あ……では、怪我なくお帰りくださいとお伝えいただけますでしょうか」
ゲイル「いいぜ。おい、ザラン。さっさと行くぞ」
ザラン「うぅ~……行かなきゃダメっすか?」
ゲイル「当たり前だろ!」
ザラン「別に残っても……」
ラキア「ザランさん……まさかっ!」
ザラン「ん?な、なんだよ……ってか、なんでそこでその子を庇うんだよっ。誤解すんだろ!」
ラキア「ご心配はいりません。ユフィア様。私が身をもって、あの様な山猿からお守りいたします」
ユフィア「ラキアさん……」
ザラン「山猿ってなんだ!ってかめっちゃ不安そうな目してんだろ!誤解させんな!」
ラキア「ベル様に代わり、私が成敗いたします」
ザラン「やめろつってんだろ!」
ゲイル「……さっさと乗れ、ザラン。このままだと、兵に引き渡される」
ザラン「ゲイルさんまでっ⁉︎」
ラキア「さぁ、冷たい地下牢が待っていますよ!」
ザラン「ゲイルさんっ、行きましょうっ!」
ゲイル「……からかわれる前にそう言えばいいんだ……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
追い立てられて出発です。
クレアの計画はどうなるのか。
また後日です。
さて、ティアちゃんの方は始動直前の訓練用のダンジョンです。
今回はみんなで試験的なものを体験するようです。
そして、お久しぶりのルクスが登場でしょうか。
では次回、一日空けて25日です。
よろしくお願いします◎
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マーナに羨望の眼差しを向けられているとは知らないクレアは、先ほどから頭に引っ掛かっているものを思いだそうと必死だった。
「う~ん……確か、一度だけ凄いゲイルに怒られたんだよね……」
大した事ではなかったのだろう。だが、その時に何かを決意させられたように思うのだ。
「何か、体を気遣えとか、そんな事だったと思うんだけどね。昔はシアンちゃん程じゃないけど、体が弱い方だったし、言われ慣れてたんだけど、ゲイルに真剣に怒られてはっとしたのは覚えてるよ」
体の心配をされるのが嫌で、明るく振舞って無理をして、結局周りに気を遣わせてしまう。何度も多くの人に体を気遣えと言われてきた。それで言われ慣れてしまったのだ。
自分では聞いているつもりでも、無意識に聞き流していたのだろう。本当に気をつけようと思った事はなかった。
誰に言われても、それまで心に響く事はなかったのだ。
「やっぱり、夫に言われんのは違うのかもね」
「本気で心配してくれるからですよね。自分の事のように思って向き合ってくれるのだと思います。夫婦って、素敵です」
他人に言われたのでは、どれだけ心配してくれていたとしても、それは全て他人事でしかない。
けれど心を許した夫婦は違う。線引きされた他人との境界線を踏み越え、真摯に向き合う事ができる。だからこそ、その言葉は本当に必要な時に心に響くのだろう。
「ふふっ、そうとなれば、フィスタークを上手くけしかけないとね。シアンちゃんの為にも、一肌脱ぐとするかい」
クレアはニヤリと笑って、今後の計画を練るのだった。
◆◆◆◆◆
赤白の宮殿での妖精王との再会から二日が経った。明日は五日に一度の休息日だ。
授業を大人しく終えたティア達は、いつもの草原へ向かった。
「じゃぁ、ちょい待っててね。あ、これ確認して待ってて」
そう言って、出現させた家の中のテーブルに大きな紙を広げて見せた。
これから明日の夜まで皆でダンジョンへ行く約束なのだ。
大きな団欒用のテーブルいっぱいの大きさの紙は、そのダンジョンの構造図だった。
細かくどんな魔獣が出て、どんな罠があるのかも記載されている。
ダンジョン初挑戦となるベリアローズ、エルヴァスト、アデル、キルシュには必要な予習だろう。
それへ一度チラリと目を向けながら、ベリアローズが確認する。
「ザランさんとゲイルさんが馬車を用意してくれるんだったな」
数日前に、ゲイルとザランにダンジョンでの計画について話した。すると、面白そうだと言って参加を表明してきたのだ。
それならばと、移動用の馬車の手配をお願いしたのだ。
今回は大所帯。グリフォンもいない上に、ダンジョンの位置は馬車でここから約一時間。
赤白の宮殿とそれほど距離は離れていない。マティやフラムに乗れば一瞬だが、人数が人数だ。のんびりと馬車で行くしかなかった。
「そう。私はルクスを迎えに行って来るから、作戦練っておいてね。多分、私が戻ってくる頃には、サクヤ姉さんも来ると思うから」
今回の参加者は、ティア達学生組に加え、ルクス、ゲイル、ザラン、そしてサクヤだ。
「先生も来るのかっ?」
「うん。なんか監視?不安?心配だから?って言ってた」
「そ、そうか……」
どうも、サクヤはティア一人でなくても、外へ出すのが心配なようだ。
ティアはかつての子どもの頃と同じで無茶や無謀な事を仕出かす上に、マティアス並みの戦闘能力を持ち、シェリスさえも上回る魔術の腕を持っているのだ。
何より問題なのが、一度興が乗ってしまうと、普通の人には止められなくなるという所だろう。
「サクヤ姉さんは心配性なんだよね」
「ティアって、自分の行動を省みないもんね」
「うん?褒めてる?」
「褒めてる」
「「「おい……」」」
間違いなくアデルはティア寄りの人間だ。
こうして、ティアはルクスを迎えに、フラムを連れてマティに乗り、王都へと向かっていったのだった。
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舞台裏のお話。
ゲイル「そろそろか?」
ザラン「あ、もうこんな時間?それにしても、デカイ馬車っすね。なんか、思い出すんすけど……」
ゲイル「あ~、黒晶山の時のだろ」
ザラン「はい……あれはもう、勘弁っす……」
ゲイル「ヤバかったもんなぁ」
ザラン「今回も嫌な予感がするっすけどね……」
ゲイル「はっはっはっ、嬢ちゃんの提案だからだろ。お前は警戒し過ぎだぜ」
ザラン「っそんな事ないっすよ!ティアの提案なんて、あの山よりヤバいのがあっても不思議じゃねぇ!」
ラキア「何を言っているのです?」
ザラン「ら、ラキアっ」
ゲイル「おう、ラキア嬢ちゃん。行ってくんぞ」
ラキア「はい。馬車に食材を少し積んでおきました。ティア様にお渡しください」
ゲイル「了解。けど、ラキア嬢ちゃんは行かねぇのか?」
ラキア「ええ。ユフィア様もいらっしゃいますので」
ゲイル「そうだったな。なら、土産を楽しみにしてな」
ザラン「ぅ~……行きたくねぇ……」
ユフィア「あ、これからお出掛けですか?」
ゲイル「おう。ベル坊に何か伝える事あるか?」
ユフィア「あ……では、怪我なくお帰りくださいとお伝えいただけますでしょうか」
ゲイル「いいぜ。おい、ザラン。さっさと行くぞ」
ザラン「うぅ~……行かなきゃダメっすか?」
ゲイル「当たり前だろ!」
ザラン「別に残っても……」
ラキア「ザランさん……まさかっ!」
ザラン「ん?な、なんだよ……ってか、なんでそこでその子を庇うんだよっ。誤解すんだろ!」
ラキア「ご心配はいりません。ユフィア様。私が身をもって、あの様な山猿からお守りいたします」
ユフィア「ラキアさん……」
ザラン「山猿ってなんだ!ってかめっちゃ不安そうな目してんだろ!誤解させんな!」
ラキア「ベル様に代わり、私が成敗いたします」
ザラン「やめろつってんだろ!」
ゲイル「……さっさと乗れ、ザラン。このままだと、兵に引き渡される」
ザラン「ゲイルさんまでっ⁉︎」
ラキア「さぁ、冷たい地下牢が待っていますよ!」
ザラン「ゲイルさんっ、行きましょうっ!」
ゲイル「……からかわれる前にそう言えばいいんだ……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
追い立てられて出発です。
クレアの計画はどうなるのか。
また後日です。
さて、ティアちゃんの方は始動直前の訓練用のダンジョンです。
今回はみんなで試験的なものを体験するようです。
そして、お久しぶりのルクスが登場でしょうか。
では次回、一日空けて25日です。
よろしくお願いします◎
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