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連載
298 密かに伯爵家の危機なのです
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2015. 12. 8
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ルクスには、とりあえず目の前の試験に集中してもらいたい。その間に心の準備もしておいて欲しいなと思うのは、精神的負担を考え、あえて口にしなかったティアだ。
「ルクス、あんた……Aランクの認定試験中なのかい?」
赤白の宮殿の話に紛れてしまっていたその情報を、クレアはちゃんと拾っていたらしい。
「あぁ、ティアが言うからな。明日、二つ目の試験だ」
「二つ目っていうと……パーティでの討伐クエストだね……あんた、パーティなんて初めてじゃないのかい?」
「そう……だな。正式なパーティ戦は初めてかもしれん」
ルクスは、エルヴァストやベリアローズの引率でクエストに着いて行っていた。正式なパーティとしての登録は行なっていないので、助言だけのサポート的役割りでだ。
ただ、臨時で二、三度程、晶腐石を採りに行った時を含め、ゲイルやティアといったメンバーでクエストを受けた事はあった。
「大丈夫なのかい?知らない人達とのクエストになるんだよ?」
「そうだが……親父からパーティ戦での心得というか、そういう話はよく子どもの頃から聞かされてたしな……」
「あの人もそんなに経験があるわけじゃないよ」
「そうなのか?」
ゲイル自身、単独でのクエストの方が向いていた事もあり、それ程パーティを組んでのクエストへ出たことはないらしい。
当時受付嬢だったクレアが言うのだ。それは本当の事だった。
急に何やら不安になってきたルクスの表情を見て、ティアはとっておきの提案をした。
「なら、ママさん達にアドバイスをもらったら?」
「へ?」
「そうだねぇ」
ここには、パーティ戦のプロが集まっているのだ。これ程心強い教師役はいないだろう。
「なぁに?いいよ。教えてあげる」
「なんか嬉しいねぇ。息子に教えを乞われているみたいじゃないか」
「本当だっ。素敵じゃん」
女達にはそれぞれ手の離れた子ども達がいる。全員、冒険者とは離れた生活を送っている為、自分達の今の技術や知識を教えられる状況はあり得ないのだ。
「うちの息子も、冒険者だったらな……」
「分かる。最近思うんだよね。一緒に旅ができたら楽しいのにって」
「クレアが羨ましいよ」
そう言いながら、女達はルクスを囲みだす。この際、ルクスを子どもだと思って色々教えてやろうと考えているようだ。
「ママさん達。よろしくね」
ティアのこの言葉に、女達は満面の笑顔で任せろと言った。
ルクスと女達を尻目に、ティアは、改めてクレアへと向き直った。
「クレアママ。お願いがあるんだけど」
「なんだい?」
改まった様子のティアに、クレアも姿勢を正し、真っ直ぐにティアを見た。
「一週間でいいの。お屋敷に滞在してくれない?」
「へ?」
唐突な話に、さすがのクレアも意味が分からない。
「どういう意味だい?」
「うん……」
目を見開くクレアに、ティアはほんの少し考え込む様子で俯いた後、キリっと顔を上げた。
「お父様の背中を押して欲しいの。その……お母様が最近、特に暴走気味で……私とかお祖父様もあのお母様は怒れなくて……それでも、さすがに目に余るっていうか……」
シアンの屋敷破壊とも呼べる暴走は、日増しに酷くなっている。元気になり、夫であるフィスタークやベリアローズを守れる女になるのだと健気に頑張るシアン。
日がな一日ベッドの中で過ごして来たシアンにとって、動ける体というのが嬉しいのは分かる。そして、何度も誘拐されるベリアローズを守れなかったという想いが、未だシアンの中に根深く残っている事も、ティアやリジット達、屋敷の者は分かっているのだ。
「お母様に色々教えちゃったのは私で、責任はあると思うんだけど……嬉しそうなお母様を見ちゃうと、どうしても怒れなくて」
シアンとしては、屋敷を破壊したい訳ではないのだ。ただ、愛が暴走してしまっているだけ。ふと思った時に力を発動してしまうのだ。強くならなくてはという一念で、シアンは今生きている。
「多分ね。お母様はまだ不安なんだと思うんだ。いつまた体が動かなくなるかもしれないって心のどこかで思ってる。だから、まだ動ける。生きてるんだって確認しているみたいなんだよ……」
「そうかい……」
天然で、何を考えているのか普段から分からないシアンだからこそ、その不安を表に見せる事はない。
体調を崩し、いつその命が尽きるともしれなかった昔を知っているからこそ、不安で堪らないのだと思う。
「お父様も、それを分かってるから、今は仕方ないねって笑ってる。けどね。もうそんな心配しなくても大丈夫なの。だからっ……」
「わかった。まったく、フィスタークも情けないねぇ。こんなに小さいティアちゃんに面倒見てもらわなきゃならないなんて」
必死に説明したティアへ、クレアは手を伸ばす。そして、そっとその小さな頭を撫でて笑った。
「任せな。グズなフィスタークのケツを引っ叩いて、シアンちゃんも何とかしてやるよ」
「っうん。お願いしますっ」
その時のクレアの表情は、どこまでも頼もしい、昔見たマティアスの表情に似ていた。
************************************************
舞台裏のお話。
アデル「ゲイルパパさんっ」
ゲイル「お、アデル嬢ちゃんか。相変わらず元気だなぁ」
アデル「えへへ。ねぇ、ゲイルパパさんなら、ティアがどこ行ったか分かる?」
ゲイル「ん?そうだなぁ……この街に居ねぇ」
アデル「へ?」
キルシュ「……一体どこに……」
ゲイル「マティの奴も居ないようだしなぁ……」
アデル「そっかぁ……あ、カグヤ先生っ」
サクヤ「アデルちゃ……フェルマーさん。ヒュースリーさんの事なのだけど……って面倒っ」
ゲイル「ん?遮音の結界か?先生だよな?」
サクヤ「ティアの奴、王都に行ったみたいなのっ。連れ戻しに行ってくるから、ウルをお願い」
キルシュ「カナート先生……どうしたんです?」
アデル「完全に気を失ってる?」
サクヤ「ティアが王都へ行ったのは、あのヌルい騎士達の所為でしょ?それで、頭にきて城を落としに行ったんじゃないかって……心配性よね……トラウマのせいかしら……」
ゲイル「お~い。先生。元師長なら、俺が運んでやるぜ?」
サクヤ「へ?あら?」
アデル「先生も焦り過ぎ。ゲイルパパさんとザランさんまで結界の中じゃん」
サクヤ「うそっ!私としたことが……」
ゲイル「なんか知らんが、もしかして、嬢ちゃんが言ってたマスターと魔王さんの友達って人か?」
サクヤ「え、あ。はい。あの変態エルフの友達だって認識されるのは癪だけど、そうです」
ゲイル「そっか。なら、ティア嬢ちゃんをよろしく。ここは俺らに任せろ」
サクヤ「っ……大人の魅力?ステキっ」
アデル「ゲイルパパさんには、クレアママさんがいるからダメだよ?」
サクヤ「そ、そう……い、行ってくるわね」
アデル「は~い」
キルシュ「お気を付けて」
ゲイル「……変わった人だな。でも、何か、あの人らの友人って感じがしたぜ」
ザラン「苦労性なお母さん……?」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
サクヤ姐さん……素が出ていました。
ウルさん程ではなくても動揺はしているようです。
連れ戻しに行くのはウルさんの為ですね。
ママさん達にとっては、ルクスが息子みたいなものになったようです。
それを暖かく見守るクレアママ。
息子の身を案じるのは、母親の特権です。
そして、シアンママん対策が発動。
とっておきの切り札的存在です。
ただ、クレアママのパーティの事もありますからね。
一週間、借り続けるのは……そっちの対策もしましょうか。
では次回、一日空けて10日です。
よろしくお願いします◎
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「ルクス、あんた……Aランクの認定試験中なのかい?」
赤白の宮殿の話に紛れてしまっていたその情報を、クレアはちゃんと拾っていたらしい。
「あぁ、ティアが言うからな。明日、二つ目の試験だ」
「二つ目っていうと……パーティでの討伐クエストだね……あんた、パーティなんて初めてじゃないのかい?」
「そう……だな。正式なパーティ戦は初めてかもしれん」
ルクスは、エルヴァストやベリアローズの引率でクエストに着いて行っていた。正式なパーティとしての登録は行なっていないので、助言だけのサポート的役割りでだ。
ただ、臨時で二、三度程、晶腐石を採りに行った時を含め、ゲイルやティアといったメンバーでクエストを受けた事はあった。
「大丈夫なのかい?知らない人達とのクエストになるんだよ?」
「そうだが……親父からパーティ戦での心得というか、そういう話はよく子どもの頃から聞かされてたしな……」
「あの人もそんなに経験があるわけじゃないよ」
「そうなのか?」
ゲイル自身、単独でのクエストの方が向いていた事もあり、それ程パーティを組んでのクエストへ出たことはないらしい。
当時受付嬢だったクレアが言うのだ。それは本当の事だった。
急に何やら不安になってきたルクスの表情を見て、ティアはとっておきの提案をした。
「なら、ママさん達にアドバイスをもらったら?」
「へ?」
「そうだねぇ」
ここには、パーティ戦のプロが集まっているのだ。これ程心強い教師役はいないだろう。
「なぁに?いいよ。教えてあげる」
「なんか嬉しいねぇ。息子に教えを乞われているみたいじゃないか」
「本当だっ。素敵じゃん」
女達にはそれぞれ手の離れた子ども達がいる。全員、冒険者とは離れた生活を送っている為、自分達の今の技術や知識を教えられる状況はあり得ないのだ。
「うちの息子も、冒険者だったらな……」
「分かる。最近思うんだよね。一緒に旅ができたら楽しいのにって」
「クレアが羨ましいよ」
そう言いながら、女達はルクスを囲みだす。この際、ルクスを子どもだと思って色々教えてやろうと考えているようだ。
「ママさん達。よろしくね」
ティアのこの言葉に、女達は満面の笑顔で任せろと言った。
ルクスと女達を尻目に、ティアは、改めてクレアへと向き直った。
「クレアママ。お願いがあるんだけど」
「なんだい?」
改まった様子のティアに、クレアも姿勢を正し、真っ直ぐにティアを見た。
「一週間でいいの。お屋敷に滞在してくれない?」
「へ?」
唐突な話に、さすがのクレアも意味が分からない。
「どういう意味だい?」
「うん……」
目を見開くクレアに、ティアはほんの少し考え込む様子で俯いた後、キリっと顔を上げた。
「お父様の背中を押して欲しいの。その……お母様が最近、特に暴走気味で……私とかお祖父様もあのお母様は怒れなくて……それでも、さすがに目に余るっていうか……」
シアンの屋敷破壊とも呼べる暴走は、日増しに酷くなっている。元気になり、夫であるフィスタークやベリアローズを守れる女になるのだと健気に頑張るシアン。
日がな一日ベッドの中で過ごして来たシアンにとって、動ける体というのが嬉しいのは分かる。そして、何度も誘拐されるベリアローズを守れなかったという想いが、未だシアンの中に根深く残っている事も、ティアやリジット達、屋敷の者は分かっているのだ。
「お母様に色々教えちゃったのは私で、責任はあると思うんだけど……嬉しそうなお母様を見ちゃうと、どうしても怒れなくて」
シアンとしては、屋敷を破壊したい訳ではないのだ。ただ、愛が暴走してしまっているだけ。ふと思った時に力を発動してしまうのだ。強くならなくてはという一念で、シアンは今生きている。
「多分ね。お母様はまだ不安なんだと思うんだ。いつまた体が動かなくなるかもしれないって心のどこかで思ってる。だから、まだ動ける。生きてるんだって確認しているみたいなんだよ……」
「そうかい……」
天然で、何を考えているのか普段から分からないシアンだからこそ、その不安を表に見せる事はない。
体調を崩し、いつその命が尽きるともしれなかった昔を知っているからこそ、不安で堪らないのだと思う。
「お父様も、それを分かってるから、今は仕方ないねって笑ってる。けどね。もうそんな心配しなくても大丈夫なの。だからっ……」
「わかった。まったく、フィスタークも情けないねぇ。こんなに小さいティアちゃんに面倒見てもらわなきゃならないなんて」
必死に説明したティアへ、クレアは手を伸ばす。そして、そっとその小さな頭を撫でて笑った。
「任せな。グズなフィスタークのケツを引っ叩いて、シアンちゃんも何とかしてやるよ」
「っうん。お願いしますっ」
その時のクレアの表情は、どこまでも頼もしい、昔見たマティアスの表情に似ていた。
************************************************
舞台裏のお話。
アデル「ゲイルパパさんっ」
ゲイル「お、アデル嬢ちゃんか。相変わらず元気だなぁ」
アデル「えへへ。ねぇ、ゲイルパパさんなら、ティアがどこ行ったか分かる?」
ゲイル「ん?そうだなぁ……この街に居ねぇ」
アデル「へ?」
キルシュ「……一体どこに……」
ゲイル「マティの奴も居ないようだしなぁ……」
アデル「そっかぁ……あ、カグヤ先生っ」
サクヤ「アデルちゃ……フェルマーさん。ヒュースリーさんの事なのだけど……って面倒っ」
ゲイル「ん?遮音の結界か?先生だよな?」
サクヤ「ティアの奴、王都に行ったみたいなのっ。連れ戻しに行ってくるから、ウルをお願い」
キルシュ「カナート先生……どうしたんです?」
アデル「完全に気を失ってる?」
サクヤ「ティアが王都へ行ったのは、あのヌルい騎士達の所為でしょ?それで、頭にきて城を落としに行ったんじゃないかって……心配性よね……トラウマのせいかしら……」
ゲイル「お~い。先生。元師長なら、俺が運んでやるぜ?」
サクヤ「へ?あら?」
アデル「先生も焦り過ぎ。ゲイルパパさんとザランさんまで結界の中じゃん」
サクヤ「うそっ!私としたことが……」
ゲイル「なんか知らんが、もしかして、嬢ちゃんが言ってたマスターと魔王さんの友達って人か?」
サクヤ「え、あ。はい。あの変態エルフの友達だって認識されるのは癪だけど、そうです」
ゲイル「そっか。なら、ティア嬢ちゃんをよろしく。ここは俺らに任せろ」
サクヤ「っ……大人の魅力?ステキっ」
アデル「ゲイルパパさんには、クレアママさんがいるからダメだよ?」
サクヤ「そ、そう……い、行ってくるわね」
アデル「は~い」
キルシュ「お気を付けて」
ゲイル「……変わった人だな。でも、何か、あの人らの友人って感じがしたぜ」
ザラン「苦労性なお母さん……?」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
サクヤ姐さん……素が出ていました。
ウルさん程ではなくても動揺はしているようです。
連れ戻しに行くのはウルさんの為ですね。
ママさん達にとっては、ルクスが息子みたいなものになったようです。
それを暖かく見守るクレアママ。
息子の身を案じるのは、母親の特権です。
そして、シアンママん対策が発動。
とっておきの切り札的存在です。
ただ、クレアママのパーティの事もありますからね。
一週間、借り続けるのは……そっちの対策もしましょうか。
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