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290 新たな楽しみ
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2015. 11. 27
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ティアには良くわからなかったが、男達には、ティアの笑顔が嬉しかった。こんな風に話をして微笑んでくれる事。そんな普通の人との関わり方を、男達は長く忘れていたと気付いたのだ。
「ふふっ、また来るよ。それと、ごめんね。その足」
「あ……そういえば……」
「忘れてたな」
「おう……」
「今、外すね」
そう言って、男達の足を凍りつかせたままになっていた事をすっかり忘れていたティアは、苦笑しながらその氷を溶かして解放した。
水王がやった事とはいえ、今思えば、あまり必要なかったかもなと少しばかり反省する。水気も飛ばした後の男達の足は、真っ赤になって腫れてしまっていた。
ティアは、さすがにこのままにするのはあと味が悪いと、アイテムボックスの中から塗り薬の入った小さな箱を取り出す。
「本当にごめんね。これ、塗り薬。使って」
「え、お、おう……」
男達は、その塗り薬を恐る恐る手に取り、箱を開ける。中には、緑色の薬。それを少量指で取り、足に塗っていく。すると、すぐに効果が現れた。
「なんか……腫れが引いてく……」
「すげぇ……」
「痛くない……」
瞬く間に元通りとはいかないが、効果は凄まじいものだった。
「あかぎれとか、切り傷にも使えるよ。よかったら貰って。あと、話をしてもらったお礼に、これ」
「い、いいのかよ……」
ティアが差し出したのは、大きなバスケット一杯に入った焼き菓子だ。
「それなりに日持ちすると思う。お金じゃなくて悪いけど」
「いやっ、充分過ぎる」
彼らへのお礼としては、最高の物だ。感激する男達に、もう一度礼を言って、ティアは大通りに向けて歩き出す。すると、見送る男達の一人が告げた。
「王都の方が、もっとあんな騎士様達の話があるみたいだぜ。危ねぇかもしんねぇけど、行ってみな」
「うんっ。ありがとうっ」
そう言って、手を振って男達の下を後にした。
しばらく無言で歩きながら、腰に揺れる袋の中でいつも通りお昼寝をしているフラムを確認する。どうやら、フラムも男達にそれ程嫌な感じを受けなかったようだ。
男達の気配が、遥か後方へと遠ざかった頃、ようやくマティが口を開いた。
《なんか、平和だったね》
マティは、これを言いたくて堪らなかったようだ。
「たまにはね。それに、こういう所にいる人達って、望んでここにこうしているっていうのは少ないから」
《うん?盗賊さん達とは違うの?》
マティには、彼らも盗賊達と変わらない人種に見えたようだ。間違いではないのだが、ティアには少し違うように思えた。
「そうだなぁ。説明するのは難しいんだけど……」
大通りへとあと数歩という所でそう言って、ティアは後ろに暗く広がるスラム街を振り向いた。
「ここは、生きる場所をまだ決められないでいる……迷い人が集まる場所……かな……」
《迷ってるの?》
「そう……まぁ、迷い続けて道を間違える人が多い場所でもあるけどね」
ティアには、家の中で息を潜める多くの人々の気配を感られた。その中には、何かに酷く怯えている者や動けない状態の者が大半だったように思う。
「どうすることもできなくて流れて来た人も多いんだ……母様が言ってた通りだったな……」
ティアがバトラールで生まれた時、国にはスラム街はなかった。それは、マティアスが働きかけた結果だ。
動けるのは全員、冒険者ギルドに押し込んだとか言ってたっけ……。
マティアスは、病人と赤ん坊以外の全てのスラムの人間を、冒険者として働くようにギルドへと放り込んだ。その結果、見事に更生し、スラム街が国から消えた。同時に犯罪も減り、国も安定したと言う。
無茶苦茶な話だが、冒険者ギルドに信頼されていたマティアスだからこそできた荒技だ。何より、王妃として、国の為にスラム街を消したマティアスを多くの人々が称賛し、尊敬していた。
《ここにしかないの?あ、だから迷子が集まってるとか?》
マティは、国中からこの場所に集まって来ているのかと思ったようだ。そう思うのには理由がある。
「どの街にも、小さい集まりはあるよ。けど、うちの領には、もう殆どないね」
《なんで?》
この国で唯一。スラム街がない場所がある。それが、ティアの生まれたヒュースリー伯爵領だ。
「ふふっ、綺麗好きで、怠け者や甘えた根性の奴が大っ嫌いな、潔癖症のエルフ様の功績だね」
《あっ、マスターかぁ。うん。キライそう》
「そうなんだよねぇ……まぁ、単純にネコの手も借りたいって時にフラフラしてるのが目障りだったんだろうけど」
《働けーっ!ってやったんだね》
まさにそういう事だ。マスター権限を乱用し、無理やり冒険者として登録して働かせたのだ。
病人はひと所にまとめ、エルフの最高ランクの薬を与えて癒し、行き場のない幼い子ども達は教会に預け、食料や物資の援助でどうにかさせた。
「シェリーってば、回復した病人もすぐに働かせてたみたいなんだよね……確かにシェリーの薬は効くし、問題ないけど……容赦ないんだよ……」
らしいと言えば、らしいのだが、一歩間違えれば強制労働だ。ギルドマスターとしてはやって良いことではないだろう。これが問題にならなかったのは、冒険者として働くようになった人々が更生し、自分達の力で生活できるようになった事に感謝したからだ。
《良い人なのか、悪い人なのか分かんなくなるね》
マティはそう言うが、シェリスの本性を知らなければ、彼らに道を示した良い人と思われるだろう。
このような無茶をしたのは、フィスタークより三代前の時代。その当時、スラムの住人を自立に導いたとして、その時の伯爵はシェリスに相当感謝した。そして、これを参考に、サルバ以外の伯爵領での対策としていったという。
「シェリーは、外面は良いからね」
《主もね》
「……そう?」
《うん。セイジョ様だもんね》
「あぁ……そんなのもあったね……」
何気に忘れていた。他人に作られたティアの仮面の一つだ。
《主もやってみたら?》
「うん?なにを?」
《働けーってやつ。あのおじさん達、元気だったし、お金をかせぎたいみたいだったよ?》
「あ、なるほど」
マティからの提案に、ティアは手を叩く。そして、今一度スラムを眺めると、決めたと笑みを浮かべた。
「子どもが多い学園街にあるのも良くないしね……うんっ。そんじゃぁ、一丁、やってみますかっ」
《やっちゃえ~っ》
ティアにはずっと、マティアスがやった事への憧れもあった。かつてのマティアスやシェリスがやったようには出来ないかもしれないが、やってみようと思った。
学園での生活に、少々飽きてきていたというのもあるが、まだまだ、ティアにはマティアスの背中を追いかけたいという思いがあるのだ。
それにもう一つ。ティアには心配な事もあった。
「奴らが利用しそうな感じもするしね……こうゆう影になる場所は、消すに限る……」
《主?……》
不意にティアからピリピリとした空気を感じ、マティが心配そうにティアを見上げた。
《キュゥ……っ》
不穏な気配に、それまで眠っていたフラムまで起きてしまったようだ。
「あ、フラム。ごめんね。何でもないよ」
そう言ってティアは我に返る。こういうことは焦ってはいけない。
「うん。それじゃぁ、今度は王都の方の調査といこうか。騎士さん達の更生もやんないとね」
《女王様もやるんだねっ》
《キュ~っ》
「おお、ダブルだね。演じ分けできるかなぁ」
なんだか楽しくなってきたと、ティアは張り切って王都へと向かうのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ラキア「あれ、兄さん?どこ行くの?」
クロノス「サルバへ帰る。ゲイルさんがこっちへ来られたからな」
ラキア「今回のはギルド経由でしょ?すぐにあちらへ帰られるんじゃないの?」
クロノス「いや……恐らくゆっくりされる事になる」
ラキア「?でも、今日の講義だけのはずだけど?」
クロノス「そうか……だが、やはりゲイルさんは滞在する事になるだろうから、今から出る」
ラキア「ゲイルさんが滞在するかもっていうのは、どっからの情報?」
クロノス「そうだな……そんな気がするんだ」
ラキア「……気?」
クロノス「いや、ティア様の意思だ」
ラキア「ティア様は、ゲイルさんが特別講師として来られる事を知らないはずだよ?」
クロノス「そうか」
ラキア「いやいや……そうかって……そもそも、ティア様の意思をいつ聞いたの」
クロノス「?聞いてはいないぞ?お会いしていないからな」
ラキア「……は?なら……」
クロノス「聞いていない。感じたんだ」
ラキア「そ……そっか……感じたんだ……」
クロノス「それより、お前こそ、どこからゲイルさんの情報を得たんだ?特別講師の仕事などと……」
ラキア「ヒミツ」
クロノス「……秘密か……あまり危ない所に頭を突っ込むんじゃないぞ」
ラキア「うん。大丈夫。今回の所は問題ないよ」
クロノス「……今回……いや、そうか。程々にな……では、またな」
ラキア「は~い。じゃぁ、気を付けてね。ティア様には何て?」
クロノス「あぁ。必要ない。ティア様ならば分かってくださる」
ラキア「そっか……行ってらっしゃい…………何か負けてる気がする……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
二人とも、常識では考えられない所で、ティアちゃんと繋がっています。
次なるティアちゃんの目標が決まりました。
スラムをなくす事と、騎士達の更生を同時進行で行うようです。
同時……できるのか?
学校をサボって何をやっているのか……。
ティアちゃんだから、仕方がないですけどね……。
では次回、一日空けて29日です。
よろしくお願いします◎
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ティアには良くわからなかったが、男達には、ティアの笑顔が嬉しかった。こんな風に話をして微笑んでくれる事。そんな普通の人との関わり方を、男達は長く忘れていたと気付いたのだ。
「ふふっ、また来るよ。それと、ごめんね。その足」
「あ……そういえば……」
「忘れてたな」
「おう……」
「今、外すね」
そう言って、男達の足を凍りつかせたままになっていた事をすっかり忘れていたティアは、苦笑しながらその氷を溶かして解放した。
水王がやった事とはいえ、今思えば、あまり必要なかったかもなと少しばかり反省する。水気も飛ばした後の男達の足は、真っ赤になって腫れてしまっていた。
ティアは、さすがにこのままにするのはあと味が悪いと、アイテムボックスの中から塗り薬の入った小さな箱を取り出す。
「本当にごめんね。これ、塗り薬。使って」
「え、お、おう……」
男達は、その塗り薬を恐る恐る手に取り、箱を開ける。中には、緑色の薬。それを少量指で取り、足に塗っていく。すると、すぐに効果が現れた。
「なんか……腫れが引いてく……」
「すげぇ……」
「痛くない……」
瞬く間に元通りとはいかないが、効果は凄まじいものだった。
「あかぎれとか、切り傷にも使えるよ。よかったら貰って。あと、話をしてもらったお礼に、これ」
「い、いいのかよ……」
ティアが差し出したのは、大きなバスケット一杯に入った焼き菓子だ。
「それなりに日持ちすると思う。お金じゃなくて悪いけど」
「いやっ、充分過ぎる」
彼らへのお礼としては、最高の物だ。感激する男達に、もう一度礼を言って、ティアは大通りに向けて歩き出す。すると、見送る男達の一人が告げた。
「王都の方が、もっとあんな騎士様達の話があるみたいだぜ。危ねぇかもしんねぇけど、行ってみな」
「うんっ。ありがとうっ」
そう言って、手を振って男達の下を後にした。
しばらく無言で歩きながら、腰に揺れる袋の中でいつも通りお昼寝をしているフラムを確認する。どうやら、フラムも男達にそれ程嫌な感じを受けなかったようだ。
男達の気配が、遥か後方へと遠ざかった頃、ようやくマティが口を開いた。
《なんか、平和だったね》
マティは、これを言いたくて堪らなかったようだ。
「たまにはね。それに、こういう所にいる人達って、望んでここにこうしているっていうのは少ないから」
《うん?盗賊さん達とは違うの?》
マティには、彼らも盗賊達と変わらない人種に見えたようだ。間違いではないのだが、ティアには少し違うように思えた。
「そうだなぁ。説明するのは難しいんだけど……」
大通りへとあと数歩という所でそう言って、ティアは後ろに暗く広がるスラム街を振り向いた。
「ここは、生きる場所をまだ決められないでいる……迷い人が集まる場所……かな……」
《迷ってるの?》
「そう……まぁ、迷い続けて道を間違える人が多い場所でもあるけどね」
ティアには、家の中で息を潜める多くの人々の気配を感られた。その中には、何かに酷く怯えている者や動けない状態の者が大半だったように思う。
「どうすることもできなくて流れて来た人も多いんだ……母様が言ってた通りだったな……」
ティアがバトラールで生まれた時、国にはスラム街はなかった。それは、マティアスが働きかけた結果だ。
動けるのは全員、冒険者ギルドに押し込んだとか言ってたっけ……。
マティアスは、病人と赤ん坊以外の全てのスラムの人間を、冒険者として働くようにギルドへと放り込んだ。その結果、見事に更生し、スラム街が国から消えた。同時に犯罪も減り、国も安定したと言う。
無茶苦茶な話だが、冒険者ギルドに信頼されていたマティアスだからこそできた荒技だ。何より、王妃として、国の為にスラム街を消したマティアスを多くの人々が称賛し、尊敬していた。
《ここにしかないの?あ、だから迷子が集まってるとか?》
マティは、国中からこの場所に集まって来ているのかと思ったようだ。そう思うのには理由がある。
「どの街にも、小さい集まりはあるよ。けど、うちの領には、もう殆どないね」
《なんで?》
この国で唯一。スラム街がない場所がある。それが、ティアの生まれたヒュースリー伯爵領だ。
「ふふっ、綺麗好きで、怠け者や甘えた根性の奴が大っ嫌いな、潔癖症のエルフ様の功績だね」
《あっ、マスターかぁ。うん。キライそう》
「そうなんだよねぇ……まぁ、単純にネコの手も借りたいって時にフラフラしてるのが目障りだったんだろうけど」
《働けーっ!ってやったんだね》
まさにそういう事だ。マスター権限を乱用し、無理やり冒険者として登録して働かせたのだ。
病人はひと所にまとめ、エルフの最高ランクの薬を与えて癒し、行き場のない幼い子ども達は教会に預け、食料や物資の援助でどうにかさせた。
「シェリーってば、回復した病人もすぐに働かせてたみたいなんだよね……確かにシェリーの薬は効くし、問題ないけど……容赦ないんだよ……」
らしいと言えば、らしいのだが、一歩間違えれば強制労働だ。ギルドマスターとしてはやって良いことではないだろう。これが問題にならなかったのは、冒険者として働くようになった人々が更生し、自分達の力で生活できるようになった事に感謝したからだ。
《良い人なのか、悪い人なのか分かんなくなるね》
マティはそう言うが、シェリスの本性を知らなければ、彼らに道を示した良い人と思われるだろう。
このような無茶をしたのは、フィスタークより三代前の時代。その当時、スラムの住人を自立に導いたとして、その時の伯爵はシェリスに相当感謝した。そして、これを参考に、サルバ以外の伯爵領での対策としていったという。
「シェリーは、外面は良いからね」
《主もね》
「……そう?」
《うん。セイジョ様だもんね》
「あぁ……そんなのもあったね……」
何気に忘れていた。他人に作られたティアの仮面の一つだ。
《主もやってみたら?》
「うん?なにを?」
《働けーってやつ。あのおじさん達、元気だったし、お金をかせぎたいみたいだったよ?》
「あ、なるほど」
マティからの提案に、ティアは手を叩く。そして、今一度スラムを眺めると、決めたと笑みを浮かべた。
「子どもが多い学園街にあるのも良くないしね……うんっ。そんじゃぁ、一丁、やってみますかっ」
《やっちゃえ~っ》
ティアにはずっと、マティアスがやった事への憧れもあった。かつてのマティアスやシェリスがやったようには出来ないかもしれないが、やってみようと思った。
学園での生活に、少々飽きてきていたというのもあるが、まだまだ、ティアにはマティアスの背中を追いかけたいという思いがあるのだ。
それにもう一つ。ティアには心配な事もあった。
「奴らが利用しそうな感じもするしね……こうゆう影になる場所は、消すに限る……」
《主?……》
不意にティアからピリピリとした空気を感じ、マティが心配そうにティアを見上げた。
《キュゥ……っ》
不穏な気配に、それまで眠っていたフラムまで起きてしまったようだ。
「あ、フラム。ごめんね。何でもないよ」
そう言ってティアは我に返る。こういうことは焦ってはいけない。
「うん。それじゃぁ、今度は王都の方の調査といこうか。騎士さん達の更生もやんないとね」
《女王様もやるんだねっ》
《キュ~っ》
「おお、ダブルだね。演じ分けできるかなぁ」
なんだか楽しくなってきたと、ティアは張り切って王都へと向かうのだった。
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舞台裏のお話。
ラキア「あれ、兄さん?どこ行くの?」
クロノス「サルバへ帰る。ゲイルさんがこっちへ来られたからな」
ラキア「今回のはギルド経由でしょ?すぐにあちらへ帰られるんじゃないの?」
クロノス「いや……恐らくゆっくりされる事になる」
ラキア「?でも、今日の講義だけのはずだけど?」
クロノス「そうか……だが、やはりゲイルさんは滞在する事になるだろうから、今から出る」
ラキア「ゲイルさんが滞在するかもっていうのは、どっからの情報?」
クロノス「そうだな……そんな気がするんだ」
ラキア「……気?」
クロノス「いや、ティア様の意思だ」
ラキア「ティア様は、ゲイルさんが特別講師として来られる事を知らないはずだよ?」
クロノス「そうか」
ラキア「いやいや……そうかって……そもそも、ティア様の意思をいつ聞いたの」
クロノス「?聞いてはいないぞ?お会いしていないからな」
ラキア「……は?なら……」
クロノス「聞いていない。感じたんだ」
ラキア「そ……そっか……感じたんだ……」
クロノス「それより、お前こそ、どこからゲイルさんの情報を得たんだ?特別講師の仕事などと……」
ラキア「ヒミツ」
クロノス「……秘密か……あまり危ない所に頭を突っ込むんじゃないぞ」
ラキア「うん。大丈夫。今回の所は問題ないよ」
クロノス「……今回……いや、そうか。程々にな……では、またな」
ラキア「は~い。じゃぁ、気を付けてね。ティア様には何て?」
クロノス「あぁ。必要ない。ティア様ならば分かってくださる」
ラキア「そっか……行ってらっしゃい…………何か負けてる気がする……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
二人とも、常識では考えられない所で、ティアちゃんと繋がっています。
次なるティアちゃんの目標が決まりました。
スラムをなくす事と、騎士達の更生を同時進行で行うようです。
同時……できるのか?
学校をサボって何をやっているのか……。
ティアちゃんだから、仕方がないですけどね……。
では次回、一日空けて29日です。
よろしくお願いします◎
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