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286 前提条件なので
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2015. 11. 22
********************************************
「ダンジョン……?」
ルクスは、確認するようにそれを口にする。
「そうっ。ドキドキ、ワクワクの、冒険者として一度は行ってみたいダンジョンね。『冥土の土産としても最適』ってキャッチフレーズもあるダンジョンだよっ」
「……それは聞いた事がないんだが……」
どこの誰が考えたキャッチフレーズか知らないが、これほど良い意味に聞こえないキャッチフレーズも中々珍しい。
「うそっ。死ぬまでに一度は行っておかないと後悔するよって、有名だった筈なんだけどなぁ……」
「……」
捻り過ぎて失敗したのかと、ルクスはなんとか納得する。言いたい事は分かった。
「それで……それが何であの約束と関係あるんだ?」
ルクスがティアとした約束は、休みの一週間、ティアから離れない事だった。
「だって、ルクスがもっと動ければ、あの事態でもすぐに任せたものを済ませて、私の所へ来られたでしょ?」
「あ、あぁ……」
「今よりもっと強くなれたら、良いと思わない?」
「そ……そうだなっ」
実際、あの事態の中では別行動の方が効率が良かった。一緒に居る事は無理というよりも、別れた方が正解だったのだが、ルクスは今、一日でも早く強くなりたいと思っている。これにより、少々無茶なこじつけも、あっさりと納得してしまうのだ。
「だから、強くなる為の特訓が存分にできる場所へ行ったらどうかと思うんだ」
「それが、ダンジョンか?」
「そっ。どお?試してみない?」
ティアは、とっておきの笑みをルクスへと向ける。久し振りにこんな表情のティアを見たと、ルクスは場違いな感動を感じていた。
「いいな……」
それが何に対して出た感想だったのか。それは、本人にすら曖昧なまま、ティアが押し切る。
「でしょっ。ふふっ、なら先ず、明日から半月以内にAランク認定を受けておいてね。あそこのダンジョン、奥まで行くにはAランク以上じゃないと、面倒だから」
「……へ?」
あっさりと言われた前提条件に、ルクスの思考は一瞬止まった。
そんなルクスなどお構いなしに、ティアは更なる追い打ちをかける。
「お父様には、私の護衛の任務を少し外れる事も言っておくから、集中して頑張って。とりあえず、Aランク認定受けるまで、私とも会わないでおこう。その方が集中できるもんね」
「いや……え……?」
ティアの突然の会わない宣言に、今度こそ完全に思考が停止してしまったルクスだ。
「ティア?ルクス師匠に一体何を……」
「先生っ……ダメです。全く見えていません」
「目……開いたままなのにね……」
この時。様子がおかしいと思い、心配になって近付いてきていたエルヴァスト、キルシュ、アデルは、少し前からティアの言葉をしっかりと耳にしていた。
「ティア。会わないっていうのは……そんな事は必要ないだろう?」
エルヴァストが、なんとかルクスを救済しようとティアを説得に掛かった。だが、そんな心遣いをティアが気付くはずもない。
「だって、Aランク認定だよ?一日じゃ終わらないクエストを与えられるし、結構無茶な日程組まれるよ?いつもみたいに、私の授業が終わる時間にお迎えとか、考えてらんないからさ」
ルクスは、学園街の屋敷に滞在している間、ティア達の授業が終わる頃に学園へ迎えに行き、一緒に出掛けるというのが日課だった。
Aランクの認定試験はクエストだ。それも、三つのクエストを受ける事になる。
一つ目は、単独での討伐や素材採取のクエスト。二つ目と三つ目は、審査員となる冒険者やギルドの職員達で構成されたパーティでのクエストだ。
主に二つ目は討伐クエスト。三つ目が護衛クエストで、荷物や人を安全に目的地まで護衛する仕事になる。その為に移動が多く、何日も掛かり、国境をまたぐ事もあるのだ。
これら三つのクエストをクリアし、その中で能力は勿論、人物、人柄などの評価を受ける事になる。
審査が終わり、判定が出るのは早くて半月。遅くて半年後になる時もある。それは、審査対象になる三つのクエストが、タイミング良く発生する事が稀な為だ。
だが、王都は違う。
「サルバとか地方で受けると、クエストを手配するのに時間が掛かるけど、王都なら常に認定用のクエストはあるみたいだし、集中して取ってきて」
王都の冒険者ギルドでは、Aランクの冒険者をすぐに得られるよう、審査用のクエストの情報を、各地のギルドから集め、まとめているのだ。
これにより、少々開始から移動する事はあるが、待たされる事なく受けられる。
「ルクス。聞いてる?Aランクが絶対条件だから、しっかりね」
「お……おぉ……」
呆然としたままだったルクスに、ティアは笑顔でトドメをさした。
「師匠……またそんないい加減な返事を……」
これにより、ルクスのAランク認定試験が確定したのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ベル「ユフィ。寒くはないか?」
ユフィア「はい。風も心地よくて、良い天気ですね」
ベル「あぁ」
ユフィア「ベル様も混ざりたいのではありません?」
ベル「アレにか?まぁ、そうでないと言えば嘘になるな。楽しそうだ」
ユフィア「わたくしも混ざれたら良いのですが……」
ベル「いや、やめた方がいい。後、ユフィ」
ユフィア「はい」
ベル「その……母上のようになる事もない。あれは今、暴走中なんだ。手本にはしないでくれ」
ユフィア「え?そうなのですか?わたくし……楽しみにしていましたのに……」
ベル「な、何をだ?」
ユフィア「お義母様と、旦那様を守れる強い女になる花嫁修業をするお約束をしたのです」
ベル「っ……出遅れたっ……」
ユフィア「?どうなさったの?」
ベル「い、いや……その約束はどうにかする。母上の方は任せてくれ。だから、強くなる必要はない」
ユフィア「……ですが……っわたくし、ベル様を支えられる妻になりたいのですっ」
ベル「……っユフィ……」
ユフィア「あ……つ、妻だなんて、わたくし……っ」
ベル「っ……ゆ、ユフィっ。そのままで良いっ」
ユフィア「ベル様……っ」
ベル「今のままのユフィで充分だ。今でも支えてもらっている」
ユフィア「っ、本当ですの?」
ベル「ああ。側にいてくれるだけで、とても幸せだ」
ユフィア「っわ、わたくしも……っとても幸せです……っ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ちょっと糖分の加減を間違えました……多過ぎです……。
ベル兄ちゃんは、シアン化を止める方向です。
ティアちゃんへ言質を取られる恐ろしさを、未だルクス君は理解出来ていないのでしょうか。
毎回、痛い思いをしている筈なのですが……。
ティアちゃんの無茶振りは良くある事ですが、今回もキツイ感じです。
まぁ、裏を返せば、それが出来るとティアちゃんが判断し、信頼しているという事なんですけどね。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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「ダンジョン……?」
ルクスは、確認するようにそれを口にする。
「そうっ。ドキドキ、ワクワクの、冒険者として一度は行ってみたいダンジョンね。『冥土の土産としても最適』ってキャッチフレーズもあるダンジョンだよっ」
「……それは聞いた事がないんだが……」
どこの誰が考えたキャッチフレーズか知らないが、これほど良い意味に聞こえないキャッチフレーズも中々珍しい。
「うそっ。死ぬまでに一度は行っておかないと後悔するよって、有名だった筈なんだけどなぁ……」
「……」
捻り過ぎて失敗したのかと、ルクスはなんとか納得する。言いたい事は分かった。
「それで……それが何であの約束と関係あるんだ?」
ルクスがティアとした約束は、休みの一週間、ティアから離れない事だった。
「だって、ルクスがもっと動ければ、あの事態でもすぐに任せたものを済ませて、私の所へ来られたでしょ?」
「あ、あぁ……」
「今よりもっと強くなれたら、良いと思わない?」
「そ……そうだなっ」
実際、あの事態の中では別行動の方が効率が良かった。一緒に居る事は無理というよりも、別れた方が正解だったのだが、ルクスは今、一日でも早く強くなりたいと思っている。これにより、少々無茶なこじつけも、あっさりと納得してしまうのだ。
「だから、強くなる為の特訓が存分にできる場所へ行ったらどうかと思うんだ」
「それが、ダンジョンか?」
「そっ。どお?試してみない?」
ティアは、とっておきの笑みをルクスへと向ける。久し振りにこんな表情のティアを見たと、ルクスは場違いな感動を感じていた。
「いいな……」
それが何に対して出た感想だったのか。それは、本人にすら曖昧なまま、ティアが押し切る。
「でしょっ。ふふっ、なら先ず、明日から半月以内にAランク認定を受けておいてね。あそこのダンジョン、奥まで行くにはAランク以上じゃないと、面倒だから」
「……へ?」
あっさりと言われた前提条件に、ルクスの思考は一瞬止まった。
そんなルクスなどお構いなしに、ティアは更なる追い打ちをかける。
「お父様には、私の護衛の任務を少し外れる事も言っておくから、集中して頑張って。とりあえず、Aランク認定受けるまで、私とも会わないでおこう。その方が集中できるもんね」
「いや……え……?」
ティアの突然の会わない宣言に、今度こそ完全に思考が停止してしまったルクスだ。
「ティア?ルクス師匠に一体何を……」
「先生っ……ダメです。全く見えていません」
「目……開いたままなのにね……」
この時。様子がおかしいと思い、心配になって近付いてきていたエルヴァスト、キルシュ、アデルは、少し前からティアの言葉をしっかりと耳にしていた。
「ティア。会わないっていうのは……そんな事は必要ないだろう?」
エルヴァストが、なんとかルクスを救済しようとティアを説得に掛かった。だが、そんな心遣いをティアが気付くはずもない。
「だって、Aランク認定だよ?一日じゃ終わらないクエストを与えられるし、結構無茶な日程組まれるよ?いつもみたいに、私の授業が終わる時間にお迎えとか、考えてらんないからさ」
ルクスは、学園街の屋敷に滞在している間、ティア達の授業が終わる頃に学園へ迎えに行き、一緒に出掛けるというのが日課だった。
Aランクの認定試験はクエストだ。それも、三つのクエストを受ける事になる。
一つ目は、単独での討伐や素材採取のクエスト。二つ目と三つ目は、審査員となる冒険者やギルドの職員達で構成されたパーティでのクエストだ。
主に二つ目は討伐クエスト。三つ目が護衛クエストで、荷物や人を安全に目的地まで護衛する仕事になる。その為に移動が多く、何日も掛かり、国境をまたぐ事もあるのだ。
これら三つのクエストをクリアし、その中で能力は勿論、人物、人柄などの評価を受ける事になる。
審査が終わり、判定が出るのは早くて半月。遅くて半年後になる時もある。それは、審査対象になる三つのクエストが、タイミング良く発生する事が稀な為だ。
だが、王都は違う。
「サルバとか地方で受けると、クエストを手配するのに時間が掛かるけど、王都なら常に認定用のクエストはあるみたいだし、集中して取ってきて」
王都の冒険者ギルドでは、Aランクの冒険者をすぐに得られるよう、審査用のクエストの情報を、各地のギルドから集め、まとめているのだ。
これにより、少々開始から移動する事はあるが、待たされる事なく受けられる。
「ルクス。聞いてる?Aランクが絶対条件だから、しっかりね」
「お……おぉ……」
呆然としたままだったルクスに、ティアは笑顔でトドメをさした。
「師匠……またそんないい加減な返事を……」
これにより、ルクスのAランク認定試験が確定したのだった。
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舞台裏のお話。
ベル「ユフィ。寒くはないか?」
ユフィア「はい。風も心地よくて、良い天気ですね」
ベル「あぁ」
ユフィア「ベル様も混ざりたいのではありません?」
ベル「アレにか?まぁ、そうでないと言えば嘘になるな。楽しそうだ」
ユフィア「わたくしも混ざれたら良いのですが……」
ベル「いや、やめた方がいい。後、ユフィ」
ユフィア「はい」
ベル「その……母上のようになる事もない。あれは今、暴走中なんだ。手本にはしないでくれ」
ユフィア「え?そうなのですか?わたくし……楽しみにしていましたのに……」
ベル「な、何をだ?」
ユフィア「お義母様と、旦那様を守れる強い女になる花嫁修業をするお約束をしたのです」
ベル「っ……出遅れたっ……」
ユフィア「?どうなさったの?」
ベル「い、いや……その約束はどうにかする。母上の方は任せてくれ。だから、強くなる必要はない」
ユフィア「……ですが……っわたくし、ベル様を支えられる妻になりたいのですっ」
ベル「……っユフィ……」
ユフィア「あ……つ、妻だなんて、わたくし……っ」
ベル「っ……ゆ、ユフィっ。そのままで良いっ」
ユフィア「ベル様……っ」
ベル「今のままのユフィで充分だ。今でも支えてもらっている」
ユフィア「っ、本当ですの?」
ベル「ああ。側にいてくれるだけで、とても幸せだ」
ユフィア「っわ、わたくしも……っとても幸せです……っ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ちょっと糖分の加減を間違えました……多過ぎです……。
ベル兄ちゃんは、シアン化を止める方向です。
ティアちゃんへ言質を取られる恐ろしさを、未だルクス君は理解出来ていないのでしょうか。
毎回、痛い思いをしている筈なのですが……。
ティアちゃんの無茶振りは良くある事ですが、今回もキツイ感じです。
まぁ、裏を返せば、それが出来るとティアちゃんが判断し、信頼しているという事なんですけどね。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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