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277 注意はしておきましょう
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2015. 11. 9
********************************************
ティアが、エルヴァストが狙われると見た一番の理由は、エルヴァストの父親にあった。
その姿を見た時、ティアは本当に驚いたのだ。
「この国の王家の祖先は多分、始祖の一族の一つに繋がってる」
「っ、それは、確かか?」
エルヴァストは、驚愕の表情を浮かべる。先程聞いたばかりの始祖の一族の存在。それの血を引いていると言われても、理解できないのは当然だろう。
「勿論、血は薄まってるだろうし、神具自体、本当に血によってその力が作用するかどうかなんてわからない。けど……あり得ない話じゃないんだ……」
ティアはこの時、昔の記憶を思い出していた。それはとても辛い記憶で、その為、その表情にもはっきりと出ていた。
隠す余裕がない程の辛い記憶。それにシェリスが気付き、話の流れを変えようと口を開いた。
「ともあれ、あなたが血を引いていたとしても、神具を扱える資格があるかないかはわかりません。血だけで使い手であるとは言えないのです。今の王家には、使い手になれる者がいないという事もあり得ますから」
神具の使い手になれる条件は、確かに血が関係しているようではあるが、それだけではない可能性が多いにある。
神具を手に取って研究できた者はいないのだ。確実な情報は、ティアやシェリス、情報の豊富な魔族の国でさえ知り得はしなかった。
「そうですか……気を付けるに越したことはないという事ですね……分かりました」
エルヴァストは、自身だけではない。王や兄王子、それに他の弟妹達の事も、今まで以上に気を配る必要があると気持ちを新たにした。
「ええ、用心はしておいてください。巻き込まれては迷惑ですから」
こんなシェリスの言い方には、エルヴァストも慣れている。そして、実際は心配してくれているのだということもわかっていた。
「はい。肝に命じます」
笑顔で返すエルヴァストに、シェリスは、真意を見透かされた事の気恥ずかしさを紛らわすように、ふっと目をそらす。そんな様子にティアは、重くなった心が晴れていくのを感じるのだった。
◆◆◆◆◆
エルヴァスト達へと、今後敵になるだろう『青の血脈』についての話をしたその日の夜。
ティアは一人、サルバを抜け出し、広場に来ていた。
月明かりが眩しく照らす中、シャン、シャンと音が響く。
一定のリズムを刻むその音色は、時に強く、時に弱く。同じ間隔で鳴り響く中で、不思議な音を奏でていく。
「素敵ですね」
その声は、ティアの集中を切らさない為に、気配を極限まで薄め近付いてきた人物のものだ。声を掛ける事も、ティアが舞を終えるまで待っていた。
「あなたの舞は、マティのものよりも美しく、柔らかい。いつまでも見ていたくなります」
マティアスの闘舞はもっと鋭く、引き裂くような怜悧なものだった。空気さえも張り詰めさせる。戦闘の為だけの舞。
「もう少し、お母様のを目指したいんだけどね……やっぱり無理かな」
「良いんですよ。あんな所まで目指す必要はありません。それに昔、マティが言っていました。『この舞は、人生を映すものだ』と。あなたにはあなたの人生が舞となるのです」
「……そっか……」
心を映し、人生を映す。それならば、これで悪くないと思う。
「それでティア。こんな時間に、どうしたのですか?」
シェリスは、マティやフラムも連れず、一人で外へと出たティアが気になったのだ。闘舞の為に出ただけならば、一人になりたい時もあるかと思い、そのままにしておこうと考えていた。だが、ティアの舞う音を聞いて、シェリスは何か胸騒ぎを感じたのだ。
「誰を呼んでいるのですか?」
シェリスには分かった。自分が引き寄せられたように、ティアは誰かを待っているのだと。
「うん。もうすぐ来るよ」
そうティアが言った時、不意に月が陰ったように感じた。
「ほら、来た」
「……?一体誰が……っ」
バサリと、大きな羽音が響いた。そして、彼が口を開く。
「やぁ。呼んだかい?」
そう言って嬉しそうに上空から声を掛けたのは、月明かりに浮かび上がる美しい天使だった。
************************************************
舞台裏のお話。
サクヤ「もうっ、なんで私があんな事しなくちゃならないのよぉっ」
ルッコ「おう。早かったじゃないか」
サクヤ「『早かった』じゃないわよ!あんなのまるでこの辺の顔役のしご……ルッコちゃん……まさか……」
ルッコ「ん?顔役なら、もう三百年くらいやっているが?」
サクヤ「うそっ⁉︎ だ、だってここ、人の国よっ?三百年って言ったら、あの戦争の頃でしょ?」
ルッコ「何も問題なかったぞ?むしろ、国に男手を取られたからな。この辺りは平和だったし、他種族を恨むより、国を恨んでたから」
サクヤ「……種族の事……言ったの?」
ルッコ「残った女達とは、既に付き合いも長かったし、お互い、迷惑な事だなって笑い合ったもんだ。だから、ここを守る傭兵みたいな感じで、私や旦那がな。そっからだ。知らんうちに顔役みたいな事になってた」
サクヤ「……」
ルッコ「どうしたんだ?」
ウル「あ、その。人でない身で、この国に長く滞在されるのは珍しいと思いますが、上手くいくものなのですね」
ルッコ「ああ。場所も良かったんだろうな。仲良くやってるよ」
ビアン「お強そうですし、呼びに来た方々も、反射的に駆け込んできたように思えました。いざという時に、ここへと意識が向くのは、凄く信頼されている証拠です」
ルッコ「ははっ。嬉し事を言ってくれるね」
サクヤ「……何よ……それ……」
ウル「先生?」
ルッコ「腹が減ったろ?待ってろ。すぐに用意するからな」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
サクヤ姐さん。
何やら落ち込んでおります。
王様は、どなたかに似ているようでしたからね。
ティアちゃんはその人の血筋の可能性に気付いたようです。
エル兄ちゃんは、これからもっと頑張らないといけませんね。
シェリスも意外と心配してくれているようです。
そして、あの人がやってきました。
今回は墜落させないのでしょうかね……。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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ティアが、エルヴァストが狙われると見た一番の理由は、エルヴァストの父親にあった。
その姿を見た時、ティアは本当に驚いたのだ。
「この国の王家の祖先は多分、始祖の一族の一つに繋がってる」
「っ、それは、確かか?」
エルヴァストは、驚愕の表情を浮かべる。先程聞いたばかりの始祖の一族の存在。それの血を引いていると言われても、理解できないのは当然だろう。
「勿論、血は薄まってるだろうし、神具自体、本当に血によってその力が作用するかどうかなんてわからない。けど……あり得ない話じゃないんだ……」
ティアはこの時、昔の記憶を思い出していた。それはとても辛い記憶で、その為、その表情にもはっきりと出ていた。
隠す余裕がない程の辛い記憶。それにシェリスが気付き、話の流れを変えようと口を開いた。
「ともあれ、あなたが血を引いていたとしても、神具を扱える資格があるかないかはわかりません。血だけで使い手であるとは言えないのです。今の王家には、使い手になれる者がいないという事もあり得ますから」
神具の使い手になれる条件は、確かに血が関係しているようではあるが、それだけではない可能性が多いにある。
神具を手に取って研究できた者はいないのだ。確実な情報は、ティアやシェリス、情報の豊富な魔族の国でさえ知り得はしなかった。
「そうですか……気を付けるに越したことはないという事ですね……分かりました」
エルヴァストは、自身だけではない。王や兄王子、それに他の弟妹達の事も、今まで以上に気を配る必要があると気持ちを新たにした。
「ええ、用心はしておいてください。巻き込まれては迷惑ですから」
こんなシェリスの言い方には、エルヴァストも慣れている。そして、実際は心配してくれているのだということもわかっていた。
「はい。肝に命じます」
笑顔で返すエルヴァストに、シェリスは、真意を見透かされた事の気恥ずかしさを紛らわすように、ふっと目をそらす。そんな様子にティアは、重くなった心が晴れていくのを感じるのだった。
◆◆◆◆◆
エルヴァスト達へと、今後敵になるだろう『青の血脈』についての話をしたその日の夜。
ティアは一人、サルバを抜け出し、広場に来ていた。
月明かりが眩しく照らす中、シャン、シャンと音が響く。
一定のリズムを刻むその音色は、時に強く、時に弱く。同じ間隔で鳴り響く中で、不思議な音を奏でていく。
「素敵ですね」
その声は、ティアの集中を切らさない為に、気配を極限まで薄め近付いてきた人物のものだ。声を掛ける事も、ティアが舞を終えるまで待っていた。
「あなたの舞は、マティのものよりも美しく、柔らかい。いつまでも見ていたくなります」
マティアスの闘舞はもっと鋭く、引き裂くような怜悧なものだった。空気さえも張り詰めさせる。戦闘の為だけの舞。
「もう少し、お母様のを目指したいんだけどね……やっぱり無理かな」
「良いんですよ。あんな所まで目指す必要はありません。それに昔、マティが言っていました。『この舞は、人生を映すものだ』と。あなたにはあなたの人生が舞となるのです」
「……そっか……」
心を映し、人生を映す。それならば、これで悪くないと思う。
「それでティア。こんな時間に、どうしたのですか?」
シェリスは、マティやフラムも連れず、一人で外へと出たティアが気になったのだ。闘舞の為に出ただけならば、一人になりたい時もあるかと思い、そのままにしておこうと考えていた。だが、ティアの舞う音を聞いて、シェリスは何か胸騒ぎを感じたのだ。
「誰を呼んでいるのですか?」
シェリスには分かった。自分が引き寄せられたように、ティアは誰かを待っているのだと。
「うん。もうすぐ来るよ」
そうティアが言った時、不意に月が陰ったように感じた。
「ほら、来た」
「……?一体誰が……っ」
バサリと、大きな羽音が響いた。そして、彼が口を開く。
「やぁ。呼んだかい?」
そう言って嬉しそうに上空から声を掛けたのは、月明かりに浮かび上がる美しい天使だった。
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舞台裏のお話。
サクヤ「もうっ、なんで私があんな事しなくちゃならないのよぉっ」
ルッコ「おう。早かったじゃないか」
サクヤ「『早かった』じゃないわよ!あんなのまるでこの辺の顔役のしご……ルッコちゃん……まさか……」
ルッコ「ん?顔役なら、もう三百年くらいやっているが?」
サクヤ「うそっ⁉︎ だ、だってここ、人の国よっ?三百年って言ったら、あの戦争の頃でしょ?」
ルッコ「何も問題なかったぞ?むしろ、国に男手を取られたからな。この辺りは平和だったし、他種族を恨むより、国を恨んでたから」
サクヤ「……種族の事……言ったの?」
ルッコ「残った女達とは、既に付き合いも長かったし、お互い、迷惑な事だなって笑い合ったもんだ。だから、ここを守る傭兵みたいな感じで、私や旦那がな。そっからだ。知らんうちに顔役みたいな事になってた」
サクヤ「……」
ルッコ「どうしたんだ?」
ウル「あ、その。人でない身で、この国に長く滞在されるのは珍しいと思いますが、上手くいくものなのですね」
ルッコ「ああ。場所も良かったんだろうな。仲良くやってるよ」
ビアン「お強そうですし、呼びに来た方々も、反射的に駆け込んできたように思えました。いざという時に、ここへと意識が向くのは、凄く信頼されている証拠です」
ルッコ「ははっ。嬉し事を言ってくれるね」
サクヤ「……何よ……それ……」
ウル「先生?」
ルッコ「腹が減ったろ?待ってろ。すぐに用意するからな」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
サクヤ姐さん。
何やら落ち込んでおります。
王様は、どなたかに似ているようでしたからね。
ティアちゃんはその人の血筋の可能性に気付いたようです。
エル兄ちゃんは、これからもっと頑張らないといけませんね。
シェリスも意外と心配してくれているようです。
そして、あの人がやってきました。
今回は墜落させないのでしょうかね……。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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