女神なんてお断りですっ。

紫南

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第3回 ティアの人物紹介リポート

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恒例の人物紹介リポートです。
ご覧ください◎

2016. 4. 26
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第三回! 人物紹介リポートを始めまぁす!!

三回目かぁ。まだ残ってる?
主要なのはもういなくない?

「ティア。仕事はちゃんとするべきだろう」

……お兄様にこんな事を言われる日が来るなんて……。

「っ、な、僕を何だと思ってるんだ!?」

…………お兄様なんでしょ……?

「間を開けるなっ。不安そうにするなっ。兄以外何だって言うんだ!」

……。

「だから考えるな!!」

はぁ。もうワガママだなぁ。忙しいから後でね。

「……そういう勝手な所あるよな……」

はぁい!今回のトップバッターはこの人!


『ラキア』
【魔力属性:光・風】

ラキアちゃんは可愛い我が家のメイドさんだよ。
最初、出会った時は男の子みたいだったんだけど、今ではメイド服の似合う女の子。
マクレートの血のせいか、女の騎士がいない今、戦えるメイドさんになるって目標に向かって努力中。
「ティア様……あの……」
うん?なぁに?
「いつ『忍ぶ者~』の続きをいただけるのでしょう……」
ああ、そうだった。もう初級編はマスターしたもんね。待ってて……はい。中級編はここにあるから。
「あ、はい。頑張ります!」
あ、上級編と超級編の在りかはこれに書いてあるよ。
「はい!……へ?」
大丈夫、大丈夫。ラキアちゃんの実力なら取って来れるよ。
因みに、超級編は王宮の書庫にあるから。速攻で読んで、返してくる所までが課題ね。
見つかっちゃダメだよ?
「……はいっ!?」
ハイパーメイドになる日を楽しみにしてるからね。

次は双子。



『ユメル』
【魔力属性:闇・火】

マクレートの次男。
双子のお兄さんがユメル。
お兄様の一つ上だけど、どうも精神年齢が……。
「若いって事ですよねっ」
うっ、うん……?
「少年の心は忘れませんっ。あ、この間、縄の新たな使い方を見つけましたっ。ねっ、カヤル」
「うんっ」
あ~、はいはいカヤル待ってね。



『カヤル』
【魔力属性:闇・土】

ユメルの弟。
どうもカヤルの方は、ユメルよりも人と話すのが苦手なのかな?
会話してても、ユメルに頼る傾向があるみたい。
「へ? 僕ってそうなの?」
ほら、そうやってユメルに振るでしょ?
「わぁ、本当だ。知らなかった」
うん。まぁ、気付かないよね。お兄さんを頼るのは悪い事じゃないよ。
「「うん。兄さんを頼ってるもん」」
へ? あぁ、クロちゃんね。
「二人とも、ティア様の前で……」
いいじゃん。
クロちゃんは頼れるお兄ちゃんだもん。
「はっ、ティア様にそう言われますと……兄として、今後も精進いたします」
うん? 兄って磨くもの? いや、うん。ガンバ。
「お任せください!」
「「兄さん頑張れ~」」

は~い、次行きま~す。


ウルスヴァン・カナート
【魔術属性:風・水・火・土・光】

この国の魔術師長。
年齢が六十まではいってないと思うんだけど、苦労してるから、老けて見えちゃうんだよね。なんていうか、普段は落ち着きがあって安定感がハンパないっていうか……。
魔術師長って言っても、偉そうにふんぞり返ってるような人じゃなくて、中間管理職的な立場に立ってるみたい。
「あの……苦労しているように……見えますか……」
うん。まぁ、ちょい人が良すぎなんじゃない?
「……」
そういえば、キルじぃちゃんもそうだったなぁ……。



『キルスロート・セラン』
【魔術属性:未確認】

バトラール王国の魔術師長。
とっても優しいおじいちゃんなんだ。
確か、百歳過ぎてもまだ魔術師長だったな……。
「なかなか後継が見つからず……申し訳ありません……」
いいよ。
なんかもう、魔術師長がじぃちゃんなんじゃなくて、キルじぃちゃんが魔術師長ってイメージなんだよね。
じぃちゃんより他にいないって。
「それは光栄なのですが……隠居させていただきたく……」
死ぬまで魔術師長っぽいよね。
「……いえ……ですから隠居を……」
大丈夫。
歩けなくなっても、他の魔術師達が抱えて運んでくれるし、寝込んでもお部屋まで皆が足を運べばいいだけだから。
「……潔く死なせてください……」
うん?
なんか言った?
「うっ……ぅぅ」
あぁ、干からびちゃうから泣いちゃダメっ。
誰かっ、姉様っ。



『ミスティ・シェス・バトラール』
【魔力属性:水】

第三王女のミスティ姉様。
日頃からメイドに紛れて王宮を歩き回ってるの。
勿論、メイドとしての仕事も完璧にこなせるんだよ。
針仕事が得意で、メイド服も自分で作ったみたい。
王宮の至る所を出入りしているから、使用人しか知らない抜け道とか、密会が行われる場所とかよく知ってるみたいなんだ。
問題なのは、惚れやすくて飽きやすいって所かな……。
「あら、サティア。女は恋をして美しくなるのよ?」
だからって、一週間もしないうちに別れてたら意味ないじゃん……。
「バカねぇ。それは、見定めが早いって事よ。ダメなやつかそうでないかを、短期間で見定めているの」
いや、だから、それは付き合う前の段階でやる事じゃ……。
「確実に見定めるにはこれが手っ取り早いのよ」
はぁ……私には分かんない……。
「あなただって惚れられてたみたいじゃない?」
へ?


『レイナルート・フリーデル』
【魔力属性:未確認】

エル兄様のお兄さんで、フリーデル王国の王太子。
年はエル兄様とお兄様の一つ上。
十六だけど、しっかりしてるみたい。
王太子だからね。
年齢よりも精神が早く成熟するのは仕方がないかな。
色々と背負うものも出てくるしね。
え~っとそれで……どうもバトラールモードの時に見られてたんだね。
「兄上には初恋だぞ」
そうなのっ?
「兄上は責任感が強い。王太子としての自覚も確かだ。だから、これまで王太子だからと諦めてこられたものも多かっただろう」
へぇ。
大変だね。
「あぁ、だが、今回はどうだろうなぁ。祝福の儀でのティアにも見惚れていたしな」
うっ……それ、もうちょい声小さめでお願いできる?
あと、早く忘れて。
「ん? なぜ……あ、あぁ……あの方の耳に入ると不味いな……」
うん。だからこの話はなかった事に。そんで、王太子には是非とも良い相手を見つけてやって。
「……そうしよう……」

って事で、今回はここまで。
ティアがお送りしました◎

************************************************
では、またの機会がありましたら。

読んでくださりありがとうございます◎
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