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ミッション11 昇級試験と野営導具
408 来て良かった
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大陸の中でもここ最近、行商人達がこぞって向かいたがる活気ある国といえば、大国カルヴィア。
大国とは言われていても、特筆すべきものはなかったはずの国だ。もちろん、貧困に喘ぐ国々の中では、比較的平穏であった。そうしたことで、嫉妬されることは多々ある。
だが、今最も注目されているのが、大陸中の国々に跨る組織、商業を司る商業ギルドさえも一目置く商会が生まれたことだ。
その商会の名は『セイスフィア商会』一年余りで大商会と呼ばれるまでになった商会だ。
そんな商会が、更なる王都の発展のためにと、行商人や露天商達に提供した場所がある。そこでは、店主達が集まって休憩できる場所もあり、今日も多くの店主達の姿がある。決まって会話に上がるのは、セイスフィア商会のことだ。
「なあ、大聖女様の所の商会が、一番に目を付けた商会だって本当か?」
「それな。俺も確認した。間違いないらしい。それも、大聖女様の商会の方が商品を欲していて、大聖女様自ら、頼み込んだんだと」
休憩所の一画で、そんな話が興奮気味にされていた。
つい半年程前まで、この王都では行商人や露天商達は肩身の狭い思いをしていた。こんな会話なんてできる状態でもなかった。だからこそ、その状況を変えてくれたセイスフィア商会のことは知りたいと思うものだ。
「は? 大聖女様の商会から商品を仕入れているってわけじゃないってことか? 逆?」
「だよ。大聖女様の所の商品なんて、仕入れられるまでめちゃくちゃ審査とか厳しいのに」
「私の所も、毎年審査落ちています……」
「俺も……」
「私もです……」
それほどまでに取引先を厳選する大聖女の商会が認めたというのは、高い質をもつ商会であるという一つの大きな指標だ。
「……一体、どんな御人なんだろうなあ、セイスフィア商会の商会長ってのは……」
「あの商業ギルドの女傑、ミラナ殿も頼りにすると言うし、引退した大店の会長だとの噂もあるが……」
セイスフィア商会の商会長と会えるのは、契約が取れた者だけだと言われている。未だに、はっきりとした人物像が出て来ないのは、契約出来た者達が誤魔化すからだ。
最初は、本当のことを言った所で誰も信じなかった。だから、誰も口にしなくなった。次第にその存在を、本当の事を知っているのは、成功した者だけだという流れができ、神の奇跡と同じで、見た事を口にしない方が幸せになれるということが信じられていった。実際、セイスフィア商会と契約が出来た者達は、大成功を掴んでいるのだ。これが信憑性を増していったのだ。
「私は、元上級冒険者の方ではないかという話を聞きましたよ。支援したエントラール領の孤児院に併設された学校。あの建物に使われているトレントの材木を、商会長自ら現地調達したと言うのは本当だそうですから」
「ああ、義足や義手、健康ランドのこともありますからなあ。商会長自身がそれを必要とされていたのかもしれません。そうなると、元上級冒険者というのも頷ける」
納得のいく予想がいくつも出てくるが、それが当たることはあまりない。
「たまにここにも来る綺麗な顔の少年が居るだろ? その子が商会長じゃないかって噂もあるよ。あの子、実際にセイルブロードの従業員達に頼りにされていたし」
「いやいや、ないって。大商会だぞ? 子どもには無理だよ」
「そうそう。あの柔らかいパンとか、実際に商会長が最初のパン職人達に作り方の指導をしたって話だ。子どもの話を、あの頭の固いパン職人たちが聞くわけがない」
「「「「「確かに」」」」」
こんな風に、正解に近付いてもすぐに否定されて終わるのだから、本人や正体を知る者達は笑いを堪えるのに必死だ。
「それにしても、すげえ場所を提供してくれたもんだぜ。ここ、半年前に来た時は、貧民街だってんで、危ねえから近付くこともなかったんだがなあ」
王都の南側一帯。そこは、特に貧しい者達の住む区画が広がっていた。路上生活をする者達も多く、酷い臭いがしている場所もあった。しかし、そんな場所が、今は見る影もない。区画整理もされたように、大きなメインストリートもある。路地にも光が入り、蹲って居る者は一人もいなかった。
「ああ……はっきり言って、他の国でもやって欲しいよ。商業ギルドの監督もあって、悪どい商売してる奴らは紛れ込めねえしなあ」
そこは、広く取られた道だ。しかし、馬車が通るわけではない。メインストリートよりは一本中に入っている。
「その上に、国の騎士さん方が見回りもしてくれるとなればなあ。俺らも客も安心だ。それだけいい場所で商売できるのに、場所代は許可証の発行料に含まれているしよお」
行商人や露天商は、その土地で商売をする場合、商業ギルドで販売許可証を発行して貰う必要がある。その許可証の金額は土地によっても違う。当然、有効日数によっても変わる。更に、店を広げられる場所毎に金額が指定されており、それも別で支払わなくてはならない。
これに、全国一律ではあるが、売り上げの三%の納税義務もある。場所によっては治安も悪いために、商品をダメにされることもしばしば。中々に厳しい現状だった。
「場所代が含まれているとは聞いているが、はっきり言って、ここまで治安も良い場所、人通りも申し分ない場所で店を広げられるなら格安だぜ」
ここでは許可証の発行料に場所代も含まれている。とはいえ、他にも含まれるものがあるので、最初に金額を聞いただけでは、高くて無理だとここでの商売を諦めただろう。
「そうですねえ。その上に、雨風をしっかり避けられる……今までは、販売許可期限内でまともに店を開けられた日は半分あれば良い所だったというのに、その損も出ない」
「それだよ! 日数がもったいないからと、無理に雨の日にも店を開けて、客も来ないのに商品をダメにするだけの日もあったが、雨の日でも客が普通に来るし、苦にならない! 最高だよ!」
「ああ、これだけでも有り難いのに、野宿や安宿に泊まらなくても良い借家付き……騙されているんじゃないかと思ったぞ……」
「あ、それ私も最初思いました」
「俺もだ……」
用意されているのは、セイルブロードのように、屋根が可動式になっている一見してみると、アーケード街だ。しかし、店舗としては使用できず、その建物の前に普段の彼らが使うような露天や屋台を出す。建物は彼らが使う宿だ。長屋のようになっており、ベッドなど家具付き。露天の荷物なども入れ込めるスペースもあり、トイレとシャワー付き。はっきり言って、借家としてもかなり良い家だ。
「許可証代が、最初は高えなと思ったが、あんな借家付きでなら間違いなく破格だぜ。マジで騙されてんじゃねえかと思ったけどなっ」
金額を聞けば、そんな金額払えるかと怒鳴りたくなる者もいるだろう。しかし、明細を見るとそんな金額でいいのかと逆に戸惑う。
「うちは、子どもが居るんで、助かりましたよ。夜もぐっすり眠れるし、妻が長旅で体を壊していたので、しばらく商売も出来ずに安宿に引き籠らなくてはならないかと思って憂鬱でしたが、私は店を開けられるし、妻と子は遠慮なく休めて本当に有り難かったです」
「そうそう。そういうことあるんだよな~。調子悪くても、宿に置いておくか、顔色悪くても店の端に居るかしかなくてさ」
明らかに調子が悪そうな店員が何もせずに端にいるのは、客にも印象が悪い。他に居る場所がないのだから仕方がないのも分かるが、本人も嫌なものだ。しかし、すぐ裏に引っ込める場所があり、きちんとしたベッドまであるのだ。これほど有り難いものはない。
「本当に、こんな待遇良いとか、夢みたいだよ。ここの商業ギルドは酷かったし、来るのやめようかと思っていたが、来て良かった」
「だよな。あれは酷かった」
商業ギルド長が半年ほど前に代わり、職員達もほぼ一新された。明らかに町に店を持つ者と態度によってはっきりと区別されていたのだが、それも今はない。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
大国とは言われていても、特筆すべきものはなかったはずの国だ。もちろん、貧困に喘ぐ国々の中では、比較的平穏であった。そうしたことで、嫉妬されることは多々ある。
だが、今最も注目されているのが、大陸中の国々に跨る組織、商業を司る商業ギルドさえも一目置く商会が生まれたことだ。
その商会の名は『セイスフィア商会』一年余りで大商会と呼ばれるまでになった商会だ。
そんな商会が、更なる王都の発展のためにと、行商人や露天商達に提供した場所がある。そこでは、店主達が集まって休憩できる場所もあり、今日も多くの店主達の姿がある。決まって会話に上がるのは、セイスフィア商会のことだ。
「なあ、大聖女様の所の商会が、一番に目を付けた商会だって本当か?」
「それな。俺も確認した。間違いないらしい。それも、大聖女様の商会の方が商品を欲していて、大聖女様自ら、頼み込んだんだと」
休憩所の一画で、そんな話が興奮気味にされていた。
つい半年程前まで、この王都では行商人や露天商達は肩身の狭い思いをしていた。こんな会話なんてできる状態でもなかった。だからこそ、その状況を変えてくれたセイスフィア商会のことは知りたいと思うものだ。
「は? 大聖女様の商会から商品を仕入れているってわけじゃないってことか? 逆?」
「だよ。大聖女様の所の商品なんて、仕入れられるまでめちゃくちゃ審査とか厳しいのに」
「私の所も、毎年審査落ちています……」
「俺も……」
「私もです……」
それほどまでに取引先を厳選する大聖女の商会が認めたというのは、高い質をもつ商会であるという一つの大きな指標だ。
「……一体、どんな御人なんだろうなあ、セイスフィア商会の商会長ってのは……」
「あの商業ギルドの女傑、ミラナ殿も頼りにすると言うし、引退した大店の会長だとの噂もあるが……」
セイスフィア商会の商会長と会えるのは、契約が取れた者だけだと言われている。未だに、はっきりとした人物像が出て来ないのは、契約出来た者達が誤魔化すからだ。
最初は、本当のことを言った所で誰も信じなかった。だから、誰も口にしなくなった。次第にその存在を、本当の事を知っているのは、成功した者だけだという流れができ、神の奇跡と同じで、見た事を口にしない方が幸せになれるということが信じられていった。実際、セイスフィア商会と契約が出来た者達は、大成功を掴んでいるのだ。これが信憑性を増していったのだ。
「私は、元上級冒険者の方ではないかという話を聞きましたよ。支援したエントラール領の孤児院に併設された学校。あの建物に使われているトレントの材木を、商会長自ら現地調達したと言うのは本当だそうですから」
「ああ、義足や義手、健康ランドのこともありますからなあ。商会長自身がそれを必要とされていたのかもしれません。そうなると、元上級冒険者というのも頷ける」
納得のいく予想がいくつも出てくるが、それが当たることはあまりない。
「たまにここにも来る綺麗な顔の少年が居るだろ? その子が商会長じゃないかって噂もあるよ。あの子、実際にセイルブロードの従業員達に頼りにされていたし」
「いやいや、ないって。大商会だぞ? 子どもには無理だよ」
「そうそう。あの柔らかいパンとか、実際に商会長が最初のパン職人達に作り方の指導をしたって話だ。子どもの話を、あの頭の固いパン職人たちが聞くわけがない」
「「「「「確かに」」」」」
こんな風に、正解に近付いてもすぐに否定されて終わるのだから、本人や正体を知る者達は笑いを堪えるのに必死だ。
「それにしても、すげえ場所を提供してくれたもんだぜ。ここ、半年前に来た時は、貧民街だってんで、危ねえから近付くこともなかったんだがなあ」
王都の南側一帯。そこは、特に貧しい者達の住む区画が広がっていた。路上生活をする者達も多く、酷い臭いがしている場所もあった。しかし、そんな場所が、今は見る影もない。区画整理もされたように、大きなメインストリートもある。路地にも光が入り、蹲って居る者は一人もいなかった。
「ああ……はっきり言って、他の国でもやって欲しいよ。商業ギルドの監督もあって、悪どい商売してる奴らは紛れ込めねえしなあ」
そこは、広く取られた道だ。しかし、馬車が通るわけではない。メインストリートよりは一本中に入っている。
「その上に、国の騎士さん方が見回りもしてくれるとなればなあ。俺らも客も安心だ。それだけいい場所で商売できるのに、場所代は許可証の発行料に含まれているしよお」
行商人や露天商は、その土地で商売をする場合、商業ギルドで販売許可証を発行して貰う必要がある。その許可証の金額は土地によっても違う。当然、有効日数によっても変わる。更に、店を広げられる場所毎に金額が指定されており、それも別で支払わなくてはならない。
これに、全国一律ではあるが、売り上げの三%の納税義務もある。場所によっては治安も悪いために、商品をダメにされることもしばしば。中々に厳しい現状だった。
「場所代が含まれているとは聞いているが、はっきり言って、ここまで治安も良い場所、人通りも申し分ない場所で店を広げられるなら格安だぜ」
ここでは許可証の発行料に場所代も含まれている。とはいえ、他にも含まれるものがあるので、最初に金額を聞いただけでは、高くて無理だとここでの商売を諦めただろう。
「そうですねえ。その上に、雨風をしっかり避けられる……今までは、販売許可期限内でまともに店を開けられた日は半分あれば良い所だったというのに、その損も出ない」
「それだよ! 日数がもったいないからと、無理に雨の日にも店を開けて、客も来ないのに商品をダメにするだけの日もあったが、雨の日でも客が普通に来るし、苦にならない! 最高だよ!」
「ああ、これだけでも有り難いのに、野宿や安宿に泊まらなくても良い借家付き……騙されているんじゃないかと思ったぞ……」
「あ、それ私も最初思いました」
「俺もだ……」
用意されているのは、セイルブロードのように、屋根が可動式になっている一見してみると、アーケード街だ。しかし、店舗としては使用できず、その建物の前に普段の彼らが使うような露天や屋台を出す。建物は彼らが使う宿だ。長屋のようになっており、ベッドなど家具付き。露天の荷物なども入れ込めるスペースもあり、トイレとシャワー付き。はっきり言って、借家としてもかなり良い家だ。
「許可証代が、最初は高えなと思ったが、あんな借家付きでなら間違いなく破格だぜ。マジで騙されてんじゃねえかと思ったけどなっ」
金額を聞けば、そんな金額払えるかと怒鳴りたくなる者もいるだろう。しかし、明細を見るとそんな金額でいいのかと逆に戸惑う。
「うちは、子どもが居るんで、助かりましたよ。夜もぐっすり眠れるし、妻が長旅で体を壊していたので、しばらく商売も出来ずに安宿に引き籠らなくてはならないかと思って憂鬱でしたが、私は店を開けられるし、妻と子は遠慮なく休めて本当に有り難かったです」
「そうそう。そういうことあるんだよな~。調子悪くても、宿に置いておくか、顔色悪くても店の端に居るかしかなくてさ」
明らかに調子が悪そうな店員が何もせずに端にいるのは、客にも印象が悪い。他に居る場所がないのだから仕方がないのも分かるが、本人も嫌なものだ。しかし、すぐ裏に引っ込める場所があり、きちんとしたベッドまであるのだ。これほど有り難いものはない。
「本当に、こんな待遇良いとか、夢みたいだよ。ここの商業ギルドは酷かったし、来るのやめようかと思っていたが、来て良かった」
「だよな。あれは酷かった」
商業ギルド長が半年ほど前に代わり、職員達もほぼ一新された。明らかに町に店を持つ者と態度によってはっきりと区別されていたのだが、それも今はない。
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