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ミッション10 子ども達の成長
367 三人だけの特別ですの
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ユゼリアもワンザも血の気の引いた顔色になっていた。
そしてワンザは、頭を深く下げて謝罪する。
「っ……申し訳ありません……」
「いいさ。君の気持ちも分かる。だが、私たちと父との判定も偽りはない」
「……はい……」
ワンザがどうこう言ってどうにかなるものでもない。けれど、貴族とはこういうものだ。少しでも不利を悟ると口を出す。雑に言えば、言ったもの勝ちの世界だ。
ファスター王は震えるユゼリアの背中を見て、苦しげに眉を寄せ、声をかけた。
「ユゼリア。まずは、はっきりさせよう。だが、これだけは言っておく。お前を切り捨てるつもりはない」
「っ、父上……っ」
ユゼリアは目を丸くして、ファスター王の方を振り返った。その目には、怯えや恐れがあるのが見て取れる。その視線をしっかりと受け止めてみせ、ファスター王は頷いた。
「たとえ、アレの子でさえなかったとしても、お前を息子として受け入れていた事に変わりはない。何より、お前も騙されていたのだからな」
「っ……」
「さあ、手を」
「はい……っ」
ユゼリアは覚悟を決めた。真実を受け止める覚悟を。そして、判定機の水晶に触れる。
赤い色に染まった。
「っ、うっ……ううっ……っ」
受け止めてはいても、悲しかったのだろう。悔しかったのだろう。そして、衝撃だった。父と信じ、尊敬し、その後を継ぐことを当然だと思っていた人が、他人だったのだから。
座り込んでしまったユゼリアに、リサーナとカリュエルが手を伸ばす。二人で抱き抱えるようにユゼリアを抱きしめた。
「お兄様っ……」
「兄上……っ」
そして、一緒に泣いた。それに驚いて、ユゼリアは泣きながら問いかける。
「なんでっ、なんで二人もっ」
「当たり前ですっ! こんなの酷すぎますっ」
「許せないっ……あの女っ」
「っ……カリュエル……リサーナ……っ」
三人は、本当の兄妹のように育った。だからこそ、学園に復学してからの態度に戸惑った。その時は気づかなかったが、今思えば二人に避けられていたのだ。
ユゼリアがやらかしてから、二人はまた付き合ってくれるようになったが、どこか遠慮がなくて、以前とは少し違った。メルナ妃によって作られた兄妹ではなく、ユゼリアを本当の兄のように、やらかしてしまった愚鈍な兄と付き合うように側に居てくれた。
二人の体温を感じて、許せないと怒ってくれる二人を知って、ユゼリアは何よりも悲しかった理由に気付いた。
「っ、そうか……っ、二人の兄じゃないんだ……っ」
二人との距離感がとても心地よかった。今日も、お茶会の手紙が母から来たと知った二人は、むっとした後、ここにまで引っ張ってきた。謹慎から戻ってきて、ユゼリアとの距離感に戸惑っていたワンザも『ウジウジとっ、鬱陶しいですわ!』『先輩だからと容赦しませんから』と引き摺って来た二人。
その二人との関係が完全にないのだと知って、何よりも悲しかったのだ。
そうして自分を見つめ直していたユゼリアに、リサーナは泣きながら怒鳴った。
「おバカ! 血が繋がっていないからなんです! このおバカ! もうっ、お兄様! この大バカ者を孤児院に連れて行きますわよっ!」
「そうしよう。あそこでは、年長の者はお兄ちゃんとお姉ちゃんだ。そして、年下の者達を弟と妹と思っている。私たちだって同じことだろう」
「え……で、でも……」
「けども、でももありませんわっ。さっさとお立ちなさいっ!」
「っ、う、うん……っ」
リサーナの勢いに押され、二人に支えられながらユゼリアは立ち上がる。真っ赤になった目が痛々しかった。涙に濡れる自分の顔に気付いて、ユゼリアは手で隠す。
「あ、待って……っ」
「もうっ、鼻水も涙も、その辺の裾でお拭きなさいなっ。わたくしのハンカチは貸しませんわよっ。お兄様も!」
「リサ……君って子は……」
そこに、フィルズが堪らず笑いながら、ユゼリアとカリュエルにハンカチを差し出す。
「ははっ。ほら。これやるよ。んで、リサはちょい落ち着け。お前にもコレやるから」
「っ、加護刺繍入りっ……ありがとうございますわ……すう~~はぁぁぁ~効き目バツグンですわ~」
「あ、ちょいキツいか? まあいいか」
精神安定の加護刺繍入りのハンカチを両手で持ち、顔に当て、自分のハンカチはさっさとポケットにしまっていた。即効性のある効き目だった。ちょっと目がうっとりし過ぎている気がする。まあ、害はないかと見なかった振りをした。
「でだ。孤児院は後にして、ステイモのプリンと蒸しケーキを用意したから、それを食べて落ち着こうぜ。三人のは、プリンに生クリーム載せてもらおうか」
「「っ、是非!!」」
「ぷりん……?」
「さあ、ユゼリアお兄様っ。プリンですわ!」
「ステイモでプリン……どうなっているのか楽しみだ。兄上。早く食べましょう」
「っ、え、え?」
さあさあとリサーナとカリュエルに背を押され、席に連れて行かれる。
三人のプリンには、フラメラにより、生クリームがトッピングされ、更に小さな木苺の砂糖漬けが真ん中にのせられた。これにはリサーナの目が煌めく。
「まあっ。可愛いらしいわ! キラキラしてる!」
「ふふっ。これ、甘酸っぱくて大好きなの。今回は特別よ?」
「いただきますわっ」
そして、その美味しさにすっかり泣き顔は蕩けていた。ユゼリアもそっとスプーンで掬い取って、口に入れると、分かりやすく目が輝く。
「っ……!」
そんな三人の様子を確認して、フィルズは満足げに頷く。
「良い感じに気持ちも切り替えられたかな」
それを聞いて、ファスター王が申し訳なさそうにフィルズの隣に立った。
「すまんな……巻き込んで」
「別にいいさ」
なんでもない事のように、フィルズは笑って見せた。これに、どこか表情を強張らせていたファスター王も力を抜く。
「そうか……それで!? 私のプリンに生クリームは……」
「三人だけ特別ですの」
フラメラがニコリと笑ってそれを冷蔵庫に戻しに行った。
「あぁっ……私の生クリーム……木苺っ……」
こうして、小さなことで落ち込むファスター王を横目に、フラメラはクスクスと笑っていた。これも夫婦の在り方だろう。
「それよりも、この甘いものがある内に見せたいものがあってさっ」
「……その顔……嫌な予感がするぞ……」
「やだなあ。母さんにそっくりだろ?」
「クーちゃんは、そんな含み笑いせんわ!」
「え~、そうだっけ? どうだ? 宰相さんよ」
「っ……クラルスがイタズラする前の顔だ……いや、夫婦喧嘩演技をしたい時の顔だっ……」
「お、おい、リゼンっ、宰相! 大丈夫か!?」
「えらい怯えんじゃん」
クラルスは、リゼンフィアとの『夫婦喧嘩』の演技指導を楽しみにしている。リゼンフィアとしては、夫婦関係を修復すべく、何気ない話をしたりして過ごしたいと思って帰って来るのだが、クラルスがソレをしたい時は、微笑みを浮かべて迫ってくるのだ。
そして、喧嘩なんてしたくないのに、夫婦喧嘩をさせられる。
「っ、演技っ、演技だとしても、私はっ、クラルスと喧嘩なんてっ、したくないんだよっ!」
「ああ、まあ……最近の激しいしな」
「ううっ、クラルスを嫌う演技なんてっ……それ叩く演技っ、演技でも嫌だっ」
「……なら、今度は『ラブラブな夫婦の演技してみないか?』とか言ってみたら?」
「っ!? そっ!?」
そんなこと、提案できるはずがないと、はっとした後にシュンと萎んでいた。しかし、悪い提案ではないはずだ。
「喧嘩の演技が嫌なんだろ? だからこう……少し恥ずかしそうにだな」
「こ、こうか?」
「おう。見える角度に気を付けろよ。真正面だと効果が薄い。斜めが一番だ。そんで目線は、下から振り子みたいに……そうそう。チラチラ見る。けど、早くなりすぎないように。そんで『た、たまにはその……仲の良い夫婦の……練習をしてみたいな……と……』って感じに言ってみろよ」
「っ、分かった! うん、やるぞっ! やり遂げてみせる!」
決意も新たにしたリゼンフィアは置いておいて、ファスター王との話に戻る。
「でだ。あれは放っておいて、見て欲しいんだよ。あの女の本性をさ」
「本性……?」
「いやあ~、すっげえの撮れたからさ!」
「……?」
そして、壁にあるスクリーンに流したのは、あの日、ユゼリアとリサーナ、カリュエルに手紙を出そうと決める数分前の、メルナが部屋で本音をぶちまけている様子だった。
この場の誰もが『なんだこれ』と素っ気ない真顔になったのは仕方ないだろう。いわゆるスン顔だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
そしてワンザは、頭を深く下げて謝罪する。
「っ……申し訳ありません……」
「いいさ。君の気持ちも分かる。だが、私たちと父との判定も偽りはない」
「……はい……」
ワンザがどうこう言ってどうにかなるものでもない。けれど、貴族とはこういうものだ。少しでも不利を悟ると口を出す。雑に言えば、言ったもの勝ちの世界だ。
ファスター王は震えるユゼリアの背中を見て、苦しげに眉を寄せ、声をかけた。
「ユゼリア。まずは、はっきりさせよう。だが、これだけは言っておく。お前を切り捨てるつもりはない」
「っ、父上……っ」
ユゼリアは目を丸くして、ファスター王の方を振り返った。その目には、怯えや恐れがあるのが見て取れる。その視線をしっかりと受け止めてみせ、ファスター王は頷いた。
「たとえ、アレの子でさえなかったとしても、お前を息子として受け入れていた事に変わりはない。何より、お前も騙されていたのだからな」
「っ……」
「さあ、手を」
「はい……っ」
ユゼリアは覚悟を決めた。真実を受け止める覚悟を。そして、判定機の水晶に触れる。
赤い色に染まった。
「っ、うっ……ううっ……っ」
受け止めてはいても、悲しかったのだろう。悔しかったのだろう。そして、衝撃だった。父と信じ、尊敬し、その後を継ぐことを当然だと思っていた人が、他人だったのだから。
座り込んでしまったユゼリアに、リサーナとカリュエルが手を伸ばす。二人で抱き抱えるようにユゼリアを抱きしめた。
「お兄様っ……」
「兄上……っ」
そして、一緒に泣いた。それに驚いて、ユゼリアは泣きながら問いかける。
「なんでっ、なんで二人もっ」
「当たり前ですっ! こんなの酷すぎますっ」
「許せないっ……あの女っ」
「っ……カリュエル……リサーナ……っ」
三人は、本当の兄妹のように育った。だからこそ、学園に復学してからの態度に戸惑った。その時は気づかなかったが、今思えば二人に避けられていたのだ。
ユゼリアがやらかしてから、二人はまた付き合ってくれるようになったが、どこか遠慮がなくて、以前とは少し違った。メルナ妃によって作られた兄妹ではなく、ユゼリアを本当の兄のように、やらかしてしまった愚鈍な兄と付き合うように側に居てくれた。
二人の体温を感じて、許せないと怒ってくれる二人を知って、ユゼリアは何よりも悲しかった理由に気付いた。
「っ、そうか……っ、二人の兄じゃないんだ……っ」
二人との距離感がとても心地よかった。今日も、お茶会の手紙が母から来たと知った二人は、むっとした後、ここにまで引っ張ってきた。謹慎から戻ってきて、ユゼリアとの距離感に戸惑っていたワンザも『ウジウジとっ、鬱陶しいですわ!』『先輩だからと容赦しませんから』と引き摺って来た二人。
その二人との関係が完全にないのだと知って、何よりも悲しかったのだ。
そうして自分を見つめ直していたユゼリアに、リサーナは泣きながら怒鳴った。
「おバカ! 血が繋がっていないからなんです! このおバカ! もうっ、お兄様! この大バカ者を孤児院に連れて行きますわよっ!」
「そうしよう。あそこでは、年長の者はお兄ちゃんとお姉ちゃんだ。そして、年下の者達を弟と妹と思っている。私たちだって同じことだろう」
「え……で、でも……」
「けども、でももありませんわっ。さっさとお立ちなさいっ!」
「っ、う、うん……っ」
リサーナの勢いに押され、二人に支えられながらユゼリアは立ち上がる。真っ赤になった目が痛々しかった。涙に濡れる自分の顔に気付いて、ユゼリアは手で隠す。
「あ、待って……っ」
「もうっ、鼻水も涙も、その辺の裾でお拭きなさいなっ。わたくしのハンカチは貸しませんわよっ。お兄様も!」
「リサ……君って子は……」
そこに、フィルズが堪らず笑いながら、ユゼリアとカリュエルにハンカチを差し出す。
「ははっ。ほら。これやるよ。んで、リサはちょい落ち着け。お前にもコレやるから」
「っ、加護刺繍入りっ……ありがとうございますわ……すう~~はぁぁぁ~効き目バツグンですわ~」
「あ、ちょいキツいか? まあいいか」
精神安定の加護刺繍入りのハンカチを両手で持ち、顔に当て、自分のハンカチはさっさとポケットにしまっていた。即効性のある効き目だった。ちょっと目がうっとりし過ぎている気がする。まあ、害はないかと見なかった振りをした。
「でだ。孤児院は後にして、ステイモのプリンと蒸しケーキを用意したから、それを食べて落ち着こうぜ。三人のは、プリンに生クリーム載せてもらおうか」
「「っ、是非!!」」
「ぷりん……?」
「さあ、ユゼリアお兄様っ。プリンですわ!」
「ステイモでプリン……どうなっているのか楽しみだ。兄上。早く食べましょう」
「っ、え、え?」
さあさあとリサーナとカリュエルに背を押され、席に連れて行かれる。
三人のプリンには、フラメラにより、生クリームがトッピングされ、更に小さな木苺の砂糖漬けが真ん中にのせられた。これにはリサーナの目が煌めく。
「まあっ。可愛いらしいわ! キラキラしてる!」
「ふふっ。これ、甘酸っぱくて大好きなの。今回は特別よ?」
「いただきますわっ」
そして、その美味しさにすっかり泣き顔は蕩けていた。ユゼリアもそっとスプーンで掬い取って、口に入れると、分かりやすく目が輝く。
「っ……!」
そんな三人の様子を確認して、フィルズは満足げに頷く。
「良い感じに気持ちも切り替えられたかな」
それを聞いて、ファスター王が申し訳なさそうにフィルズの隣に立った。
「すまんな……巻き込んで」
「別にいいさ」
なんでもない事のように、フィルズは笑って見せた。これに、どこか表情を強張らせていたファスター王も力を抜く。
「そうか……それで!? 私のプリンに生クリームは……」
「三人だけ特別ですの」
フラメラがニコリと笑ってそれを冷蔵庫に戻しに行った。
「あぁっ……私の生クリーム……木苺っ……」
こうして、小さなことで落ち込むファスター王を横目に、フラメラはクスクスと笑っていた。これも夫婦の在り方だろう。
「それよりも、この甘いものがある内に見せたいものがあってさっ」
「……その顔……嫌な予感がするぞ……」
「やだなあ。母さんにそっくりだろ?」
「クーちゃんは、そんな含み笑いせんわ!」
「え~、そうだっけ? どうだ? 宰相さんよ」
「っ……クラルスがイタズラする前の顔だ……いや、夫婦喧嘩演技をしたい時の顔だっ……」
「お、おい、リゼンっ、宰相! 大丈夫か!?」
「えらい怯えんじゃん」
クラルスは、リゼンフィアとの『夫婦喧嘩』の演技指導を楽しみにしている。リゼンフィアとしては、夫婦関係を修復すべく、何気ない話をしたりして過ごしたいと思って帰って来るのだが、クラルスがソレをしたい時は、微笑みを浮かべて迫ってくるのだ。
そして、喧嘩なんてしたくないのに、夫婦喧嘩をさせられる。
「っ、演技っ、演技だとしても、私はっ、クラルスと喧嘩なんてっ、したくないんだよっ!」
「ああ、まあ……最近の激しいしな」
「ううっ、クラルスを嫌う演技なんてっ……それ叩く演技っ、演技でも嫌だっ」
「……なら、今度は『ラブラブな夫婦の演技してみないか?』とか言ってみたら?」
「っ!? そっ!?」
そんなこと、提案できるはずがないと、はっとした後にシュンと萎んでいた。しかし、悪い提案ではないはずだ。
「喧嘩の演技が嫌なんだろ? だからこう……少し恥ずかしそうにだな」
「こ、こうか?」
「おう。見える角度に気を付けろよ。真正面だと効果が薄い。斜めが一番だ。そんで目線は、下から振り子みたいに……そうそう。チラチラ見る。けど、早くなりすぎないように。そんで『た、たまにはその……仲の良い夫婦の……練習をしてみたいな……と……』って感じに言ってみろよ」
「っ、分かった! うん、やるぞっ! やり遂げてみせる!」
決意も新たにしたリゼンフィアは置いておいて、ファスター王との話に戻る。
「でだ。あれは放っておいて、見て欲しいんだよ。あの女の本性をさ」
「本性……?」
「いやあ~、すっげえの撮れたからさ!」
「……?」
そして、壁にあるスクリーンに流したのは、あの日、ユゼリアとリサーナ、カリュエルに手紙を出そうと決める数分前の、メルナが部屋で本音をぶちまけている様子だった。
この場の誰もが『なんだこれ』と素っ気ない真顔になったのは仕方ないだろう。いわゆるスン顔だった。
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