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14th ステージ
156 諜報の練習や
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真面目に訓練に勤しむ貴族達や、冒険者達の協力により、迷宮の攻略は進められていた。
その間、リンディエールとヒストリアは、ヘルナとファルビーラ達のパーティ『大鳥の翼』と共に、隣の国、ケフェラルの王宮に来ていた。
「おおっ、久しぶりだなあっ」
バーグナー王は、ヘルナ達のパーティメンバーとも友人と呼べる間柄。寧ろ、王になる前まで、一緒に冒険者として旅をしていた仲だ。
「バーグナーも元気そうじゃねえかっ」
「お前が王様とはなあっ。いやあ、似合わんっ」
「わははっ。俺も似合わんと思ってるよっ」
久しぶりの再会に水を差すのもと思いながらも、リンディエールは声を掛ける。
「じいちゃん達と積もる話もあるやろうから、ウチとヒーちゃんとで、迷宮の入り口だけでも探しとくわ」
今日、ここへ来たのは、この国の地下にある迷宮を攻略するためだ。ヘルナ達も、その攻略の間、この国に留まる気でいる。
「ん? そうか、ん? ヒーちゃん? リア殿……?」
「あ、言っとらんかった? こちらめでたく封印が解けて人化したヒーちゃんや!」
「すまんなあ。そういえば伝えていなかったか。ヒストリアだ」
「なんと!? それはめでたい! ようこそいらした!」
「ありがとう。まあ、またゆっくり話でもしよう。先ずは迷宮の入り口探しだ。リンがソワソワしているからな……」
「そうですなあ……リン。好きに捜索してくれ」
「おおっ! 分かっとるやん! いざ! 探検や!!」
「……」
ヒストリアはため息を吐きながら、リンディエールに付いていく。この興奮をどう治めるかを考えていた。
「リン、少し落ち着け。いいか? ここは他国だ。他所のお家だからな? 大人しくな?」
「分かっとるって ♪ 」
「……」
まあ、何かしてしまっても、フォローすれば良いかとヒストリアは苦笑するに留めた。
勝手知ったる人の家というか、リンディエールは王宮内をとにかく歩き回った。
この王宮の者達も、リンディエールを知っているらしく、厨房の傍を通りかかれば、焼き菓子をもらい、庭を散策していれば、庭師から花をもらい、メイド達の控え室の傍を通れば、髪を結われて手を振られる。
更には、文官達は手伝って行くかと、出会い頭に尋ね、武官に会えば、手合わせするかと喜ばれる。そんなリンディエールを見て、ヒストリアは頭を抱えた。
「お前はどれだけ、ここで自由に動き回ったんだ……」
「んむ? らって、おじいの仕事終わるの待っとる間に、暇やってん」
「……」
菓子を食べながら、説明するリンディエール。バーグナーと遊ぶ約束をしていても、一国の王としての仕事を疎かにさせる訳にはいかない。
だから、その仕事のキリがつき、遊びに出かけられるまでの間、城の中を探検していたというわけだ。
「貴族の人に見つからんように、他の人らとも遊ぶんは、楽しかったわ!」
「ああ……あの文官や武官は、平民出か……」
「あと、貴族でも、家が嫌いな人らな。傲慢な貴族も、ここそれなりに居るでな。大分、減ったけど」
「……何かしたのか?」
「諜報の練習や。じいちゃんに監査頼まれてん。楽しかったで~」
「……そうか」
これほど理想的な練習場はないだろう。相手にも困らない。
そんな話をしている所へ、二人の護衛を連れたログナー王太子がクスクスと笑いながらやってくる。
「どうか、非難されませんように。リン嬢のお陰で、知らず命拾いした事が幾度かあったようですから」
「なんや。聞いたん?」
「聞きましたよ。知らずにいた事が恥ずかしいです。お礼も言わずに申し訳ない」
「ええんよ。ウチが好きでやった事や」
「それでもですよ。ありがとうございました」
「ん~、大分厄介そうなのは一掃したし、最近は大丈夫やろ?」
「ええ。恙無く過ごしておりますよ」
「なら良かったわ!」
晴れやかなリンディエールの笑顔に、目を細めながら、ローグナーがここに来た用件を告げる。
「転移門を用意していただけると聞きました。部屋の準備が出来ましたので、案内しますね」
「おおっ、そうやった!」
「離宮の一つなのです。リン嬢が遊びに来られた時に使ってもらえたらと」
「えっ、ええんか? 離宮は普通、奥さんらのもんやん?」
ウィストラでもそうだが、離宮は通常、側妃達用のものだ。遊びに来る友人に与えるものではない。
「問題ありません。父も私も、妻は一人で充分です。子ができない場合は、話し合って側妃を迎えるかもしれませんが、それでも一人までです。争いの元を作る気はありません」
「まあ、それもそうか。やっぱ、誠実さを一番分かりやすく見せられるしなあ」
「そう思います。あ、失礼しました。令嬢に話すことでもありませんね」
少し恥ずかしそうに、申し訳なさそうにするローグナーだが、リンディエールはケロっとしていた。
「いや、ウチ耳年増やし別に?」
「そ、そうですか」
ヒストリアも別に気している様子を見せないが、ローグナーは保護者といえるヒストリアに視線を向けた。だが、返って来たのは苦笑だ。
「リン相手なら問題ない。なんなら、子が中々出来なかった時も相談すると良い」
「え?」
「せやな! ウチ、その辺の知識もしっかり持っとるでな! 任せえ!」
「……それは……心強いです」
「ふっふっふっ。なんなら、体位からテクニックまで、もごもごっ」
「こらこらっ、何を口走ってやがる!」
慌ててヒストリアがリンディエールの口を押さえた。聞こえた言葉に、しばらくして理解が及んだローグナーと静かに控えていた護衛の二人が顔を赤くしていた。
「「「っ……」」」
「はあ……ったく、悪いな。だが、この手の話も問題はないってことだけ覚えておけばいい。悩む必要はないとな」
「わ、分かりました……」
「そんじゃ、離宮に案内してくれるか?」
「はい! こちらです」
気を取り直して、ローグナーに案内され、離宮に向かった。
案内された立派な離宮の部屋の一つに転移門を設置、ヒストリアの居た森の中の家に繋げる。これにより、いつでも行き来が可能になった。
「ヘルナばあちゃんらも、これで好きに行き来できるな」
「そうだな。あと、これの設定を忘れるな」
「せやった! 使用者を限定せなあかんよなっ。ヒーちゃんは、そっちで説明しとってや」
「ああ」
指輪と腕輪の入った箱をローグナーに手渡す。
「これは?」
「この転移門を通れる者を限定する魔導具だ。これを身に付けた者しか通れないようになっている。後々、問題が出ないようにと思ってな。これは、各十個用意している。王家で管理してくれ」
「なるほど。分かりました」
「追加がどうしても欲しければ、連絡をくれ」
「はい。ですが……充分だと思います。他は普通に馬車で移動すれば良いですから」
「そうだな。これを使うのは緊急の時と、会議をする時くらいに留めてくれ」
「承知しました」
「できたでー!」
テストもして、問題なく転移門が使えることも確認したリンディエールは、一仕事やり終えたと胸を張る。
その様を見て、ローグナーは笑った。
「ふふっ。ありがとうございます。リン嬢」
「えっへん!」
そうして、ローグナーと護衛達も指輪を付けて転移門をくぐり、試してみた後、ヒストリアが一点を見つめていることに気付いた。
「ん? ヒーちゃん、どないしたん? 石碑?」
庭にある、大きな石碑を見ていたのだ。それをリンディエールも注意深く見つめていると、ハッとした。
「あそこか!?」
「……そんな気がするな」
「? 何がですか? アレは、先々代の王妃様が大事にされていた故郷の石だと聞いていますが……」
「あそこに入り口があるっぽいんよ!」
「入り口……っ、迷宮のですか!?」
「せや! さっそく確認しよか!」
その後調べたところ、その石碑の後ろに迷宮の入り口となる階段が出現したのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
その間、リンディエールとヒストリアは、ヘルナとファルビーラ達のパーティ『大鳥の翼』と共に、隣の国、ケフェラルの王宮に来ていた。
「おおっ、久しぶりだなあっ」
バーグナー王は、ヘルナ達のパーティメンバーとも友人と呼べる間柄。寧ろ、王になる前まで、一緒に冒険者として旅をしていた仲だ。
「バーグナーも元気そうじゃねえかっ」
「お前が王様とはなあっ。いやあ、似合わんっ」
「わははっ。俺も似合わんと思ってるよっ」
久しぶりの再会に水を差すのもと思いながらも、リンディエールは声を掛ける。
「じいちゃん達と積もる話もあるやろうから、ウチとヒーちゃんとで、迷宮の入り口だけでも探しとくわ」
今日、ここへ来たのは、この国の地下にある迷宮を攻略するためだ。ヘルナ達も、その攻略の間、この国に留まる気でいる。
「ん? そうか、ん? ヒーちゃん? リア殿……?」
「あ、言っとらんかった? こちらめでたく封印が解けて人化したヒーちゃんや!」
「すまんなあ。そういえば伝えていなかったか。ヒストリアだ」
「なんと!? それはめでたい! ようこそいらした!」
「ありがとう。まあ、またゆっくり話でもしよう。先ずは迷宮の入り口探しだ。リンがソワソワしているからな……」
「そうですなあ……リン。好きに捜索してくれ」
「おおっ! 分かっとるやん! いざ! 探検や!!」
「……」
ヒストリアはため息を吐きながら、リンディエールに付いていく。この興奮をどう治めるかを考えていた。
「リン、少し落ち着け。いいか? ここは他国だ。他所のお家だからな? 大人しくな?」
「分かっとるって ♪ 」
「……」
まあ、何かしてしまっても、フォローすれば良いかとヒストリアは苦笑するに留めた。
勝手知ったる人の家というか、リンディエールは王宮内をとにかく歩き回った。
この王宮の者達も、リンディエールを知っているらしく、厨房の傍を通りかかれば、焼き菓子をもらい、庭を散策していれば、庭師から花をもらい、メイド達の控え室の傍を通れば、髪を結われて手を振られる。
更には、文官達は手伝って行くかと、出会い頭に尋ね、武官に会えば、手合わせするかと喜ばれる。そんなリンディエールを見て、ヒストリアは頭を抱えた。
「お前はどれだけ、ここで自由に動き回ったんだ……」
「んむ? らって、おじいの仕事終わるの待っとる間に、暇やってん」
「……」
菓子を食べながら、説明するリンディエール。バーグナーと遊ぶ約束をしていても、一国の王としての仕事を疎かにさせる訳にはいかない。
だから、その仕事のキリがつき、遊びに出かけられるまでの間、城の中を探検していたというわけだ。
「貴族の人に見つからんように、他の人らとも遊ぶんは、楽しかったわ!」
「ああ……あの文官や武官は、平民出か……」
「あと、貴族でも、家が嫌いな人らな。傲慢な貴族も、ここそれなりに居るでな。大分、減ったけど」
「……何かしたのか?」
「諜報の練習や。じいちゃんに監査頼まれてん。楽しかったで~」
「……そうか」
これほど理想的な練習場はないだろう。相手にも困らない。
そんな話をしている所へ、二人の護衛を連れたログナー王太子がクスクスと笑いながらやってくる。
「どうか、非難されませんように。リン嬢のお陰で、知らず命拾いした事が幾度かあったようですから」
「なんや。聞いたん?」
「聞きましたよ。知らずにいた事が恥ずかしいです。お礼も言わずに申し訳ない」
「ええんよ。ウチが好きでやった事や」
「それでもですよ。ありがとうございました」
「ん~、大分厄介そうなのは一掃したし、最近は大丈夫やろ?」
「ええ。恙無く過ごしておりますよ」
「なら良かったわ!」
晴れやかなリンディエールの笑顔に、目を細めながら、ローグナーがここに来た用件を告げる。
「転移門を用意していただけると聞きました。部屋の準備が出来ましたので、案内しますね」
「おおっ、そうやった!」
「離宮の一つなのです。リン嬢が遊びに来られた時に使ってもらえたらと」
「えっ、ええんか? 離宮は普通、奥さんらのもんやん?」
ウィストラでもそうだが、離宮は通常、側妃達用のものだ。遊びに来る友人に与えるものではない。
「問題ありません。父も私も、妻は一人で充分です。子ができない場合は、話し合って側妃を迎えるかもしれませんが、それでも一人までです。争いの元を作る気はありません」
「まあ、それもそうか。やっぱ、誠実さを一番分かりやすく見せられるしなあ」
「そう思います。あ、失礼しました。令嬢に話すことでもありませんね」
少し恥ずかしそうに、申し訳なさそうにするローグナーだが、リンディエールはケロっとしていた。
「いや、ウチ耳年増やし別に?」
「そ、そうですか」
ヒストリアも別に気している様子を見せないが、ローグナーは保護者といえるヒストリアに視線を向けた。だが、返って来たのは苦笑だ。
「リン相手なら問題ない。なんなら、子が中々出来なかった時も相談すると良い」
「え?」
「せやな! ウチ、その辺の知識もしっかり持っとるでな! 任せえ!」
「……それは……心強いです」
「ふっふっふっ。なんなら、体位からテクニックまで、もごもごっ」
「こらこらっ、何を口走ってやがる!」
慌ててヒストリアがリンディエールの口を押さえた。聞こえた言葉に、しばらくして理解が及んだローグナーと静かに控えていた護衛の二人が顔を赤くしていた。
「「「っ……」」」
「はあ……ったく、悪いな。だが、この手の話も問題はないってことだけ覚えておけばいい。悩む必要はないとな」
「わ、分かりました……」
「そんじゃ、離宮に案内してくれるか?」
「はい! こちらです」
気を取り直して、ローグナーに案内され、離宮に向かった。
案内された立派な離宮の部屋の一つに転移門を設置、ヒストリアの居た森の中の家に繋げる。これにより、いつでも行き来が可能になった。
「ヘルナばあちゃんらも、これで好きに行き来できるな」
「そうだな。あと、これの設定を忘れるな」
「せやった! 使用者を限定せなあかんよなっ。ヒーちゃんは、そっちで説明しとってや」
「ああ」
指輪と腕輪の入った箱をローグナーに手渡す。
「これは?」
「この転移門を通れる者を限定する魔導具だ。これを身に付けた者しか通れないようになっている。後々、問題が出ないようにと思ってな。これは、各十個用意している。王家で管理してくれ」
「なるほど。分かりました」
「追加がどうしても欲しければ、連絡をくれ」
「はい。ですが……充分だと思います。他は普通に馬車で移動すれば良いですから」
「そうだな。これを使うのは緊急の時と、会議をする時くらいに留めてくれ」
「承知しました」
「できたでー!」
テストもして、問題なく転移門が使えることも確認したリンディエールは、一仕事やり終えたと胸を張る。
その様を見て、ローグナーは笑った。
「ふふっ。ありがとうございます。リン嬢」
「えっへん!」
そうして、ローグナーと護衛達も指輪を付けて転移門をくぐり、試してみた後、ヒストリアが一点を見つめていることに気付いた。
「ん? ヒーちゃん、どないしたん? 石碑?」
庭にある、大きな石碑を見ていたのだ。それをリンディエールも注意深く見つめていると、ハッとした。
「あそこか!?」
「……そんな気がするな」
「? 何がですか? アレは、先々代の王妃様が大事にされていた故郷の石だと聞いていますが……」
「あそこに入り口があるっぽいんよ!」
「入り口……っ、迷宮のですか!?」
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