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5th ステージ
039 では、参りましょう
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晩餐が始まる少し前。
リンディエールはドレスに着替え、グランギリアに髪を結ってもらっていた。
「ん。グラン。通信が入った。このままええか?」
「構いませんよ」
「ほんなら」
化粧台の端にあったコンパクト型の手鏡。それを開いて、鏡の部分にリンディエールの顔が映るように調整して置いた。それは魔導具だった。
グランギリアも魔導具と見抜いていても、見たことがない。それに目を向けながらも、すぐに髪を結う作業を再開した。
先ほどから鏡の下の部分にある緑色の石が淡く点滅していた。リンディエールはそれに指先で触れて魔力を流す。まるで魔法少女の持つコンパクトのような見た目なのは、ヒストリアとリンディエールの遊び心だ。
光が落ち着いた。すると、鏡の部分からリンディエールの顔が消えた。代わりに映ったのは、前髪の長い大人しそうなメイドの女性の顔。
『ご報告いたします』
「順調か?」
『はい。予定通りの行程を消化し、兵舎に間借りできました』
護送も最初はリンディエールが転移門で王都まで運んでやってもいいと思っていたのだが、罪人である伯爵を、見せしめとして護送している所を見せる必要があるらしい。
王都までの道中、夜は立ち寄った領の兵舎を借りて、そこで泊まることになる。罪人ではあるが、裁かれるその時まで死なせるわけにはいかないからだ。
『領を出るまでに野盗と化した領民の襲撃を六度受けましたが、全て騎士達によって退けられております』
「六度……相当やな……あれだけ宰相さんが素早く動いても、許せんもんは許せんのかもしれんな……」
国が動き、捕らえられたと知っても、一矢報いなくては許せないと思う者達は多かったようだ。
『はい。かく云うわたくしも片足くらい切り落としても……と考えたくらいですので』
「……が、我慢やで」
『では、メスブタ共の片目くらい……』
「我慢や。城での尋問が終わるまでは待ったってやっ」
彼女とは、三年ほど前に出会った。それも、忍び込んだ伯爵の屋敷の中で。
彼女は、伯爵とメイドとの間に産まれた娘で、当然のごとく伯爵には認知されず、母親と他の使用人達になんとか育てられていたらしい。
だが、母親が病で亡くなり、伯爵の血を引くことを知った夫人達から壮絶ないじめを受けるようになった。使用人達も助けることが出来ず、その日、地下室で死にそうになっていた彼女をリンディエールが見つけたのだ。
事情を調べ、使用人達に彼女を死んだことにしてもらって運び出した後、少々特殊な知り合いに託した。
そこで一年、メイドとしての技術を教わり、リンディエールによって鍛えられ、彼女は伯爵を潰すため、全くの別人として伯爵家へ戻った。
そして今回、クイントに協力し、護送の護衛の一人としてついているのだ。クイントが早く調査できたのも、彼女の力があってこそだ。なんせ、悪事の証拠はクイントが予想する倍近く多かったのだから。
「ウチも宰相さんや王様に口添えしとく。なんなら、尋問官に加えてもらうで、それまで我慢やで」
『承知しました。必ず王都にお届けいたします』
「頼むで」
『はい』
「大繁殖期も来とるで、道中気いつけえよ。夜も……兵舎でも気い抜くなや? それくらい、わけないやろ」
『っ、はっ!』
「なら、明日もこの時間でな」
『承知しました』
通信を切ると、髪の方ももう整っていた。
「おおっ。さすがはグランや! 綺麗にまとまるもんやなあ」
「お褒めいただき光栄です。気に入っていただけましたか?」
「もちろんや!」
コンパクトを閉じ、ポイっと亜空間に入れる。
「連絡はもうないのですか?」
「ん? ああ。呼び出しのベルと同期させてあるねん」
言いながら左耳を指差して見せる。
「それに、何かあってもシュラちゃんならまず連絡せえへんわ。ほんま死にそうになるような事態しか、もう鳴らさへんでな。そん時はベルが鳴った時点で跳べばええ」
定時連絡の時まで、コンパクトは必要ないのだ。
「力はいかほどで?」
「レベルで105やったかな。ほれ、あの里の里長んとこのプリエラちゃんに預けてん」
「なるほど。プリエラですか。彼女ならただのメイドでは終わらないですね」
「グランの教え子やろ。今度、プリエラちゃんにも会いに行こうな」
「ふふ。鈍っていないといいのですが」
プリエラは、グランの居た『不剛の迷宮』の里長の孫娘だ。幼い頃からグランに憧れ、メイドになることに憧れた彼女は、グランに頼み込みメイドの修行を始めたらしい。
成人して外に出たプリエラは、グランに鍛えられたこともあり、レベルが特に高く、成長速度がすでに遅くなっていた。そこで、おかしく思われるギリギリまでを一つの屋敷でメイドとして過ごし、十年ほど体を鍛えて隠れ住んで、名を変えまた他の屋敷でメイドとして働くというのを続けていた。
そして、またそろそろと思っていたらしい。休みを多く取って事情があると見せかけている時期であったため、リンディエールも頼みごとがしやすかった。
因みに、プリエラとの出会いは近くの迷宮の中。体が鈍らないようにと戦闘に出ていた彼女とたまたま出会って意気投合したというわけだ。プリエラとしては、六つになったばかりの少女が一人で迷宮を走り回っていたため、間違って早く出てきてしまった里の子かと思ったらしい。
「今はここの二つ隣の領主のとこでメイドやっとるわ。そろそろあそこの引退考えとったで、今度引き抜いて来よう思うねん」
「そうでしたか。ここならば良いかもしれませんね」
「せやろ?」
グランギリアも、未だ当主のことは知らないが、それを抜きにしてもここならばプリエラも長く働けるだろうと確信していた。
「さてと……そろそろか?」
「はい。緊張しておられますか?」
「ん~、不安はないんやけどな。初めてのまともな顔合わせや。父親に至っては、部下を目の前でドヤしつけて蹴倒してもうたし……母親はなんや……最近はヘルナばあちゃんが母親やないか思うくらいウチの中に存在あらへんのや」
ヘルナが母親な感じに意識してしまったため、それ以外の姿が全く思い浮かばないのだ。まさに妖精。幻の存在になっている。
「では、お兄様は?」
「それな……ウチが目覚め人やゆうこと、ヒーちゃんなら言うたやろ? 前世では従姉妹も全部女系家族でなあ。それも結婚願望皆無の。せやから、兄ゆうもんが想像できんのよ……」
若い叔父さんとかも居たことがないため、全く想像が出来ないのだ。憧れたことさえなかった。
「弟がおったら面白そうや思ったことはあるんやけどなあ」
「……リン様。それはお兄様の前では仰らないようになさってください。他の使用人の方から聞きましたところ、リン様のお兄様は、妹であるリン様に興味があるご様子。それも悪い方ではないようです。最初の印象は大事ですよ」
「は~、わかったわ。気いつける」
「はい」
グランギリアは知っていた。半日もせずに使用人達から、リンディエールに対する当主夫婦と兄について調べ上げたのだ。
リンディエールから聞いてはいたが、十歳になるまで、まともに顔も合わせていないということについては腹が立ったがそこまでだ。リンディエールが怒っていない以上、何もするつもりはない。
ただし、多少は困れば良いと思う。なので、グランギリアは正確に把握している兄の異常な妹に対する興味も、両親の贖罪の気持ちも今口にすることはしない。とはいえ、一発で心を折るのは回避してやったことになる。
「では、参りましょう」
「うん!」
この可愛らしいリンディエールの姿を見て、きちんと和解まで持っていけるかどうか、お手並み拝見だとグランギリアはほくそ笑む。
今回はクイントという、ある意味最悪のジョーカーが混ざるのだ。これはヒストリアへの良い土産話になりそうだと更に笑みを深めていたのだった。
************
読んでくださりありがとうございます◎
次回は三日空けます。
よろしくお願いします◎
リンディエールはドレスに着替え、グランギリアに髪を結ってもらっていた。
「ん。グラン。通信が入った。このままええか?」
「構いませんよ」
「ほんなら」
化粧台の端にあったコンパクト型の手鏡。それを開いて、鏡の部分にリンディエールの顔が映るように調整して置いた。それは魔導具だった。
グランギリアも魔導具と見抜いていても、見たことがない。それに目を向けながらも、すぐに髪を結う作業を再開した。
先ほどから鏡の下の部分にある緑色の石が淡く点滅していた。リンディエールはそれに指先で触れて魔力を流す。まるで魔法少女の持つコンパクトのような見た目なのは、ヒストリアとリンディエールの遊び心だ。
光が落ち着いた。すると、鏡の部分からリンディエールの顔が消えた。代わりに映ったのは、前髪の長い大人しそうなメイドの女性の顔。
『ご報告いたします』
「順調か?」
『はい。予定通りの行程を消化し、兵舎に間借りできました』
護送も最初はリンディエールが転移門で王都まで運んでやってもいいと思っていたのだが、罪人である伯爵を、見せしめとして護送している所を見せる必要があるらしい。
王都までの道中、夜は立ち寄った領の兵舎を借りて、そこで泊まることになる。罪人ではあるが、裁かれるその時まで死なせるわけにはいかないからだ。
『領を出るまでに野盗と化した領民の襲撃を六度受けましたが、全て騎士達によって退けられております』
「六度……相当やな……あれだけ宰相さんが素早く動いても、許せんもんは許せんのかもしれんな……」
国が動き、捕らえられたと知っても、一矢報いなくては許せないと思う者達は多かったようだ。
『はい。かく云うわたくしも片足くらい切り落としても……と考えたくらいですので』
「……が、我慢やで」
『では、メスブタ共の片目くらい……』
「我慢や。城での尋問が終わるまでは待ったってやっ」
彼女とは、三年ほど前に出会った。それも、忍び込んだ伯爵の屋敷の中で。
彼女は、伯爵とメイドとの間に産まれた娘で、当然のごとく伯爵には認知されず、母親と他の使用人達になんとか育てられていたらしい。
だが、母親が病で亡くなり、伯爵の血を引くことを知った夫人達から壮絶ないじめを受けるようになった。使用人達も助けることが出来ず、その日、地下室で死にそうになっていた彼女をリンディエールが見つけたのだ。
事情を調べ、使用人達に彼女を死んだことにしてもらって運び出した後、少々特殊な知り合いに託した。
そこで一年、メイドとしての技術を教わり、リンディエールによって鍛えられ、彼女は伯爵を潰すため、全くの別人として伯爵家へ戻った。
そして今回、クイントに協力し、護送の護衛の一人としてついているのだ。クイントが早く調査できたのも、彼女の力があってこそだ。なんせ、悪事の証拠はクイントが予想する倍近く多かったのだから。
「ウチも宰相さんや王様に口添えしとく。なんなら、尋問官に加えてもらうで、それまで我慢やで」
『承知しました。必ず王都にお届けいたします』
「頼むで」
『はい』
「大繁殖期も来とるで、道中気いつけえよ。夜も……兵舎でも気い抜くなや? それくらい、わけないやろ」
『っ、はっ!』
「なら、明日もこの時間でな」
『承知しました』
通信を切ると、髪の方ももう整っていた。
「おおっ。さすがはグランや! 綺麗にまとまるもんやなあ」
「お褒めいただき光栄です。気に入っていただけましたか?」
「もちろんや!」
コンパクトを閉じ、ポイっと亜空間に入れる。
「連絡はもうないのですか?」
「ん? ああ。呼び出しのベルと同期させてあるねん」
言いながら左耳を指差して見せる。
「それに、何かあってもシュラちゃんならまず連絡せえへんわ。ほんま死にそうになるような事態しか、もう鳴らさへんでな。そん時はベルが鳴った時点で跳べばええ」
定時連絡の時まで、コンパクトは必要ないのだ。
「力はいかほどで?」
「レベルで105やったかな。ほれ、あの里の里長んとこのプリエラちゃんに預けてん」
「なるほど。プリエラですか。彼女ならただのメイドでは終わらないですね」
「グランの教え子やろ。今度、プリエラちゃんにも会いに行こうな」
「ふふ。鈍っていないといいのですが」
プリエラは、グランの居た『不剛の迷宮』の里長の孫娘だ。幼い頃からグランに憧れ、メイドになることに憧れた彼女は、グランに頼み込みメイドの修行を始めたらしい。
成人して外に出たプリエラは、グランに鍛えられたこともあり、レベルが特に高く、成長速度がすでに遅くなっていた。そこで、おかしく思われるギリギリまでを一つの屋敷でメイドとして過ごし、十年ほど体を鍛えて隠れ住んで、名を変えまた他の屋敷でメイドとして働くというのを続けていた。
そして、またそろそろと思っていたらしい。休みを多く取って事情があると見せかけている時期であったため、リンディエールも頼みごとがしやすかった。
因みに、プリエラとの出会いは近くの迷宮の中。体が鈍らないようにと戦闘に出ていた彼女とたまたま出会って意気投合したというわけだ。プリエラとしては、六つになったばかりの少女が一人で迷宮を走り回っていたため、間違って早く出てきてしまった里の子かと思ったらしい。
「今はここの二つ隣の領主のとこでメイドやっとるわ。そろそろあそこの引退考えとったで、今度引き抜いて来よう思うねん」
「そうでしたか。ここならば良いかもしれませんね」
「せやろ?」
グランギリアも、未だ当主のことは知らないが、それを抜きにしてもここならばプリエラも長く働けるだろうと確信していた。
「さてと……そろそろか?」
「はい。緊張しておられますか?」
「ん~、不安はないんやけどな。初めてのまともな顔合わせや。父親に至っては、部下を目の前でドヤしつけて蹴倒してもうたし……母親はなんや……最近はヘルナばあちゃんが母親やないか思うくらいウチの中に存在あらへんのや」
ヘルナが母親な感じに意識してしまったため、それ以外の姿が全く思い浮かばないのだ。まさに妖精。幻の存在になっている。
「では、お兄様は?」
「それな……ウチが目覚め人やゆうこと、ヒーちゃんなら言うたやろ? 前世では従姉妹も全部女系家族でなあ。それも結婚願望皆無の。せやから、兄ゆうもんが想像できんのよ……」
若い叔父さんとかも居たことがないため、全く想像が出来ないのだ。憧れたことさえなかった。
「弟がおったら面白そうや思ったことはあるんやけどなあ」
「……リン様。それはお兄様の前では仰らないようになさってください。他の使用人の方から聞きましたところ、リン様のお兄様は、妹であるリン様に興味があるご様子。それも悪い方ではないようです。最初の印象は大事ですよ」
「は~、わかったわ。気いつける」
「はい」
グランギリアは知っていた。半日もせずに使用人達から、リンディエールに対する当主夫婦と兄について調べ上げたのだ。
リンディエールから聞いてはいたが、十歳になるまで、まともに顔も合わせていないということについては腹が立ったがそこまでだ。リンディエールが怒っていない以上、何もするつもりはない。
ただし、多少は困れば良いと思う。なので、グランギリアは正確に把握している兄の異常な妹に対する興味も、両親の贖罪の気持ちも今口にすることはしない。とはいえ、一発で心を折るのは回避してやったことになる。
「では、参りましょう」
「うん!」
この可愛らしいリンディエールの姿を見て、きちんと和解まで持っていけるかどうか、お手並み拝見だとグランギリアはほくそ笑む。
今回はクイントという、ある意味最悪のジョーカーが混ざるのだ。これはヒストリアへの良い土産話になりそうだと更に笑みを深めていたのだった。
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