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047 許すと思うのか!!*
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シルフィスカは、扉を開けながらその悲痛な声を聞いた。
「 っ……あれほどに美しい魂を持つ者に傷を付けた罪深さが……っ、あれは……あの子は神に愛された子だった……っ、それを!」
「ひっ、ひやっ……っ、ごめっ、ごめんなさいっ、あ、謝るっ、謝るからっ」
聞いたことのない怯えた声。リンティスが謝るなど、天地がひっくり返っても有り得ないと思っていた。驚きながらも、ピリピリとした殺気を飛ばすアークィードに声をかけた。
「こんな傷など大したことではないよ」
「っ……君……は……」
こちらに気が向いたことで、殺気が霧散する。上手く気を引けて良かったと笑った。
「こうして直接顔を合わせて話すのは、はじめてかもしれないな……兄弟子殿」
「っ!!」
兄弟子と呼ばれるとは思わなかったのだろう。一瞬の間。しかし、アークィードはすぐにクシャリと泣きそうな表情を浮かべた。
それを見て、シルフィスカは歩み寄りながら苦笑する。
「そんな顔をされては、一発本気で殴ってやろうとした気が失せてしまいそうだ。まったく、手のかかる兄殿だな」
「どう……して……っ」
「弟子のことが気になって仕方がないんだよ。私達の師はな」
「っ……」
真っ直ぐに注がれるアークィードの視線。それは、恋い焦がれた相手を求めるように見えた。
アークィードは、シルフィスカが近付こうとすれば、一歩下がる。自分に近付かないように。何より、リンティス達に近付かせないようにしたいという想いが有り有りと感じられた。
動揺しているらしい彼が落ち着くまで待とうと決め、シルフィスカは距離を取ったままアークィードから視線を外し、王へ挨拶をする。
「騒がせて申し訳ない。私にもアレらの末路を見届けさせてもらいたい」
「っ、と、特級冒険者のシルフィ殿……こちらこそ、招くべきところ気が利かずに申し訳ないことをした。お許しいただきたいっ」
王が立ち上がって頭を下げた。これに、ざわざわと驚きの声が上がる。特級とはいえ、なぜと言う声が多く聞こえた。
一方、リンティスやベリスベリー夫妻は、それが自分達が散々虐げてきた娘だと気付かず、シルフィスカに見惚れていた。彼らはシルフぃという名前にさえ気付かないのだ。
「っ……だれ……」
リンティスの声が聞こえたが、シルフィスカは目を向けなかった。
そんな中、王が貴族達へ説明する。
「皆に、説明せねばならないことがあった。気付いている者もあるだろう。冒険者ギルドのことだ」
これに、貴族達は静かに耳を傾けた。知り合いの冒険者から、撤退する旨の話を聞いていた者もあったが、詳しくは分からなかったのだ。
「私は二度も特級冒険者に礼を欠いた……この国の苦境は、間違いなく私のせいだ。今後、諸君らには苦労をかけることになるだろう……」
誰も何も言わなかった。そして、王はこの日まで考え続けて出した答えを口にした。
「この責を取り、私は三年後に退位することを決めた。だが、第一王子にも責がある故、多くの者は納得せぬだろう。第二王子は継承権を辞退した。よって、次期国王に第三王子を据える」
「っ!?」
これには驚愕の声が上がる。当然だ。第三王子はまだ十二才。成人さえしていないのだ。だからこその三年後。
その上、今まで第一王子派と第二王子派に分かれて派閥を作っていた貴族達にとっては、病弱で先も長くないとされていた第三王子に王位を譲ると言われてはたまったものではない。
あまりの衝撃に、貴族達は反対の声を上げるタイミングを逃していた。これ幸いと、王は続けた。
「動揺するのも分かる。成人後すぐにということになるからな。だが、そうしなくては、この国は生き残れない所まで来てしまった……」
当事者を全て排除することで、何とか冒険者ギルドに戻ってきてもらわなくてはならない。それが国が存続するための大前提だ。
第三王子がいくら先がないとしても、第一王子と第二王子には任せられないのだ。そのせいで王家が絶えたとしても、この選択しかなかった。
王は王家の血が絶えたとしても、国の存続を選んだのだ。
この時、まだ王は知らない。奇しくも、第三王子の身体はシルフィスカによって健康なものとなっていた。王家の血は、高い確率で次へと繋ぐことが可能となったのだ。
「三年だ……三年の内に冒険者ギルドにも話を付けよう。教会も精査が終わり、新たな聖女を選定できると聞いている」
これにスラハ司教が慌てて答える。彼は、シルフィスカがやって来てからずっと、その視線を固定していたのだ。だが、立場と経験から、何とか正気に戻った。
「っ、はい。この国の聖女を必ずや選定いたします……」
そう言い切ったスラハ司教だが、不安な表情を浮かべていた。そんな表情に気付いた者は多いが、今までより悪くなりはしないだろうと、この場では納得したようだ。
王は次にゼスタート家の集まる場所へ目を向ける。その後ろにはビスラとフランも居る。説明はしやすい。
「今回の問題で、離れることになったのは冒険者ギルドだけではない。長く忠誠を誓ってくれていたゼスタート侯爵家が国を出ることになった」
「っ、な、なぜです! 冒険者ギルドが居なくなり、更にこの国の武の柱の一つであるゼスタート家がなぜ!!」
大臣達は、これには何よりも焦った。冒険者ギルドがなくなった所で、ゼスタート家の力があれば、三年は何とか凌げると計算していたのだろう。その可能性が一瞬で消えたのだ。王がどうのということよりも彼らには重要だった。
「まさか、ベリスベリー家の娘を娶ったために責を負わせるというわけでは……」
「悪いのはベリスベリーの者でしょう! ゼスタート家が出て行く必要がどこにあるのです!」
「そうです! ならばその娘だけを追放されれば良い! あの偽聖女の妹ならば、仕方ありますまい」
王は、礼を欠いたという特級冒険者の事を濁して説明していた。シルフィスカの名は出さなかったのだ。だが、ここは難しいだろう。
シルフィスカが説明しようと一歩足を踏み出そうとした時だった。
「っ、その口を閉じろ!」
「っ!!」
声を上げたのは、レイルだった。
すぐには貴族達はレイルの声だと気付かなかったらしい。日頃からそれほど喋る人ではない上に、大声を出すような人物でもなかったためだ。
レイルは列から外れ、シルフィスカの方へ歩いてくる。そこでようやく周りは、先ほどの声の主が誰か分かったようだ。
「私の妻になった彼女は、たった一人で生きてきた。実の両親や姉に虐げられながらも、たった一人で屋敷を抜け出し、冒険者になって食いつないで……ベリスベリーの血を誰よりも憎んでいるはずだっ」
「……旦那様……」
近付いてきたレイルの顔は、悔しそうに歪んでいた。シルフィスカへ手を伸ばそうとして、グッと拳を握る。触れられない。触れる資格はないというように。
その拳を握る力は増していく。
「彼女を……妻をバカにされて、傷付けられて、ゼスタート家の者が許すと思うのか!!」
抑えきれない怒気を纏いながら、レイルは貴族達を睨み付けた。
「っ……」
貴族達は混乱していた。答えは見えているのに、信じられなかったのだ。
レイルが妻だと言った人物。ベリスベリーの娘。そして、レイルの歩み寄った特級冒険者。
全てが同一人物だとすれば、この場で王がベリスベリー家を断罪した事と、今回の冒険者ギルドの問題を出したことの意味が分かる。
繋がっているのだと理解できた。
「か、彼女がベリスベリーの娘……特級冒険者……」
これに何よりも驚愕したのはリンティスやベリスベリー夫妻だ。
「っ……うそ……」
「ば、ばかな……っ」
「あの子が……あの……?」
どこにも、自分達が足蹴にしていた少女の面影はない。見れば見るほど別人に見える。
王は静かに肯定した。
「そうだ……今回の王女誘拐の件も、ベリスベリーの娘だという先入観で犯人と決めつけ、拘束し、傷付けた。これに王子二人も関わっている」
「……」
誰もが沈黙する。
そんな中、シルフィスカは隣に立つレイルの手から血がこぼれ落ちていることに気付いた。未だ悔しげに拳を握り締めていたのだ。
「っ……!」
そっと、シルフィスカはレイルの右手に触れた。そして、治癒魔法をかける。すると、左手の傷まできれいに治った。
ゆっくりと拳を解くように指を広げさせれば、レイルは驚いたようにシルフィスカを見下ろしていた。こんな風に、シルフィスカから触れたことなど初めてだ。
「ふふっ」
「っ!!」
微笑まれ、レイルは顔を赤くした。
そんな光景の全てをスラハ司教は見ていた。そして、思わずその声は出ていた。
「……あなたが、真の聖女様なのですね……」
これに王や貴族達、リンティスやベリスベリー夫妻は再び息を呑んだのだ。
************
読んでくださりありがとうございます◎
次回、一週空けさせていただきます!
18日の予定です。
よろしくお願いします◎
「 っ……あれほどに美しい魂を持つ者に傷を付けた罪深さが……っ、あれは……あの子は神に愛された子だった……っ、それを!」
「ひっ、ひやっ……っ、ごめっ、ごめんなさいっ、あ、謝るっ、謝るからっ」
聞いたことのない怯えた声。リンティスが謝るなど、天地がひっくり返っても有り得ないと思っていた。驚きながらも、ピリピリとした殺気を飛ばすアークィードに声をかけた。
「こんな傷など大したことではないよ」
「っ……君……は……」
こちらに気が向いたことで、殺気が霧散する。上手く気を引けて良かったと笑った。
「こうして直接顔を合わせて話すのは、はじめてかもしれないな……兄弟子殿」
「っ!!」
兄弟子と呼ばれるとは思わなかったのだろう。一瞬の間。しかし、アークィードはすぐにクシャリと泣きそうな表情を浮かべた。
それを見て、シルフィスカは歩み寄りながら苦笑する。
「そんな顔をされては、一発本気で殴ってやろうとした気が失せてしまいそうだ。まったく、手のかかる兄殿だな」
「どう……して……っ」
「弟子のことが気になって仕方がないんだよ。私達の師はな」
「っ……」
真っ直ぐに注がれるアークィードの視線。それは、恋い焦がれた相手を求めるように見えた。
アークィードは、シルフィスカが近付こうとすれば、一歩下がる。自分に近付かないように。何より、リンティス達に近付かせないようにしたいという想いが有り有りと感じられた。
動揺しているらしい彼が落ち着くまで待とうと決め、シルフィスカは距離を取ったままアークィードから視線を外し、王へ挨拶をする。
「騒がせて申し訳ない。私にもアレらの末路を見届けさせてもらいたい」
「っ、と、特級冒険者のシルフィ殿……こちらこそ、招くべきところ気が利かずに申し訳ないことをした。お許しいただきたいっ」
王が立ち上がって頭を下げた。これに、ざわざわと驚きの声が上がる。特級とはいえ、なぜと言う声が多く聞こえた。
一方、リンティスやベリスベリー夫妻は、それが自分達が散々虐げてきた娘だと気付かず、シルフィスカに見惚れていた。彼らはシルフぃという名前にさえ気付かないのだ。
「っ……だれ……」
リンティスの声が聞こえたが、シルフィスカは目を向けなかった。
そんな中、王が貴族達へ説明する。
「皆に、説明せねばならないことがあった。気付いている者もあるだろう。冒険者ギルドのことだ」
これに、貴族達は静かに耳を傾けた。知り合いの冒険者から、撤退する旨の話を聞いていた者もあったが、詳しくは分からなかったのだ。
「私は二度も特級冒険者に礼を欠いた……この国の苦境は、間違いなく私のせいだ。今後、諸君らには苦労をかけることになるだろう……」
誰も何も言わなかった。そして、王はこの日まで考え続けて出した答えを口にした。
「この責を取り、私は三年後に退位することを決めた。だが、第一王子にも責がある故、多くの者は納得せぬだろう。第二王子は継承権を辞退した。よって、次期国王に第三王子を据える」
「っ!?」
これには驚愕の声が上がる。当然だ。第三王子はまだ十二才。成人さえしていないのだ。だからこその三年後。
その上、今まで第一王子派と第二王子派に分かれて派閥を作っていた貴族達にとっては、病弱で先も長くないとされていた第三王子に王位を譲ると言われてはたまったものではない。
あまりの衝撃に、貴族達は反対の声を上げるタイミングを逃していた。これ幸いと、王は続けた。
「動揺するのも分かる。成人後すぐにということになるからな。だが、そうしなくては、この国は生き残れない所まで来てしまった……」
当事者を全て排除することで、何とか冒険者ギルドに戻ってきてもらわなくてはならない。それが国が存続するための大前提だ。
第三王子がいくら先がないとしても、第一王子と第二王子には任せられないのだ。そのせいで王家が絶えたとしても、この選択しかなかった。
王は王家の血が絶えたとしても、国の存続を選んだのだ。
この時、まだ王は知らない。奇しくも、第三王子の身体はシルフィスカによって健康なものとなっていた。王家の血は、高い確率で次へと繋ぐことが可能となったのだ。
「三年だ……三年の内に冒険者ギルドにも話を付けよう。教会も精査が終わり、新たな聖女を選定できると聞いている」
これにスラハ司教が慌てて答える。彼は、シルフィスカがやって来てからずっと、その視線を固定していたのだ。だが、立場と経験から、何とか正気に戻った。
「っ、はい。この国の聖女を必ずや選定いたします……」
そう言い切ったスラハ司教だが、不安な表情を浮かべていた。そんな表情に気付いた者は多いが、今までより悪くなりはしないだろうと、この場では納得したようだ。
王は次にゼスタート家の集まる場所へ目を向ける。その後ろにはビスラとフランも居る。説明はしやすい。
「今回の問題で、離れることになったのは冒険者ギルドだけではない。長く忠誠を誓ってくれていたゼスタート侯爵家が国を出ることになった」
「っ、な、なぜです! 冒険者ギルドが居なくなり、更にこの国の武の柱の一つであるゼスタート家がなぜ!!」
大臣達は、これには何よりも焦った。冒険者ギルドがなくなった所で、ゼスタート家の力があれば、三年は何とか凌げると計算していたのだろう。その可能性が一瞬で消えたのだ。王がどうのということよりも彼らには重要だった。
「まさか、ベリスベリー家の娘を娶ったために責を負わせるというわけでは……」
「悪いのはベリスベリーの者でしょう! ゼスタート家が出て行く必要がどこにあるのです!」
「そうです! ならばその娘だけを追放されれば良い! あの偽聖女の妹ならば、仕方ありますまい」
王は、礼を欠いたという特級冒険者の事を濁して説明していた。シルフィスカの名は出さなかったのだ。だが、ここは難しいだろう。
シルフィスカが説明しようと一歩足を踏み出そうとした時だった。
「っ、その口を閉じろ!」
「っ!!」
声を上げたのは、レイルだった。
すぐには貴族達はレイルの声だと気付かなかったらしい。日頃からそれほど喋る人ではない上に、大声を出すような人物でもなかったためだ。
レイルは列から外れ、シルフィスカの方へ歩いてくる。そこでようやく周りは、先ほどの声の主が誰か分かったようだ。
「私の妻になった彼女は、たった一人で生きてきた。実の両親や姉に虐げられながらも、たった一人で屋敷を抜け出し、冒険者になって食いつないで……ベリスベリーの血を誰よりも憎んでいるはずだっ」
「……旦那様……」
近付いてきたレイルの顔は、悔しそうに歪んでいた。シルフィスカへ手を伸ばそうとして、グッと拳を握る。触れられない。触れる資格はないというように。
その拳を握る力は増していく。
「彼女を……妻をバカにされて、傷付けられて、ゼスタート家の者が許すと思うのか!!」
抑えきれない怒気を纏いながら、レイルは貴族達を睨み付けた。
「っ……」
貴族達は混乱していた。答えは見えているのに、信じられなかったのだ。
レイルが妻だと言った人物。ベリスベリーの娘。そして、レイルの歩み寄った特級冒険者。
全てが同一人物だとすれば、この場で王がベリスベリー家を断罪した事と、今回の冒険者ギルドの問題を出したことの意味が分かる。
繋がっているのだと理解できた。
「か、彼女がベリスベリーの娘……特級冒険者……」
これに何よりも驚愕したのはリンティスやベリスベリー夫妻だ。
「っ……うそ……」
「ば、ばかな……っ」
「あの子が……あの……?」
どこにも、自分達が足蹴にしていた少女の面影はない。見れば見るほど別人に見える。
王は静かに肯定した。
「そうだ……今回の王女誘拐の件も、ベリスベリーの娘だという先入観で犯人と決めつけ、拘束し、傷付けた。これに王子二人も関わっている」
「……」
誰もが沈黙する。
そんな中、シルフィスカは隣に立つレイルの手から血がこぼれ落ちていることに気付いた。未だ悔しげに拳を握り締めていたのだ。
「っ……!」
そっと、シルフィスカはレイルの右手に触れた。そして、治癒魔法をかける。すると、左手の傷まできれいに治った。
ゆっくりと拳を解くように指を広げさせれば、レイルは驚いたようにシルフィスカを見下ろしていた。こんな風に、シルフィスカから触れたことなど初めてだ。
「ふふっ」
「っ!!」
微笑まれ、レイルは顔を赤くした。
そんな光景の全てをスラハ司教は見ていた。そして、思わずその声は出ていた。
「……あなたが、真の聖女様なのですね……」
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