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045 美しいままだ*
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スラハ司教はアークィードを見た瞬間、体の芯から冷えていく感覚を覚えた。それは、嫌悪感に近いものだと長年の勘が訴える。
そして、感じた魔力の高さに驚き、最大級の警戒を抱きながらも改めてアークィードの容姿を確認した。
教会の上層部はその顔を知っていた。警告するためにも、それは知っているべきだとされたのだ。
教会本部の地下にひっそりと置かれているかつての絵姿は見た者を虜にする美しさ。今は神に認められない行動を取ってはいても、その人はかつての神の弟子であり、最高位の神子だったのだ。容姿も驚くほど整っていた。
あまり見ない黒髪と黒い瞳。その色を持った者が居ないわけではないので、区別することはなかった。何よりも、濡れたような艶やかな黒はとても美しい。
それなのに、彼を見て呪術を教えられた人々はその姿を忘れてしまう。それだけ、許されないことなのだと思うと恐怖した。
スラハ司教の『呪術王』という言葉を聞いて、その存在を気にしていた王はヒヤリとしながら立ち上がる。
「っ……彼が……本当に?」
「あ、いえ……確かではないかもしれません……ですが、あの容姿と内包している力が、私の中でそう……告げているのです……」
呪術王が、こんな風に姿を晒すとは思えなかった。けれど、似ているというレベルのものではないとスラハ司教は感じている。
神子としての畏怖も感じるのだ。だから、距離を取りながらもアークィードの方に向き直り、直接質した。
「あなたは呪術王ですね」
「……なぜ、そう聞くのです? 例えそうであっても、違うと答えるとは思いませんか」
「思いません。元の……本来のお名前を口に出来なくなっているとしても……あなたが神の弟子であり、神子であったことは間違いない……そんな方が偽るとは思いません」
「……」
アークィードは少しだけ表情を動かした。ほんの一瞬だが、そこには驚きの表情が見えた。そして、その瞳には確かに喜ぶような色も見て取れたのだ。
「……久し振りに、偽りのない清廉な心を見た……それに免じて答えよう。呪術を授ける者で間違いない。ただし……私は私の一部だ。存在が分かれてしまうほど、私は罪深い……」
「……っ」
かつての記録に、呪術王は複数同時に姿を現したことがあると記されていた。神になることを約束されていたのだ。その力は絶大。地上ではその神力が行動を制限する。よって、その力を分散させるために何人かに分かれたとされていた。
呪術王という名の印象からは予想できない言葉。これに、王達は戸惑う。何かあればすぐにでも戦えるようにと身構えたケルスト達も肩透かしをくらった。
少なくとも話の通じる相手だと分かり、王は椅子に浅く腰かけ直す。
「……なぜ、侍従などされているのです?」
スラハ司教が気になったのはそこだった。
「目的のために、それが自然であった……ただそれだけ」
「目的……」
「……」
その先はさすがに話してもらえないかとスラハ司教は肩を落とす。しかし、アークィードは、チラリと未だすがるような視線を寄越すリンティスへ目を向けた後、話始めた。
「あの地は精霊達に愛された土地だった。私の存在を保つため、その力を欲した。何よりこれ以上、あの地から聖女を出さないために」
「っ……まさか……祝福の地だったのですか……」
スラハ司教が目を見開く。これに、王は思わず口にする。
「祝福の地……?」
「そうです……その土地は神の加護も届きやすく、その地で生まれる子どもは、聖女や神子の素質を持ちます。何よりも、その地を守るために力を持って生まれるのだと言われております」
「では……その特別な地がベリスベリーの……」
王はどこか納得したというように、再び座り直し、椅子の背もたれに背を預けた。
「はい。一族から出やすかった理由でしょう……ですが……あの地がそうならば、もっと力のある聖女が生まれたはず。何代も続くほどということは……かなり力のある土地です。本来ならば、同じ場所に百年と固定されません。精霊は気まぐれだと言われる由縁でもあります」
だから、教会の方で保護することができなかった。神にとっても大切な土地だと伝えられているため、それならば特定して保護をと教会も考えていたのだ。だが、それを可能としたのは、今も教会本部がある場所のみだ。
かつて、神子であった呪術王と原初の聖女が生まれた土地だった。長く守護された土地は、神の声が聞こえやすくなる。聖域となるのだ。
そして、またアークィードが口を開く。
「あの地は聖域となるはずだった。だが……この一族のせいで力は弱まり、加護もじきに消える。守れるならば守りたいと思ったのだがな……」
「あなたが……守ると?」
「神の意に背いているとしても、私は私の信じた力を振るっているに過ぎない……神が見捨てても、私にとっては大切な父であり、多くのことを教えてくれた、たった一人の師だ」
「……そうでしたか……」
教会上層部が、決して呪術王を悪だと断じないのは、このせいだと理解する。神もまた、彼を弟子として想っているのだろう。
そこで、ビスラがアークィードへ問いかけた。
「なあ。なら、なんでその女の言うことに従って呪術を使ったんだ?」
ビスラは不思議だった。アークィードの話を聞いていると、決して侍従だからといって、リンティスの命を聞いて呪術をかける必要はなかったはずだ。
「……腐り落ちた魂は輪廻の輪には戻れない。これほどまでに穢れた魂を、師の元へ送りたくなかった……」
アークィードはリンティスを冷たい視線で射抜くように見て吐き捨てた。これに、リンティスは青ざめていく。カタカタと震える体。それを拘束する騎士達も、触れていることに迷いを感じ始めるほどだ。
「え……わ、私……私の……魂?」
「出会った時……既に穢れていた……その穢れは、近くに居る身内にも広がっていく……あの地を穢した血族など、許せなかった」
「ひっ……」
「……っ、わたしも……?」
ベリスベリー伯爵と夫人も、言われたことを理解して恐怖する。アークィードの彼らを映す目には、はっきりと侮蔑の感情があった。
この世界で、神の元へ行けないというのは恐怖だ。死後のことであっても、それはとても恐ろしいものだと魂が訴える。
この場にいる誰もが、その恐怖を感じながらも、ベリスベリーの絶望的な未来を聞いて心が晴れていく。誰も同情しない。それだけのことをしてきたのだから。
「お前たちに仕えていた者達も今世で寿命が尽きるまでには穢れ落ちるだろう……あの地に居ながら……神から与えられた特別な力を持っていながらもその役目を果たさなかった罪は重い」
リンティスは壊れたように首を横に振った。
「っ、い、いやっ……いやよ! 助けてよ! あんたならなんとかできるんでしょ!」
「……無理だ……神に許されることがなければ」
「何だってするわ! 何をしたら許されるの?」
「……」
アークィードはもう顔をそむけた。見苦しくて見ていられないのだろう。そうするとリンティスは、スラハ司教へすがった。
「ねえっ、あなたは司教様でしょ? 教会は許されない罪なんてないって教えるわよね? ねえ、どうしたらいいか司教なら分かるわよね!」
「……分かりかねます……あなた方ほどの罪など……」
「嘘よ! あるはずだわ! 何か……何かっ、そうっ、ならあの子は!? あの愚図な妹! あれも落ちるのよね!? なら、ほら、アレを娶った方にも迷惑をかけるわ! 助けなくていいの? 方法を考えなきゃ!」
「……」
自分達だけじゃないのだから、そうなっては困るだろうと意識を向けさせる。自分と置き換えることで、リンティスは救われる手を模索しようとしていた。
しかし、大前提が違うのだと、アークィードは告げた。
「あの子だけは……穢れなどなかった。私の呪術を受けて尚……美しいままだ」
「っ……な、なんで……」
「お前に呪術をかけるように言われた時……私はあの子を知らなかった……呪術をかけてしばらくして知った……どれほど……どれほど後悔したか……っ」
そこで、アークィードは初めて強い感情を放った。それは、苛立ちと怒り。
「……まずい……少し距離を……」
これを感じて、ケルスト達はこの場にいる者達に下がるように指示を出す。首筋にピリピリと感じるほどの殺気に驚いた。
「っ……殺意……」
それはどんどん膨れ上がっていく。
「っ、お前に分かるか? あれほどに美しい魂を持つ者に傷を付けた罪深さが……っ、あれは……あの子は神に愛された子だった……っ、それを!」
「ひっ、ひやっ……っ、ごめっ、ごめんなさいっ、あ、謝るっ、謝るからっ」
リンティスは恐怖で溢れ出る涙を止められなくなっていた。震えて飲み込むことさえ出来ない涎が流れ出る。鼻水も同様で、酷い顔だ。
強い怒気に、スラハ司教も微かに体の震えを感じていた。数歩下がるのも仕方がない。しかし、その時、扉が開いた。次いで涼やかな声が響く。
「こんな傷など大したことではないよ」
「っ……君……は……」
扉が開き現れたのは、騎士のようにも見える服装の冒険者姿のシルフィスカだった。誰もが見惚れるその堂々とした姿は、まさに特級冒険者に相応しいもの。
周りの者の目など気にせず、シルフィスカは驚いて振り返ったアークィードに艶やかな笑みを見せる。
「こうして直接顔を合わせて話すのは、はじめてかもしれないな……兄弟子殿」
「っ!!」
アークィードは兄弟子と呼ばれたことにハッとしながらも、シルフィスカを見つめる。それはほんの数秒だ。確かめられたその事実に、アークィードはクシャリと顔を歪めて涙を浮かべていた。
************
読んでくださりありがとうございます◎
次回、28日の予定です。
よろしくお願いします◎
そして、感じた魔力の高さに驚き、最大級の警戒を抱きながらも改めてアークィードの容姿を確認した。
教会の上層部はその顔を知っていた。警告するためにも、それは知っているべきだとされたのだ。
教会本部の地下にひっそりと置かれているかつての絵姿は見た者を虜にする美しさ。今は神に認められない行動を取ってはいても、その人はかつての神の弟子であり、最高位の神子だったのだ。容姿も驚くほど整っていた。
あまり見ない黒髪と黒い瞳。その色を持った者が居ないわけではないので、区別することはなかった。何よりも、濡れたような艶やかな黒はとても美しい。
それなのに、彼を見て呪術を教えられた人々はその姿を忘れてしまう。それだけ、許されないことなのだと思うと恐怖した。
スラハ司教の『呪術王』という言葉を聞いて、その存在を気にしていた王はヒヤリとしながら立ち上がる。
「っ……彼が……本当に?」
「あ、いえ……確かではないかもしれません……ですが、あの容姿と内包している力が、私の中でそう……告げているのです……」
呪術王が、こんな風に姿を晒すとは思えなかった。けれど、似ているというレベルのものではないとスラハ司教は感じている。
神子としての畏怖も感じるのだ。だから、距離を取りながらもアークィードの方に向き直り、直接質した。
「あなたは呪術王ですね」
「……なぜ、そう聞くのです? 例えそうであっても、違うと答えるとは思いませんか」
「思いません。元の……本来のお名前を口に出来なくなっているとしても……あなたが神の弟子であり、神子であったことは間違いない……そんな方が偽るとは思いません」
「……」
アークィードは少しだけ表情を動かした。ほんの一瞬だが、そこには驚きの表情が見えた。そして、その瞳には確かに喜ぶような色も見て取れたのだ。
「……久し振りに、偽りのない清廉な心を見た……それに免じて答えよう。呪術を授ける者で間違いない。ただし……私は私の一部だ。存在が分かれてしまうほど、私は罪深い……」
「……っ」
かつての記録に、呪術王は複数同時に姿を現したことがあると記されていた。神になることを約束されていたのだ。その力は絶大。地上ではその神力が行動を制限する。よって、その力を分散させるために何人かに分かれたとされていた。
呪術王という名の印象からは予想できない言葉。これに、王達は戸惑う。何かあればすぐにでも戦えるようにと身構えたケルスト達も肩透かしをくらった。
少なくとも話の通じる相手だと分かり、王は椅子に浅く腰かけ直す。
「……なぜ、侍従などされているのです?」
スラハ司教が気になったのはそこだった。
「目的のために、それが自然であった……ただそれだけ」
「目的……」
「……」
その先はさすがに話してもらえないかとスラハ司教は肩を落とす。しかし、アークィードは、チラリと未だすがるような視線を寄越すリンティスへ目を向けた後、話始めた。
「あの地は精霊達に愛された土地だった。私の存在を保つため、その力を欲した。何よりこれ以上、あの地から聖女を出さないために」
「っ……まさか……祝福の地だったのですか……」
スラハ司教が目を見開く。これに、王は思わず口にする。
「祝福の地……?」
「そうです……その土地は神の加護も届きやすく、その地で生まれる子どもは、聖女や神子の素質を持ちます。何よりも、その地を守るために力を持って生まれるのだと言われております」
「では……その特別な地がベリスベリーの……」
王はどこか納得したというように、再び座り直し、椅子の背もたれに背を預けた。
「はい。一族から出やすかった理由でしょう……ですが……あの地がそうならば、もっと力のある聖女が生まれたはず。何代も続くほどということは……かなり力のある土地です。本来ならば、同じ場所に百年と固定されません。精霊は気まぐれだと言われる由縁でもあります」
だから、教会の方で保護することができなかった。神にとっても大切な土地だと伝えられているため、それならば特定して保護をと教会も考えていたのだ。だが、それを可能としたのは、今も教会本部がある場所のみだ。
かつて、神子であった呪術王と原初の聖女が生まれた土地だった。長く守護された土地は、神の声が聞こえやすくなる。聖域となるのだ。
そして、またアークィードが口を開く。
「あの地は聖域となるはずだった。だが……この一族のせいで力は弱まり、加護もじきに消える。守れるならば守りたいと思ったのだがな……」
「あなたが……守ると?」
「神の意に背いているとしても、私は私の信じた力を振るっているに過ぎない……神が見捨てても、私にとっては大切な父であり、多くのことを教えてくれた、たった一人の師だ」
「……そうでしたか……」
教会上層部が、決して呪術王を悪だと断じないのは、このせいだと理解する。神もまた、彼を弟子として想っているのだろう。
そこで、ビスラがアークィードへ問いかけた。
「なあ。なら、なんでその女の言うことに従って呪術を使ったんだ?」
ビスラは不思議だった。アークィードの話を聞いていると、決して侍従だからといって、リンティスの命を聞いて呪術をかける必要はなかったはずだ。
「……腐り落ちた魂は輪廻の輪には戻れない。これほどまでに穢れた魂を、師の元へ送りたくなかった……」
アークィードはリンティスを冷たい視線で射抜くように見て吐き捨てた。これに、リンティスは青ざめていく。カタカタと震える体。それを拘束する騎士達も、触れていることに迷いを感じ始めるほどだ。
「え……わ、私……私の……魂?」
「出会った時……既に穢れていた……その穢れは、近くに居る身内にも広がっていく……あの地を穢した血族など、許せなかった」
「ひっ……」
「……っ、わたしも……?」
ベリスベリー伯爵と夫人も、言われたことを理解して恐怖する。アークィードの彼らを映す目には、はっきりと侮蔑の感情があった。
この世界で、神の元へ行けないというのは恐怖だ。死後のことであっても、それはとても恐ろしいものだと魂が訴える。
この場にいる誰もが、その恐怖を感じながらも、ベリスベリーの絶望的な未来を聞いて心が晴れていく。誰も同情しない。それだけのことをしてきたのだから。
「お前たちに仕えていた者達も今世で寿命が尽きるまでには穢れ落ちるだろう……あの地に居ながら……神から与えられた特別な力を持っていながらもその役目を果たさなかった罪は重い」
リンティスは壊れたように首を横に振った。
「っ、い、いやっ……いやよ! 助けてよ! あんたならなんとかできるんでしょ!」
「……無理だ……神に許されることがなければ」
「何だってするわ! 何をしたら許されるの?」
「……」
アークィードはもう顔をそむけた。見苦しくて見ていられないのだろう。そうするとリンティスは、スラハ司教へすがった。
「ねえっ、あなたは司教様でしょ? 教会は許されない罪なんてないって教えるわよね? ねえ、どうしたらいいか司教なら分かるわよね!」
「……分かりかねます……あなた方ほどの罪など……」
「嘘よ! あるはずだわ! 何か……何かっ、そうっ、ならあの子は!? あの愚図な妹! あれも落ちるのよね!? なら、ほら、アレを娶った方にも迷惑をかけるわ! 助けなくていいの? 方法を考えなきゃ!」
「……」
自分達だけじゃないのだから、そうなっては困るだろうと意識を向けさせる。自分と置き換えることで、リンティスは救われる手を模索しようとしていた。
しかし、大前提が違うのだと、アークィードは告げた。
「あの子だけは……穢れなどなかった。私の呪術を受けて尚……美しいままだ」
「っ……な、なんで……」
「お前に呪術をかけるように言われた時……私はあの子を知らなかった……呪術をかけてしばらくして知った……どれほど……どれほど後悔したか……っ」
そこで、アークィードは初めて強い感情を放った。それは、苛立ちと怒り。
「……まずい……少し距離を……」
これを感じて、ケルスト達はこの場にいる者達に下がるように指示を出す。首筋にピリピリと感じるほどの殺気に驚いた。
「っ……殺意……」
それはどんどん膨れ上がっていく。
「っ、お前に分かるか? あれほどに美しい魂を持つ者に傷を付けた罪深さが……っ、あれは……あの子は神に愛された子だった……っ、それを!」
「ひっ、ひやっ……っ、ごめっ、ごめんなさいっ、あ、謝るっ、謝るからっ」
リンティスは恐怖で溢れ出る涙を止められなくなっていた。震えて飲み込むことさえ出来ない涎が流れ出る。鼻水も同様で、酷い顔だ。
強い怒気に、スラハ司教も微かに体の震えを感じていた。数歩下がるのも仕方がない。しかし、その時、扉が開いた。次いで涼やかな声が響く。
「こんな傷など大したことではないよ」
「っ……君……は……」
扉が開き現れたのは、騎士のようにも見える服装の冒険者姿のシルフィスカだった。誰もが見惚れるその堂々とした姿は、まさに特級冒険者に相応しいもの。
周りの者の目など気にせず、シルフィスカは驚いて振り返ったアークィードに艶やかな笑みを見せる。
「こうして直接顔を合わせて話すのは、はじめてかもしれないな……兄弟子殿」
「っ!!」
アークィードは兄弟子と呼ばれたことにハッとしながらも、シルフィスカを見つめる。それはほんの数秒だ。確かめられたその事実に、アークィードはクシャリと顔を歪めて涙を浮かべていた。
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読んでくださりありがとうございます◎
次回、28日の予定です。
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