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016 今夜は私の傍に
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今回、褒章を受け取ったのは、レイルとあまり年の変わらない二人。近く一つの騎士団を任せられると目されている実力ある騎士と、次期魔法師長と呼び声高い魔法師の青年だ。
会場に入ると、ジルナリスが呆れたように呟いた。
「なんだか、いつもよりもご令嬢が多いわね……褒賞を受けた若い子達目当てかしら」
シルフィスカは、それを聞いてなるほどなと感心する。年齢がレイルより二つほど前後する未婚の青年達だ。それも彼らは貴族の庶子で婚約者もいないという。令嬢方がこぞって詰めかけるのも分かる。
ジルナリスは、ふとレイルにエスコートされるシルフィスカの方を見てニッと笑う。もちろん、扇でその口元は他には見えないようにしていた。とはいえ、目は愉快げに笑っている。
「シルフィも狙ってみる?」
「っ、母上っ」
これにはレイルがすかさず遮る。強めな口調は、大きな声にはならないように気を付けているようだった。
「ふん。私だってシルフィを娘にしたいけど、シルフィが望まないなら仕方ないもの。何より、シルフィをあんな誓約で縛るような男と幸せになれるわけないじゃない」
「っ……それは……」
ジルナリスは、あれを許したつもりはない。なので、いつでも責められる時は遠慮なく責めるつもりでいたのだ。
レイルは不安そうな顔でシルフィスカを見た。今は腕に添えられている手が、別の誰かの腕に触れるのかと思うと、それだけで眉を顰めてしまう。
あのような誓約で縛ったことを、かつてない程後悔していた。しかし、シルフィスカは相変わらず何とも思っていない様子だ。
「ご心配は不要です。妻として求められるべき態度で臨ませていただきますので」
「っ、いや……貴女が本気で他の方を望まれるのなら……私は……っ」
そこでレイルは、出発前に見たユキトと仲睦まじい様子を思い出す。冷たい何かが胸に渦巻いていくのを止められなかった。
だが、不意に気付く。今この時に、ユキトは傍にいない。ならば、夫婦としての溝を埋めるチャンスだ。攻める時は攻める。それがゼスタート侯爵家の持つ理念。
「旦那様?」
「っ、失礼しました。どうか、今夜は私の傍に居てください。貴女を、友人達にも紹介したい」
ようやく自分らしさを取り戻したレイルは、心なしか背筋も伸びていた。最近はシルフィスカに対する後ろめたさから、丸まりがちだったのだ。
「紹介ですか……ですが私は、本当の夫人となられる方が現れるまでの繋ぎのようなものです。あまり顔を売るのは、侯爵家の不利益に繋がるのではないかと」
どこまでも、シルフィスカは仮の妻という立場を守ろうとする。そう仕向け、誓約したのはレイルだが、シルフィスカに惹かれている今、納得できるものではない。
「いいえ……私は貴女以外を迎える気はもうありません」
「それでは、誓約に反します」
これを聞いて、レイルはようやく覚悟を決めた。
「はい。なので、近いうちにあの誓約は破棄します。ご心配なく」
「はい?」
意味がわからないシルフィスカは、素で首を傾げた。言葉を反芻し、追及しようとする前に、レイルはジルナリスと侯爵に一つ頭を下げた後、会場の中心へとシルフィスカを伴って踏み出していた。
「誓約の話は帰ってから……いえ、明日しましょう。それより、友人達に紹介させてください」
「……はい……?」
理解が追いつかないが、今はいいかとシルフィスカも考えを放り出し、レイルの友人、知人への挨拶に付き合った。
「なんて……美しい方だな。心底羨ましいよ」
シルフィスカを見て陶然とし、少々顔を赤らめて彼らは同じような言葉を返した。そして、通り過ぎるとこれもまた同じような囁きが聞こえる。
「あれがベリスベリーの? レイルのやつ、運がないと思っていたが、あれは良かったんじゃないか?」
「おう。あれだけ美人なら、多少性格が悪くても我慢できる」
レイルも聴こえているらしく、ちょっとムッとしていた。シルフィスカにはそれはどうでもいい。だが、続く話を耳にして目を細めた。
「けどさ、聖女じゃなかったんだろ?」
「結果的に良かったんじゃねえ? それに、その聖女になるやつ、さっき見たんだけどさ……顔からして嫌味な感じの女だったぜ」
「どこで見たんだよ」
「ほれ、あそこ。第一王子の横だよ」
ふっと目を向けると、クズという印象しか最早持てない第一王子がいた。王子は、キラキラとした金糸で細かく模様の描かれた、見るからに高価な白いドレスを着るシルフィスカの姉をエスコートしていたのだ。
その側には、騎士と魔法師の青年がいる。彼らが今日の主役だ。そんな二人に、明らかに自分をアピールしている姉の姿は、酷く滑稽に映った。
同じように、レイルも目を向ける。とても不快なものを見るような目だった。
「あれが……」
「姉のリンティスです。目立ちますね」
「あの白が、似合っていないというのはよく分かる」
「屋敷では赤を好んで着ていましたので、合わないのだと思います」
「なるほど……」
はっきり言って悪趣味だ。レイルとシルフィスカの意見は一致していた。
レイルは明らかに第一王子に媚びを売る様子を見せるリンティスを嫌そうに見てから、隣に居るシルフィスカを見る。
「君なら、きっとあのドレスも似合う」
自然に、本心から思って出された言葉だった。それが分かったため、シルフィスカも顔を上げて、レイルに答える。
「ありがとうございます。旦那様のお好みにも合いますか?」
「っ、そ、そうだな。私の好みは……君だから……」
「……?」
最後の方は小さく、それも顔を背けて呟かれたため、はっきりと聞き取れなかった。その言葉を想定できていないシルフィスカには、微かに聞こえてはいても、認識できなかったのだ。
そこで、ダンスが始まる。
「シルフィスカ嬢。行きましょう」
「はい」
二曲は踊らないといけないのだったと、シルフィスカは急に現実に戻る。
そうして危なげなく、寧ろ優雅にダンスを二曲踊り終えると、そこでスッと手が差し出された。
「踊っていただけますか」
そこに居たのは、主役の一人。騎士の男だった。シルフィスカは、やや強引にレイルの手から離される。そして、レイルが何か言おうとした頃には、既に騎士と踊り始めていた。
不機嫌そうなレイルと、騎士に付いて来ていたのか同じように不機嫌な表情の魔法師の青年の姿を踊りながら確認した。
「悪りぃ……強引だったか?」
「少し。けど、構わないよ。規定の二曲は踊った。それにしても……踊れたんだ?」
「師匠と踊るためだけに、ここ何日か死ぬ気で練習したぜ。戦場にいる時より疲れた」
「ふふっ。お前らしいよ。もしかして、フランもか?」
未だに不機嫌を顔に出したままの魔法師の青年を確認する。
「そうそう。そんで、師匠を誘うのは、早いもん勝ちだとな」
「あの研究バカがダンスか……これは踊ってやらんとな」
「似合わねえっしょ?」
「お前もな」
彼の名はビスラ。この騎士と、魔法師の青年フランはシルフィスカの弟子だった。
************
読んでくださりありがとうございます◎
次回、24日の予定です。
よろしくお願いします◎
会場に入ると、ジルナリスが呆れたように呟いた。
「なんだか、いつもよりもご令嬢が多いわね……褒賞を受けた若い子達目当てかしら」
シルフィスカは、それを聞いてなるほどなと感心する。年齢がレイルより二つほど前後する未婚の青年達だ。それも彼らは貴族の庶子で婚約者もいないという。令嬢方がこぞって詰めかけるのも分かる。
ジルナリスは、ふとレイルにエスコートされるシルフィスカの方を見てニッと笑う。もちろん、扇でその口元は他には見えないようにしていた。とはいえ、目は愉快げに笑っている。
「シルフィも狙ってみる?」
「っ、母上っ」
これにはレイルがすかさず遮る。強めな口調は、大きな声にはならないように気を付けているようだった。
「ふん。私だってシルフィを娘にしたいけど、シルフィが望まないなら仕方ないもの。何より、シルフィをあんな誓約で縛るような男と幸せになれるわけないじゃない」
「っ……それは……」
ジルナリスは、あれを許したつもりはない。なので、いつでも責められる時は遠慮なく責めるつもりでいたのだ。
レイルは不安そうな顔でシルフィスカを見た。今は腕に添えられている手が、別の誰かの腕に触れるのかと思うと、それだけで眉を顰めてしまう。
あのような誓約で縛ったことを、かつてない程後悔していた。しかし、シルフィスカは相変わらず何とも思っていない様子だ。
「ご心配は不要です。妻として求められるべき態度で臨ませていただきますので」
「っ、いや……貴女が本気で他の方を望まれるのなら……私は……っ」
そこでレイルは、出発前に見たユキトと仲睦まじい様子を思い出す。冷たい何かが胸に渦巻いていくのを止められなかった。
だが、不意に気付く。今この時に、ユキトは傍にいない。ならば、夫婦としての溝を埋めるチャンスだ。攻める時は攻める。それがゼスタート侯爵家の持つ理念。
「旦那様?」
「っ、失礼しました。どうか、今夜は私の傍に居てください。貴女を、友人達にも紹介したい」
ようやく自分らしさを取り戻したレイルは、心なしか背筋も伸びていた。最近はシルフィスカに対する後ろめたさから、丸まりがちだったのだ。
「紹介ですか……ですが私は、本当の夫人となられる方が現れるまでの繋ぎのようなものです。あまり顔を売るのは、侯爵家の不利益に繋がるのではないかと」
どこまでも、シルフィスカは仮の妻という立場を守ろうとする。そう仕向け、誓約したのはレイルだが、シルフィスカに惹かれている今、納得できるものではない。
「いいえ……私は貴女以外を迎える気はもうありません」
「それでは、誓約に反します」
これを聞いて、レイルはようやく覚悟を決めた。
「はい。なので、近いうちにあの誓約は破棄します。ご心配なく」
「はい?」
意味がわからないシルフィスカは、素で首を傾げた。言葉を反芻し、追及しようとする前に、レイルはジルナリスと侯爵に一つ頭を下げた後、会場の中心へとシルフィスカを伴って踏み出していた。
「誓約の話は帰ってから……いえ、明日しましょう。それより、友人達に紹介させてください」
「……はい……?」
理解が追いつかないが、今はいいかとシルフィスカも考えを放り出し、レイルの友人、知人への挨拶に付き合った。
「なんて……美しい方だな。心底羨ましいよ」
シルフィスカを見て陶然とし、少々顔を赤らめて彼らは同じような言葉を返した。そして、通り過ぎるとこれもまた同じような囁きが聞こえる。
「あれがベリスベリーの? レイルのやつ、運がないと思っていたが、あれは良かったんじゃないか?」
「おう。あれだけ美人なら、多少性格が悪くても我慢できる」
レイルも聴こえているらしく、ちょっとムッとしていた。シルフィスカにはそれはどうでもいい。だが、続く話を耳にして目を細めた。
「けどさ、聖女じゃなかったんだろ?」
「結果的に良かったんじゃねえ? それに、その聖女になるやつ、さっき見たんだけどさ……顔からして嫌味な感じの女だったぜ」
「どこで見たんだよ」
「ほれ、あそこ。第一王子の横だよ」
ふっと目を向けると、クズという印象しか最早持てない第一王子がいた。王子は、キラキラとした金糸で細かく模様の描かれた、見るからに高価な白いドレスを着るシルフィスカの姉をエスコートしていたのだ。
その側には、騎士と魔法師の青年がいる。彼らが今日の主役だ。そんな二人に、明らかに自分をアピールしている姉の姿は、酷く滑稽に映った。
同じように、レイルも目を向ける。とても不快なものを見るような目だった。
「あれが……」
「姉のリンティスです。目立ちますね」
「あの白が、似合っていないというのはよく分かる」
「屋敷では赤を好んで着ていましたので、合わないのだと思います」
「なるほど……」
はっきり言って悪趣味だ。レイルとシルフィスカの意見は一致していた。
レイルは明らかに第一王子に媚びを売る様子を見せるリンティスを嫌そうに見てから、隣に居るシルフィスカを見る。
「君なら、きっとあのドレスも似合う」
自然に、本心から思って出された言葉だった。それが分かったため、シルフィスカも顔を上げて、レイルに答える。
「ありがとうございます。旦那様のお好みにも合いますか?」
「っ、そ、そうだな。私の好みは……君だから……」
「……?」
最後の方は小さく、それも顔を背けて呟かれたため、はっきりと聞き取れなかった。その言葉を想定できていないシルフィスカには、微かに聞こえてはいても、認識できなかったのだ。
そこで、ダンスが始まる。
「シルフィスカ嬢。行きましょう」
「はい」
二曲は踊らないといけないのだったと、シルフィスカは急に現実に戻る。
そうして危なげなく、寧ろ優雅にダンスを二曲踊り終えると、そこでスッと手が差し出された。
「踊っていただけますか」
そこに居たのは、主役の一人。騎士の男だった。シルフィスカは、やや強引にレイルの手から離される。そして、レイルが何か言おうとした頃には、既に騎士と踊り始めていた。
不機嫌そうなレイルと、騎士に付いて来ていたのか同じように不機嫌な表情の魔法師の青年の姿を踊りながら確認した。
「悪りぃ……強引だったか?」
「少し。けど、構わないよ。規定の二曲は踊った。それにしても……踊れたんだ?」
「師匠と踊るためだけに、ここ何日か死ぬ気で練習したぜ。戦場にいる時より疲れた」
「ふふっ。お前らしいよ。もしかして、フランもか?」
未だに不機嫌を顔に出したままの魔法師の青年を確認する。
「そうそう。そんで、師匠を誘うのは、早いもん勝ちだとな」
「あの研究バカがダンスか……これは踊ってやらんとな」
「似合わねえっしょ?」
「お前もな」
彼の名はビスラ。この騎士と、魔法師の青年フランはシルフィスカの弟子だった。
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