35 / 100
第ニ章 王都見学と初めての師匠
035 こんな気持ちは初めてです
しおりを挟む
2018. 10. 5
**********
気絶した男を端に寄せ、その人は椅子に座らされている魔族の男へ近づいた。
「う~ん……君、ラウレスで間違いないかい?」
「っ……はい……」
怯える様子の彼を前に、それは良かったと笑みを浮かべた麗人は、改めてシェリスとマティアスに向き直った。
「挨拶が遅れたね。私はカルツォーネ。彼と同じ魔族だ。国からの要請で、彼を探していたんだけど、見つけてくれて助かったよ」
黒い艶やかな髪を高く結び、一見して男物と思えるような服装。けれど、それがとても良く似合っていた。声の高さは高すぎず、低すぎない中間。けれど、その体つきや仕草を見れば女性だとわかる。
「たまたまです。あなただって、宿からつけてきていたのはたまたまでしょう?」
「はは、やはりバレていたか。それについてはすまなかった。どうしてもそちらの女性が何者なのか気になって仕方がなかったんだ」
エルフが共に行動する人族。魔族でもなく、見た目からドワーフや竜人族でもない。獣人族のように姿を人族に変えているのかとも思ったが、そんな感じも受けなかった。だから気になったらしい。
「なるほど……ですが、マティは人族ですよ。ただ、上位種ではありますが」
「上位種……もしや、ハイヒューマンかい?」
目を丸くしてカルツォーネはマティアスを見つめた。だが、しばらくして納得するように何度か頷く。
「それなら、その魔力にも説明がつく。いやぁ、嬉しいね。もう存在しないと言われている種に出会えるとは」
ハイヒューマンは数百年前に滅んだと言われている。元々、子が生まれにくい種族であったらしく、存続は危ぶまれていた。
他の種族とも違い、上位種ではあるが、寿命も二百年ほどと比較的短い。滅びるのは時間の問題ではあった。
「噂に聞く通り、綺麗で鮮やかな赤い髪をしているんだね。伝説のディストレアと同じって本当なのかな?」
「本当だぞ? トヤやラダと同じだ」
「うん?」
「ん?」
カルツォーネとマティアスは首を傾げ合う。それを見て、シェリスが苦笑した。
「マティはディストレアに育てられたそうなので、間違いないですよ」
「え? うん? ディストレアに?」
「そうだぞ? 見たことないのか?」
「……普通はないものだよね?」
当たり前のように話すマティアス。カルツォーネは笑顔で混乱している。
一方シェリスは、そういえばその常識を教えていなかったなと呑気に考え、少しだけ反省していた。だがそれも一瞬のことだ。
さすがにこのままでは話も進まないので、シェリスはマティアスへと指示を出す。
「マティ、気になっているでしょう。下に行って、そこにいる人達を出してやってください」
「いいのか? よしっ、えっと……入れる所は……」
先程から地下が気になって仕方がない様子に気付いていた。ここで我慢させるよりはいいだろうと判断したのだ。何より、こんな機会でもなければ貴族の屋敷の地下室など気軽に入り込めるものではない。
感覚を頼りに、マティアスが喜々として部屋を出て行こうとする。その背中にシェリスは一応と、注意だけしておく。
「あまり屋敷を壊してはいけませんよ」
「おう。扉とかならいいか?」
「ええ」
「なら問題ない」
そうしてマティアスが出て行ったのを確認すると、カルツォーネはシェリスへ尋ねた。
「君は、この男が一体ここで何をやっていたのか、君は知っているかい?」
「追っていた理由はその奴隷紋ですか?」
「……こっちが質問してるんだけど……うん。まぁいいか。そう。というか、この奴隷紋を施した奴が本命なんだけどね。どちらかっていうと、重要参考人っていうか、保護する意味合いが強い」
「なるほど……」
捕まえる理由として、彼が奴隷契約の上書きをしたことが上がっているのならば、ここを突き止めるのに苦労はないだろう。今まで知られなかったのが不思議なくらい、公爵は間抜けなようだし、ここまでの計画も杜撰に過ぎる。
それなのに、カルツォーネは本当にたまたま出会えたという様子だったのだ。他の要因が理由として上げられているのだろうと予想できた。
「彼は奴隷契約の上書きをしていたようです。どうやるのか気になったのですが……もし分かったら教えてください」
「君……けっこういい性格しているね」
「なんのことでしょう? 私はただ、知りたいと思ったことを追求したいだけです」
綺麗な笑顔を見せるシェリス。けれど、見る人が見れば明らかに黒い笑みだ。今回も『教えてください』と言った。『教えてもらえますか』ではない。こうして捕まえさせてやるのだから、それくらい見返りがあって然るべきだろうという意味があることくらい、カルツォーネも察していた。
「はぁ……いいよ。君は知った所で悪用しなさそうだ。本当にただ知りたいだけでしょう?」
「その通りです。やれるかやれないかではなく、知りたいだけですから」
ちょっと試してみようくらいの実証実験はやっても、悪用することはない。そういう人種だとカルツォーネも見抜いていた。
「ふふ、面白いね君。そういえば、彼女を外した理由は?」
なぜマティアスをこの場から移動させたのか、それが気になったらしい。シェリスの抜け目ない様子から、何らかの意図があると思えたのだろう。だが、残念ながら大した理由ではない。
「特に理由はありませんよ。この男に関して興味があったのは私だけで、マティは魔族という存在を知れただけで満足していました。それよりも興味のある地下の方へ行ってもらっただけです」
「え? それだけ?」
「それだけです。マティは王都観光をしているだけですよ」
「なにそれ……」
この屋敷に来たのも、魔族に会ったのも、今、地下を探索しているのも、全てマティアスにとっては王都観光の一部でしかない。
「因みに、この後は捕まったこの屋敷の主人である公爵を見物するまでが今日の観光予定です」
「……くっ……ふふっ、本当に? それ本当なんだ? あははっ、いいねそれ、私も混ぜてくれない?」
「別に構いませんが……彼はどうするんですか?」
この時、シェリスは自然に受け入れていた。マティアスに出会う前のシェリスならば、一緒に行動するというだけで嫌悪感を覚えていただろう。
どうしてだか、すんなりと構わないと思ったのだ。その違和感に気付くことなく、シェリスはカルツォーネに尋ねていた。
普通に、連れて歩くには邪魔だろうという意見を口にしていたのだ。
「ああ、大丈夫だよ。ちゃんと任せるアテはあるんだ。問題なく国に送り届けてくれるさ」
「それならいいのですけれど」
大丈夫だというのなら心配ないのだろうとシェリスは納得した。
カルツォーネは早速と窓の方へ歩み寄り、腰の小さな鞄から出した小指ほどの笛らしきものを咥える。それを吹くと、高い聞き取ることもできないような音波が響いた。
「それは?」
「ただの呼び笛だよ。ほら来た」
「ああ……魔族の特殊部隊ですか」
やってきた二人の男達を見て、シェリスはその正体を察した。黒い特殊な魔術の施された装束を着て、音もなく窓から部屋に入り込み男を連行していく。
その鮮やかな手並みは、噂に聞く魔族の国の特殊部隊のものだと分かった。
「あれを動かせるということは、あなたは……」
「ふふ、それ以上言うのは今はやめてくれ。さぁ、彼女の方は良いのかな?」
「……そうですね……そういえば、手加減するように言うのを忘れていました」
「ははっ、うん。なんか死にそうになってるね」
「はぁ……仕方ないですね……」
どうやら、地下へは辿り着けたようだが、敵と勘違いされて襲われたらしい。
それを軽くいなせれば問題なかったのだが、どうやらマティアスはその手加減ができなかったようだ。
「盗賊くらいしか相手にしていませんでしたからね……」
「ディストレアに育てられたっていうことに納得しそうだ」
「嘘ではないと思いますよ? マティは嘘つけませんから」
「あはは、いやいや、だってディストレアだよ? 伝説の神獣とも呼ばれる最強の……本当なのかい?」
簡単に信じられるものではないが、シェリスは本当だと思っているし、マティアスが嘘をつけるような性格ではないのも分かっている。とはいえ、実際に考えてみれば、荒唐無稽に過ぎるだろう。
「まぁ、彼女と半日でも一緒にいれば、理解できますよ」
「う、うん……なんだろう……怖いような、楽しみなような……こんな気持ちは初めてだよ」
その気持ちをシェリスも最近知ったなと思ったが、口にはしなかった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
是非、楽しみを分かち合ってもらいたいです。
次回、金曜12日0時です。
よろしくお願いします◎
**********
気絶した男を端に寄せ、その人は椅子に座らされている魔族の男へ近づいた。
「う~ん……君、ラウレスで間違いないかい?」
「っ……はい……」
怯える様子の彼を前に、それは良かったと笑みを浮かべた麗人は、改めてシェリスとマティアスに向き直った。
「挨拶が遅れたね。私はカルツォーネ。彼と同じ魔族だ。国からの要請で、彼を探していたんだけど、見つけてくれて助かったよ」
黒い艶やかな髪を高く結び、一見して男物と思えるような服装。けれど、それがとても良く似合っていた。声の高さは高すぎず、低すぎない中間。けれど、その体つきや仕草を見れば女性だとわかる。
「たまたまです。あなただって、宿からつけてきていたのはたまたまでしょう?」
「はは、やはりバレていたか。それについてはすまなかった。どうしてもそちらの女性が何者なのか気になって仕方がなかったんだ」
エルフが共に行動する人族。魔族でもなく、見た目からドワーフや竜人族でもない。獣人族のように姿を人族に変えているのかとも思ったが、そんな感じも受けなかった。だから気になったらしい。
「なるほど……ですが、マティは人族ですよ。ただ、上位種ではありますが」
「上位種……もしや、ハイヒューマンかい?」
目を丸くしてカルツォーネはマティアスを見つめた。だが、しばらくして納得するように何度か頷く。
「それなら、その魔力にも説明がつく。いやぁ、嬉しいね。もう存在しないと言われている種に出会えるとは」
ハイヒューマンは数百年前に滅んだと言われている。元々、子が生まれにくい種族であったらしく、存続は危ぶまれていた。
他の種族とも違い、上位種ではあるが、寿命も二百年ほどと比較的短い。滅びるのは時間の問題ではあった。
「噂に聞く通り、綺麗で鮮やかな赤い髪をしているんだね。伝説のディストレアと同じって本当なのかな?」
「本当だぞ? トヤやラダと同じだ」
「うん?」
「ん?」
カルツォーネとマティアスは首を傾げ合う。それを見て、シェリスが苦笑した。
「マティはディストレアに育てられたそうなので、間違いないですよ」
「え? うん? ディストレアに?」
「そうだぞ? 見たことないのか?」
「……普通はないものだよね?」
当たり前のように話すマティアス。カルツォーネは笑顔で混乱している。
一方シェリスは、そういえばその常識を教えていなかったなと呑気に考え、少しだけ反省していた。だがそれも一瞬のことだ。
さすがにこのままでは話も進まないので、シェリスはマティアスへと指示を出す。
「マティ、気になっているでしょう。下に行って、そこにいる人達を出してやってください」
「いいのか? よしっ、えっと……入れる所は……」
先程から地下が気になって仕方がない様子に気付いていた。ここで我慢させるよりはいいだろうと判断したのだ。何より、こんな機会でもなければ貴族の屋敷の地下室など気軽に入り込めるものではない。
感覚を頼りに、マティアスが喜々として部屋を出て行こうとする。その背中にシェリスは一応と、注意だけしておく。
「あまり屋敷を壊してはいけませんよ」
「おう。扉とかならいいか?」
「ええ」
「なら問題ない」
そうしてマティアスが出て行ったのを確認すると、カルツォーネはシェリスへ尋ねた。
「君は、この男が一体ここで何をやっていたのか、君は知っているかい?」
「追っていた理由はその奴隷紋ですか?」
「……こっちが質問してるんだけど……うん。まぁいいか。そう。というか、この奴隷紋を施した奴が本命なんだけどね。どちらかっていうと、重要参考人っていうか、保護する意味合いが強い」
「なるほど……」
捕まえる理由として、彼が奴隷契約の上書きをしたことが上がっているのならば、ここを突き止めるのに苦労はないだろう。今まで知られなかったのが不思議なくらい、公爵は間抜けなようだし、ここまでの計画も杜撰に過ぎる。
それなのに、カルツォーネは本当にたまたま出会えたという様子だったのだ。他の要因が理由として上げられているのだろうと予想できた。
「彼は奴隷契約の上書きをしていたようです。どうやるのか気になったのですが……もし分かったら教えてください」
「君……けっこういい性格しているね」
「なんのことでしょう? 私はただ、知りたいと思ったことを追求したいだけです」
綺麗な笑顔を見せるシェリス。けれど、見る人が見れば明らかに黒い笑みだ。今回も『教えてください』と言った。『教えてもらえますか』ではない。こうして捕まえさせてやるのだから、それくらい見返りがあって然るべきだろうという意味があることくらい、カルツォーネも察していた。
「はぁ……いいよ。君は知った所で悪用しなさそうだ。本当にただ知りたいだけでしょう?」
「その通りです。やれるかやれないかではなく、知りたいだけですから」
ちょっと試してみようくらいの実証実験はやっても、悪用することはない。そういう人種だとカルツォーネも見抜いていた。
「ふふ、面白いね君。そういえば、彼女を外した理由は?」
なぜマティアスをこの場から移動させたのか、それが気になったらしい。シェリスの抜け目ない様子から、何らかの意図があると思えたのだろう。だが、残念ながら大した理由ではない。
「特に理由はありませんよ。この男に関して興味があったのは私だけで、マティは魔族という存在を知れただけで満足していました。それよりも興味のある地下の方へ行ってもらっただけです」
「え? それだけ?」
「それだけです。マティは王都観光をしているだけですよ」
「なにそれ……」
この屋敷に来たのも、魔族に会ったのも、今、地下を探索しているのも、全てマティアスにとっては王都観光の一部でしかない。
「因みに、この後は捕まったこの屋敷の主人である公爵を見物するまでが今日の観光予定です」
「……くっ……ふふっ、本当に? それ本当なんだ? あははっ、いいねそれ、私も混ぜてくれない?」
「別に構いませんが……彼はどうするんですか?」
この時、シェリスは自然に受け入れていた。マティアスに出会う前のシェリスならば、一緒に行動するというだけで嫌悪感を覚えていただろう。
どうしてだか、すんなりと構わないと思ったのだ。その違和感に気付くことなく、シェリスはカルツォーネに尋ねていた。
普通に、連れて歩くには邪魔だろうという意見を口にしていたのだ。
「ああ、大丈夫だよ。ちゃんと任せるアテはあるんだ。問題なく国に送り届けてくれるさ」
「それならいいのですけれど」
大丈夫だというのなら心配ないのだろうとシェリスは納得した。
カルツォーネは早速と窓の方へ歩み寄り、腰の小さな鞄から出した小指ほどの笛らしきものを咥える。それを吹くと、高い聞き取ることもできないような音波が響いた。
「それは?」
「ただの呼び笛だよ。ほら来た」
「ああ……魔族の特殊部隊ですか」
やってきた二人の男達を見て、シェリスはその正体を察した。黒い特殊な魔術の施された装束を着て、音もなく窓から部屋に入り込み男を連行していく。
その鮮やかな手並みは、噂に聞く魔族の国の特殊部隊のものだと分かった。
「あれを動かせるということは、あなたは……」
「ふふ、それ以上言うのは今はやめてくれ。さぁ、彼女の方は良いのかな?」
「……そうですね……そういえば、手加減するように言うのを忘れていました」
「ははっ、うん。なんか死にそうになってるね」
「はぁ……仕方ないですね……」
どうやら、地下へは辿り着けたようだが、敵と勘違いされて襲われたらしい。
それを軽くいなせれば問題なかったのだが、どうやらマティアスはその手加減ができなかったようだ。
「盗賊くらいしか相手にしていませんでしたからね……」
「ディストレアに育てられたっていうことに納得しそうだ」
「嘘ではないと思いますよ? マティは嘘つけませんから」
「あはは、いやいや、だってディストレアだよ? 伝説の神獣とも呼ばれる最強の……本当なのかい?」
簡単に信じられるものではないが、シェリスは本当だと思っているし、マティアスが嘘をつけるような性格ではないのも分かっている。とはいえ、実際に考えてみれば、荒唐無稽に過ぎるだろう。
「まぁ、彼女と半日でも一緒にいれば、理解できますよ」
「う、うん……なんだろう……怖いような、楽しみなような……こんな気持ちは初めてだよ」
その気持ちをシェリスも最近知ったなと思ったが、口にはしなかった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
是非、楽しみを分かち合ってもらいたいです。
次回、金曜12日0時です。
よろしくお願いします◎
6
お気に入りに追加
602
あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる