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第一章 魔術師の日常
015 そして伝説は生まれ
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銀次は一歩を踏み出し、後ろからそっと手を伸ばした。
その小さな右手は右手にすっぽりと収まる。華奢で、強く握ったら壊れてしまうのではないかとさえ思う小さな手。この小さな手で、多くの者を守ってきた事を銀次は知っている。
肩口に触れる小さな頭。見下ろせば、腕の中に閉じ込めてしまえそうな小柄な体。このまま後ろからそっと抱き締めたなら守れるだろうか。いや、守るなんておこがましい。誰よりも強く、運命にさえ抗う事のできるのが理修だ。
しかし、強いその力は理修を孤独にさせる。
力に傲ることのない理修は元来どこまでも勤勉で、優しく、慈悲深い。だが、多くの他人には決してそうは見えないのが問題だ。
その絶大な力で押さえつけるのはそれ以上相手を傷付けない為。必要以上に怖がらせるのは、周りを見つめ直させる為。高圧的に無情を示すのは、自分が全ての悪を引き受け、早期決着を付けさせる為。
理修は時に身勝手に、その力で周りを捩じ伏せる。そうは見えなくても『力を正しく使う』よりも『力が与える影響』を重視して行動している。『現在』を見ているようで、実は『未来』と『過去』を見ている。
しかし、見ている物が違い過ぎて誤解をされやすいのが現実だ。
「銀次……大丈夫だから離して」
その言葉に、不安を感じながらもそっと手を放す。理修は、自身がどう見られているのかも理解した上で行動している。どれだけ自身が傷付いても、その先の未来の為に立ち向かう。
それが自身の役目だとでも言うように。
◆ ◇ ◆
理修は一歩踏み出すと、彼らに裁定を下した。
「お前達が魔族と呼ぶ者達を、これ以上勝手な理由で蹂躙させはしない。愚かなお前達が生きるのは、この大陸だけで充分だろう。大地の恩恵はこの大陸も変わらずに存在しているのだから。それを利用できるかどうかは、お前達自身の問題……」
人だけの世界で何を成せるか。
争っても構わない。争う事の不毛さを理解し『共存』を知る事が出来なければ滅びるだけなのだ。人はどうあっても、痛みを真に知らなければ理解など出来ない生き物なのだから。
「何をするつもりだ?!」
「この大陸を隔離する。完全な住み分けを」
その言葉に男は絶句する。口を塞がれている他の者達も目を丸くした。
「大丈夫。不自由はない。今まで通り、この大陸だけで自給自足すれば良いだけ。何も変わらないでしょ?さっきも言ったけど、争うのも結構。勝手にすれば良い。ただ、魔族の大陸には今まで以上に手が届かなくなるだけ。問題なんてないでしょ?」
無邪気さを装い、理修は同意を求める。
「でもそうね……隣の芝はって言うし……いっその事、あちらを見えなくしようか」
名案を思い付いたとばかりに、理修は突然、影から杖を出現させると、素早く魔術の術式を構築する。トンっと杖を床で打ち鳴らすと、魔力の波動が駆け抜けた。
「これで、あの大陸を見ることが出来なくなった。『この世界には、この大陸しかない』と思う事が出来る」
「っな……に……?」
男は呆然と呟く。
そんな事は不可能だ。だが、もしかしたらと男は思った。それ程までに理修から力ある者だと察せられてしまったのだ。この国の力ある者達が集まったとしても、この『魔女』には敵わないだろうと。
「あ、あなたは……一体……」
「ただの魔術師。この勇者を迎えに来ただけの……ね」
そう、理修は迎えに来ただけ。理修の、ある『目的』を果たす為と『社員は大切な身内』という総帥の願いでこの世界に来ただけ。
本来なら、勇者召喚に関わるものの処分だけすれば事足りる。今回、ここまで動いたのは完全に理修のエゴだ。
「私の事は好きに呼びなさい。そして、心に刻むがいい。お前達の傲慢さが、この事態を招いた」
彼らは思っているだろう。なぜこのような事態になったのかと。だが、今のままでは自らの愚かさに気づく事も出来ない。
理修は怒っていた。一つは、銀次を『勇者』という都合の良い道具にしか思っていない事に。
もう一つは、自分達こそが至上の生き物だと思い上がっている事に。
更に何より、奪う事が当然だと思っている者が同族だということに。
「私はお前達に呪いをかけた。『本物の空と海』を見る事が出来なくなる呪いだ」
そういうと端の方から、か細い声が響いた。
「そっ……それを解く方法はないのですかっ?」
それは姫だった。偽善に染まった王女。この場で、王女として相応しい働きをしようとする姫。それに理修は、無感動に答える。
「それは、あなた達次第でしょうね。この術を解く鍵は、魔族の王に託す。あなた達の想いが届けば、あるいは……」
王女はその言葉に安堵した様だ。救いはあるのだと分かった。だが、すぐに理修を見て顔を青くする事になる。
理修の瞳には、慈悲の色はない。お前達には無理だと語っていた。
「……用は済んだ。行くわよ」
「あぁ……」
気の毒だが、銀次にも無理だと思った。彼らに救済は必要ない。何がいけないのか、なぜ理修を怒らせたのか、その意味さえ理解できてはいないのだから。
これはやがて伝説となる。
『真に平穏を望む時、世界は拓かれる』
これよりこの世界は、そんな不確かな夢を永く見続ける事になるのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
2019. 7. 23
その小さな右手は右手にすっぽりと収まる。華奢で、強く握ったら壊れてしまうのではないかとさえ思う小さな手。この小さな手で、多くの者を守ってきた事を銀次は知っている。
肩口に触れる小さな頭。見下ろせば、腕の中に閉じ込めてしまえそうな小柄な体。このまま後ろからそっと抱き締めたなら守れるだろうか。いや、守るなんておこがましい。誰よりも強く、運命にさえ抗う事のできるのが理修だ。
しかし、強いその力は理修を孤独にさせる。
力に傲ることのない理修は元来どこまでも勤勉で、優しく、慈悲深い。だが、多くの他人には決してそうは見えないのが問題だ。
その絶大な力で押さえつけるのはそれ以上相手を傷付けない為。必要以上に怖がらせるのは、周りを見つめ直させる為。高圧的に無情を示すのは、自分が全ての悪を引き受け、早期決着を付けさせる為。
理修は時に身勝手に、その力で周りを捩じ伏せる。そうは見えなくても『力を正しく使う』よりも『力が与える影響』を重視して行動している。『現在』を見ているようで、実は『未来』と『過去』を見ている。
しかし、見ている物が違い過ぎて誤解をされやすいのが現実だ。
「銀次……大丈夫だから離して」
その言葉に、不安を感じながらもそっと手を放す。理修は、自身がどう見られているのかも理解した上で行動している。どれだけ自身が傷付いても、その先の未来の為に立ち向かう。
それが自身の役目だとでも言うように。
◆ ◇ ◆
理修は一歩踏み出すと、彼らに裁定を下した。
「お前達が魔族と呼ぶ者達を、これ以上勝手な理由で蹂躙させはしない。愚かなお前達が生きるのは、この大陸だけで充分だろう。大地の恩恵はこの大陸も変わらずに存在しているのだから。それを利用できるかどうかは、お前達自身の問題……」
人だけの世界で何を成せるか。
争っても構わない。争う事の不毛さを理解し『共存』を知る事が出来なければ滅びるだけなのだ。人はどうあっても、痛みを真に知らなければ理解など出来ない生き物なのだから。
「何をするつもりだ?!」
「この大陸を隔離する。完全な住み分けを」
その言葉に男は絶句する。口を塞がれている他の者達も目を丸くした。
「大丈夫。不自由はない。今まで通り、この大陸だけで自給自足すれば良いだけ。何も変わらないでしょ?さっきも言ったけど、争うのも結構。勝手にすれば良い。ただ、魔族の大陸には今まで以上に手が届かなくなるだけ。問題なんてないでしょ?」
無邪気さを装い、理修は同意を求める。
「でもそうね……隣の芝はって言うし……いっその事、あちらを見えなくしようか」
名案を思い付いたとばかりに、理修は突然、影から杖を出現させると、素早く魔術の術式を構築する。トンっと杖を床で打ち鳴らすと、魔力の波動が駆け抜けた。
「これで、あの大陸を見ることが出来なくなった。『この世界には、この大陸しかない』と思う事が出来る」
「っな……に……?」
男は呆然と呟く。
そんな事は不可能だ。だが、もしかしたらと男は思った。それ程までに理修から力ある者だと察せられてしまったのだ。この国の力ある者達が集まったとしても、この『魔女』には敵わないだろうと。
「あ、あなたは……一体……」
「ただの魔術師。この勇者を迎えに来ただけの……ね」
そう、理修は迎えに来ただけ。理修の、ある『目的』を果たす為と『社員は大切な身内』という総帥の願いでこの世界に来ただけ。
本来なら、勇者召喚に関わるものの処分だけすれば事足りる。今回、ここまで動いたのは完全に理修のエゴだ。
「私の事は好きに呼びなさい。そして、心に刻むがいい。お前達の傲慢さが、この事態を招いた」
彼らは思っているだろう。なぜこのような事態になったのかと。だが、今のままでは自らの愚かさに気づく事も出来ない。
理修は怒っていた。一つは、銀次を『勇者』という都合の良い道具にしか思っていない事に。
もう一つは、自分達こそが至上の生き物だと思い上がっている事に。
更に何より、奪う事が当然だと思っている者が同族だということに。
「私はお前達に呪いをかけた。『本物の空と海』を見る事が出来なくなる呪いだ」
そういうと端の方から、か細い声が響いた。
「そっ……それを解く方法はないのですかっ?」
それは姫だった。偽善に染まった王女。この場で、王女として相応しい働きをしようとする姫。それに理修は、無感動に答える。
「それは、あなた達次第でしょうね。この術を解く鍵は、魔族の王に託す。あなた達の想いが届けば、あるいは……」
王女はその言葉に安堵した様だ。救いはあるのだと分かった。だが、すぐに理修を見て顔を青くする事になる。
理修の瞳には、慈悲の色はない。お前達には無理だと語っていた。
「……用は済んだ。行くわよ」
「あぁ……」
気の毒だが、銀次にも無理だと思った。彼らに救済は必要ない。何がいけないのか、なぜ理修を怒らせたのか、その意味さえ理解できてはいないのだから。
これはやがて伝説となる。
『真に平穏を望む時、世界は拓かれる』
これよりこの世界は、そんな不確かな夢を永く見続ける事になるのだ。
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