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第一章
028 力を持つが故に
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2018. 11. 1
**********
「我等は護ると誓った。あの子の初めての願いを……樟嬰様、どうかお逃げください。影達が来る前に、せめてこの葉月の領を出てください」
本当に心から案じてくれている三妃。
思えば、いつでも想いを向けていてくれた。地下牢に閉じ込められた時も、真っ先に駆けて来てくれたのは三妃達だった。必死に探していてくれたのだと、泣きそうな顔で抱きしめてくれた時に気付いた。
大切に扱ってくれている事も分かっている。本来なら、世話役になどならない三妃が、揃ってその役を担うと、老達に必死で許可を取ったのだという事も知っていた。ただ、何故なのかは分からなかった。ようやく今、知ることができた。
「ありがとう……だが、すまない。私には、華月院でやらねばならぬ事がある。その為に、あえて影達の前で力を使ったのだ」
「何をしなくてはならないのですかっ。それはっ御自身の自由と引き換えにしても成さねばならぬ事なのですかっ」
悲しみに歪んでいく三妃の顔を見て、樟嬰は目元を甘くほぐした。
「なぁ……知っていたか? 私は三妃、貴女方を気に入っている。大切な方達だと思っている。私は、人が嫌いだった。人は人を苦しめ、陥める。誰に対しても、優位に立ちたがる。誰も、誰かの自由を奪う権利などないのに、強者だ弱者だと当たり前のように奪い奪われ、死んでゆく。こんな馬鹿げた生き物が、そもそも生きるに値する存在なのだろうか……」
一人で世界の端の光景を見ていると考えてしまうのだ。人の行いに左右され続ける世界が、そうと知っていても愚かになれる人という生き物の価値がわからなくてなる。
「この国が滅ぼうとするのは、むしろ、必然ではないかと思っていた。だがな……朶輝達や、領に生きる人々、貴女方を見ていて思った。生きてほしい……生きて、笑って、自由を……だから、私はこの国を救いたいと思った」
下に降りて、父や兄姉達と接していて気付いた。自分にもいつの間にか大切だと思える存在が沙稀意外にもあったことに。沙稀を亡くして初めて気付いた。
「私には力がある。上の界へと押し戻せる程の力が。だから、許してくれないか? 決して道具にはならない。対策も考える。守らせてくれ。皆が生きる世界を。あの場に戻らねば叶わぬのだ。必ず戻って来るから……」
「……樟嬰様……」
誓おう。必ずこの国を救うと。そして、決して三妃達を悲しませないと。
同じようにこちらのことを思ってくれている彼らの思いに気付けた今なら、何一つ諦める事なく立ち向かえると思うのだ。
◆ ◆ ◆
樟嬰達が洸夜楼で着替えを済ませた頃、城に残された朶輝と叉獅は、今回の妖魔騒動の報告の対応をしていた。
「被害は、我が葉月で三十。泉と竺で約百との事。いずれも半数が殲滅に加わった兵達です」
「わかりました。引き続き、救護隊には泉と竺の方にも回って、怪我人の対応に当たってもらいましょう。動ける他の兵達は、民達への対応と、新たな妖魔の出現がないかどうかの監視に当たるように」
「はっ」
報告役が出て行くのを見届けて、朶輝が一息ついた。
「あまり被害がなくて何よりでしたね。叉獅、休んで来ても良いですよ。後は私がやりますから」
報告書に目を通していた叉獅は、疲れた顔一つしてはいない。
「俺は大丈夫だ。それより、兵達への口止めは良いのか……泉や竺では、既に新しい華月院の当主が現れたって話が広がっているみたいだぞ」
多くの者が、樟嬰の力を目撃してしまった。
今までの華月院の当主では、あれほどの数を一瞬で消し去るなどという芸当はできなかった。間違いなく歴代一の実力だろう。
長い当主不在の時を経て、ついこの間亡くなった当主は余りにも幼く、はかない命だった。
妖魔の出現が、降下する程に多くなっている。民達の不安も最高潮に達しようとしていた。とみに、最近の出現率と数は異常だ。叉斡の話では、瘴気にやられて壁領の民達はもう、ろくに動けなくなってきているらしい。
そんな壁領では、領官達だけは固く門を閉ざし城に篭ってしまっていると言う。
「壁領の領主達と連絡が取れなくなっていやがるっ。何やってんだっ……」
いつだって権力を持った者達は、危なくなればすぐに安全な所へと真っ先に逃げていく。残された力ない者達は、助けを求める事さえできなくなる。
不公平なこの世界を、いつだって呪ってきた。力があっても、それを行使しないのは罪だ。叉獅は、自分達だけ安全な場所に隠れている領官に腹を立てていた。そして、力を持っていながら、今まで隠していた樟嬰にも、もやもやとした苛立ちを募らせている。
「叉獅。樟嬰様を恨んではなりませんよ。私が、あの方に決意させたのです。力を使ってはならないと……」
「っ……」
「どうしてだか、知りたいですか?」
叉獅は、ゆっくりと頷いた。
◆ ◆ ◆
あれは、樟嬰を領主へと据えてから、二年後の事だった。
数日空けてやって来た樟嬰は、どこか浮かない顔をしていた。
「どうかしましたか?」
心配して声をかければ、何でもないと言って仕事を始めてしまった。仕事をすべて片付けてしまうと、いつもならばすぐに帰ってしまう樟嬰が、今日は窓辺に座って、呆っと外を眺めていた。
「お茶をお持ちしました」
声をかけると、力無く笑って礼を言われた。本当にどうしたものだろうと首を傾げていると、唐突に樟嬰が話し出した。
「朶輝……力を持っているのに使わないのは、卑怯だとは思わないか?」
「……いいえ。力とは、何であれ用途と行使する場によって、毒にも薬にもなります。大事なのは、その力を知る事、理解する事です。使う使わないは、はっきり言って二の次です」
「くくっ。確かにそうだな」
客観的になりすぎたかと思ったが、何にそんなにも悩んでいるのかがわからなかったから、あえて冷たく答えたのに、何が面白かったのだろう。
樟嬰も思わぬ答えに、一瞬、何を言いたかったのかわからなくなったようだった。
「朶輝は、兄様に似てるんだな……」
「……兄様……」
「いやっ。こっちの話しだ。朶輝は、私が華月院の者だって知っていたよな」
「はい。弟君が当代の御当主でしたね……」
「そうだ……華月院の当主は、特殊な力を持つ。力が、当主の証だ。力を持たぬ者は、無能扱いされる。だがそれは、当主よりは幸せな事だ。力を使うという事は、死へと一歩ずつ自ら進んでいく事だ。だがな……華月院では、それが生きる為の条件になる。力が無くては、あの家で生きる事は許されない。これが、どれだけ滑稽な事だかわかるか。生まれ出でてすぐに、死を運命付けられるんだ」
知らなかった。華月院と言えば、民ならば誰でも憧れる家だ。華月院の姫として生まれたかったと女なら一度は口にする。王の次に優雅な日々を送る事ができる場所だと言われていた。
「私は、力がないと言われていた。だが、私にはその力が宿っていると、先頃知った。そのことを世話役達に話したら、決して使うなと言われたのだ……だが、私は力がないから不要だと言われて死ぬより、力を使い人々を守って死ぬ方を選びたい」
こんな自分でも助ける力があるならばと樟嬰は寂しそうに笑った。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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「我等は護ると誓った。あの子の初めての願いを……樟嬰様、どうかお逃げください。影達が来る前に、せめてこの葉月の領を出てください」
本当に心から案じてくれている三妃。
思えば、いつでも想いを向けていてくれた。地下牢に閉じ込められた時も、真っ先に駆けて来てくれたのは三妃達だった。必死に探していてくれたのだと、泣きそうな顔で抱きしめてくれた時に気付いた。
大切に扱ってくれている事も分かっている。本来なら、世話役になどならない三妃が、揃ってその役を担うと、老達に必死で許可を取ったのだという事も知っていた。ただ、何故なのかは分からなかった。ようやく今、知ることができた。
「ありがとう……だが、すまない。私には、華月院でやらねばならぬ事がある。その為に、あえて影達の前で力を使ったのだ」
「何をしなくてはならないのですかっ。それはっ御自身の自由と引き換えにしても成さねばならぬ事なのですかっ」
悲しみに歪んでいく三妃の顔を見て、樟嬰は目元を甘くほぐした。
「なぁ……知っていたか? 私は三妃、貴女方を気に入っている。大切な方達だと思っている。私は、人が嫌いだった。人は人を苦しめ、陥める。誰に対しても、優位に立ちたがる。誰も、誰かの自由を奪う権利などないのに、強者だ弱者だと当たり前のように奪い奪われ、死んでゆく。こんな馬鹿げた生き物が、そもそも生きるに値する存在なのだろうか……」
一人で世界の端の光景を見ていると考えてしまうのだ。人の行いに左右され続ける世界が、そうと知っていても愚かになれる人という生き物の価値がわからなくてなる。
「この国が滅ぼうとするのは、むしろ、必然ではないかと思っていた。だがな……朶輝達や、領に生きる人々、貴女方を見ていて思った。生きてほしい……生きて、笑って、自由を……だから、私はこの国を救いたいと思った」
下に降りて、父や兄姉達と接していて気付いた。自分にもいつの間にか大切だと思える存在が沙稀意外にもあったことに。沙稀を亡くして初めて気付いた。
「私には力がある。上の界へと押し戻せる程の力が。だから、許してくれないか? 決して道具にはならない。対策も考える。守らせてくれ。皆が生きる世界を。あの場に戻らねば叶わぬのだ。必ず戻って来るから……」
「……樟嬰様……」
誓おう。必ずこの国を救うと。そして、決して三妃達を悲しませないと。
同じようにこちらのことを思ってくれている彼らの思いに気付けた今なら、何一つ諦める事なく立ち向かえると思うのだ。
◆ ◆ ◆
樟嬰達が洸夜楼で着替えを済ませた頃、城に残された朶輝と叉獅は、今回の妖魔騒動の報告の対応をしていた。
「被害は、我が葉月で三十。泉と竺で約百との事。いずれも半数が殲滅に加わった兵達です」
「わかりました。引き続き、救護隊には泉と竺の方にも回って、怪我人の対応に当たってもらいましょう。動ける他の兵達は、民達への対応と、新たな妖魔の出現がないかどうかの監視に当たるように」
「はっ」
報告役が出て行くのを見届けて、朶輝が一息ついた。
「あまり被害がなくて何よりでしたね。叉獅、休んで来ても良いですよ。後は私がやりますから」
報告書に目を通していた叉獅は、疲れた顔一つしてはいない。
「俺は大丈夫だ。それより、兵達への口止めは良いのか……泉や竺では、既に新しい華月院の当主が現れたって話が広がっているみたいだぞ」
多くの者が、樟嬰の力を目撃してしまった。
今までの華月院の当主では、あれほどの数を一瞬で消し去るなどという芸当はできなかった。間違いなく歴代一の実力だろう。
長い当主不在の時を経て、ついこの間亡くなった当主は余りにも幼く、はかない命だった。
妖魔の出現が、降下する程に多くなっている。民達の不安も最高潮に達しようとしていた。とみに、最近の出現率と数は異常だ。叉斡の話では、瘴気にやられて壁領の民達はもう、ろくに動けなくなってきているらしい。
そんな壁領では、領官達だけは固く門を閉ざし城に篭ってしまっていると言う。
「壁領の領主達と連絡が取れなくなっていやがるっ。何やってんだっ……」
いつだって権力を持った者達は、危なくなればすぐに安全な所へと真っ先に逃げていく。残された力ない者達は、助けを求める事さえできなくなる。
不公平なこの世界を、いつだって呪ってきた。力があっても、それを行使しないのは罪だ。叉獅は、自分達だけ安全な場所に隠れている領官に腹を立てていた。そして、力を持っていながら、今まで隠していた樟嬰にも、もやもやとした苛立ちを募らせている。
「叉獅。樟嬰様を恨んではなりませんよ。私が、あの方に決意させたのです。力を使ってはならないと……」
「っ……」
「どうしてだか、知りたいですか?」
叉獅は、ゆっくりと頷いた。
◆ ◆ ◆
あれは、樟嬰を領主へと据えてから、二年後の事だった。
数日空けてやって来た樟嬰は、どこか浮かない顔をしていた。
「どうかしましたか?」
心配して声をかければ、何でもないと言って仕事を始めてしまった。仕事をすべて片付けてしまうと、いつもならばすぐに帰ってしまう樟嬰が、今日は窓辺に座って、呆っと外を眺めていた。
「お茶をお持ちしました」
声をかけると、力無く笑って礼を言われた。本当にどうしたものだろうと首を傾げていると、唐突に樟嬰が話し出した。
「朶輝……力を持っているのに使わないのは、卑怯だとは思わないか?」
「……いいえ。力とは、何であれ用途と行使する場によって、毒にも薬にもなります。大事なのは、その力を知る事、理解する事です。使う使わないは、はっきり言って二の次です」
「くくっ。確かにそうだな」
客観的になりすぎたかと思ったが、何にそんなにも悩んでいるのかがわからなかったから、あえて冷たく答えたのに、何が面白かったのだろう。
樟嬰も思わぬ答えに、一瞬、何を言いたかったのかわからなくなったようだった。
「朶輝は、兄様に似てるんだな……」
「……兄様……」
「いやっ。こっちの話しだ。朶輝は、私が華月院の者だって知っていたよな」
「はい。弟君が当代の御当主でしたね……」
「そうだ……華月院の当主は、特殊な力を持つ。力が、当主の証だ。力を持たぬ者は、無能扱いされる。だがそれは、当主よりは幸せな事だ。力を使うという事は、死へと一歩ずつ自ら進んでいく事だ。だがな……華月院では、それが生きる為の条件になる。力が無くては、あの家で生きる事は許されない。これが、どれだけ滑稽な事だかわかるか。生まれ出でてすぐに、死を運命付けられるんだ」
知らなかった。華月院と言えば、民ならば誰でも憧れる家だ。華月院の姫として生まれたかったと女なら一度は口にする。王の次に優雅な日々を送る事ができる場所だと言われていた。
「私は、力がないと言われていた。だが、私にはその力が宿っていると、先頃知った。そのことを世話役達に話したら、決して使うなと言われたのだ……だが、私は力がないから不要だと言われて死ぬより、力を使い人々を守って死ぬ方を選びたい」
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