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第一章
015 神族としての血
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2018. 10. 15
**********
寝台に横たわった樟嬰は、真っ白い顔をして苦しそうに表情を歪めている。
不調をきたしていた所に、浄化の術を発動させたことで、魂にかかった負担が身を引き裂くような痛みとなって樟嬰の身体を苛んでいるのだ。
血が足りていない事で、更に回復するための力が弱まっている。姿が本来のものになってしまったということは、回復に全く余裕がないということ。
葵が手を握ると、驚く程その手は冷たくなっていた。慌てて彼は戸棚の薬瓶を探す。様々な薬瓶が所狭しと並んでいる中に目当ての薬を見つけ、樟嬰の元へと戻ると、軽く揺すりながら声を掛けた。
「桂薔、桂薔……薬だよ」
「っ……にぃ……さま……っ」
苦しそうにうっすらと美しい紫暗の瞳を開けた樟嬰は、ともすると閉じようとする瞼を必死で堪え、葵を真っすぐに見た。
「李桃酒だ。飲めるかい?」
「……っ……っ」
苦しそうに顔を歪ませて上体を起こそうと試みる樟嬰だが、力が入り切らずに寝台へと身体は沈み込んでいた。
「っ……すみま……せん……」
弱々しく告げると、その瞼を閉ざしてしまう。
「……桂薔っ……」
葵は深く眠る前にと、樟嬰の身体を支えて上体を起こすと、片手に持った薬瓶の蓋を口で開け、甘酢っぱい薬を自身の口に含んでそっと唇を寄せた。
少しずつ嚥下するのを確認して、全ての薬を飲ませると、ゆっくりと寝台へ横たえる。
「……無理をするな……死んだらどうするんだい? この国のせいで、君が苦しんでいるというなら、僕は……」
全てを恨んでしまいそうだと零し、葵は自嘲する。争いを嫌うのが神族だというのに、妹のために在り方さえ変わってしまうことに少しも嫌だと感じないのだ。
「以前君は、人が嫌いだと言っていたね。僕の目には強がって無理をしているように見えたよ。桂薔、君は父上と同じなんだ……本当は人が好きなんだよ」
葵にしてみれば、人族は愚かしい生き物だと思う。けれど、短い人生の中で、必死に生きようともがく姿は悪くない。他者を貶めたとしても突き進めるだけの生への執着は、いっそ称賛するに値する。今の滅亡へと進む世界では尚更だ。
「人を好きになる事は、別に悪い事じゃないんだ。無理に嫌おうとしなくていい。自分の心を偽る必要はないんだよ……」
神族だから現状を嘆くべきだとか、人の愚かさを見つけて嫌わなくてもいい。樟嬰の半分は人族なのだ。それを否定する必要はない。
葵の言葉は、樟嬰の心によく響く。どの言葉も真実であり、誰かから教えられた知識ではなく、彼自身が長い人生で得た答えだからだ。それは、ストンと素直に受け止める事ができる。
「……っ……お兄様には敵わない……」
「ははっ……当然だろう? 君の兄なんだから……眠って良いよ。傍に居るから」
「……はい……」
樟嬰の意識はゆっくりと沈み、眠りにつく。先程よりも幾分か楽になった身体は、引き攣る痛みもない。何の障害もなく休息に入った。
心配そうに見つめる葵の姿を想い浮かべて、意識は完全に落ちていった。
◆ ◆ ◆
朔兎と閻黎が案内された部屋は、程よい広さで、中央に四角い美しい石のような物で造られた机が置かれていた。
椅子は軽い素材で、綿が均等に入った座布団が、背もたれと座台に付いている。
一番奥の椅子には、既に四十代に差し掛かった頃だろうか、厳格そうな男性が座っていた。
「ようこそいらした、お客人。私は檣という。この地宮の首をしている」
「お初にお目もじつかまつります。わたくしは閻黎と申します。樟嬰様の意向により参りましたが……このような場所があるとはつゆしらず……」
閻黎は、一目で檣《ショウ》がただ者ではないと理解した。神族の中でも、高位の存在だと直感する。
「いや、構わん。我等は人から隠れ、この地に存在している。知らぬのも無理からぬこと。さぁ、おかけください」
ゆっくりと案内された椅子に腰掛けると、朔兎が窺うように檣を見る。
「あの……樟嬰様は大丈夫なのでしょうか……一体どちらに……」
「……心配はいらない。この地宮に満ちた力と、多くの薬もある。何より葵が傍に着いているなら問題はない。じきに回復して会えるだろう」
「……わかりました……」
朔兎は傍に居たいという思いを止められない。だが今、傍に居たことで何が出来るわけでもない。それに何よりも先に知りたい事があった。
「あの……失礼とは存じますが……樟嬰様は、人ではないのですか……」
この問いかけに、閻黎も知りたいと檣の言葉を待つ。
「そうだ。あれは私と、母である華月院の『花』、箕夜との間にできた子どもだ。我等、神族と人間の混血……地上でこの事を知っているのは箕夜だけだ」
先程、あの神族としての姿を目にしていなければ、到底信じられるものではなかった。
朔兎は想い悩む様子で下を向いた。そんな様子に気付いてか、閻黎は真っすぐに檣を見つめ、口を開いた。
「確かに、樟嬰様は人としての域を越えたような物言いを度々なさいます。時に人を憎むようにも見えました。ですからお聞きしたい。あなた方神族は、わたくし達、人族をどう思っていらっしゃるのか……」
「どうと問われても、我等は人と長く距離を置いて生きてきた。干渉する事をよしとせず、見守り、共にこの国で生きてきたのだ。この国という舟を共有する存在。ただそれだけのもの」
長い年月を生きた者特有の淡泊で冷静な意見だった。だが、それが聞きたい答ではない。
◆ ◆ ◆
『姉上。また来てくださったのですか』
嬉しいと聞こえてくるような声で、コロコロと転がってくるように走り寄ってくる。
満面の笑みとはこれの事か。
可愛いとはこれか。
愛しいとは……
沙稀と会えば、常に新しい扉が開かれていくようだった。それまでの日々は、何とも味気ないものだったのだと思う。けれど同時に、次第に理解していく感情というものを疎ましく思った。
怒れば涙が出た。悔しいと思うと、また涙が出た。制御できないものを内に宿しているという事実が許せず、戸惑った。
こんなものに振り回されて生きるという事が……この先に続く人生が恐ろしいと思った。
『無能がっ。目障りだっ』
《無能》が己の代名詞になる。
誰一人呼ばぬ名なら、いっそ知らなければよかった。樟嬰は言われた通りに育った。礼儀、振る舞いに至るまで、完璧にただ望まれる姿を。それが生きる術だと悟っていた。まだ幼くて、『死』を知らぬ子どもだからこそ、無感動に与えられるものとして享受していた。
『なぜ生かしておくのだっ。このような無能な子ども、華月院にはいらぬっ』
樟嬰の中の神族の血が反応する。
『無能』と言われる度に、身体が重くなった。言葉の意味すら、はっきりと理解できてはいなかったが身体が、魂が拒絶する。
嫌な言葉だと思った。だが、言われた通りにしていれば、その言葉は少し減った。魂に絡み付く負の感情。それは、自己防衛の一つだったのだろう。
他人の言葉によって汚されていく魂を、護る術がわからなかった。黒く濁っていく自身が気持ち悪い。
そんな時に初めて沙稀を見た。一目で光り輝く魂が見えた。周りの者に愛された魂。眩しいと思った。
そして、嫌悪した。
黒く染まった己の魂を浮き彫りにされるようで怖かった。だが、その日から一目見ずにはいられなくなった。
『沙稀様。姉上がおいでですよ』
『あねうえ……』
紗稀が四つになる頃、ようやく会う事を許された。舌足らずな言葉で、しかし、はっきりと届いた声。初めて見る人物に怯えながらも、黒く大きな瞳で見つめてきた。
『あねうえ』
言葉の響きが気に入ったというように、もう一度舌に乗せた言葉は、魂にこべりついた黒いものを削いでいく。ゆっくりと癒えるようで、まるで、ようやく息ができたような感覚があった。
『……っ』
袂に小さな手が伸びてきた。力の加減も知らぬ幼子の手。触れられた衣が、なぜか温かい。そして、初めて自身が笑っている事に気付いた。笑える事を知ったのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
次回、明日16日です。
よろしくお願いします◎
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寝台に横たわった樟嬰は、真っ白い顔をして苦しそうに表情を歪めている。
不調をきたしていた所に、浄化の術を発動させたことで、魂にかかった負担が身を引き裂くような痛みとなって樟嬰の身体を苛んでいるのだ。
血が足りていない事で、更に回復するための力が弱まっている。姿が本来のものになってしまったということは、回復に全く余裕がないということ。
葵が手を握ると、驚く程その手は冷たくなっていた。慌てて彼は戸棚の薬瓶を探す。様々な薬瓶が所狭しと並んでいる中に目当ての薬を見つけ、樟嬰の元へと戻ると、軽く揺すりながら声を掛けた。
「桂薔、桂薔……薬だよ」
「っ……にぃ……さま……っ」
苦しそうにうっすらと美しい紫暗の瞳を開けた樟嬰は、ともすると閉じようとする瞼を必死で堪え、葵を真っすぐに見た。
「李桃酒だ。飲めるかい?」
「……っ……っ」
苦しそうに顔を歪ませて上体を起こそうと試みる樟嬰だが、力が入り切らずに寝台へと身体は沈み込んでいた。
「っ……すみま……せん……」
弱々しく告げると、その瞼を閉ざしてしまう。
「……桂薔っ……」
葵は深く眠る前にと、樟嬰の身体を支えて上体を起こすと、片手に持った薬瓶の蓋を口で開け、甘酢っぱい薬を自身の口に含んでそっと唇を寄せた。
少しずつ嚥下するのを確認して、全ての薬を飲ませると、ゆっくりと寝台へ横たえる。
「……無理をするな……死んだらどうするんだい? この国のせいで、君が苦しんでいるというなら、僕は……」
全てを恨んでしまいそうだと零し、葵は自嘲する。争いを嫌うのが神族だというのに、妹のために在り方さえ変わってしまうことに少しも嫌だと感じないのだ。
「以前君は、人が嫌いだと言っていたね。僕の目には強がって無理をしているように見えたよ。桂薔、君は父上と同じなんだ……本当は人が好きなんだよ」
葵にしてみれば、人族は愚かしい生き物だと思う。けれど、短い人生の中で、必死に生きようともがく姿は悪くない。他者を貶めたとしても突き進めるだけの生への執着は、いっそ称賛するに値する。今の滅亡へと進む世界では尚更だ。
「人を好きになる事は、別に悪い事じゃないんだ。無理に嫌おうとしなくていい。自分の心を偽る必要はないんだよ……」
神族だから現状を嘆くべきだとか、人の愚かさを見つけて嫌わなくてもいい。樟嬰の半分は人族なのだ。それを否定する必要はない。
葵の言葉は、樟嬰の心によく響く。どの言葉も真実であり、誰かから教えられた知識ではなく、彼自身が長い人生で得た答えだからだ。それは、ストンと素直に受け止める事ができる。
「……っ……お兄様には敵わない……」
「ははっ……当然だろう? 君の兄なんだから……眠って良いよ。傍に居るから」
「……はい……」
樟嬰の意識はゆっくりと沈み、眠りにつく。先程よりも幾分か楽になった身体は、引き攣る痛みもない。何の障害もなく休息に入った。
心配そうに見つめる葵の姿を想い浮かべて、意識は完全に落ちていった。
◆ ◆ ◆
朔兎と閻黎が案内された部屋は、程よい広さで、中央に四角い美しい石のような物で造られた机が置かれていた。
椅子は軽い素材で、綿が均等に入った座布団が、背もたれと座台に付いている。
一番奥の椅子には、既に四十代に差し掛かった頃だろうか、厳格そうな男性が座っていた。
「ようこそいらした、お客人。私は檣という。この地宮の首をしている」
「お初にお目もじつかまつります。わたくしは閻黎と申します。樟嬰様の意向により参りましたが……このような場所があるとはつゆしらず……」
閻黎は、一目で檣《ショウ》がただ者ではないと理解した。神族の中でも、高位の存在だと直感する。
「いや、構わん。我等は人から隠れ、この地に存在している。知らぬのも無理からぬこと。さぁ、おかけください」
ゆっくりと案内された椅子に腰掛けると、朔兎が窺うように檣を見る。
「あの……樟嬰様は大丈夫なのでしょうか……一体どちらに……」
「……心配はいらない。この地宮に満ちた力と、多くの薬もある。何より葵が傍に着いているなら問題はない。じきに回復して会えるだろう」
「……わかりました……」
朔兎は傍に居たいという思いを止められない。だが今、傍に居たことで何が出来るわけでもない。それに何よりも先に知りたい事があった。
「あの……失礼とは存じますが……樟嬰様は、人ではないのですか……」
この問いかけに、閻黎も知りたいと檣の言葉を待つ。
「そうだ。あれは私と、母である華月院の『花』、箕夜との間にできた子どもだ。我等、神族と人間の混血……地上でこの事を知っているのは箕夜だけだ」
先程、あの神族としての姿を目にしていなければ、到底信じられるものではなかった。
朔兎は想い悩む様子で下を向いた。そんな様子に気付いてか、閻黎は真っすぐに檣を見つめ、口を開いた。
「確かに、樟嬰様は人としての域を越えたような物言いを度々なさいます。時に人を憎むようにも見えました。ですからお聞きしたい。あなた方神族は、わたくし達、人族をどう思っていらっしゃるのか……」
「どうと問われても、我等は人と長く距離を置いて生きてきた。干渉する事をよしとせず、見守り、共にこの国で生きてきたのだ。この国という舟を共有する存在。ただそれだけのもの」
長い年月を生きた者特有の淡泊で冷静な意見だった。だが、それが聞きたい答ではない。
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『姉上。また来てくださったのですか』
嬉しいと聞こえてくるような声で、コロコロと転がってくるように走り寄ってくる。
満面の笑みとはこれの事か。
可愛いとはこれか。
愛しいとは……
沙稀と会えば、常に新しい扉が開かれていくようだった。それまでの日々は、何とも味気ないものだったのだと思う。けれど同時に、次第に理解していく感情というものを疎ましく思った。
怒れば涙が出た。悔しいと思うと、また涙が出た。制御できないものを内に宿しているという事実が許せず、戸惑った。
こんなものに振り回されて生きるという事が……この先に続く人生が恐ろしいと思った。
『無能がっ。目障りだっ』
《無能》が己の代名詞になる。
誰一人呼ばぬ名なら、いっそ知らなければよかった。樟嬰は言われた通りに育った。礼儀、振る舞いに至るまで、完璧にただ望まれる姿を。それが生きる術だと悟っていた。まだ幼くて、『死』を知らぬ子どもだからこそ、無感動に与えられるものとして享受していた。
『なぜ生かしておくのだっ。このような無能な子ども、華月院にはいらぬっ』
樟嬰の中の神族の血が反応する。
『無能』と言われる度に、身体が重くなった。言葉の意味すら、はっきりと理解できてはいなかったが身体が、魂が拒絶する。
嫌な言葉だと思った。だが、言われた通りにしていれば、その言葉は少し減った。魂に絡み付く負の感情。それは、自己防衛の一つだったのだろう。
他人の言葉によって汚されていく魂を、護る術がわからなかった。黒く濁っていく自身が気持ち悪い。
そんな時に初めて沙稀を見た。一目で光り輝く魂が見えた。周りの者に愛された魂。眩しいと思った。
そして、嫌悪した。
黒く染まった己の魂を浮き彫りにされるようで怖かった。だが、その日から一目見ずにはいられなくなった。
『沙稀様。姉上がおいでですよ』
『あねうえ……』
紗稀が四つになる頃、ようやく会う事を許された。舌足らずな言葉で、しかし、はっきりと届いた声。初めて見る人物に怯えながらも、黒く大きな瞳で見つめてきた。
『あねうえ』
言葉の響きが気に入ったというように、もう一度舌に乗せた言葉は、魂にこべりついた黒いものを削いでいく。ゆっくりと癒えるようで、まるで、ようやく息ができたような感覚があった。
『……っ』
袂に小さな手が伸びてきた。力の加減も知らぬ幼子の手。触れられた衣が、なぜか温かい。そして、初めて自身が笑っている事に気付いた。笑える事を知ったのだ。
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