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第七章 秘伝と任されたもの
371 才能の輝き
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樹達両親や、エルラント達は変わらず外で観劇する。朝一番の、一年生の発表だけ見て仕事へと向かったらしい可奈と美由の母達もこの時には合流していた。父親達は居たが、昼だけ帰り、一緒に戻ってきたようだ。そんな美奈深達も月子と並んで観劇に加わっていた。
そんな両親達とは別れ、変わらず高耶と修、そして、鳥の姿になった土地神は用意された体育館の中の席についている。
「午前中も思いましたが、舞台転換が素早いですね」
「ピアノの音も丁度良い……」
「ああ。分かります。音響が入ると、どうしても調整が難しいですからね」
「せっかくの劇が台無しになる事もありますね」
来賓の者達は、昼休憩中にかなり心情的に距離が近づいたらしく、午前中よりも話が弾んでいる。
「今回は、特別に音響会社の方が協力してくださって、色々と教えていただいたのです」
「お陰様で、マニュアルを見ても良くわからなかった大きな音響機械の使い方が分かりました。学校のは特に古いものですから、複雑で」
時島も加わり、そんな話をする。
「分かりますっ。まだ使えるとはいえ、使い方は本当にこれで良いのかと考えることもなく、特定のボタンやツマミだけを触っていますから」
「前任の先生から聞きますが、伝え忘れていることもありそうで、いまいち信用できないというか……」
「ありますねえ」
どこの学校でもある問題らしい。
「羨ましいですなあ。そのような伝手をお持ちとは」
「ふふふっ。御当主に紹介していただきましたの。良い方々で、本当に助かりましたわ」
「そのような伝手もお持ちとは……まだお若く見えるが、違ったり……」
「まあっ。御当主は見た目通りの大学生ですわ。もちろん、術者の中には見た目より遥かに長く生きておられる方々もおりますけれど」
「……やはり不思議な世界ですね……」
「ええ。そういったこともありますわ」
「なるほど……」
少しは受け入れたようだ。
そうして、五年、六年と発表は続き、学年が上がる毎にその演劇のレベルが分かりやすく上がっていくのを目の当たりにした。
保護者達も驚いているようだ。来賓の席ではその驚きをコソコソと口にしている。
「……本当に素晴らしい演技力だ……」
「やはり、どこかの劇団に入っているんだろうか……」
「最近は、演劇の習い事もあると聞きますしね……」
またその疑惑が再燃していた。しかし、一人二人ならば分かるが、どの子どもも一人前なのだ。
「いやいや。学年全てがというのは、いくらなんでもないだろう」
「そうですよね……ということは、演劇のプロにも指導を?」
音響もプロに頼めたのならば、そうしたこともあるのではと思ったようだ。しかし、那津は否定する。
「いいえ? あくまでも、子ども達の自主性を尊重しました。自分たちで意見を言い合い、指導し合って創り上げていましたわ」
「そんなことが……」
チケット制作に続いて、生徒達の輝く才能を目の当たりにして、言葉もなく感心していた。
そして、最後の演劇が終わる。
外からも盛大な拍手と歓声が聞こえた。
拍手をしながら、修が興奮気味に言った。
「すごいねっ。あの子達、ミスもなかったよっ」
「ええ。しっかりと世界も作っていて良かったですね」
「この短期間でよくやったよねっ」
「はい」
修は嬉しそうに涙を滲ませていた。修にとっては、初めてのピアノの生徒に近い。優希達に時折教えてはいたが、発表会は初めてだし、やり切った子ども達に感動したようだ。その喜びをそのままに、修は那津へと伝える。
「那津さん。時間もいいですし、予定通りいきましょう」
「っ、わかりましたわっ」
「高耶くん。行ける?」
「もちろんです」
そう言って、修と共に高耶は立ち上がる。そして、土地神へと声をかけた。
「今日来ていただいたお礼も兼ねまして、演奏させていただきます」
《ほう。楽しみだ》
「では」
舞台裏へと那津と共に向かう。
那津が校長として挨拶をしに舞台へと上がった。
『生徒のみなさん。お疲れ様でした。今までで最高の、素晴らしい演劇であったと思います。多くの初めての挑戦があったでしょう。その結果を今日、多くの人たちがきちんと出し切れていたと思います』
六年生や高学年の子ども達は、やり切った、やりたいと思った事をできたという達成感で涙ぐんでいる子もいた。
だが、当然、満足に出来た子ばかりではない。それも那津は口にした。
『中には、もっと出来たかもしれないと悔しく思っている人もあるかもしれません。ですが、それも結果です。そして、悔しく思えたならば、それは成長する新たな第一歩となるでしょう。成功する自分を思い描けたということは大事なことです。その気持ちを忘れずに。その悔しさも文字にして、今日の自分を見つめ直すみなさんの感想文を楽しみにしています』
うんと深く頷く子が何人か見えた。驚くことに、低学年の子ども達も、那津の言葉を真摯に受け止めようとしている様子が見てとれた。那津はそれも嬉しいだろう。笑みが溢れていた。
那津や教師達は、全校生徒の作文をきっと全部読むつもりだろう。これほどまでに成長を見せた生徒達の言葉だ。知りたいに決まっている。
『今日のこの学芸会をきっかけに、先生達は、あなた方の新たな可能性を知ることができました。保護者のみなさまは気付かれましたでしょうか。生徒一人一人で作ったチケット。学年が一つにまとまって作り上げた演劇。その中で世界観を壊すことなく歌われた歌。その演奏。何ものにも変え難い経験をした子ども達の勇姿は心に刻むべき尊いものであったと思います』
保護者達も涙ぐんでいた。
『最後に、この場に集う全ての方にとって、今日という素晴らしい日が、いつまでも心に残りますことを願って、特別な贈り物をさせていただきます』
そうして、那津がゆっくりと下がり、舞台裏に戻ってくる。それと同時に、舞台の照明がゆっくりと落ちた。
次の瞬間、ピアノとヴァイオリンの音が響く。それは、ジャズアレンジした校歌。その二小節目で舞台の奥に降りてきたスクリーンに、子ども達が教室で劇の練習をする映像が流れた。
わぁぁぁっ
ため息のような歓声が上がった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
そんな両親達とは別れ、変わらず高耶と修、そして、鳥の姿になった土地神は用意された体育館の中の席についている。
「午前中も思いましたが、舞台転換が素早いですね」
「ピアノの音も丁度良い……」
「ああ。分かります。音響が入ると、どうしても調整が難しいですからね」
「せっかくの劇が台無しになる事もありますね」
来賓の者達は、昼休憩中にかなり心情的に距離が近づいたらしく、午前中よりも話が弾んでいる。
「今回は、特別に音響会社の方が協力してくださって、色々と教えていただいたのです」
「お陰様で、マニュアルを見ても良くわからなかった大きな音響機械の使い方が分かりました。学校のは特に古いものですから、複雑で」
時島も加わり、そんな話をする。
「分かりますっ。まだ使えるとはいえ、使い方は本当にこれで良いのかと考えることもなく、特定のボタンやツマミだけを触っていますから」
「前任の先生から聞きますが、伝え忘れていることもありそうで、いまいち信用できないというか……」
「ありますねえ」
どこの学校でもある問題らしい。
「羨ましいですなあ。そのような伝手をお持ちとは」
「ふふふっ。御当主に紹介していただきましたの。良い方々で、本当に助かりましたわ」
「そのような伝手もお持ちとは……まだお若く見えるが、違ったり……」
「まあっ。御当主は見た目通りの大学生ですわ。もちろん、術者の中には見た目より遥かに長く生きておられる方々もおりますけれど」
「……やはり不思議な世界ですね……」
「ええ。そういったこともありますわ」
「なるほど……」
少しは受け入れたようだ。
そうして、五年、六年と発表は続き、学年が上がる毎にその演劇のレベルが分かりやすく上がっていくのを目の当たりにした。
保護者達も驚いているようだ。来賓の席ではその驚きをコソコソと口にしている。
「……本当に素晴らしい演技力だ……」
「やはり、どこかの劇団に入っているんだろうか……」
「最近は、演劇の習い事もあると聞きますしね……」
またその疑惑が再燃していた。しかし、一人二人ならば分かるが、どの子どもも一人前なのだ。
「いやいや。学年全てがというのは、いくらなんでもないだろう」
「そうですよね……ということは、演劇のプロにも指導を?」
音響もプロに頼めたのならば、そうしたこともあるのではと思ったようだ。しかし、那津は否定する。
「いいえ? あくまでも、子ども達の自主性を尊重しました。自分たちで意見を言い合い、指導し合って創り上げていましたわ」
「そんなことが……」
チケット制作に続いて、生徒達の輝く才能を目の当たりにして、言葉もなく感心していた。
そして、最後の演劇が終わる。
外からも盛大な拍手と歓声が聞こえた。
拍手をしながら、修が興奮気味に言った。
「すごいねっ。あの子達、ミスもなかったよっ」
「ええ。しっかりと世界も作っていて良かったですね」
「この短期間でよくやったよねっ」
「はい」
修は嬉しそうに涙を滲ませていた。修にとっては、初めてのピアノの生徒に近い。優希達に時折教えてはいたが、発表会は初めてだし、やり切った子ども達に感動したようだ。その喜びをそのままに、修は那津へと伝える。
「那津さん。時間もいいですし、予定通りいきましょう」
「っ、わかりましたわっ」
「高耶くん。行ける?」
「もちろんです」
そう言って、修と共に高耶は立ち上がる。そして、土地神へと声をかけた。
「今日来ていただいたお礼も兼ねまして、演奏させていただきます」
《ほう。楽しみだ》
「では」
舞台裏へと那津と共に向かう。
那津が校長として挨拶をしに舞台へと上がった。
『生徒のみなさん。お疲れ様でした。今までで最高の、素晴らしい演劇であったと思います。多くの初めての挑戦があったでしょう。その結果を今日、多くの人たちがきちんと出し切れていたと思います』
六年生や高学年の子ども達は、やり切った、やりたいと思った事をできたという達成感で涙ぐんでいる子もいた。
だが、当然、満足に出来た子ばかりではない。それも那津は口にした。
『中には、もっと出来たかもしれないと悔しく思っている人もあるかもしれません。ですが、それも結果です。そして、悔しく思えたならば、それは成長する新たな第一歩となるでしょう。成功する自分を思い描けたということは大事なことです。その気持ちを忘れずに。その悔しさも文字にして、今日の自分を見つめ直すみなさんの感想文を楽しみにしています』
うんと深く頷く子が何人か見えた。驚くことに、低学年の子ども達も、那津の言葉を真摯に受け止めようとしている様子が見てとれた。那津はそれも嬉しいだろう。笑みが溢れていた。
那津や教師達は、全校生徒の作文をきっと全部読むつもりだろう。これほどまでに成長を見せた生徒達の言葉だ。知りたいに決まっている。
『今日のこの学芸会をきっかけに、先生達は、あなた方の新たな可能性を知ることができました。保護者のみなさまは気付かれましたでしょうか。生徒一人一人で作ったチケット。学年が一つにまとまって作り上げた演劇。その中で世界観を壊すことなく歌われた歌。その演奏。何ものにも変え難い経験をした子ども達の勇姿は心に刻むべき尊いものであったと思います』
保護者達も涙ぐんでいた。
『最後に、この場に集う全ての方にとって、今日という素晴らしい日が、いつまでも心に残りますことを願って、特別な贈り物をさせていただきます』
そうして、那津がゆっくりと下がり、舞台裏に戻ってくる。それと同時に、舞台の照明がゆっくりと落ちた。
次の瞬間、ピアノとヴァイオリンの音が響く。それは、ジャズアレンジした校歌。その二小節目で舞台の奥に降りてきたスクリーンに、子ども達が教室で劇の練習をする映像が流れた。
わぁぁぁっ
ため息のような歓声が上がった。
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