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第六章 秘伝と知己の集い
313 藤が想う未来
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女将は、優雅に高耶の隣りに降り立った藤を見て口元を手で覆って思わず声を上げる。
「っ、藤のお姉さんっ……」
藤は柔らかく微笑み、女将に声をかけた。着物姿で、きちんと自然に手を前に組んで告げるその姿は、見惚れてしまうほど洗練されている。
頬にある藤の入れ墨など気にならないだろう。
《お久し振りですね。小葉さん。幼かったあなたが、立派な女将になりましたね》
「っ、ずっと、ずっと……っ、お会いしたかった……っ、あれは、夢だと……っ、私以外、誰もお姉さんを見ていないって……っ」
子どもには視えやすいものだ。もちろん、藤ほどになれば、一度視えたとしても、その後は視えなくする事だってできる。
《ええ……幼いあなただけに、視えるようにしていましたから……ここの、初代と、そういう約束をしたのです。将来、この旅館を継ぐと決意した幼い子どもに寄り添い、導く手伝いをすると……》
高耶はその藤の話し振りから、ただこの旅館を気に入っているだけではないと察した。そして、思わず確認する。
「……藤さん。もしかして、ここが単に気に入っているのではなく、ここの屋敷……いえ、ここにあった屋敷で生まれたんですか?」
《ふふっ。そうですよ。姫様から聞いておりませんでしたか?》
「全く……だから……土地が喜んでいるんですね」
庭の草木が、ザワザワと喜ぶ気配を感じ、高耶は部屋から見える庭へ目を向ける。
《ええ。ここは、土地神様がしっかりしておられますから、囚われることはありませんが、さすがに長居はできません》
「それで、思ったより抵抗がなかったんですね……」
本来、自身の式ではない者を喚ぶなんてことはできない。誓約者とのみ可能となることだ。だから、高耶は藤をここに喚ぶことになると瑶迦に許可を得ていても、反動については覚悟していた。
庭を見ながらもそう呑気に話す高耶へ、藤は静かに向き直った。
《……高耶さん……》
「ん? はい……はい。すみません」
これはお説教が始まる。そう、察した。よって、反射的に、高耶は藤にきちんと向き合うようにして正座したまま向きを変える。手は膝の上だ。
《何がいけなかったかは、分かっておられますね。いくら能力が高かろうと、優秀であろうと、自身の式でもない者を召喚するなど、自殺行為にもほどがあります》
「はい……承知しております」
《そうですね。高耶さんは分かっているでしょう。反動が来ると分かっていてやられた……そういうことですものね?》
「……はい……」
とはいえ、許可も得ている上に、子どもの頃からも付き合いのある藤を召喚する場合の反動は、本来受けるべきものよりも少なくなる。
《では、予想された反動は?》
「……少々、熱が出るくらいかと……」
ちょっと頭が痛くなるくらいは熱が出るだろうなとは思っている。
《高耶さんの少々は、他の方が寝込んで然るべき状態ですよね? 我慢強い子だと褒めるのは幼い頃だけですよ》
「……はい……」
《その状態で旅行を楽しめると? もちろん、高耶さんは、どれほど辛くても周りに気付かせない所がありますが、知っている私と姫様はどう思うか考えましたか?》
「……はい……すみません……」
これは大分怒っているというのが、高耶の体感だ。
そう、藤は高耶にとって実母よりも母親のような存在だ。叱られる時の準備が反射的にできてしまうほど、何度もお説教を受けてきた。
《理解しておられるなら、よろしいでしょう。今回はこれくらいにしておきます》
「はい……」
藤は今回はと言った。次はないということだ。
肩を落とした高耶の方から、藤は再び女将、小葉の方へと体の向きを変える。そして、ようやくここで座った。
お手本のような座り方だなと、突然始まったお説教を呆然と見ていた女将の身内も見惚れる。
《失礼いたしました。小葉さんも落ち着かれましたね》
「あ、はいっ」
《時間も限られておりますが、お話させてくださいませ。私はこちらを気に入っております。もちろん、生まれた土地であるということもありますが、それでも、この旅館がなくなるのは寂しく思います》
これは藤の本心だろう。それを、女将達は神妙な様子で聞いている。
《高耶さんが代表の一人としてある組織は、私たちや神と人とを繋げるものです。全ての土地には、土地神様がいらっしゃいます。人はそれに気付かず生きている……》
藤は寂しそうに目を伏せる。
《本来は不義理な事です。現代では特に、人々は生活の安定の為に働くのに必死で、その恩恵に気付く余裕もない……》
昔は、畑仕事などに精を出し、食べ物が出来ることに感謝し、この地を見出し、生き方の方向性を決めてくれた先祖に礼をする。
それだけの余裕があったのだ。だが、現代ではセカセカと動き回り、ただ淡々と同じ日々や決められた一週間を過ごす。
時間に追われる現代人は、目覚まし時計がないと不安だし、自分だけでなく、人によっては他の家族の時間管理もする。
何かに気付く余裕などなく、周りにも無関心になっていく。
単調な生活を送るからこそ、そこに事件が起きれば嬉々として囃し立てる。当事者にとって不幸なことでも、娯楽の一つとなってしまう。
真剣に自身の身になって考えたり悲しむのではなく、観劇でも観るような感覚なのだろう。それも、余裕がないから起こり得ることなのかもしれない。
《そうして、恩も忘れることで、神々の力が弱まり、悪霊なども多くなってしまいます》
余裕のない人々は、後悔する時間さえ失くす。だから、ふと何も手に付かなくなった時に一気に不安が押し寄せてくる。
今まで考えることをして来なかった人々にとっては、その訓練が足りていない状態。だから、その先を想定する力がない。
《それらは、犯罪に走る者……軽率な行動をする者達にも影響を与えます》
未熟な者達ばかりの世界で、少なくとも数人の同意が得られれば、それが正しいと思い込んでしまう。その時の答えが、本当に正しいかなんて確認作業は行わない。そんな時間の使い方を知らないからだ。考え方を知らないからだ。
そして、そんなもの達に、悪霊や怨霊は近付いていく。少し囁けば、間違った方向にでもコロコロと簡単に転がるのだ。格好の獲物だろう。
《そんな中でも、こうした場所では、悪いものも近づきたがらないものです》
こうした場所では、時間の流れが変わるのだ。意図せずに考える時間も出来てしまう。
《日常を忘れて、ゆったりとした時間を過ごす……そこで、余裕を持つ事や、大地や自然を感じることが出来る……それは、人々にとってもとても大事な事です》
藤は、庭へと視線を向け、その先に見える山へと目を向ける。
《高耶さん達は、視えない者達に詐欺師と言われても、神々への礼を忘れる事なく土地を回り、こうした場所も守っておられる。外の方々がこの旅館を利用しなくなるのは寂しいことです……ですが……》
お客が少なくなっているのは確かなこと。それは残念なことだ。しかし、だからといって失くすには惜しいもの。
《ここにこの旅館を必要とする方々がおります。そして、あなた方の人へと尽くす姿を、土地神様は好ましく思われている……続けてください。いつか、いつの日か、また人々はここへ来たいと思う日が来るでしょう。ここでの時間が必要だと気付く時代がきっと……》
「……また……昔の様に……?」
女将の言葉に、藤は確信を持って頷く。
《ええ。ですから、あなた方のお仕事も、それに向かう姿勢も忘れずに、誰かに受け継いでもらってください。それも必要とする時は来るはずです》
人々には無くてはならないはずの時間を与えてくれる空間。そして、それを与えられる接客の技術。
それらは、失くしてはならないものだ。
《それを守るためにも、高耶さんを信じてください。他の誰よりも、この土地の良さを理解してくれますわ》
「っ……」
そこで、藤はゆっくりと立ち上がる。
《……話し込んでしまいましたわね……そろそろ、私はここで失礼させていただきます》
「っ、お姉さんっ」
女将が寂しそうに眉を寄せた。
《ふふっ。そのような顔をなさらずに……また会えますわ……きっと……》
「っ……」
藤はふっとそこで姿を消した。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
「っ、藤のお姉さんっ……」
藤は柔らかく微笑み、女将に声をかけた。着物姿で、きちんと自然に手を前に組んで告げるその姿は、見惚れてしまうほど洗練されている。
頬にある藤の入れ墨など気にならないだろう。
《お久し振りですね。小葉さん。幼かったあなたが、立派な女将になりましたね》
「っ、ずっと、ずっと……っ、お会いしたかった……っ、あれは、夢だと……っ、私以外、誰もお姉さんを見ていないって……っ」
子どもには視えやすいものだ。もちろん、藤ほどになれば、一度視えたとしても、その後は視えなくする事だってできる。
《ええ……幼いあなただけに、視えるようにしていましたから……ここの、初代と、そういう約束をしたのです。将来、この旅館を継ぐと決意した幼い子どもに寄り添い、導く手伝いをすると……》
高耶はその藤の話し振りから、ただこの旅館を気に入っているだけではないと察した。そして、思わず確認する。
「……藤さん。もしかして、ここが単に気に入っているのではなく、ここの屋敷……いえ、ここにあった屋敷で生まれたんですか?」
《ふふっ。そうですよ。姫様から聞いておりませんでしたか?》
「全く……だから……土地が喜んでいるんですね」
庭の草木が、ザワザワと喜ぶ気配を感じ、高耶は部屋から見える庭へ目を向ける。
《ええ。ここは、土地神様がしっかりしておられますから、囚われることはありませんが、さすがに長居はできません》
「それで、思ったより抵抗がなかったんですね……」
本来、自身の式ではない者を喚ぶなんてことはできない。誓約者とのみ可能となることだ。だから、高耶は藤をここに喚ぶことになると瑶迦に許可を得ていても、反動については覚悟していた。
庭を見ながらもそう呑気に話す高耶へ、藤は静かに向き直った。
《……高耶さん……》
「ん? はい……はい。すみません」
これはお説教が始まる。そう、察した。よって、反射的に、高耶は藤にきちんと向き合うようにして正座したまま向きを変える。手は膝の上だ。
《何がいけなかったかは、分かっておられますね。いくら能力が高かろうと、優秀であろうと、自身の式でもない者を召喚するなど、自殺行為にもほどがあります》
「はい……承知しております」
《そうですね。高耶さんは分かっているでしょう。反動が来ると分かっていてやられた……そういうことですものね?》
「……はい……」
とはいえ、許可も得ている上に、子どもの頃からも付き合いのある藤を召喚する場合の反動は、本来受けるべきものよりも少なくなる。
《では、予想された反動は?》
「……少々、熱が出るくらいかと……」
ちょっと頭が痛くなるくらいは熱が出るだろうなとは思っている。
《高耶さんの少々は、他の方が寝込んで然るべき状態ですよね? 我慢強い子だと褒めるのは幼い頃だけですよ》
「……はい……」
《その状態で旅行を楽しめると? もちろん、高耶さんは、どれほど辛くても周りに気付かせない所がありますが、知っている私と姫様はどう思うか考えましたか?》
「……はい……すみません……」
これは大分怒っているというのが、高耶の体感だ。
そう、藤は高耶にとって実母よりも母親のような存在だ。叱られる時の準備が反射的にできてしまうほど、何度もお説教を受けてきた。
《理解しておられるなら、よろしいでしょう。今回はこれくらいにしておきます》
「はい……」
藤は今回はと言った。次はないということだ。
肩を落とした高耶の方から、藤は再び女将、小葉の方へと体の向きを変える。そして、ようやくここで座った。
お手本のような座り方だなと、突然始まったお説教を呆然と見ていた女将の身内も見惚れる。
《失礼いたしました。小葉さんも落ち着かれましたね》
「あ、はいっ」
《時間も限られておりますが、お話させてくださいませ。私はこちらを気に入っております。もちろん、生まれた土地であるということもありますが、それでも、この旅館がなくなるのは寂しく思います》
これは藤の本心だろう。それを、女将達は神妙な様子で聞いている。
《高耶さんが代表の一人としてある組織は、私たちや神と人とを繋げるものです。全ての土地には、土地神様がいらっしゃいます。人はそれに気付かず生きている……》
藤は寂しそうに目を伏せる。
《本来は不義理な事です。現代では特に、人々は生活の安定の為に働くのに必死で、その恩恵に気付く余裕もない……》
昔は、畑仕事などに精を出し、食べ物が出来ることに感謝し、この地を見出し、生き方の方向性を決めてくれた先祖に礼をする。
それだけの余裕があったのだ。だが、現代ではセカセカと動き回り、ただ淡々と同じ日々や決められた一週間を過ごす。
時間に追われる現代人は、目覚まし時計がないと不安だし、自分だけでなく、人によっては他の家族の時間管理もする。
何かに気付く余裕などなく、周りにも無関心になっていく。
単調な生活を送るからこそ、そこに事件が起きれば嬉々として囃し立てる。当事者にとって不幸なことでも、娯楽の一つとなってしまう。
真剣に自身の身になって考えたり悲しむのではなく、観劇でも観るような感覚なのだろう。それも、余裕がないから起こり得ることなのかもしれない。
《そうして、恩も忘れることで、神々の力が弱まり、悪霊なども多くなってしまいます》
余裕のない人々は、後悔する時間さえ失くす。だから、ふと何も手に付かなくなった時に一気に不安が押し寄せてくる。
今まで考えることをして来なかった人々にとっては、その訓練が足りていない状態。だから、その先を想定する力がない。
《それらは、犯罪に走る者……軽率な行動をする者達にも影響を与えます》
未熟な者達ばかりの世界で、少なくとも数人の同意が得られれば、それが正しいと思い込んでしまう。その時の答えが、本当に正しいかなんて確認作業は行わない。そんな時間の使い方を知らないからだ。考え方を知らないからだ。
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こうした場所では、時間の流れが変わるのだ。意図せずに考える時間も出来てしまう。
《日常を忘れて、ゆったりとした時間を過ごす……そこで、余裕を持つ事や、大地や自然を感じることが出来る……それは、人々にとってもとても大事な事です》
藤は、庭へと視線を向け、その先に見える山へと目を向ける。
《高耶さん達は、視えない者達に詐欺師と言われても、神々への礼を忘れる事なく土地を回り、こうした場所も守っておられる。外の方々がこの旅館を利用しなくなるのは寂しいことです……ですが……》
お客が少なくなっているのは確かなこと。それは残念なことだ。しかし、だからといって失くすには惜しいもの。
《ここにこの旅館を必要とする方々がおります。そして、あなた方の人へと尽くす姿を、土地神様は好ましく思われている……続けてください。いつか、いつの日か、また人々はここへ来たいと思う日が来るでしょう。ここでの時間が必要だと気付く時代がきっと……》
「……また……昔の様に……?」
女将の言葉に、藤は確信を持って頷く。
《ええ。ですから、あなた方のお仕事も、それに向かう姿勢も忘れずに、誰かに受け継いでもらってください。それも必要とする時は来るはずです》
人々には無くてはならないはずの時間を与えてくれる空間。そして、それを与えられる接客の技術。
それらは、失くしてはならないものだ。
《それを守るためにも、高耶さんを信じてください。他の誰よりも、この土地の良さを理解してくれますわ》
「っ……」
そこで、藤はゆっくりと立ち上がる。
《……話し込んでしまいましたわね……そろそろ、私はここで失礼させていただきます》
「っ、お姉さんっ」
女将が寂しそうに眉を寄せた。
《ふふっ。そのような顔をなさらずに……また会えますわ……きっと……》
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