240 / 413
第五章 秘伝と天使と悪魔
240 無茶振りです
しおりを挟む
急ぐことではあるが、きちんと場が整わなくては危ない。よってまずは作戦会議だ。といっても、ほとんどお任せになるのは既に決定していた。
それでも一応はと、結界のギリギリまで蓮次郎とレスターを呼ぶ。テーブルを半分結界から出し、同じテーブルについた。
結界の外に高耶、クティ、それと天使だ。結界の内側に蓮次郎とレスターがついた。二人はかなり緊張しているようだ。何より、上級悪魔と天使と同じテーブルにつくなんてことは、夢でも見たことがないことだ。
高耶がここは進行をすべきだろうと、口を開いた。
「あ~、その、では、私の方から確認させていただきます」
蓮次郎とレスターから送られて来る視線には、『全部任せるから!』というメッセージが込められているので問題ないだろう。
「まず、あの六つの鎧は、怨念を祓うことも、破壊することも不可能な状態にあります。恐らくそれぞれ、天使と悪魔の領域に紐付けされていると考えられます」
レスターと蓮次郎にも、これは理解できていないようだった。二人で顔を見合わせている。だが、声に出すことは躊躇われたようだ。だから、それを口にしたのは、二人の後ろに控えていた統二だった。
「領域……別の次元ということですか?」
統二は瑶迦と高耶による直接指導により、精神面がかなり鍛えられてきている。その成果が今出てきているのだ。
「そうだ。彼らが本来居る次元と俺たちが居る世界は違う。膜数枚隔てた向こう側にある。怨霊や霊が存在する次元の更に向こうだ。だから、俺たちは干渉することができない。そこに……アレの核がある」
「……僕たちでは手が出せない場所に……核ってことは……そっか……だから、仮に壊したとしても、大元はそのまま?」
「そういうことだ」
その核の力が強いため、実際に破壊することは不可能だろう。だが、仮に壊せたとしても、心臓部が別の所にあるのだ。恐らく、元通りになってしまうのではないかと思う。
「俺たちの力では手が届かない。そこで……」
《私たちの出番というわけだ》
クティがよくできましたと褒めるように目を細めて統二を見ていた。同じように目を細めて、天使も頷いて見せる。
《こちらとしても、怨念を持って繋がるものが側にあるというのは気持ちが悪いのです……》
《それも、私たちからしても、膜一枚隔てた向こう側にある。それが分かってはいても、はっきりと、どこにあるか分からない感じがねえ……それはもう、とても気持ちが悪い》
まるで、どこかに覗き穴があるかのように、それも、気持ちの悪い恨みのこもった視線が感じられるのだ。どうにかしたいと思うのは当然だろう。
《何より、恐らく繋がり、核となっているは、下級の、はぐれ者たちでしょうからね……》
《そう。どこの世界でもはぐれ者は出るものだ。上級の者になれば、それも認められる……というか……独りに慣れる。だから問題はないのだがな……》
「……はぐれ者……」
統二は、ゆっくりと高耶へ目を向けた。察したのだろうその答えを感じて頷いて見せる。
「ああ……玻璃もそうだ。今は、俺と誓約したことで、上級の存在になったが……元は中級の悪魔だった。だから、異質な存在として認識されていたんだ」
上級の悪魔なら、こうして天使とも対等に話し合うことが出来る。特に嫌悪することなく、存在を認め合える。しかし、中級以下はダメだ。存在のあり方が違うことに、嫌悪感を抱く。そんな中に玻璃が居たのだ。悪魔でありながら、存在は天使に近かった。それが他の悪魔達には受け入れられなかったのだ。
《悪魔も天使も、上級の存在は、初めから上級なのだよ》
「え……」
《ふふふ。あまりこれは知られていないようでしたわね。中級と上級の間には、大きな壁があるのですわ。もし、その壁を自力で越えようとするならば、生まれ直す必要があります》
「生まれ直す……?」
レスターも蓮次郎も、目を丸くしながら、これに聞き入った。
《存在を作り直すのですわ。上級の者として》
《これは容易ではない。だから、はぐれ者が出る。存在を作り直すことの出来ない、中級の出来損ないとレッテルを貼られる。そして、存在を認められないことに不満は募り、存在が不安定になって、いずれ崩壊する》
《この崩壊の手前の状態は、人の呼びかけに応えやすいのです。ですが、人がそんな存在を御せるものではありませんから、共に滅びます》
「それは……天使でも……」
《天使の方が恐ろしいかもしれませんわね》
《悪魔は共に眠ることを願うが、天使は……》
《共に崩壊することを望みますのよ》
「……」
崩壊手前の天使は自身の存在にすら嫌悪するようになるらしい。よって、いわゆる『承認欲求』が満たされたなら、その相手と共に滅びようとするのだ。
一方、悪魔は引きずっては行くが、そのまま存在を取り込んで、穏やかな眠りにつく。そのまま静かに消滅してくのだ。
どちらも巻き込まれて死ぬことには変わりないが、間違いなく天使の方が恐怖を感じるだろう。
「そんな少々危ない思考を持って、この次元に存在しているのが、アレだ。与えられた使命が、彼らの生きがいであり、存在理由なんだ」
「……人が関わるべきじゃない……ってこと?」
《正解だ》
《正解ですわ》
「……理解しました。ありがとうございます……」
これこそ、百害あって一利なしだ。
《だから、あれの処分はこちらでするよ》
《お任せいただけますわね?》
「「お願いします!!」」
蓮次郎とレスターが頭を下げると、後ろにいる統二だけでなく、聞いていた勇一や他の連盟の者たちも頭を下げた。それはもう、地面に額を擦り付ける勢いでされた。
《それじゃあ、結界を頼むよ》
《頼みますわね》
早くやろうと、少しソワソワした様子で、二人は再び高耶へ期待のこもる目を向けた。それぞれのお付きの者たちも一緒だ。
「……こちらに影響のないようにということですね……」
《それはもちろんだよ。我々が思いっきり動いても問題ないように》
「……」
《できましたら、あちら側の核になっている者を引っ張り出しやすくしていただきたいですわね?》
「……」
おねだりするように、少し首を傾げて見せる天使に、高耶以外はトキメいたらしい。撃ち抜かれたとも言う。高耶がなんともないのは、おねだりされた要件が酷かったからだ。
「……さすがに俺もそこまでやったら倒れますけど……」
《きちんと介抱しよう!》
《介抱しますわよ!》
「……」
そのまま攫われそうという感想は、恐らく現実になる。
「……遠慮します」
結界より先に護衛の確保に頭を悩ませることになった高耶だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
それでも一応はと、結界のギリギリまで蓮次郎とレスターを呼ぶ。テーブルを半分結界から出し、同じテーブルについた。
結界の外に高耶、クティ、それと天使だ。結界の内側に蓮次郎とレスターがついた。二人はかなり緊張しているようだ。何より、上級悪魔と天使と同じテーブルにつくなんてことは、夢でも見たことがないことだ。
高耶がここは進行をすべきだろうと、口を開いた。
「あ~、その、では、私の方から確認させていただきます」
蓮次郎とレスターから送られて来る視線には、『全部任せるから!』というメッセージが込められているので問題ないだろう。
「まず、あの六つの鎧は、怨念を祓うことも、破壊することも不可能な状態にあります。恐らくそれぞれ、天使と悪魔の領域に紐付けされていると考えられます」
レスターと蓮次郎にも、これは理解できていないようだった。二人で顔を見合わせている。だが、声に出すことは躊躇われたようだ。だから、それを口にしたのは、二人の後ろに控えていた統二だった。
「領域……別の次元ということですか?」
統二は瑶迦と高耶による直接指導により、精神面がかなり鍛えられてきている。その成果が今出てきているのだ。
「そうだ。彼らが本来居る次元と俺たちが居る世界は違う。膜数枚隔てた向こう側にある。怨霊や霊が存在する次元の更に向こうだ。だから、俺たちは干渉することができない。そこに……アレの核がある」
「……僕たちでは手が出せない場所に……核ってことは……そっか……だから、仮に壊したとしても、大元はそのまま?」
「そういうことだ」
その核の力が強いため、実際に破壊することは不可能だろう。だが、仮に壊せたとしても、心臓部が別の所にあるのだ。恐らく、元通りになってしまうのではないかと思う。
「俺たちの力では手が届かない。そこで……」
《私たちの出番というわけだ》
クティがよくできましたと褒めるように目を細めて統二を見ていた。同じように目を細めて、天使も頷いて見せる。
《こちらとしても、怨念を持って繋がるものが側にあるというのは気持ちが悪いのです……》
《それも、私たちからしても、膜一枚隔てた向こう側にある。それが分かってはいても、はっきりと、どこにあるか分からない感じがねえ……それはもう、とても気持ちが悪い》
まるで、どこかに覗き穴があるかのように、それも、気持ちの悪い恨みのこもった視線が感じられるのだ。どうにかしたいと思うのは当然だろう。
《何より、恐らく繋がり、核となっているは、下級の、はぐれ者たちでしょうからね……》
《そう。どこの世界でもはぐれ者は出るものだ。上級の者になれば、それも認められる……というか……独りに慣れる。だから問題はないのだがな……》
「……はぐれ者……」
統二は、ゆっくりと高耶へ目を向けた。察したのだろうその答えを感じて頷いて見せる。
「ああ……玻璃もそうだ。今は、俺と誓約したことで、上級の存在になったが……元は中級の悪魔だった。だから、異質な存在として認識されていたんだ」
上級の悪魔なら、こうして天使とも対等に話し合うことが出来る。特に嫌悪することなく、存在を認め合える。しかし、中級以下はダメだ。存在のあり方が違うことに、嫌悪感を抱く。そんな中に玻璃が居たのだ。悪魔でありながら、存在は天使に近かった。それが他の悪魔達には受け入れられなかったのだ。
《悪魔も天使も、上級の存在は、初めから上級なのだよ》
「え……」
《ふふふ。あまりこれは知られていないようでしたわね。中級と上級の間には、大きな壁があるのですわ。もし、その壁を自力で越えようとするならば、生まれ直す必要があります》
「生まれ直す……?」
レスターも蓮次郎も、目を丸くしながら、これに聞き入った。
《存在を作り直すのですわ。上級の者として》
《これは容易ではない。だから、はぐれ者が出る。存在を作り直すことの出来ない、中級の出来損ないとレッテルを貼られる。そして、存在を認められないことに不満は募り、存在が不安定になって、いずれ崩壊する》
《この崩壊の手前の状態は、人の呼びかけに応えやすいのです。ですが、人がそんな存在を御せるものではありませんから、共に滅びます》
「それは……天使でも……」
《天使の方が恐ろしいかもしれませんわね》
《悪魔は共に眠ることを願うが、天使は……》
《共に崩壊することを望みますのよ》
「……」
崩壊手前の天使は自身の存在にすら嫌悪するようになるらしい。よって、いわゆる『承認欲求』が満たされたなら、その相手と共に滅びようとするのだ。
一方、悪魔は引きずっては行くが、そのまま存在を取り込んで、穏やかな眠りにつく。そのまま静かに消滅してくのだ。
どちらも巻き込まれて死ぬことには変わりないが、間違いなく天使の方が恐怖を感じるだろう。
「そんな少々危ない思考を持って、この次元に存在しているのが、アレだ。与えられた使命が、彼らの生きがいであり、存在理由なんだ」
「……人が関わるべきじゃない……ってこと?」
《正解だ》
《正解ですわ》
「……理解しました。ありがとうございます……」
これこそ、百害あって一利なしだ。
《だから、あれの処分はこちらでするよ》
《お任せいただけますわね?》
「「お願いします!!」」
蓮次郎とレスターが頭を下げると、後ろにいる統二だけでなく、聞いていた勇一や他の連盟の者たちも頭を下げた。それはもう、地面に額を擦り付ける勢いでされた。
《それじゃあ、結界を頼むよ》
《頼みますわね》
早くやろうと、少しソワソワした様子で、二人は再び高耶へ期待のこもる目を向けた。それぞれのお付きの者たちも一緒だ。
「……こちらに影響のないようにということですね……」
《それはもちろんだよ。我々が思いっきり動いても問題ないように》
「……」
《できましたら、あちら側の核になっている者を引っ張り出しやすくしていただきたいですわね?》
「……」
おねだりするように、少し首を傾げて見せる天使に、高耶以外はトキメいたらしい。撃ち抜かれたとも言う。高耶がなんともないのは、おねだりされた要件が酷かったからだ。
「……さすがに俺もそこまでやったら倒れますけど……」
《きちんと介抱しよう!》
《介抱しますわよ!》
「……」
そのまま攫われそうという感想は、恐らく現実になる。
「……遠慮します」
結界より先に護衛の確保に頭を悩ませることになった高耶だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
124
お気に入りに追加
1,447
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
最強陛下の育児論〜5歳児の娘に振り回されているが、でもやっぱり可愛くて許してしまうのはどうしたらいいものか〜
楠ノ木雫
ファンタジー
孤児院で暮らしていた女の子リンティの元へ、とある男達が訪ねてきた。その者達が所持していたものには、この国の紋章が刻まれていた。そう、この国の皇城から来た者達だった。その者達は、この国の皇女を捜しに来ていたようで、リンティを見た瞬間間違いなく彼女が皇女だと言い出した。
言い合いになってしまったが、リンティは皇城に行く事に。だが、この国の皇帝の二つ名が〝冷血の最強皇帝〟。そして、タイミング悪く首を撥ねている瞬間を目の当たりに。
こんな無慈悲の皇帝が自分の父。そんな事実が信じられないリンティ。だけど、あれ? 皇帝が、ぬいぐるみをプレゼントしてくれた?
リンティがこの城に来てから、どんどん皇帝がおかしくなっていく姿を目の当たりにする周りの者達も困惑。一体どうなっているのだろうか?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろうでも公開しています。
2025年1月18日、内容を一部修正しました。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる