217 / 415
第五章 秘伝と天使と悪魔
217 思わぬ提案
しおりを挟む
勇一は、ここで罪の告白をと懺悔するように続けた。会場は賑やかで、このテーブル付近に居る者たちにしか聞こえてはいないだろう。
「先代……祖父や父達がやったことだと知っていながら、お、私も含めた本家の者は口を閉ざした……本家としての誇りを守るためだと、信じて疑わなかった……」
「……」
まさか、その話をされるとは思わなかった高耶は目を丸くして、俯く勇一を見る。その後ろに控えていた統二も、信じられない様子で勇一の背中を見つめていた。
統二はその頃はまだ幼かった。当然、知らなかったのだろう。そこまでするとも思っていなかったのかもしれない。徐々に青くなり、次いで怒りに赤く染まっていった。
驚きに言葉を失くしていた高耶と統二とは別に、これに声を挟んだのは蓮次郎だった。統二の様子も気になったのだろう。勇一が折角、告白してくれるのだ。話が出来なくなっては困ると思ってのことだと察せられる。
「確か、高耶君の実の父親は、仕事中の事故と処理されていたはずだけど? 違うのかな」
「っ……はい……蔦枝将也が陰陽術がほとんど使えないことは、一族でも有名で……ですが、武術においては一族の者も認めていました……」
高耶の父、将也は、武術の才能だけならば歴代当主に迫るほどの実力を持っていた。体は小柄で、見た目もどこかおっとりとしていたため、武術が出来るとは思われ難かったが、結果として多くの実績は持っていたのだ。
少し付き合えば分かるほど、体を動かすのが好きで、修行が好きな人だった。それは、本家に生まれて、霊力を持っていたならば、間違いなく当主になっただろうと噂されるほどで、だから本家から目を付けられていた。
そこに高耶が当主に指名されたのもいけなかった。能力的に足りないと分かっていながら、高耶と将也に妖退治に向かわせたのだ。当主ならば出来るだろうと。
なんとか充雪の助けで退けはしたが、高耶は大怪我を負い、将也は命を落とすことになった。
「秘伝の当主は、血で決まらない……それを、何より本家の者は怖がっていたのだと思います……」
それが他の家とは違うのだと誇りに思うと同時に、本家以外にそれが出たらと怖くなるのだ。それは、本家の血筋と能力を否定されるようなものなのだから。
「セッちゃんが決めるんだもんねえ。神になったとはいえ、こちら側の都合に関係なく指名するんだから、不満も持つかな」
個人の評価によって決められることに、反発するのは人ならばよくあること。多数決で決めても納得しないのだから仕方がない。不満があるということは、ある意味公平な証だろうか。
「っ、いえ……そ、そんなこと……っ」
「だって、散々君たち、直系じゃないからって高耶くんに文句言ってたでしょ? それって、セッちゃんにも失礼だよね?」
「っ……」
勇一は弾かれたように顔を上げる。その顔が白くなっていくのがわかった。元々血色の良い人が真っ青になると大変分かりやすい。そんなどうでも良いことを高耶は考えていた。
今この場は、蓮次郎の独断場だった。充雪をセッちゃん呼びということも気になるが気にしない。
「だって、そうでしょう? 唯一トップに立つセッちゃんの選んだ高耶くんに文句付けてたんだから。ご先祖を敬ってる? 敬ってないでしょ。視えないことを理由にしてたのは君たちだよね?」
「っ、っ……っ」
充雪が視えることが当主の前提条件。なのに、それを高耶には嘘だと決めつけ、否定しようとしていた。
「嫉妬するのは仕方ないだろうね。でも、その時点でもう、才能があることを認めてるんだよ? 見苦しいよね。見えてるものを見えてないだろうって疑う……それ、僕らの業界じゃ蔑視されることだけど。理解できてる?」
「っ、それはっ……っ」
視えることを否定すれば、仕事は出来ない。本来見えない者たちの存在を認められることは、人側にとっても妖や怨霊側にとっても必要なこと。それを認めなくては、この業界の存在意義もない。
そして、視える者が視えないと偽ることは、自分を偽ること。言霊の力も強い影響を受けるため、本当に必要な時に視えなくなる場合もあり、冗談ではなく病んでいく可能性があるので、やってはならないと言われていた。
一方、勇一たちがやったのは『視えると嘘を吐いているだろう』と疑うこと。それは、この業界では禁句だ。誰だって、仕事で一度や二度、依頼人から『嘘だ』という言葉を投げつけられ、トラブルになったことがある。だから、お互いにはやらないのだ。
信じてもらえない辛さを分かっているから。
蓮次郎は頬杖を突いて、面白くなさそうに続ける。
「前から思ってたんだよね~。秘伝の本家の子達って、術以外の手を持っているって驕り? っていうの? あと、瑶姫の血が入ってることとか、ちょっと鼻に掛けてる所があるよね~。実際に実力があるなら、それも良いんだけど、最近は本家筋の人でも、仕事を任せられないのがあるんだけど?」
「……それは、すみません」
これは高耶が謝る。
「ああ、高耶くんは悪くないよ。誰よりも仕事してるしね。実力も確か。神ともなんの用意もなく、普通に語り合える能力者なんだから」
隣で蒼翔が苦笑しながら頷いていた。
「君たちが高耶くんに教えを乞うならば良かったんだけどねえ……当主以外を連盟から外す考えもあるんだよ」
「っ、え……」
勇一が絶句する。高耶は知っていた。とはいえ、そんなはっきりとしたものではなく『高耶くんの邪魔になるなら、外してもいいよね』という軽い感じだった。
「な~んか、他の子達が当主への態度がどうのって指摘もしてたみたいだけど、僕から言わせてもそうだね。若いとはいえ、当主は当主だよ。家の顔だ。その当主に尻拭いをさせたり、任せっぱなしにしたりとか、あり得ないよ」
「っ、はい……っ」
大分凹んでいるなと勇一を見る。
「ってことでさあ、高耶くん。秘伝の子達を奉公に出さない?」
「奉公……ですか?」
突然の提案だった。
「うん。まあ、奉公って言い方はアレだけど、それがしっかりくるっていうか、当主や実力者に対しての態度とか教え込みながら、仕事を手伝ってもらおうかなって。ほら、言ってたでしょ? 時代も変わったし、閉鎖的にしてて良いことなんてないよ。だからね? 交換留学みたいな? 派遣? とか、どうかな。その初めの一歩を秘伝の子達に担ってもらうの」
「……悪くはないと思います……血による特別な能力や術はどのみち真似なんて出来ません。なら、ある程度の知識の共有は構わないのではないかと。他の家の知識が加われば、新しい発見もあるかもしれませんし……」
能力自体も、弱くなっている家もある。だが、もしかしたら、他の家で行っていることで、それを補えるかもしれない。必要としている知識が別の家にあるかもしれない。囲い込むことが、必ずしも良いことだとは言えないはずだ。
「でしょ! うんうん。さすが高耶くん。で、どう? 秘伝の子達、使っていい?」
そういえば、焔泉が本家の者を何人か捕まえて調べていると言っていたなと、ここで思い出す。清掃部隊に清掃許可を出していたのは知っている。捕縛部隊の手伝いもする清掃部隊だ。きちんとやっただろう。
今どこに、どれだけの人間が捕まっているか知らない。高耶も、当主としてこれはダメだなと反省する。本家は今どうなっているのかなと思いながら了承していた。
「……どうぞ……」
「ありがとう! 任せて。今、秘伝の……多分彼の父親とか、その辺の子は連盟で躾けてる最中なんだ。そのまま使うね♪」
やはり連盟に居た。
「……お手数お掛けします……」
「構わないよ! あ、今回の話も白状させるね。ウチで人殺しは罪が重いよ」
「はい……」
どこか楽しそうな蓮次郎を止められる者などいなかった。そして、蓮次郎は勇一言い渡した。
「君、しばらく高耶くんに指導してもらいな。さすがに本家嫡男がコレでは困るからね」
「っ、え、え?」
「……」
「え~………」
これまでで一番の動揺を示す勇一と、そうなるかと肩を落とす高耶。そして統二は、心底迷惑だ嫌だと目を細めるのだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
「先代……祖父や父達がやったことだと知っていながら、お、私も含めた本家の者は口を閉ざした……本家としての誇りを守るためだと、信じて疑わなかった……」
「……」
まさか、その話をされるとは思わなかった高耶は目を丸くして、俯く勇一を見る。その後ろに控えていた統二も、信じられない様子で勇一の背中を見つめていた。
統二はその頃はまだ幼かった。当然、知らなかったのだろう。そこまでするとも思っていなかったのかもしれない。徐々に青くなり、次いで怒りに赤く染まっていった。
驚きに言葉を失くしていた高耶と統二とは別に、これに声を挟んだのは蓮次郎だった。統二の様子も気になったのだろう。勇一が折角、告白してくれるのだ。話が出来なくなっては困ると思ってのことだと察せられる。
「確か、高耶君の実の父親は、仕事中の事故と処理されていたはずだけど? 違うのかな」
「っ……はい……蔦枝将也が陰陽術がほとんど使えないことは、一族でも有名で……ですが、武術においては一族の者も認めていました……」
高耶の父、将也は、武術の才能だけならば歴代当主に迫るほどの実力を持っていた。体は小柄で、見た目もどこかおっとりとしていたため、武術が出来るとは思われ難かったが、結果として多くの実績は持っていたのだ。
少し付き合えば分かるほど、体を動かすのが好きで、修行が好きな人だった。それは、本家に生まれて、霊力を持っていたならば、間違いなく当主になっただろうと噂されるほどで、だから本家から目を付けられていた。
そこに高耶が当主に指名されたのもいけなかった。能力的に足りないと分かっていながら、高耶と将也に妖退治に向かわせたのだ。当主ならば出来るだろうと。
なんとか充雪の助けで退けはしたが、高耶は大怪我を負い、将也は命を落とすことになった。
「秘伝の当主は、血で決まらない……それを、何より本家の者は怖がっていたのだと思います……」
それが他の家とは違うのだと誇りに思うと同時に、本家以外にそれが出たらと怖くなるのだ。それは、本家の血筋と能力を否定されるようなものなのだから。
「セッちゃんが決めるんだもんねえ。神になったとはいえ、こちら側の都合に関係なく指名するんだから、不満も持つかな」
個人の評価によって決められることに、反発するのは人ならばよくあること。多数決で決めても納得しないのだから仕方がない。不満があるということは、ある意味公平な証だろうか。
「っ、いえ……そ、そんなこと……っ」
「だって、散々君たち、直系じゃないからって高耶くんに文句言ってたでしょ? それって、セッちゃんにも失礼だよね?」
「っ……」
勇一は弾かれたように顔を上げる。その顔が白くなっていくのがわかった。元々血色の良い人が真っ青になると大変分かりやすい。そんなどうでも良いことを高耶は考えていた。
今この場は、蓮次郎の独断場だった。充雪をセッちゃん呼びということも気になるが気にしない。
「だって、そうでしょう? 唯一トップに立つセッちゃんの選んだ高耶くんに文句付けてたんだから。ご先祖を敬ってる? 敬ってないでしょ。視えないことを理由にしてたのは君たちだよね?」
「っ、っ……っ」
充雪が視えることが当主の前提条件。なのに、それを高耶には嘘だと決めつけ、否定しようとしていた。
「嫉妬するのは仕方ないだろうね。でも、その時点でもう、才能があることを認めてるんだよ? 見苦しいよね。見えてるものを見えてないだろうって疑う……それ、僕らの業界じゃ蔑視されることだけど。理解できてる?」
「っ、それはっ……っ」
視えることを否定すれば、仕事は出来ない。本来見えない者たちの存在を認められることは、人側にとっても妖や怨霊側にとっても必要なこと。それを認めなくては、この業界の存在意義もない。
そして、視える者が視えないと偽ることは、自分を偽ること。言霊の力も強い影響を受けるため、本当に必要な時に視えなくなる場合もあり、冗談ではなく病んでいく可能性があるので、やってはならないと言われていた。
一方、勇一たちがやったのは『視えると嘘を吐いているだろう』と疑うこと。それは、この業界では禁句だ。誰だって、仕事で一度や二度、依頼人から『嘘だ』という言葉を投げつけられ、トラブルになったことがある。だから、お互いにはやらないのだ。
信じてもらえない辛さを分かっているから。
蓮次郎は頬杖を突いて、面白くなさそうに続ける。
「前から思ってたんだよね~。秘伝の本家の子達って、術以外の手を持っているって驕り? っていうの? あと、瑶姫の血が入ってることとか、ちょっと鼻に掛けてる所があるよね~。実際に実力があるなら、それも良いんだけど、最近は本家筋の人でも、仕事を任せられないのがあるんだけど?」
「……それは、すみません」
これは高耶が謝る。
「ああ、高耶くんは悪くないよ。誰よりも仕事してるしね。実力も確か。神ともなんの用意もなく、普通に語り合える能力者なんだから」
隣で蒼翔が苦笑しながら頷いていた。
「君たちが高耶くんに教えを乞うならば良かったんだけどねえ……当主以外を連盟から外す考えもあるんだよ」
「っ、え……」
勇一が絶句する。高耶は知っていた。とはいえ、そんなはっきりとしたものではなく『高耶くんの邪魔になるなら、外してもいいよね』という軽い感じだった。
「な~んか、他の子達が当主への態度がどうのって指摘もしてたみたいだけど、僕から言わせてもそうだね。若いとはいえ、当主は当主だよ。家の顔だ。その当主に尻拭いをさせたり、任せっぱなしにしたりとか、あり得ないよ」
「っ、はい……っ」
大分凹んでいるなと勇一を見る。
「ってことでさあ、高耶くん。秘伝の子達を奉公に出さない?」
「奉公……ですか?」
突然の提案だった。
「うん。まあ、奉公って言い方はアレだけど、それがしっかりくるっていうか、当主や実力者に対しての態度とか教え込みながら、仕事を手伝ってもらおうかなって。ほら、言ってたでしょ? 時代も変わったし、閉鎖的にしてて良いことなんてないよ。だからね? 交換留学みたいな? 派遣? とか、どうかな。その初めの一歩を秘伝の子達に担ってもらうの」
「……悪くはないと思います……血による特別な能力や術はどのみち真似なんて出来ません。なら、ある程度の知識の共有は構わないのではないかと。他の家の知識が加われば、新しい発見もあるかもしれませんし……」
能力自体も、弱くなっている家もある。だが、もしかしたら、他の家で行っていることで、それを補えるかもしれない。必要としている知識が別の家にあるかもしれない。囲い込むことが、必ずしも良いことだとは言えないはずだ。
「でしょ! うんうん。さすが高耶くん。で、どう? 秘伝の子達、使っていい?」
そういえば、焔泉が本家の者を何人か捕まえて調べていると言っていたなと、ここで思い出す。清掃部隊に清掃許可を出していたのは知っている。捕縛部隊の手伝いもする清掃部隊だ。きちんとやっただろう。
今どこに、どれだけの人間が捕まっているか知らない。高耶も、当主としてこれはダメだなと反省する。本家は今どうなっているのかなと思いながら了承していた。
「……どうぞ……」
「ありがとう! 任せて。今、秘伝の……多分彼の父親とか、その辺の子は連盟で躾けてる最中なんだ。そのまま使うね♪」
やはり連盟に居た。
「……お手数お掛けします……」
「構わないよ! あ、今回の話も白状させるね。ウチで人殺しは罪が重いよ」
「はい……」
どこか楽しそうな蓮次郎を止められる者などいなかった。そして、蓮次郎は勇一言い渡した。
「君、しばらく高耶くんに指導してもらいな。さすがに本家嫡男がコレでは困るからね」
「っ、え、え?」
「……」
「え~………」
これまでで一番の動揺を示す勇一と、そうなるかと肩を落とす高耶。そして統二は、心底迷惑だ嫌だと目を細めるのだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
161
お気に入りに追加
1,455
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
逆行転生って胎児から!?
章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。
そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。
そう、胎児にまで。
別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。
長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
ルナール古書店の秘密
志波 連
キャラ文芸
両親を事故で亡くした松本聡志は、海のきれいな田舎町に住む祖母の家へとやってきた。
その事故によって顔に酷い傷痕が残ってしまった聡志に友人はいない。
それでもこの町にいるしかないと知っている聡志は、可愛がってくれる祖母を悲しませないために、毎日を懸命に生きていこうと努力していた。
そして、この町に来て五年目の夏、聡志は海の家で人生初のバイトに挑戦した。
先輩たちに無視されつつも、休むことなく頑張る聡志は、海岸への階段にある「ルナール古書店」の店主や、バイト先である「海の家」の店長らとかかわっていくうちに、自分が何ものだったのかを知ることになるのだった。
表紙は写真ACより引用しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる