207 / 419
第五章 秘伝と天使と悪魔
207 挨拶は大切です
しおりを挟む
高耶を先頭にしてその後ろに蒼翔、次に瀬良姉弟が続き、俊哉、統二、由姫の双子だ。
他の参加者達は、霊穴に向かって山を浄化していくので麓から分かれて別行動となっている。
山を登り始めてしばらくして、蒼翔は高耶が何かを探している様子に気付いたらしい。
「何か警戒中?」
「あ、いえ。この前から視線が気になっていまして」
「視線……?」
蒼翔は感じていなかったらしいと知り、高耶は少し考えてから口にした。
「悪い感じではないです。先日は警戒されていたんですが……今はこちらの様子を窺うような感じで……なので、どうしようか迷っていまして」
「どうって? 妖なの?」
本当に気配も感じていないらしい蒼翔に、高耶は苦笑した。
「多分、山神です」
「えっ、その報告受けてないよ!? ここ居るの!?」
「この感じは若いんだと思います。生まれて五十年くらいですね」
高耶も先日、お狐様の御神体を確認しに来た時には、お狐様からの視線だと思っていたのだ。
この山には神は居ないはずだった。報告でも、山の麓の町一帯を守護する土地神がここの山も影響下に置いていると思われていたのだ。
「麓の土地神に挨拶をしたのですが、その時にこの山が守護範囲に入っていないのが確認できました。恐らく、霊穴がその頃からこの山にあったんでしょう。それを抑えるために生まれた神です」
「……麓の……土地神の力が弱まっているとか?」
本来、二重に土地神は現れない。それがあるとすれば、交代のためだ。しかし、今回の場合は、端だったこともあり、切り離すことで住み分けをしたような状況になったのだろう。
「そうですね……霊穴を抑えられるほどの余裕はないのだと思います。祀られている社も朽ちかけていましたからね。こちらも御神体を確認すべきだと思います」
「御衛部隊に確認させるよ」
「お願いします」
御衛部隊とは、土地神を見守る部隊だ。基本的に手を出すことはない。ただ、その土地神の社を管理する者と繋がりを持ち、必要ならばその管理を変わる。
とはいえ、部隊の人数に対して土地神の数は数十倍。完璧に管理できているわけではない。土地神の交代などで、管理できずに消えてしまった土地も隣接する土地神が影響力を伸ばしたりと、本当に困ることにはならないのだ。
普段の主な彼らの活動内容は、土地神の守護範囲を記録することだったりする。時には土地神の交代がしやすいように地を整えたりもするが、能力者とはいえ人の力でどうにかできることは少ないのだ。
それでも必要とされているのは、能力者達が問題の起きた場所で能力を十全に使うためには土地神の許可が必要だったりするからだ。その時に神と渡をつけるのが彼らの仕事でもある。
今回も、前日に能力者達がお邪魔しますと挨拶をしてもらっている。
もちろん、毎回どこでも挨拶が必要というわけではない。それが必要になる範囲や条件というものがある。突発的に式の力が必要になったり、日常で式の力を借りるだけならば許可は要らない。
式に土地に影響を与えるほどの力を使わせる時は当然必要となり、御神体を中心とする土地の中核に入る時も出来れば必要だ。この場合は、近くに居るのだから挨拶して当然だろうという礼儀の範囲だ。
そんな中、今回の場合は土地神違いだったと言わずにはいられない。本来挨拶しなくてはならないのはここの山神にだったのだから。
「挨拶しておきましょうか」
「……そんなちょっとお隣にって感じに……うん。お願いできる?」
「はい。こっちです」
「え、一緒に行くの?」
蒼翔的には、高耶一人にちょっと行って来てもらうつもりだったらしい。彼や他の能力者達も、基本は御衛部隊に挨拶は任せてしまう。なので、自分たちで挨拶という考えがなかったようだ。だが、高耶は全て個人で受ける依頼が多く、御衛部隊に任せたことはなかった。だから、寧ろなぜ一緒に行かないのかが分からない。
「もちろんです。行きますよ」
有無を言わせず、気配のある方へと足を向けた。
その途中、ばったりと勇一を含む一団に出会したのだ。
「あ」
勇一の周りにいる青年達が口を開けて固まっていた。そんな彼らに、高耶は構わず声をかける。
「視界に入った。あなた方もついて来てください」
「へ?」
はじめ、山神の目に留まったのは高耶だけ。だが、側に居ることで蒼翔達も視界に入っていた。ならば、認識されたこととして挨拶すべきだ。
そうして連れてきたところに、勇一達まで入ったというわけだ。まだ彼らも式を出していないならば、事後承諾にはならない。
「山神に挨拶に行きます。式はこのまま出さないように。もう、すぐそこですから」
「え? え?」
「はいは~い。高耶くんに従ってね~。っていうか、私も神さまへの挨拶の仕方とか不安なんだけど」
「お願いするだけですよ。『この地に式を入れることをお許しください』とお願いするだけです」
難しいことはない。真摯に語りかければ、神は応えてくれる。だが、これは高耶の中の常識であり、語りかけて必ず応えてくれるなんてことは、普通ではない。だからこそ、専門の御衛部隊があるのだから。
そして、これも高耶の中での常識。
「ダメだと言われたら使わない。それで問題ありません」
「大問題だよね!?」
式が使えないとなれば、何も出来ない術者は多い。大問題だ。だから、御衛部隊は時には丸一日かけてお願いしまくる。それで術者達の仕事は成り立ってきたのだ。感謝しなくてはならない。
「礼は尽くしてこそです。許可が得られないなら式はダメです」
「な、なるほど……御衛部隊の待遇がもう少し良くなるように父上に言っておくよ……」
「それが良いですね」
御衛部隊も、清掃部隊ほどではないが、時に存在意義が分からないとまで言われる不遇部隊だ。術者達は彼らのお陰で仕事が出来ていると思わなくてはならない。
「ここで止まってください」
「え、ここ? うそ……間違いない……御神木だ……」
それは本当に唐突に、突然視界に入ってきた。大きく立派な楠木だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
他の参加者達は、霊穴に向かって山を浄化していくので麓から分かれて別行動となっている。
山を登り始めてしばらくして、蒼翔は高耶が何かを探している様子に気付いたらしい。
「何か警戒中?」
「あ、いえ。この前から視線が気になっていまして」
「視線……?」
蒼翔は感じていなかったらしいと知り、高耶は少し考えてから口にした。
「悪い感じではないです。先日は警戒されていたんですが……今はこちらの様子を窺うような感じで……なので、どうしようか迷っていまして」
「どうって? 妖なの?」
本当に気配も感じていないらしい蒼翔に、高耶は苦笑した。
「多分、山神です」
「えっ、その報告受けてないよ!? ここ居るの!?」
「この感じは若いんだと思います。生まれて五十年くらいですね」
高耶も先日、お狐様の御神体を確認しに来た時には、お狐様からの視線だと思っていたのだ。
この山には神は居ないはずだった。報告でも、山の麓の町一帯を守護する土地神がここの山も影響下に置いていると思われていたのだ。
「麓の土地神に挨拶をしたのですが、その時にこの山が守護範囲に入っていないのが確認できました。恐らく、霊穴がその頃からこの山にあったんでしょう。それを抑えるために生まれた神です」
「……麓の……土地神の力が弱まっているとか?」
本来、二重に土地神は現れない。それがあるとすれば、交代のためだ。しかし、今回の場合は、端だったこともあり、切り離すことで住み分けをしたような状況になったのだろう。
「そうですね……霊穴を抑えられるほどの余裕はないのだと思います。祀られている社も朽ちかけていましたからね。こちらも御神体を確認すべきだと思います」
「御衛部隊に確認させるよ」
「お願いします」
御衛部隊とは、土地神を見守る部隊だ。基本的に手を出すことはない。ただ、その土地神の社を管理する者と繋がりを持ち、必要ならばその管理を変わる。
とはいえ、部隊の人数に対して土地神の数は数十倍。完璧に管理できているわけではない。土地神の交代などで、管理できずに消えてしまった土地も隣接する土地神が影響力を伸ばしたりと、本当に困ることにはならないのだ。
普段の主な彼らの活動内容は、土地神の守護範囲を記録することだったりする。時には土地神の交代がしやすいように地を整えたりもするが、能力者とはいえ人の力でどうにかできることは少ないのだ。
それでも必要とされているのは、能力者達が問題の起きた場所で能力を十全に使うためには土地神の許可が必要だったりするからだ。その時に神と渡をつけるのが彼らの仕事でもある。
今回も、前日に能力者達がお邪魔しますと挨拶をしてもらっている。
もちろん、毎回どこでも挨拶が必要というわけではない。それが必要になる範囲や条件というものがある。突発的に式の力が必要になったり、日常で式の力を借りるだけならば許可は要らない。
式に土地に影響を与えるほどの力を使わせる時は当然必要となり、御神体を中心とする土地の中核に入る時も出来れば必要だ。この場合は、近くに居るのだから挨拶して当然だろうという礼儀の範囲だ。
そんな中、今回の場合は土地神違いだったと言わずにはいられない。本来挨拶しなくてはならないのはここの山神にだったのだから。
「挨拶しておきましょうか」
「……そんなちょっとお隣にって感じに……うん。お願いできる?」
「はい。こっちです」
「え、一緒に行くの?」
蒼翔的には、高耶一人にちょっと行って来てもらうつもりだったらしい。彼や他の能力者達も、基本は御衛部隊に挨拶は任せてしまう。なので、自分たちで挨拶という考えがなかったようだ。だが、高耶は全て個人で受ける依頼が多く、御衛部隊に任せたことはなかった。だから、寧ろなぜ一緒に行かないのかが分からない。
「もちろんです。行きますよ」
有無を言わせず、気配のある方へと足を向けた。
その途中、ばったりと勇一を含む一団に出会したのだ。
「あ」
勇一の周りにいる青年達が口を開けて固まっていた。そんな彼らに、高耶は構わず声をかける。
「視界に入った。あなた方もついて来てください」
「へ?」
はじめ、山神の目に留まったのは高耶だけ。だが、側に居ることで蒼翔達も視界に入っていた。ならば、認識されたこととして挨拶すべきだ。
そうして連れてきたところに、勇一達まで入ったというわけだ。まだ彼らも式を出していないならば、事後承諾にはならない。
「山神に挨拶に行きます。式はこのまま出さないように。もう、すぐそこですから」
「え? え?」
「はいは~い。高耶くんに従ってね~。っていうか、私も神さまへの挨拶の仕方とか不安なんだけど」
「お願いするだけですよ。『この地に式を入れることをお許しください』とお願いするだけです」
難しいことはない。真摯に語りかければ、神は応えてくれる。だが、これは高耶の中の常識であり、語りかけて必ず応えてくれるなんてことは、普通ではない。だからこそ、専門の御衛部隊があるのだから。
そして、これも高耶の中での常識。
「ダメだと言われたら使わない。それで問題ありません」
「大問題だよね!?」
式が使えないとなれば、何も出来ない術者は多い。大問題だ。だから、御衛部隊は時には丸一日かけてお願いしまくる。それで術者達の仕事は成り立ってきたのだ。感謝しなくてはならない。
「礼は尽くしてこそです。許可が得られないなら式はダメです」
「な、なるほど……御衛部隊の待遇がもう少し良くなるように父上に言っておくよ……」
「それが良いですね」
御衛部隊も、清掃部隊ほどではないが、時に存在意義が分からないとまで言われる不遇部隊だ。術者達は彼らのお陰で仕事が出来ていると思わなくてはならない。
「ここで止まってください」
「え、ここ? うそ……間違いない……御神木だ……」
それは本当に唐突に、突然視界に入ってきた。大きく立派な楠木だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
167
お気に入りに追加
1,490
あなたにおすすめの小説

水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの
つくも茄子
ファンタジー
サビオ・パッツィーニは、魔術師の家系である名門侯爵家の次男に生まれながら魔力鑑定で『魔力無し』の判定を受けてしまう。魔力がない代わりにずば抜けて優れた頭脳を持つサビオに家族は温かく見守っていた。そんなある日、サビオが侯爵家の人間でない事が判明した。妖精の取り換えっ子だと神官は告げる。本物は家族によく似た天使のような美少年。こうしてサビオは「王家と侯爵家を謀った罪人」として国外追放されてしまった。
隣国でギルド登録したサビオは「黒曜」というギルド名で第二の人生を歩んでいく。

魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。

姉から奪うことしかできない妹は、ザマァされました
饕餮
ファンタジー
わたくしは、オフィリア。ジョンパルト伯爵家の長女です。
わたくしには双子の妹がいるのですが、使用人を含めた全員が妹を溺愛するあまり、我儘に育ちました。
しかもわたくしと色違いのものを両親から与えられているにもかかわらず、なぜかわたくしのものを欲しがるのです。
末っ子故に甘やかされ、泣いて喚いて駄々をこね、暴れるという貴族女性としてはあるまじき行為をずっとしてきたからなのか、手に入らないものはないと考えているようです。
そんなあざといどころかあさましい性根を持つ妹ですから、いつの間にか両親も兄も、使用人たちですらも絆されてしまい、たとえ嘘であったとしても妹の言葉を鵜呑みにするようになってしまいました。
それから数年が経ち、学園に入学できる年齢になりました。が、そこで兄と妹は――
n番煎じのよくある妹が姉からものを奪うことしかしない系の話です。
全15話。
※カクヨムでも公開しています

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる