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第五章 秘伝と天使と悪魔
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非常ベルが鳴り響く。
高耶はそっと向かいの席から移動して来た優希に縋り付かれながら、人の流れを感じていた。その中で人が避けている場所。それはこのベースの反対側だった。
「……俊哉、この反対側は何をやってるんだ?」
「ん? 反対……ああ、古美術の展示即売会だったはず」
「古美術……」
嫌な感じがした。
そこで瀬良智世が少し焦り気味に割り込む。
「え? なに? これって、あっちで何かあったってこと!?」
「ああ……あの人の流れだと恐らく……」
まさかゲームでありがちな『気配が読める』と言えるわけもなく。見える範囲からの判断だと伝えた。
「うそ! どうしよう……っ、あそこに、お祖父ちゃんと従兄弟がいるんだけどっ」
「あ~、そういや、瀬良ん家って、じいちゃんが古美術商って言ってたな」
「そうなのか」
「小学生の時に聞いた」
「へえ」
瀬良智世は、自己紹介の時にも『おじいちゃんは古美術商です!』と自慢げに言っていたらしい。確かに、子どもとしては『なんかカッコいいし、お金持ってそう』となるだろう。因みに高耶はそういった修行や授業に関係ないことは割と良く忘れる。
「っ、どうしよう。まず、お父さんに連絡して……っ」
意外と冷静なのだろうか。焦って走っていくようなことにはならなかった。そういうものかと思いながらも、高耶は口にしていた。
「見てくるか」
「……え?」
瀬良智世は何を言われたか理解できずに、スマホを握りしめたまま動きを止める。聞いていた伊原久美が冷静に意見した。
「ちょっと、さすがに怒られるよ。ほら、店の人が」
「こちらから下へ避難してください! 火災ではありませんので心配いりません!」
百貨店の店員に指示を仰ぎに行っていたのだろう。戻ってきた店員が声を張り上げる。本来のテナントではないため、少し遅れたようだ。
「優希。俊哉と……」
「イヤ! お兄ちゃんといる!」
「……なら、先ず下に行こうか」
「やだ。お兄ちゃんいくんでしょ? なんか……学校のときみたいに、あっちからイヤなかんじする」
優希も何か感じているらしい。ムクが警戒しているのもあるだろう。高耶は仕方ないとスマホを取り出す。
「はあ……少し待ってくれ」
「あの、お客様っ」
出て行かない高耶達に、店員が困惑していた。電話をしだした高耶を見て、俊哉が前に出る。
「あ~、火事じゃないなら、もう少し人が減ってから移動するよ。ほら、こんな小さい子がいるし。大丈夫。何かあれば俺らの責任でいいからさ」
「で、ですが……」
俊哉達が高耶を見つめるので、店員も決定権は高耶が持っているのだと思い、電話が終わるのを待つ。
その間に聞こえてきたのは、客達の状況を伝える会話。
『突然、気が触れたみたいに、男が暴れ出したんだってよ』
『刃物とか持ってるわけじゃないんだろ? 大袈裟じゃねえ?』
『剣っぽいの見たわよ!』
『錆びてたじゃん』
『呪われたやつだったりして~』
『あはは。ありえそう』
それらは、電話をしている高耶にも聞こえていた。電話越しの相手は、案内を付けると言って切った。
「話がついた」
「どうすんの?」
俊哉の軽い問いかけに、高耶はこの店の入り口の方へ目を向ける。未だにその前の通路は人でごった返している。
「案内が付くことになった。お前らはどうする」
「どうするって、高耶が行くなら行くけど?」
「お祖父ちゃんがいるし……」
「私も、トモちゃんが行くなら行くよ?」
「ユウキもいっしょ!」
「……」
そうなるとは思っていたが、やはりついてくるらしい。
「はあ……分かった。だが、勝手に動くなよ? 俺は仕事としての大義名分が通るが、お前らは違うからな」
「仕事?」
瀬良が意味が分からないと首を傾げる。その時、百貨店の職員がやって来た。
「っ、御当主、お久しぶりです。ご案内します」
職員の顔を見て、高耶は驚いた。彼はこの百貨店の店長だった。
「まさか、店長がわざわざ……申し訳ない」
「いえいえ。御当主相手に、失礼があってはなりません」
「……そうですか。いえ、よろしくお願いします」
「もちろんです! では、こちらへ!」
壮年とまではいかない、若い店長だ。前は副店長だった人で、その頃から知っていた。因みに、高耶ファンクラブと言える迅達の同期メンバーの一人だったりする。
「バックヤードから回ります」
案内されるままついていけば、次に出たのは、古美術展示会場の前の通路。
そこでは、警備の者達が必死で暴れる男を取り押さえていた。
五人がかりでも押されている。暴れている男の方はそれほど力があるようには見えない細身だ。それなのに、平均以上の力がありそうな警備員達五人が押さえきれていなかった。
そんな彼らから少し離れて見守るのが着物を着た老人と、高耶とそれほど変わらない青年二人。
その内の一人の青年に見覚えがあるように感じた。確信をくれたのは俊哉だった。
「あ、あいつあんな所に居た」
「知り合いか?」
「高耶、お前さあ……いや。まあ、見た目も変わってるけどな……一緒に遊んでたろ。小野田だよ」
「……ああ、彰彦か。順調にオタクになったか?」
「おう。めちゃくちゃ順調にな」
見た目は真面目そうだ。子どもの頃から『俺はオタクになる!』と訳のわからん宣言をしていた。普通にいじめられても『ふっ。オタクの道を極めようとする俺がいじめられるのは必然さ』とかドヤ顔していた。
そして時に『剣士の心を知りたい』といって俊哉と剣道の道場に通い、『ロボットも作らなければならない』といって工業高校を目指した。
今の夢は『俺が納得できる最高のゲームを作る!』だそうだ。
「もう一人は……」
「お祖父ちゃん! 満也くん!」
「待て」
「ちょっ、だって!」
瀬良が飛び出そうとした。それを留める。どうやら、話していた祖父と従兄弟らしい。
「店長。先ずあの人達をこちらへ連れてきましょう」
「分かりました」
店長自ら飛び出し、老人と青年達の元に走る。
「お怪我はありませんか? あの男を押さえている内にこちらへ」
屈み込んでいた老人達。彼らを立ち上がらせようとすると突然、暴れていた男の動きが激しくなった。
「うがぁぁぁっ」
「お、おいっ」
「気を付けろ!」
警備員が二人増えるが、それでも弾かれはじめる。
「お祖父ちゃん、早くっ」
「あ、ああ……」
「うがぁぁぁぁ!」
瀬良も手を貸し、腰が抜けてしまっているらしい老人の手を引く。
そこで高耶の目がそれを捉えた。
「失礼。その指輪……それを外してください」
「こ、これか? ん? 高耶くん? わ、分かった」
中指にはめられていたその指輪を外すと、老人はそれが当たり前のように高耶へなんの疑問もなく差し出した。
「うがぁぁぁ!!」
「間違いないな」
高耶はそれを封じる。
「うっ」
その直後、男は突然力を無くし、気絶した。
「はあ……あ、その剣には触れないでください」
「触らないように」
店長がすかさず伝えてくれたため、警備員達は慌てて手を引く。
「彼を病院に。救急車は?」
「そろそろかと」
それならばと、高耶はまたスマホを取り出す。話をしながら高耶は男に近付き、その剣に封じを施す。すると、何があっても離さない様子だった男の手から、古びて錆び付いた剣が転がり落ちた。
「……あ、秘伝です。病院の手配を……はい。その百貨店のです……ええ……お願いします」
何かに影響を受けていた男性。普通の病院では対処できない場合がある。後遺症が出たりもするのだ。対処できる所へ回してもらうように手配しなくてはならない。
通話を切り、高耶は難しい表情のままその剣を見つめた。手の中にある指輪と見比べると、どうやら同じ素材のように見えた。
そして、その二つから感じる力は、他にもまだこの場にありそうだ。
「これは……」
そう呟いた高耶の耳に、警備員達の驚きの声が響く。
「おいっ。こいつ、体がっ」
「な、何がっ」
目を向けた先。横たわっていた男の体が干からび始めたのだ。このままでは、何も残らない。
「っ、ちっ、だからこっち系は嫌なんだよっ。【瑠璃】!」
《あなたの望むままに》
ふわりと光を纏って現れた女性。彼女は背中にある翼を広げ、力を男へと注いだ。
これにより、男は一命を取り留めたのだ。
************
読んでくださりありがとうございます◎
高耶はそっと向かいの席から移動して来た優希に縋り付かれながら、人の流れを感じていた。その中で人が避けている場所。それはこのベースの反対側だった。
「……俊哉、この反対側は何をやってるんだ?」
「ん? 反対……ああ、古美術の展示即売会だったはず」
「古美術……」
嫌な感じがした。
そこで瀬良智世が少し焦り気味に割り込む。
「え? なに? これって、あっちで何かあったってこと!?」
「ああ……あの人の流れだと恐らく……」
まさかゲームでありがちな『気配が読める』と言えるわけもなく。見える範囲からの判断だと伝えた。
「うそ! どうしよう……っ、あそこに、お祖父ちゃんと従兄弟がいるんだけどっ」
「あ~、そういや、瀬良ん家って、じいちゃんが古美術商って言ってたな」
「そうなのか」
「小学生の時に聞いた」
「へえ」
瀬良智世は、自己紹介の時にも『おじいちゃんは古美術商です!』と自慢げに言っていたらしい。確かに、子どもとしては『なんかカッコいいし、お金持ってそう』となるだろう。因みに高耶はそういった修行や授業に関係ないことは割と良く忘れる。
「っ、どうしよう。まず、お父さんに連絡して……っ」
意外と冷静なのだろうか。焦って走っていくようなことにはならなかった。そういうものかと思いながらも、高耶は口にしていた。
「見てくるか」
「……え?」
瀬良智世は何を言われたか理解できずに、スマホを握りしめたまま動きを止める。聞いていた伊原久美が冷静に意見した。
「ちょっと、さすがに怒られるよ。ほら、店の人が」
「こちらから下へ避難してください! 火災ではありませんので心配いりません!」
百貨店の店員に指示を仰ぎに行っていたのだろう。戻ってきた店員が声を張り上げる。本来のテナントではないため、少し遅れたようだ。
「優希。俊哉と……」
「イヤ! お兄ちゃんといる!」
「……なら、先ず下に行こうか」
「やだ。お兄ちゃんいくんでしょ? なんか……学校のときみたいに、あっちからイヤなかんじする」
優希も何か感じているらしい。ムクが警戒しているのもあるだろう。高耶は仕方ないとスマホを取り出す。
「はあ……少し待ってくれ」
「あの、お客様っ」
出て行かない高耶達に、店員が困惑していた。電話をしだした高耶を見て、俊哉が前に出る。
「あ~、火事じゃないなら、もう少し人が減ってから移動するよ。ほら、こんな小さい子がいるし。大丈夫。何かあれば俺らの責任でいいからさ」
「で、ですが……」
俊哉達が高耶を見つめるので、店員も決定権は高耶が持っているのだと思い、電話が終わるのを待つ。
その間に聞こえてきたのは、客達の状況を伝える会話。
『突然、気が触れたみたいに、男が暴れ出したんだってよ』
『刃物とか持ってるわけじゃないんだろ? 大袈裟じゃねえ?』
『剣っぽいの見たわよ!』
『錆びてたじゃん』
『呪われたやつだったりして~』
『あはは。ありえそう』
それらは、電話をしている高耶にも聞こえていた。電話越しの相手は、案内を付けると言って切った。
「話がついた」
「どうすんの?」
俊哉の軽い問いかけに、高耶はこの店の入り口の方へ目を向ける。未だにその前の通路は人でごった返している。
「案内が付くことになった。お前らはどうする」
「どうするって、高耶が行くなら行くけど?」
「お祖父ちゃんがいるし……」
「私も、トモちゃんが行くなら行くよ?」
「ユウキもいっしょ!」
「……」
そうなるとは思っていたが、やはりついてくるらしい。
「はあ……分かった。だが、勝手に動くなよ? 俺は仕事としての大義名分が通るが、お前らは違うからな」
「仕事?」
瀬良が意味が分からないと首を傾げる。その時、百貨店の職員がやって来た。
「っ、御当主、お久しぶりです。ご案内します」
職員の顔を見て、高耶は驚いた。彼はこの百貨店の店長だった。
「まさか、店長がわざわざ……申し訳ない」
「いえいえ。御当主相手に、失礼があってはなりません」
「……そうですか。いえ、よろしくお願いします」
「もちろんです! では、こちらへ!」
壮年とまではいかない、若い店長だ。前は副店長だった人で、その頃から知っていた。因みに、高耶ファンクラブと言える迅達の同期メンバーの一人だったりする。
「バックヤードから回ります」
案内されるままついていけば、次に出たのは、古美術展示会場の前の通路。
そこでは、警備の者達が必死で暴れる男を取り押さえていた。
五人がかりでも押されている。暴れている男の方はそれほど力があるようには見えない細身だ。それなのに、平均以上の力がありそうな警備員達五人が押さえきれていなかった。
そんな彼らから少し離れて見守るのが着物を着た老人と、高耶とそれほど変わらない青年二人。
その内の一人の青年に見覚えがあるように感じた。確信をくれたのは俊哉だった。
「あ、あいつあんな所に居た」
「知り合いか?」
「高耶、お前さあ……いや。まあ、見た目も変わってるけどな……一緒に遊んでたろ。小野田だよ」
「……ああ、彰彦か。順調にオタクになったか?」
「おう。めちゃくちゃ順調にな」
見た目は真面目そうだ。子どもの頃から『俺はオタクになる!』と訳のわからん宣言をしていた。普通にいじめられても『ふっ。オタクの道を極めようとする俺がいじめられるのは必然さ』とかドヤ顔していた。
そして時に『剣士の心を知りたい』といって俊哉と剣道の道場に通い、『ロボットも作らなければならない』といって工業高校を目指した。
今の夢は『俺が納得できる最高のゲームを作る!』だそうだ。
「もう一人は……」
「お祖父ちゃん! 満也くん!」
「待て」
「ちょっ、だって!」
瀬良が飛び出そうとした。それを留める。どうやら、話していた祖父と従兄弟らしい。
「店長。先ずあの人達をこちらへ連れてきましょう」
「分かりました」
店長自ら飛び出し、老人と青年達の元に走る。
「お怪我はありませんか? あの男を押さえている内にこちらへ」
屈み込んでいた老人達。彼らを立ち上がらせようとすると突然、暴れていた男の動きが激しくなった。
「うがぁぁぁっ」
「お、おいっ」
「気を付けろ!」
警備員が二人増えるが、それでも弾かれはじめる。
「お祖父ちゃん、早くっ」
「あ、ああ……」
「うがぁぁぁぁ!」
瀬良も手を貸し、腰が抜けてしまっているらしい老人の手を引く。
そこで高耶の目がそれを捉えた。
「失礼。その指輪……それを外してください」
「こ、これか? ん? 高耶くん? わ、分かった」
中指にはめられていたその指輪を外すと、老人はそれが当たり前のように高耶へなんの疑問もなく差し出した。
「うがぁぁぁ!!」
「間違いないな」
高耶はそれを封じる。
「うっ」
その直後、男は突然力を無くし、気絶した。
「はあ……あ、その剣には触れないでください」
「触らないように」
店長がすかさず伝えてくれたため、警備員達は慌てて手を引く。
「彼を病院に。救急車は?」
「そろそろかと」
それならばと、高耶はまたスマホを取り出す。話をしながら高耶は男に近付き、その剣に封じを施す。すると、何があっても離さない様子だった男の手から、古びて錆び付いた剣が転がり落ちた。
「……あ、秘伝です。病院の手配を……はい。その百貨店のです……ええ……お願いします」
何かに影響を受けていた男性。普通の病院では対処できない場合がある。後遺症が出たりもするのだ。対処できる所へ回してもらうように手配しなくてはならない。
通話を切り、高耶は難しい表情のままその剣を見つめた。手の中にある指輪と見比べると、どうやら同じ素材のように見えた。
そして、その二つから感じる力は、他にもまだこの場にありそうだ。
「これは……」
そう呟いた高耶の耳に、警備員達の驚きの声が響く。
「おいっ。こいつ、体がっ」
「な、何がっ」
目を向けた先。横たわっていた男の体が干からび始めたのだ。このままでは、何も残らない。
「っ、ちっ、だからこっち系は嫌なんだよっ。【瑠璃】!」
《あなたの望むままに》
ふわりと光を纏って現れた女性。彼女は背中にある翼を広げ、力を男へと注いだ。
これにより、男は一命を取り留めたのだ。
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