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第三章 秘伝の弟子
132 何を賭けてますか?
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夕方になり、それぞれ自由な時間を楽しんでいた一同が部屋に集まってくる。
高耶がプールを満喫した美奈深と由香理を伴って部屋へ戻ってきた時、部屋には源龍と時島、父の樹と、なぜか黒艶とでカードゲームをしていた。
《どうだ? これで再び我がリーチだ》
「まだまだ分かりませんよ」
《先生は中々、諦めが悪い》
「何事も諦めずに最後までというのを教えている身ですのでね」
時島が真剣な表情でカードを睨んでいる。
「そうですよねっ。諦めてはいけませんっ。勝負は手を抜かないのが礼儀ですし」
《樹は熱くなり過ぎて周りが見えなくなるタイプだがな。ほれ、早い所覚悟を決めて差し出せ》
「そ、そんなことは……な、ないです……ちょっ、ちょっと待って~」
樹は明らかに動揺していた。真っ直ぐな気質の彼は黒艶の揺さぶりに弱い。
「あ~、樹さん。落ち着いて。まだまだ挽回のチャンスはあるんですから。一度落ち着きましょう」
《ふんっ。さすがは当主だな。自身のことより全体を見るか……だが、良いのか? このままではまた負けるぞ》
「私達はもうチーム戦ですからね。黒艶殿を勝たせなければ良いんです」
朗らかに笑いながら源龍は冷静に対応していた。
そして、これで美奈深と由香理は気づいた。
「えっと……まさかのババ抜き?」
「良い大人三人と黒艶さんで?」
「「「じじ抜き!」」」
「「……ごめんなさい……」」
凄い勢いで訂正が入った。
「いやあ、最初はポーカーだったんだけどね~」
「黒艶さんが圧倒的で、どこのギャンブラーかと……」
《ふははっ、伊達に本場で遊んでおらんわ。それも樹はポーカーフェイスができんしなっ》
「いやあ~……うぅっ……」
ポーカーは黒艶の一人勝ち。これでは面白くない。ならば大貧民となったのだが、これがまた革命ばかりで訳がわからなくなり、黒艶の一人勝ち。
そして、ババ抜きとなるとまた樹が顔に出てしまうし、黒艶は微細な表情を読み取る。これにより、時島や源龍も敵わず、最終的にじじ抜きになったらしい。
「因みにこのじじ抜きは何戦目?」
美奈深が尋ねると一瞬考え込んだ一同はカードから目を離すことなく告げた。
「「「《八戦目》」」」
「ず、ずっとやってたんですか?」
その前にポーカーとかをやっていたなら、ほとんどこの部屋から動いていないのではないかと呆れた。しかし、どうやら息抜きはしていたらしい。
「いやいや。じじ抜き戦になる前に大浴場でゆっくりしてきたよ」
そう言われてみれば、服装が変わっている。ホテルで用意されたラフなシャツとズボンだ。因みに高耶と美奈深、由香理もそれに着替えている。
「凄い風呂だったよ。蔦枝も入って来たか?」
「ええ。軽く温まってきました」
「そういえば、お姉さん達とプール行ってたんだよね。楽しかったかい?」
「それは……はい……」
「「めちゃくちゃ楽しんだわっ。ね~」」
「はい……」
両腕を取られるのも、慣れて来てしまっていた。
「そういえば、子ども達は結局来なかったわね。ハクさんと一緒かな?」
「任せちゃったわね~」
美奈深も由香理も珀豪が任せろと言ったので、そのまま甘えてしまった。とはいえ、途中で子ども達もプールに来るかなと思っていたのだ。
《三人娘ならば、珀豪と丘の上のユウキの勉強部屋だ。そろそろ戻ってくるぞ》
「あそこか……」
珀豪ならば、暗くなる前にはきっちり子ども達をここへ連れてくる。問題はない。
《男児三人ももうすぐだ。瑶姫達三人は今大浴場だな》
「そうそう。入れ違ったよ」
「お城を見て来たって言ってたわね~」
瑶迦と美咲、校長の那津は天柳と山にある城を見学に行っていたらしい。
「それじゃあ、そろそろ、こちらも本気で勝負つけないとね」
「負けるわけにはいかんからな」
「大丈夫、大丈夫……どれがどれかわからないからねっ」
《ふっふっふっ……良い勝負だ。だが負けんぞ! 今日こそ主殿を籠絡してくれる!》
「は?」
何の勝負だと高耶は首を傾げる。
「高耶君を別室に連れ込ませはしないよ」
「小さい子ども達もいるし、一人異様に興奮しそうなのもいるからな」
「高耶君の貞操は父である僕が守るよ!」
「……はい……?」
ちょっと意味がわからない。
《無駄な足掻きよ。我が本気になれば……むっ……これはっ……》
「上がりだ」
時島が抜ける。
「逆転だね」
源龍が抜けた。
「な、南無三っ……っ、や、やったっ!!」
樹が上がった。思わず立ち上がって飛び上がるくらいの喜びようだ。
《な、なんだと……っ……くっ、侮ったか……》
黒艶が負けた。
「ねぇ、これって、高耶君のための戦いだったの?」
「なんかもう、ちょっと羨ましいくらいの熱戦だったね」
「……」
意味がわからない。だが、良い勝負だったと思う。高耶もちょっと混ざりたくなったというのは秘密だ。
「あれ? なに、この異様なやりきった系の空気」
そこに、俊哉達が帰ってきた。その後ろには優希達もいる。
「あれ? おとうさんたち……トランプやってたの?」
このタイミングで良かったと心底思った。
「あ、なあ、高耶。今さあ、雪降って来てんだよ。すげえよな~。この世界、夜には雪降るんだ?」
「は? いや、雪? この辺は夏に近い気候のはずだが?」
「なにそれ、場所ってこと? なら、なんで雪降ってんの?」
瑶迦がそうしたのだろうかと外を確認する。だが、雪の降り方を見て察した。
「これ……まさか……」
「あらあら~。言い忘れてたわ~」
そこに瑶迦が美咲達とやってきた。彼女は口元に手を当ててしまったなという顔をしていた。
「瑶迦さん……由姫を入れたんですか?」
「うふふ……そうなの……ちょっと前に家出してきて……あの大氷晶宮殿で花嫁修行するんですって」
「いや……あいつ男ですよ……? あと、家出して来たら追い返してくれって言われてますよね?」
「そんな小さいこと、気にしちゃダメよ♪」
とにかく、この雪はそいつのせいだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
高耶がプールを満喫した美奈深と由香理を伴って部屋へ戻ってきた時、部屋には源龍と時島、父の樹と、なぜか黒艶とでカードゲームをしていた。
《どうだ? これで再び我がリーチだ》
「まだまだ分かりませんよ」
《先生は中々、諦めが悪い》
「何事も諦めずに最後までというのを教えている身ですのでね」
時島が真剣な表情でカードを睨んでいる。
「そうですよねっ。諦めてはいけませんっ。勝負は手を抜かないのが礼儀ですし」
《樹は熱くなり過ぎて周りが見えなくなるタイプだがな。ほれ、早い所覚悟を決めて差し出せ》
「そ、そんなことは……な、ないです……ちょっ、ちょっと待って~」
樹は明らかに動揺していた。真っ直ぐな気質の彼は黒艶の揺さぶりに弱い。
「あ~、樹さん。落ち着いて。まだまだ挽回のチャンスはあるんですから。一度落ち着きましょう」
《ふんっ。さすがは当主だな。自身のことより全体を見るか……だが、良いのか? このままではまた負けるぞ》
「私達はもうチーム戦ですからね。黒艶殿を勝たせなければ良いんです」
朗らかに笑いながら源龍は冷静に対応していた。
そして、これで美奈深と由香理は気づいた。
「えっと……まさかのババ抜き?」
「良い大人三人と黒艶さんで?」
「「「じじ抜き!」」」
「「……ごめんなさい……」」
凄い勢いで訂正が入った。
「いやあ、最初はポーカーだったんだけどね~」
「黒艶さんが圧倒的で、どこのギャンブラーかと……」
《ふははっ、伊達に本場で遊んでおらんわ。それも樹はポーカーフェイスができんしなっ》
「いやあ~……うぅっ……」
ポーカーは黒艶の一人勝ち。これでは面白くない。ならば大貧民となったのだが、これがまた革命ばかりで訳がわからなくなり、黒艶の一人勝ち。
そして、ババ抜きとなるとまた樹が顔に出てしまうし、黒艶は微細な表情を読み取る。これにより、時島や源龍も敵わず、最終的にじじ抜きになったらしい。
「因みにこのじじ抜きは何戦目?」
美奈深が尋ねると一瞬考え込んだ一同はカードから目を離すことなく告げた。
「「「《八戦目》」」」
「ず、ずっとやってたんですか?」
その前にポーカーとかをやっていたなら、ほとんどこの部屋から動いていないのではないかと呆れた。しかし、どうやら息抜きはしていたらしい。
「いやいや。じじ抜き戦になる前に大浴場でゆっくりしてきたよ」
そう言われてみれば、服装が変わっている。ホテルで用意されたラフなシャツとズボンだ。因みに高耶と美奈深、由香理もそれに着替えている。
「凄い風呂だったよ。蔦枝も入って来たか?」
「ええ。軽く温まってきました」
「そういえば、お姉さん達とプール行ってたんだよね。楽しかったかい?」
「それは……はい……」
「「めちゃくちゃ楽しんだわっ。ね~」」
「はい……」
両腕を取られるのも、慣れて来てしまっていた。
「そういえば、子ども達は結局来なかったわね。ハクさんと一緒かな?」
「任せちゃったわね~」
美奈深も由香理も珀豪が任せろと言ったので、そのまま甘えてしまった。とはいえ、途中で子ども達もプールに来るかなと思っていたのだ。
《三人娘ならば、珀豪と丘の上のユウキの勉強部屋だ。そろそろ戻ってくるぞ》
「あそこか……」
珀豪ならば、暗くなる前にはきっちり子ども達をここへ連れてくる。問題はない。
《男児三人ももうすぐだ。瑶姫達三人は今大浴場だな》
「そうそう。入れ違ったよ」
「お城を見て来たって言ってたわね~」
瑶迦と美咲、校長の那津は天柳と山にある城を見学に行っていたらしい。
「それじゃあ、そろそろ、こちらも本気で勝負つけないとね」
「負けるわけにはいかんからな」
「大丈夫、大丈夫……どれがどれかわからないからねっ」
《ふっふっふっ……良い勝負だ。だが負けんぞ! 今日こそ主殿を籠絡してくれる!》
「は?」
何の勝負だと高耶は首を傾げる。
「高耶君を別室に連れ込ませはしないよ」
「小さい子ども達もいるし、一人異様に興奮しそうなのもいるからな」
「高耶君の貞操は父である僕が守るよ!」
「……はい……?」
ちょっと意味がわからない。
《無駄な足掻きよ。我が本気になれば……むっ……これはっ……》
「上がりだ」
時島が抜ける。
「逆転だね」
源龍が抜けた。
「な、南無三っ……っ、や、やったっ!!」
樹が上がった。思わず立ち上がって飛び上がるくらいの喜びようだ。
《な、なんだと……っ……くっ、侮ったか……》
黒艶が負けた。
「ねぇ、これって、高耶君のための戦いだったの?」
「なんかもう、ちょっと羨ましいくらいの熱戦だったね」
「……」
意味がわからない。だが、良い勝負だったと思う。高耶もちょっと混ざりたくなったというのは秘密だ。
「あれ? なに、この異様なやりきった系の空気」
そこに、俊哉達が帰ってきた。その後ろには優希達もいる。
「あれ? おとうさんたち……トランプやってたの?」
このタイミングで良かったと心底思った。
「あ、なあ、高耶。今さあ、雪降って来てんだよ。すげえよな~。この世界、夜には雪降るんだ?」
「は? いや、雪? この辺は夏に近い気候のはずだが?」
「なにそれ、場所ってこと? なら、なんで雪降ってんの?」
瑶迦がそうしたのだろうかと外を確認する。だが、雪の降り方を見て察した。
「これ……まさか……」
「あらあら~。言い忘れてたわ~」
そこに瑶迦が美咲達とやってきた。彼女は口元に手を当ててしまったなという顔をしていた。
「瑶迦さん……由姫を入れたんですか?」
「うふふ……そうなの……ちょっと前に家出してきて……あの大氷晶宮殿で花嫁修行するんですって」
「いや……あいつ男ですよ……? あと、家出して来たら追い返してくれって言われてますよね?」
「そんな小さいこと、気にしちゃダメよ♪」
とにかく、この雪はそいつのせいだった。
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