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12〈現在・ 孤視点〉
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ルイは孤に文字が書けるか、と問うてきた。
頷くと、彼は、自分は読み書きができない、と孤に苦笑した。
彼は寂しげだった。
孤が何か言おうとすると、ルイは逃げるように笑顔を作った。
「まず、看板を作って、注意書きをしたためよう。文字は孤に任せる」
「看板は、そこのものを使いますか?」
ルイが首を横に振るう。
「朽ちている木を利用しよう。手伝ってくれる?」
微笑まれ、首肯した。
先ほど通った道を、少し引き返すと、木が一本寝転がっていた。ルイは孤に距離をとるように言うと、傍に落ちていた太い枝で叩きつけて砕き、いくつかの木片へと変えた。
「あとは」
ルイは周囲を見回し、背の低い木から、コバルトブルーの丸い小さな実のついた細い枝を、プチリッと折り、さらに雑草を吟味し、頭部が筆に似た形の物を二、三本、手にする。
「看板にできそうな大きさのものは、あるかな?」
聞かれて、孤は砕かれた木片に目を走らせた。
「はい」
「じゃあ、孤はそれを持ってきてくれる? 俺は、柵にできそうなものを持っていくよ」
ルイが木片を集め、抱える。
孤より遥かに多い。
「俺も持ちます」
ルイの腕から木片をとる。
相手は驚き、そして、微笑んだ。
「ありがとう」
微笑まれ続け、孤は顔が火照るのを感じた。
特別なことはしていない。
なのに、ルイは小さなことを、とても大きく評価してくれる。
池へと戻ると、ルイは木片を置き、コバルトブルーの実を指で潰し、落ち葉にすりつけた。思いの外、果汁が多く、絵の具のようだ。次に、筆のような草を手にし、茎についた葉をって孤に渡した。
ルイは文字を書けないと悲観しているようだったが、孤からすれば、自分より知識を持つような過去を送ってきたのだと思った。ルイ自身は、そのことに気づいていないようだが。
「ありがとうございます」
「なんて書く?」
「そうですね……」
体に害があると、直接書くこともできるが、はっきりとした理由のない忠告は、悪戯だと思われたり、不安を刺激してしまう可能性がある。
「水質検査中のため、立入禁止はどうですか?」
嘘ではないですし、とつけ加えてみる。
ルイは唇を伸ばし、首を横に傾けた。
「良いんじゃないかな」
微笑んだまま、じっと見つめられる。
「え……と」
緊張で、孤の体温が高くなっていく。
「ずっと、見ていたいけど、それじゃあ、日が暮れてしまうか」
ルイは木片を腕に抱えた。
「お互い、作業に移ろう」
さっそく、彼は池を囲うように、木片を木片で地面に打ちつけ始めた。
ルイが自分に何を思ったのか、気になりながらも、孤は草の筆を木の実の絵の具に浸した。
歌声が聞こえてくる。ゆるやかなメロディーだ。
孤は深呼吸をし、木片に筆を走らせた。
背後で、木片を打ち付ける音と、やさしいメロディーが途切れなく、奏でられる。
孤はそれらの音楽の中で、文字を書くことに集中した。
そよ風が吹いてくる。
甘い香りが鼻孔をついた。
昨日の朝から何も食べていないことを思い出し、空腹感が、一気に押し寄せ、顔を上げた。
「ダメだよ」
耳元で囁かれると同時に、後ろから抱きつかれた。
「気を取られちゃ、ダメだ。孤には帰る場所がある。雪の涙なんか食べなくも、ちゃんと愛してもらえる。良い香りだからって、あの花には近づかない方がいい」
雪の涙。
あの店主が言っていた、毒のある花。
「お腹が空いたんだよね。ごねん。僕のせいで。なにか食べられるものを見つけてくるよ。だから、ここにいて」
ルイの身体が離れ、腕が遠ざかっていく。
ここにいて?
ルイは一人で探しにいくつもりだ。
「あ、待って!」
振り返ったが、ルイの姿はなかった。
柵が池を囲んでいる。
「ルイ!」
孤は立ち上がり、叫んだ。
返事はない。
ルイはソロの人達から敵視されている。
「一人でいさせられない」
でも、行き違いになるかもしれない。
逡巡していると足音がし、咄嗟に後ろを向いた。
ルイ?!
目が合ったのは、中年の男だった。
「お前、あいつとグルだったのか? それも、男同士で抱き合うなんて、犯罪だぞ!」
グル? 犯罪?
孤は男の指摘に戸惑った。
「なんとか言え! 俺達を騙したのかって聞いてんだ、犯罪者!」
「あなたは?」
こちらの質問には応えず、男は早足で近づくと、孤の手首を乱暴に掴んだ。
「お前の仲間もグルなのか? 俺達の村をどうするつもりだ?」
村?
ソロの村のことか?
仲間って、エニシ達のこと?
このままじゃ、思い違いで、エニシ達が悪者にされてしまう。
でも、今、ルイは知らない相手ではない。
一つのことを、成し遂げようとする、仲間だ。
孤が何も言えないでいると、男は腕を引っ張ってきた。
「来い! みんなの前に突き出してやる!」
体が前のめりに倒れそうになったのに、なぜか、ふわりと浮いた。
透明な何かに支えられているようだ。
それは、孤を慎重に立たせた。
「なんだ、お前!? 魔術師か?」
「人の、わからないものに対する恐怖心は、他者を傷つけるために備わった力ではないはずです」
すぐ真横から縁の声が聞こえた。
「誰だ? どこから話している!?」
男が大袈裟に周囲を見回す。
「ちなみに、あなたの行動は、すべて録画しました」
「ろく、が?」
「過去の出来事を、記憶媒体に保存したということです」
「なに、訳の分からないことを言っている!? 出てこい! 文句があるなら、出てきて直接言え!」
「ホログラムなら」
孤と男の間に、オスの獅子が現れる。
「あ、画像を間違えました」
縁が言い終わらない内に、男は悲鳴をあげ、森へと逃げていった。
獅子が孤を見る。
「無事でよかった」
縁の安堵の声を聞き、孤は震える心を隠すように、少しだけ唇を噛んだ。
「孤」
縁が穏やかにこちらの名を呼ぶと、孤の目の前に、桃色の直径三センチほどの丸い物体が魔法のように登場した。
「空気に、甘い香りをつけてる。色は光り。口に入れる前に遮断する」
獅子が話す。
「香りだけじゃ、空腹は満たされないかもしれないけど、気持ちは、ちょっと楽になると思う」
「ありがとう」
孤は縁の気遣いの塊を口へ入れた。
綿菓子のように、スッと口の中で甘さが解ける。
「おいしい」
孤の笑顔に、獅子の表情が柔和になる。
ルイが言ってくれた、愛されているという言葉を思い出し、嬉しいはずなのに、胸が痛んだ。
「心配をかけてごめん。ルイとしなければいけないことができて……。ルイっていうのは、ソロで会った人で……」
獅子はわかっているという風に、深く頷いた。
「僕達はオーガストという青年と時を共にしていた。彼からルイについて話をしてもらった。孤達がしなければいけないこと、僕も一緒に考えさせてくれないかな。孤もルイも、この池に誰かが関与することを防ぎたいんだよね。まずは、その理由を教えて」
縁は孤の説明を聞き、しばらく黙り、獅子のホログラムを消した。
孤の目線に、糸トンボがくる。
「エニシに連絡をとる。シャンディアに関して、オーガストに口を聞いてもらえないか、頼んでみる」
この糸トンボが縁なのか。
おそらくエニシの作品だろうが、本物にしか見えない。
縁がくぐもった声を漏らす。
「どうしたの?」
「…………エニシに連絡がとれない」
頷くと、彼は、自分は読み書きができない、と孤に苦笑した。
彼は寂しげだった。
孤が何か言おうとすると、ルイは逃げるように笑顔を作った。
「まず、看板を作って、注意書きをしたためよう。文字は孤に任せる」
「看板は、そこのものを使いますか?」
ルイが首を横に振るう。
「朽ちている木を利用しよう。手伝ってくれる?」
微笑まれ、首肯した。
先ほど通った道を、少し引き返すと、木が一本寝転がっていた。ルイは孤に距離をとるように言うと、傍に落ちていた太い枝で叩きつけて砕き、いくつかの木片へと変えた。
「あとは」
ルイは周囲を見回し、背の低い木から、コバルトブルーの丸い小さな実のついた細い枝を、プチリッと折り、さらに雑草を吟味し、頭部が筆に似た形の物を二、三本、手にする。
「看板にできそうな大きさのものは、あるかな?」
聞かれて、孤は砕かれた木片に目を走らせた。
「はい」
「じゃあ、孤はそれを持ってきてくれる? 俺は、柵にできそうなものを持っていくよ」
ルイが木片を集め、抱える。
孤より遥かに多い。
「俺も持ちます」
ルイの腕から木片をとる。
相手は驚き、そして、微笑んだ。
「ありがとう」
微笑まれ続け、孤は顔が火照るのを感じた。
特別なことはしていない。
なのに、ルイは小さなことを、とても大きく評価してくれる。
池へと戻ると、ルイは木片を置き、コバルトブルーの実を指で潰し、落ち葉にすりつけた。思いの外、果汁が多く、絵の具のようだ。次に、筆のような草を手にし、茎についた葉をって孤に渡した。
ルイは文字を書けないと悲観しているようだったが、孤からすれば、自分より知識を持つような過去を送ってきたのだと思った。ルイ自身は、そのことに気づいていないようだが。
「ありがとうございます」
「なんて書く?」
「そうですね……」
体に害があると、直接書くこともできるが、はっきりとした理由のない忠告は、悪戯だと思われたり、不安を刺激してしまう可能性がある。
「水質検査中のため、立入禁止はどうですか?」
嘘ではないですし、とつけ加えてみる。
ルイは唇を伸ばし、首を横に傾けた。
「良いんじゃないかな」
微笑んだまま、じっと見つめられる。
「え……と」
緊張で、孤の体温が高くなっていく。
「ずっと、見ていたいけど、それじゃあ、日が暮れてしまうか」
ルイは木片を腕に抱えた。
「お互い、作業に移ろう」
さっそく、彼は池を囲うように、木片を木片で地面に打ちつけ始めた。
ルイが自分に何を思ったのか、気になりながらも、孤は草の筆を木の実の絵の具に浸した。
歌声が聞こえてくる。ゆるやかなメロディーだ。
孤は深呼吸をし、木片に筆を走らせた。
背後で、木片を打ち付ける音と、やさしいメロディーが途切れなく、奏でられる。
孤はそれらの音楽の中で、文字を書くことに集中した。
そよ風が吹いてくる。
甘い香りが鼻孔をついた。
昨日の朝から何も食べていないことを思い出し、空腹感が、一気に押し寄せ、顔を上げた。
「ダメだよ」
耳元で囁かれると同時に、後ろから抱きつかれた。
「気を取られちゃ、ダメだ。孤には帰る場所がある。雪の涙なんか食べなくも、ちゃんと愛してもらえる。良い香りだからって、あの花には近づかない方がいい」
雪の涙。
あの店主が言っていた、毒のある花。
「お腹が空いたんだよね。ごねん。僕のせいで。なにか食べられるものを見つけてくるよ。だから、ここにいて」
ルイの身体が離れ、腕が遠ざかっていく。
ここにいて?
ルイは一人で探しにいくつもりだ。
「あ、待って!」
振り返ったが、ルイの姿はなかった。
柵が池を囲んでいる。
「ルイ!」
孤は立ち上がり、叫んだ。
返事はない。
ルイはソロの人達から敵視されている。
「一人でいさせられない」
でも、行き違いになるかもしれない。
逡巡していると足音がし、咄嗟に後ろを向いた。
ルイ?!
目が合ったのは、中年の男だった。
「お前、あいつとグルだったのか? それも、男同士で抱き合うなんて、犯罪だぞ!」
グル? 犯罪?
孤は男の指摘に戸惑った。
「なんとか言え! 俺達を騙したのかって聞いてんだ、犯罪者!」
「あなたは?」
こちらの質問には応えず、男は早足で近づくと、孤の手首を乱暴に掴んだ。
「お前の仲間もグルなのか? 俺達の村をどうするつもりだ?」
村?
ソロの村のことか?
仲間って、エニシ達のこと?
このままじゃ、思い違いで、エニシ達が悪者にされてしまう。
でも、今、ルイは知らない相手ではない。
一つのことを、成し遂げようとする、仲間だ。
孤が何も言えないでいると、男は腕を引っ張ってきた。
「来い! みんなの前に突き出してやる!」
体が前のめりに倒れそうになったのに、なぜか、ふわりと浮いた。
透明な何かに支えられているようだ。
それは、孤を慎重に立たせた。
「なんだ、お前!? 魔術師か?」
「人の、わからないものに対する恐怖心は、他者を傷つけるために備わった力ではないはずです」
すぐ真横から縁の声が聞こえた。
「誰だ? どこから話している!?」
男が大袈裟に周囲を見回す。
「ちなみに、あなたの行動は、すべて録画しました」
「ろく、が?」
「過去の出来事を、記憶媒体に保存したということです」
「なに、訳の分からないことを言っている!? 出てこい! 文句があるなら、出てきて直接言え!」
「ホログラムなら」
孤と男の間に、オスの獅子が現れる。
「あ、画像を間違えました」
縁が言い終わらない内に、男は悲鳴をあげ、森へと逃げていった。
獅子が孤を見る。
「無事でよかった」
縁の安堵の声を聞き、孤は震える心を隠すように、少しだけ唇を噛んだ。
「孤」
縁が穏やかにこちらの名を呼ぶと、孤の目の前に、桃色の直径三センチほどの丸い物体が魔法のように登場した。
「空気に、甘い香りをつけてる。色は光り。口に入れる前に遮断する」
獅子が話す。
「香りだけじゃ、空腹は満たされないかもしれないけど、気持ちは、ちょっと楽になると思う」
「ありがとう」
孤は縁の気遣いの塊を口へ入れた。
綿菓子のように、スッと口の中で甘さが解ける。
「おいしい」
孤の笑顔に、獅子の表情が柔和になる。
ルイが言ってくれた、愛されているという言葉を思い出し、嬉しいはずなのに、胸が痛んだ。
「心配をかけてごめん。ルイとしなければいけないことができて……。ルイっていうのは、ソロで会った人で……」
獅子はわかっているという風に、深く頷いた。
「僕達はオーガストという青年と時を共にしていた。彼からルイについて話をしてもらった。孤達がしなければいけないこと、僕も一緒に考えさせてくれないかな。孤もルイも、この池に誰かが関与することを防ぎたいんだよね。まずは、その理由を教えて」
縁は孤の説明を聞き、しばらく黙り、獅子のホログラムを消した。
孤の目線に、糸トンボがくる。
「エニシに連絡をとる。シャンディアに関して、オーガストに口を聞いてもらえないか、頼んでみる」
この糸トンボが縁なのか。
おそらくエニシの作品だろうが、本物にしか見えない。
縁がくぐもった声を漏らす。
「どうしたの?」
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