2 / 2
檻船
2
しおりを挟む
全員の点呼が終わると、各部屋の檻の鍵が自動で外れる。
だいたい僕たちの部屋の点呼から10分後ぐらいに。
ガチャンッと重たい音が鳴って周りの部屋から人が出始める。
「アリス、行こっか」
声をかけて手を伸ばすと、アリスも頷いて足を進めた。
E部屋から白の集会場…スノーホールまではすぐ近く。
EからAの部屋の前を通り、凶器などを持っていないか確認するレーザーの廊下を少し渡るだけ。
無論 凶器なんで入手する場所もないし、持ってる人なんてなかなかいない。
「おはよ」
B部屋の前を歩いてる時、後ろから肩にトンと手が触れた。
「ダフィ!おはよう」
茶色い猫っ毛の僕より小さいダフィ。
僕より2歳下とかのはず…。
「アリスちゃんもおはよ」
少ししゃがんでアリスにも挨拶すると、ダフィには慣れているからか空いた片方の手をダフィと繋いだ。
「今日もE部屋でなんか言われてたねー。またロウ?」
F部屋のダフィには今日ファミリーに言われた言葉が聞こえていたようでまた今日もー…と言われてしまう。
「んー…ロウなのか僕たちに言ってるのかわからないや」
肩をすくめて笑うと「だよねー」とダフィも笑った。
レーザーを突破して廊下を抜けると、一面真っ白な大きなホールが見える。
部屋の真ん中に丸い少し高いステージがあって、白のリーダー…エレが指揮をとっている。
「確実テーブル・椅子の準備、床で食べたい人は俺の後方で食べて。今日の献立はー…」
リーダーという理由でノアに染められた白髪を束ね、的確に指示を送る。
献立を読み合わせ、上から「その辺もうちょい詰めて」とか喧嘩が始まりそうなら止めに入ったり。
…何をしてノアに連れてこられたのかわからないほど、しっかりしたいい人だ。
「あ、おはよう。今日も3人一緒だね」
点呼チェックのためにエレのところへ行くとそう笑って名簿に丸をつけてもらう。
「今日は朝の点呼大丈夫だった?」
いつも聞かれるその言葉に「比較的」と笑う。
「まあ最近ロウも落ち着いてきたしね、安全第一に生きよう」
その言葉にうなづいてからテーブルを取りに行った。
だいたい僕たちの部屋の点呼から10分後ぐらいに。
ガチャンッと重たい音が鳴って周りの部屋から人が出始める。
「アリス、行こっか」
声をかけて手を伸ばすと、アリスも頷いて足を進めた。
E部屋から白の集会場…スノーホールまではすぐ近く。
EからAの部屋の前を通り、凶器などを持っていないか確認するレーザーの廊下を少し渡るだけ。
無論 凶器なんで入手する場所もないし、持ってる人なんてなかなかいない。
「おはよ」
B部屋の前を歩いてる時、後ろから肩にトンと手が触れた。
「ダフィ!おはよう」
茶色い猫っ毛の僕より小さいダフィ。
僕より2歳下とかのはず…。
「アリスちゃんもおはよ」
少ししゃがんでアリスにも挨拶すると、ダフィには慣れているからか空いた片方の手をダフィと繋いだ。
「今日もE部屋でなんか言われてたねー。またロウ?」
F部屋のダフィには今日ファミリーに言われた言葉が聞こえていたようでまた今日もー…と言われてしまう。
「んー…ロウなのか僕たちに言ってるのかわからないや」
肩をすくめて笑うと「だよねー」とダフィも笑った。
レーザーを突破して廊下を抜けると、一面真っ白な大きなホールが見える。
部屋の真ん中に丸い少し高いステージがあって、白のリーダー…エレが指揮をとっている。
「確実テーブル・椅子の準備、床で食べたい人は俺の後方で食べて。今日の献立はー…」
リーダーという理由でノアに染められた白髪を束ね、的確に指示を送る。
献立を読み合わせ、上から「その辺もうちょい詰めて」とか喧嘩が始まりそうなら止めに入ったり。
…何をしてノアに連れてこられたのかわからないほど、しっかりしたいい人だ。
「あ、おはよう。今日も3人一緒だね」
点呼チェックのためにエレのところへ行くとそう笑って名簿に丸をつけてもらう。
「今日は朝の点呼大丈夫だった?」
いつも聞かれるその言葉に「比較的」と笑う。
「まあ最近ロウも落ち着いてきたしね、安全第一に生きよう」
その言葉にうなづいてからテーブルを取りに行った。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最後に言い残した事は
白羽鳥(扇つくも)
ファンタジー
どうして、こんな事になったんだろう……
断頭台の上で、元王妃リテラシーは呆然と己を罵倒する民衆を見下ろしていた。世界中から尊敬を集めていた宰相である父の暗殺。全てが狂い出したのはそこから……いや、もっと前だったかもしれない。
本日、リテラシーは公開処刑される。家族ぐるみで悪魔崇拝を行っていたという謂れなき罪のために王妃の位を剥奪され、邪悪な魔女として。
「最後に、言い残した事はあるか?」
かつての夫だった若き国王の言葉に、リテラシーは父から教えられていた『呪文』を発する。
※ファンタジーです。ややグロ表現注意。
※「小説家になろう」にも掲載。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
亡霊剣士の肉体強奪リベンジ!~倒した敵の身体を乗っ取って、最強へと到る物語。
円城寺正市
ファンタジー
勇者が行方不明になって数年。
魔物が勢力圏を拡大し、滅亡の危機に瀕する国、ソルブルグ王国。
洞窟の中で目覚めた主人公は、自分が亡霊になっていることに気が付いた。
身動きもとれず、記憶も無い。
ある日、身動きできない彼の前に、ゴブリンの群れに追いかけられてエルフの少女が転がり込んできた。
亡霊を見つけたエルフの少女ミーシャは、死体に乗り移る方法を教え、身体を得た彼は、圧倒的な剣技を披露して、ゴブリンの群れを撃退した。
そして、「旅の目的は言えない」というミーシャに同行することになった亡霊は、次々に倒した敵の身体に乗り換えながら、復讐すべき相手へと辿り着く。
※この作品は「小説家になろう」からの転載です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる