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第二章・序『氷の子供』
第二章15『諸刃の剣』
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その翔の腕の武器を見た敵は驚いているようだった。翔がその腕を一度振るうと、敵は一歩後ずさる。その様子を見、翔はやはり自分の作戦がうまく進んでいることを内心悟る。
翔の腕には今、凍気によって作られた氷の刃がついていた。翔の腕を氷漬けにするような形で作られたその刃は、まるで翔の言う『先輩』、つまりは遠征隊のランバートの使うそれに酷似していた。
否、酷似しているのも無理はない。翔があえて似せたのだから。翔は改めてその刃を敵に向けて掲げ、大声で叫んだ。
「……まだ名乗ってなかったな。俺の名前はスサキカケル。遠征隊最強のランバート・ロンネの一番弟子だ」
その翔の言葉に敵はまた一歩後ずさりする。その敵に追い討ちをかけるように、翔はまた叫んだ。
「逃げるなら今のうちだ。俺はあの人よりも強いぞ?」
居丈高にそう叫ぶ翔だが、その内心はその言葉と正反対、冷や汗をかいていた。
もちろん翔がランバートの弟子などというのは全くの嘘である。翔の腕についた氷の刃も、キラの溢れんばかりの凍気の力を借りて付けたものであり、決して翔が凍気に目覚めたわけでもなかった。
つまりは翔のこれらの言葉はすべて嘘、敵を威圧し、その統制を少しでも乱すために吐いた虚言であった。
──我ながら、本当に情けないよな。
翔は内心そう自分の戦闘スタイルを悔やんでいた。手八丁口八丁とは行かず、翔はいつまでも口だけ達者な弱者のままだ。相手を惑わす嘘を吐き、その乱れた心に付け入り相手を下す。やはり翔はどこまでも、英雄なんてカッコいい存在とは無縁であった。
──けど、今はそんなことを悔やんでる暇もない。
翔には今は目先の世間体を気にしている暇はないのだ。今はただ、側に立つこの子供を、無事に基地まで連れていく、そのために。
──詭弁家でも何でも、甘んじて受け入れるさ。
翔は覚悟を決めていた。自分の持てる力のすべてを使ってでも、キラを守る覚悟を。
そしてその覚悟は結果的に、相手を退ける点においては功を奏しているようだった。翔を取り囲んでいた彼らは、次第に翔から距離を取り、その場から逃げ出そうとしている。その様子を見て、翔はやはり自分の推測が当たっていたことに気付く。
──前、どこかで聞いた気がした。あの『先輩』は、今の遠征隊の中では最強の存在だって。
翔が忌み嫌っているあのランバートという男は、たしかに強い。遠征隊最強、という肩書きを聞いた時もすんなりとそれを理解できたほどだ。一瞬で相手を氷漬けにできる元二の『完全冷凍』という技も中々人知を超えているが、それでも総合的な戦闘力を考えればランバートの方が上だろう。そう理解していたからこそ、どこかで傍聞きしたその情報を、迷うことなくハッタリに使うことができたのだった。
しかしやはり翔の心中は複雑であった。自分の忌み嫌っているその男の技を使わなければ目の前の状況を打破できない、という自分への不甲斐なさがあったのだ。しかしやはりそのランバートという名の効果は絶大だったようで、敵のこちらへの進軍はひとまず押しとどめることができた。
──まさに虎の威を借る狐、って感じだけどな。
翔は改めて周囲を見渡してそう思う。一見してその状況は、翔の擬似的な凍刃の威嚇により好転したように思えた。しかし実際は、威を借るだけでもその狐の身体は傷付いていたのだった。
──ああ、クソ、痛い。痛い。痛い。
翔の使っているその擬似的な凍刃には、ランバートにはない決定的な欠点があった。それはすなわち、その技が文字通り諸刃の剣だということだった。
ランバートのその技を模倣するにあたり、翔はキラに頼み腕を凍らせた。それはつまり、至極当然の事ながら、その腕が凍傷になる危険性を理解して、のことだった。
その腕の刃で相手を威嚇している今も、翔の腕は鮮烈な痛みを翔に告げていた。否、痛みだけではない。段々とその腕の感覚が、遠のいていく感覚がするのだ。
──当然だ。腕を氷漬けにしてんだもんな。
その痛みに嫌な汗をかきながらも、翔はそう呟く。
──こんな痛みをいつも耐えてんのか? あの『先輩』は……。
翔は以前元二に、ランバートの凍刃について質問をしたことがあった。その時元二は、本人は冷気を感じていないと言っていたが、翔には到底信じられなかった。氷漬けになった腕は、容赦なく翔に痛みに似た冷たさを伝えていた。その痛みに顔を歪めながらも、翔は改めて敵に向かい合う。
「……ほら、かかってくんならさっさと来いよ!」
翔は叫んでいた。腕の痛みに耐えながら、敵と戦う恐怖に震えながら。とてもじゃないが翔はその状況には長時間耐えられなかった。痛みと震えが止まらない。今すぐ逃げ出してしまいたい。それでも、と翔は思っていた。
──それでも、こいつを守れるなら演じ続けろ。
せっかくその威を借りるならば、最後までしっかりと使わなければ狐は狐のままだ。改めて翔は自分の弱さをひたむきに隠し、虎のように吠えた。
「腰抜け共が! 死ぬのが怖かったらさっさと自国に帰りやがれ!」
その翔の叫びに、いよいよ敵の一人がこちらに向かってくる。その敵の動きを冷静に見極め、翔はその氷の腕を構える。
「うおおおお!」
そしてその腕を、ランバートと同じように振りかぶり、相手に斬りかかった。翔の模倣したランバートのその戦闘スタイルは、最強でありかつ単純明快であった。腕に刃を持つのではなく腕に刃を付けるということは、その戦闘技術はそう高くない。ただその腕を振り回し、相手を切りつける。あとはそれを見よう見まねで模倣することができるほどの運動能力さえあれば……。
「……こんなもの、楽勝だ」
そう呟くと同時に、翔はその敵を瞬く間に切り伏せていた。その勝敗が喫するのを見た瞬間、また敵が一歩後退りする。
「ほら、どうした! こいつが負けるのを見て怖気付いたか!?」
その敵に向かって再び翔は吠える。敵を切り伏せることには成功したが、それでも事態は切迫していた。一見順調とも思えるその作戦も、翔がひた隠しにしている腕の痛みを鑑みれば、限界もいいところだった。一秒、一秒と時間が経つ事に、翔の腕の痛みは増していたのだ。
それでも、それだからこそ、翔は逃げない。翔は吠える。
「かかってこいよ臆病者共!」
その虚勢を吐いている限り、翔はその場で『最強』になれるのだ。敵はすっかり翔に怯えをなし、次第にその数は消えていく。
その中、翔から随分と離れた場所に、一人こちらを伺うフィーリニを翔は見付けた。
──フィル! 助けに来てくれたのか!
アンリの通信曰く、フィーリニはこちらに増援として向かってきているとされていた。彼女はこの猛吹雪の中独り走り続け、ようやく翔の元に辿り着いたのだろう。しかし翔を包囲する敵の存在を見つけ、こちらに来ることを躊躇っているようであった。
──賢明な判断だ。確かにいくらフィルでもこの人数は相手にできない。
徐々に敵の数は減ってきているとはいえ、依然その場には相当の敵が残っていた。となれば翔のすべきことは定まったようなものだ。この敵を撃破、もしくは追い払うことができれば、フィーリニと合流することができ、あとは基地へ三人で帰るだけとなる。
──つまりはここを乗り越えりゃもう障害はない。正念場だな。
翔はそう思い直し、再び覚悟を決め、敵に向き合った。
翔とキラを狙うその裏切り者たちも、次第に吠える翔に対して統制を取り戻してきているようだった。次第に彼らは一点に集まり、そしてこちらに向かってきた。
──ここを乗り越えるまで、頑張ってくれよ俺!
そう翔は祈ってから、その敵の集団に走っていった。その吹雪の中の戦いの、幕切れの時は近くなっていた。
翔の腕には今、凍気によって作られた氷の刃がついていた。翔の腕を氷漬けにするような形で作られたその刃は、まるで翔の言う『先輩』、つまりは遠征隊のランバートの使うそれに酷似していた。
否、酷似しているのも無理はない。翔があえて似せたのだから。翔は改めてその刃を敵に向けて掲げ、大声で叫んだ。
「……まだ名乗ってなかったな。俺の名前はスサキカケル。遠征隊最強のランバート・ロンネの一番弟子だ」
その翔の言葉に敵はまた一歩後ずさりする。その敵に追い討ちをかけるように、翔はまた叫んだ。
「逃げるなら今のうちだ。俺はあの人よりも強いぞ?」
居丈高にそう叫ぶ翔だが、その内心はその言葉と正反対、冷や汗をかいていた。
もちろん翔がランバートの弟子などというのは全くの嘘である。翔の腕についた氷の刃も、キラの溢れんばかりの凍気の力を借りて付けたものであり、決して翔が凍気に目覚めたわけでもなかった。
つまりは翔のこれらの言葉はすべて嘘、敵を威圧し、その統制を少しでも乱すために吐いた虚言であった。
──我ながら、本当に情けないよな。
翔は内心そう自分の戦闘スタイルを悔やんでいた。手八丁口八丁とは行かず、翔はいつまでも口だけ達者な弱者のままだ。相手を惑わす嘘を吐き、その乱れた心に付け入り相手を下す。やはり翔はどこまでも、英雄なんてカッコいい存在とは無縁であった。
──けど、今はそんなことを悔やんでる暇もない。
翔には今は目先の世間体を気にしている暇はないのだ。今はただ、側に立つこの子供を、無事に基地まで連れていく、そのために。
──詭弁家でも何でも、甘んじて受け入れるさ。
翔は覚悟を決めていた。自分の持てる力のすべてを使ってでも、キラを守る覚悟を。
そしてその覚悟は結果的に、相手を退ける点においては功を奏しているようだった。翔を取り囲んでいた彼らは、次第に翔から距離を取り、その場から逃げ出そうとしている。その様子を見て、翔はやはり自分の推測が当たっていたことに気付く。
──前、どこかで聞いた気がした。あの『先輩』は、今の遠征隊の中では最強の存在だって。
翔が忌み嫌っているあのランバートという男は、たしかに強い。遠征隊最強、という肩書きを聞いた時もすんなりとそれを理解できたほどだ。一瞬で相手を氷漬けにできる元二の『完全冷凍』という技も中々人知を超えているが、それでも総合的な戦闘力を考えればランバートの方が上だろう。そう理解していたからこそ、どこかで傍聞きしたその情報を、迷うことなくハッタリに使うことができたのだった。
しかしやはり翔の心中は複雑であった。自分の忌み嫌っているその男の技を使わなければ目の前の状況を打破できない、という自分への不甲斐なさがあったのだ。しかしやはりそのランバートという名の効果は絶大だったようで、敵のこちらへの進軍はひとまず押しとどめることができた。
──まさに虎の威を借る狐、って感じだけどな。
翔は改めて周囲を見渡してそう思う。一見してその状況は、翔の擬似的な凍刃の威嚇により好転したように思えた。しかし実際は、威を借るだけでもその狐の身体は傷付いていたのだった。
──ああ、クソ、痛い。痛い。痛い。
翔の使っているその擬似的な凍刃には、ランバートにはない決定的な欠点があった。それはすなわち、その技が文字通り諸刃の剣だということだった。
ランバートのその技を模倣するにあたり、翔はキラに頼み腕を凍らせた。それはつまり、至極当然の事ながら、その腕が凍傷になる危険性を理解して、のことだった。
その腕の刃で相手を威嚇している今も、翔の腕は鮮烈な痛みを翔に告げていた。否、痛みだけではない。段々とその腕の感覚が、遠のいていく感覚がするのだ。
──当然だ。腕を氷漬けにしてんだもんな。
その痛みに嫌な汗をかきながらも、翔はそう呟く。
──こんな痛みをいつも耐えてんのか? あの『先輩』は……。
翔は以前元二に、ランバートの凍刃について質問をしたことがあった。その時元二は、本人は冷気を感じていないと言っていたが、翔には到底信じられなかった。氷漬けになった腕は、容赦なく翔に痛みに似た冷たさを伝えていた。その痛みに顔を歪めながらも、翔は改めて敵に向かい合う。
「……ほら、かかってくんならさっさと来いよ!」
翔は叫んでいた。腕の痛みに耐えながら、敵と戦う恐怖に震えながら。とてもじゃないが翔はその状況には長時間耐えられなかった。痛みと震えが止まらない。今すぐ逃げ出してしまいたい。それでも、と翔は思っていた。
──それでも、こいつを守れるなら演じ続けろ。
せっかくその威を借りるならば、最後までしっかりと使わなければ狐は狐のままだ。改めて翔は自分の弱さをひたむきに隠し、虎のように吠えた。
「腰抜け共が! 死ぬのが怖かったらさっさと自国に帰りやがれ!」
その翔の叫びに、いよいよ敵の一人がこちらに向かってくる。その敵の動きを冷静に見極め、翔はその氷の腕を構える。
「うおおおお!」
そしてその腕を、ランバートと同じように振りかぶり、相手に斬りかかった。翔の模倣したランバートのその戦闘スタイルは、最強でありかつ単純明快であった。腕に刃を持つのではなく腕に刃を付けるということは、その戦闘技術はそう高くない。ただその腕を振り回し、相手を切りつける。あとはそれを見よう見まねで模倣することができるほどの運動能力さえあれば……。
「……こんなもの、楽勝だ」
そう呟くと同時に、翔はその敵を瞬く間に切り伏せていた。その勝敗が喫するのを見た瞬間、また敵が一歩後退りする。
「ほら、どうした! こいつが負けるのを見て怖気付いたか!?」
その敵に向かって再び翔は吠える。敵を切り伏せることには成功したが、それでも事態は切迫していた。一見順調とも思えるその作戦も、翔がひた隠しにしている腕の痛みを鑑みれば、限界もいいところだった。一秒、一秒と時間が経つ事に、翔の腕の痛みは増していたのだ。
それでも、それだからこそ、翔は逃げない。翔は吠える。
「かかってこいよ臆病者共!」
その虚勢を吐いている限り、翔はその場で『最強』になれるのだ。敵はすっかり翔に怯えをなし、次第にその数は消えていく。
その中、翔から随分と離れた場所に、一人こちらを伺うフィーリニを翔は見付けた。
──フィル! 助けに来てくれたのか!
アンリの通信曰く、フィーリニはこちらに増援として向かってきているとされていた。彼女はこの猛吹雪の中独り走り続け、ようやく翔の元に辿り着いたのだろう。しかし翔を包囲する敵の存在を見つけ、こちらに来ることを躊躇っているようであった。
──賢明な判断だ。確かにいくらフィルでもこの人数は相手にできない。
徐々に敵の数は減ってきているとはいえ、依然その場には相当の敵が残っていた。となれば翔のすべきことは定まったようなものだ。この敵を撃破、もしくは追い払うことができれば、フィーリニと合流することができ、あとは基地へ三人で帰るだけとなる。
──つまりはここを乗り越えりゃもう障害はない。正念場だな。
翔はそう思い直し、再び覚悟を決め、敵に向き合った。
翔とキラを狙うその裏切り者たちも、次第に吠える翔に対して統制を取り戻してきているようだった。次第に彼らは一点に集まり、そしてこちらに向かってきた。
──ここを乗り越えるまで、頑張ってくれよ俺!
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