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彼side

5 彼女との逢瀬 ※

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「…ちょっと小林」

軽く肩を押し返されて。

「何」

俺は無視して佐藤にのしかかりながら、首筋を吸う。

俺ん家来るのももう何回目だろう。

母親がいない曜日は決まってるので、メッセージで『今日来る?』と送ったら、5時過ぎに佐藤はやってきた。

部屋に入ってカバンを下ろすのもそこそこにベットに押し倒す。

なのに佐藤は下から俺を睨みつける。

「アンタ、今日数学のプリント出してなかったでしょ」

「今それ言う?」

笑って佐藤を見る。

聞いたら日直だったのでプリント集めて持ってたら未提出がいると怒られたらしい。

口を尖らせて、怒っている顔も可愛い。

その顔見られるならもっと怒ってもらいたい。

俺って変態っぽいな。

「あー明日出すよ」

「そんなん言って明日持ってこないでしょ!今やって出してよ。持って帰るから」

手を出され、めんどくせーな、と頭をかいた。

確かカバンに入れっぱなし。

ベッドから起き上がってカバンから
「ハイ」
とプリントを出した。

「出来てんじゃない」

上半身を起こした佐藤がビックリしていたが、
「ていうか何で出さないのよ」
とキャンキャン言った。

キャンキャンよりあんあん言う声を早く聞きたい。

「何でだろうね?」

俺は適当に答えた。

まぁ、忘れてただけなんだけど。

怒る顔見られて、取りに来てくれるなら次も忘れよっと。

「もう何でそんな適当なの!」

「いいからやろうよ」

俺は再び佐藤の上に乗りかかろうとした。

最初の時にムードは要らないと言われたから、最近は着いた瞬間から制服は脱がす。

「やらない。そんなん言って次も出さないでしょ」

まだご機嫌斜め。

「あー、出します出します」

俺は手をあげた。

「ついでに佐藤の中にも出します」

下ネタで笑わせたつもりがめっちゃ白い目で見られた。

「本当サイテー」

よく言われる。

女子、とくに佐藤に。

冗談が通じない真面目なところもいい。

「機嫌直して」

そう言って耳を軽く噛む。

怒っていた佐藤の口数が減って、息が荒くなって徐々に蕩けていく。

佐藤が気持ちいいとこはだいぶ分かってきた。

大人しくなった後、ピンポイントで責めるとすごくいい声を出す。

ぐちょぐちょに濡れたら帰りが困るので、制服と下着は全部脱がした。

俺は制服着たまんま。

恥ずかしがってる佐藤を床に下ろしてベッドに手をつかせて四つん這いにさせた。

「やだ、こんなカッコ…」

前のあれに比べたらかわいいもんだよ。

俺、縛られたし。

振り返ろうとするけど、もう濡れてるから興奮してるんだと思う。

そのまま指をゆっくり入れて中をかき混ぜた。

「んっ」

すぐに大人しくなって、突き出したお尻が揺れる。

すごい絶景。
今日、HRで議題について話し合うため、クラスの前でテキパキと進行していた彼女が数時間後こんな姿になってるなんてクラスの誰が思うだろうか。

やばい、勃ちすぎて痛い。

でも先に一回イカせたい。

そのまま後ろから指を出し入れして、少し曲げてあるポイントに当たるようにする。

しばらくすると佐藤の声が激しくなる。

中がピクピクと脈うつのが分かる。

「あ…っ、やだ….ちょっと待って」

後ろに伸ばした左手で、俺の出し入れしてる手を掴もうとする。

「…何?」

俺はもう片方の手で佐藤の左手を邪魔されないように後ろ手に掴んで腰ごと押さえた。

見てるだけで俺がイキそう。

エロすぎてヤバい。

必死に冷静さを保った。

「いや…一回止めて。お願い。なんかおかしい」

息も絶え絶え、懇願する。

イキそうなのに?

やめるわけない。

ますます指の動きを早めた。

奥に当たり、水音が響く。

溢れた体液は太腿に垂れそうだった。

「あっ、いやっ、小林っ、お願い!何か…漏れそうだからそれやめて!」

それを聞いてますます興奮した。

別に漏らしても構わない。

床はフローリングだし、佐藤は何も着ていない。

終わったらシャワー浴びればいいし、床は拭けばいい。

俺は制服だけど、汚れたら洗えば済む。

俺、こんなに変態だったかな。

佐藤といるとものすごい変態になっていく気がする。

今、頭の中を見られたらヤバいかもしれない。

脳内ではもっとすごい事してる。

いつか実際にするかどうかは別として、さすがに嫌われそうだから自重する。

押さえた左手がやめさせようと宙を掴む。

俺は床に座って横から両足で佐藤の足をはさんで動かないようにホールドした。

側から見たら犯してるみたいだな。

女の子の制服を脱がして押さえつけて四つん這いにさせて。

酷いことしてるみたいだけど、この前は俺が犯されたからな。

佐藤が必死にベッドに顔を押し付けて、我慢している。

我慢しないでイッて。

あぁ、ホントにかわいい。

「ん~!」

フルフルと首を振る。

ガクガクと痙攣して、中が一気にしまった。

次の瞬間、液体がピュッピュッと出た。

「…」

俺も興奮していたので息が上がる。

ゆっくりと指を引き抜いて、匂いを嗅いでみた。

無色で、いつもの濡れてる匂いだけ。

今のはおしっこじゃなさそう。

これが潮?

初めて潮を吹かせた事にちょっと感動していると、佐藤が泣いていた。

「…もう…だから…やめてって言ったのに…」

真っ赤な顔で押さえつけられたまま後ろを振り返って泣きながら睨んでいる。

普段の冷静沈着な女王様のような教室での対応からは想像もつかないあられもない姿。

こんな姿を知ってるのは多分俺だけ。

かわいすぎるだろ…。

今すぐ抱きしめたい。

心臓が鷲掴みされたようにギュウ、と胸が締め付けられる。

下半身もパンパンだ。

床はそんなにびしゃびしゃではない。

後で拭けばいい。

「…」

俺は足で固定していた下半身を解放して、ズボンとパンツを一緒に脱いだ。

さっき少し濡れたので脱ぐ時引っかかる。

それさえももどかしい。

急いでゴムをつける。

「入れていい?もう限界」

返事を聞いてからじゃないと入れない。

おねだりしてほしいのと、ひとりよがりだといけないので、同意は大事。

「…」

ちょっと恨みがましそうな顔で佐藤は俺を睨んだが、コクンと頷いた。

後背位でそのまま一気に入れる。

「!」

佐藤が声にならない悲鳴をあげた。

いつもゆっくり入れるけど、興奮しすぎていたので、ちょっと強くしてしまった。

痛かったかも。

慌ててゆっくり腰を動かす。

佐藤のポニーテールが揺れる。

すぐ声が出て乱れた。

良かった、気持ちいいみたいだ。

すぐにイキそう。

でも勿体ない。

ゆっくり腰を動かす。

四つん這いの佐藤の膝が痛そうだ。

二人の足が濡れてるので、そのままベットに上がるのは躊躇した。

シーツ洗ってたら、さすがに帰って来た母からどうしたのって言われるな。

イカないように冷静に別の事を考える。


結局あぐらをかく体勢になり、佐藤に乗ってと言って向かいあった。

手を後ろについて、下から突き上げる体位に変えた。

顔が見えるし、こっちのがいい。

佐藤の膝が少し赤くなっていて、腰を抱えながらもう片方の手で膝を優しくさすった。

膝、痛くしてごめん。

もっと気持ち良くさせるから。

初体験の相手よりいいって言わせたい。

佐藤の喘ぎ声がいつもよりすごい。

ちょっと涙出てる。

自分でも揺れながら俺の肩に必死につかまる。

俺の動きに合わせようとする動きも可愛い。

可愛いすぎて、良すぎて俺を殺す気か。

目の前で形のいい胸が揺れる。

胸の先端を吸う。

「すげーきれい。おっぱい、形いいし感じやすいし最高」

違う、本当に言いたいのはそんなことじゃない。

本当は胸よりもその唇にキスしたい。

君の初めてをたくさん奪いたい。

次は何をしようか。

嫌われない範囲で。

目の前の佐藤のイク顔を見て、我慢しきれずに俺も果てた。

———あの後、床はタオルで拭いた。

潮、という単語を知らなかったので、佐藤はてっきり漏らしたのかと思ってたみたいだった。

それで泣いたとかマジでかわいい。

苛虐心を煽る天才か。

思わず抱きしめたくなって、踏み止まった。

流石にビショビショだったので、勧めたら初めてうちでシャワーを浴びていった。

あのまま帰したら、佐藤の身体からは男を惹きつけるフェロモンのような艶めかしい何かが出ている気がする。

帰りの電車で変態にでも会ったら大変だ。

とか言ってる一番の変態は俺だ。

佐藤が上がった後、俺もシャワーを浴びて上がると、すでに佐藤の姿はなかった。

…オイ、マジか。

やるだけやって、バイバイも言わずに帰るって、ある意味その辺のやる事しか考えてない男より最低で、相変わらず清々しい。

やり逃げされた気分。

ガックリと床に手をつきたくなる。

カレカノではないけど、せめて顔見て帰ろうよ。

床は、俺がタオルで拭いた後、律儀にも乾拭きした形跡があって笑った。

床にきちんと畳んでおいてある。

なんなの、アイツ。

潮とか卑猥なワードはすぐググろうとするし。

本当に面白い。

真面目だし、でも実はエロいし、感度いいし、締まりもいいし、脱いだらすごいし、最初はあんなに恥ずかしがってたのに今では明るい中全裸で堂々といるくらい思い切りいいし、あんな女の子は他で見たことない。

クラスで真面目な顔して制服に身を包み勉強してる姿を見ると、こんな姿は俺しか知らないんだなと誇らしくさえ思えてくる。

明日学校で、あの涼しげな顔の佐藤が俺にイカされて潮吹いてビシャビシャになったなんて誰も思わないだろう。

俺は自然と笑みがこぼれて、汚れたタオルを拾った。

やはり制服のズボンは濡れていたので、一緒に洗濯機で回した。

『黙って帰んなよ』

ちょっと恨みがましいけど、佐藤にメッセージを送った。

しばらくして
『片付け、ごめんね!お母さんから今日オムライスだから早く帰っておいでってメール来たから帰った』
と返信が来た。

脱力。

何それ。

俺はオムライス以下か。

いや、分かるよ?

俺もオムライス好物だから。


その後19時過ぎに、忘れ物をして休憩中に急遽帰って来た母親が干してある洗濯物に気づいた。

「あら、一回分、洗濯回してくれたの?ありがとう」

お礼なんてめっそうもない。

逆にこんな息子ですいません。

二時間前に帰って来られてたらヤバかった。

あんな部屋見られてたら、家追い出されるとこだった。

他に干していた洗濯物の中に制服のズボンを見つけて
「制服も洗ったの?」
と聞かれた。

「友達と昼休みサッカーして汚れた」

「乾く?明日も学校でしょ、浴室乾燥かけたら?」
仕事に戻る前に風呂場に持っていってくれた。

いやはや、申し訳ない。

次は来れるだろうか。

俺の中で週2回の佐藤との逢瀬は心待ちになっていた。



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