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彼女Side
6 前回のおさらいと彼の性癖 ※
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「———いや、絶対無理だからコレ!」
あれから次の金曜日。
放課後、また連絡が来たので、私は小林の家に寄っていた。
前回の宿題やってきた?と言われ、この前と同じ体勢でやろうとするけど、私が上だとうまくいかない。
「———ホラ、早く動いてくれないと俺萎んじゃうんだけど」
本当にコイツ鬼畜。
その楽しそうな顔がそれを物語っている。
「頑張って、副委員長ー」
普段は私の事は副委員長なんて呼ばないくせに、こんな時に呼ぶなんて絶対バカにしてる。
練習しようにも、家に帰ってベッドの上でやっていたら、下にいるお母さんから「希望ー!アンタ、何暴れてんの!?」と怒られた。
かと言ってイメトレだけではうまくいかない。
「ていうか、この体位ってメジャーじゃないよね?いきなり2回目の女子高生がこんなんしたら引かれると思うんだけど」
私は諦めてベッドに座った。
「…今、何気に2回目って言ったけど、嘘つくの?厚かましいね」
「当たり前でしょ!2回目で通すわよ」
すでに実質数回目だけど、同級生相手に出稽古みたいなのを申し込んでるなんて絶対に言えない。
あとついでに言うなら、絶対にエッチ2回目の女子高生はこんな体位知らないと思う。
そもそもそこから間違ってる気がする。
「もっとみんながしてる体位で初心者がしてもおかしくなくて、気持ちいいのないの?」
普通っぽい恥じらう程度なのに、気持ちよくさせられる体位がいい。
小林が少し考えて「…騎乗位?」と言った。
それ…って。
小林が寝転がって「ハイ」と手を出す。
いやいや、それって私がまた上に乗るやつじゃない?
手を引っ張られて、向かい合わせで上に乗っかる形になる。
「ちょっとこれ、さっきのとあんまり変わんないじゃない!また私が上で頑張んないといけないし!」
男性が座ってるか寝てるかだ。
「向かい合わせか後ろ向きでまた違うでしょ」
私の腰を掴んでそのまま引き寄せて下ろそうとする。
「ちょ、ちょっと待って。アンタ、彼女と実際2回目とかでこれやった事ある?引かない?」
「え、俺おんなじ子と2回以上やった事ねーもん」
小林は私を見上げてアッサリ言った。
コイツ、サラッとクズ発言しやがった。
何それ。毎回その場限り?
「…」
「ちょっとそんな目で見ないでくれる?」
いや、見るでしょ。
男としてっていうより、人間性疑う。
まさか友海も一回したら飽きちゃってポイ?
「こんなに何回もするの佐藤が初めて」
下から見上げる小林がちょっと目を細めて、私を見た。
クズなはずなのにその視線が優しくて戸惑う。
「———ごちゃごちゃいいから早く乗ってよ」
前言撤回、再び。
思わず閉口した。
本当にコイツはドクズ。
気を取り直してゆっくり腰を下ろす。
私の身体はアッサリと小林のものを飲み込んでいく。
なんだかするたびに小林の形に馴染んで、フィットしていくような気がする。
この数回の間に貴典さんの形を忘れてしまってそうだ。
「…」
…で、この後は結局私が腰を動かさないといけない。
女子高生がこんな腰振ってたらドン引きしない?
ぎこちない動きに自分でも恥ずかしくなる。
小林はいつもより余裕の顔だから、そんなに気持ち良くないんだろう。
「あんま良くない?」
「んー、まぁまぁ?自分が動いた方が気持ちいいかな」
ちょっと。
少しは気を使うとかオブラートに包みなさいよ、と言いかけたけど、的確に言ってもらった方がこちらとしてはありがたい。
大体、私と小林の間に建前や気遣いは不要。
私がヘタなせいだから仕方ない。
さっきから前後に揺らしたりしてるけど、たまに勢い良すぎて抜けたりする。
だんだんめんどくさくなって抜けたまま、くっつけて擦りつける。
「これ、なんか風俗とかでやるやつじゃないの。入れないやつ」
そうなの?そんな技があるんだ。
「ちゃんと入れてよ」
小林が笑う。
全然余裕じゃん。
これは習得までまだまだだな。
も一回入れる。
グチュ、クチュ、と音だけは響く。
「…っ」
私が気持ちよくなって動けなくなってどうすんの。
「前後で抜けるなら、上下は?」
小林が下から言う。
あ、なるほど。
私は膝をついた状態で、腰を上げたり下ろしたりした。
その瞬間小林がちょっと顔を歪めた。
…ん?
これ結構いいんじゃない?
浅く上げ下げすれば、私も理性を保てる。
ちょっとした屈伸運動的な。
セックスはスポーツだ、というのも分かる気がする。
意外と普段使わない筋肉を使う。
やった次の日にはお腹が筋肉痛だったりする。
筋繊維の組織は運動により一回壊されて、修復されて筋肉として強く鍛えられるんだっけ?
続けていくと、小林の顔から余裕が消えた。
「…っ」
ちょっと呼吸が荒くなる。
最初の時の小林を思い出した。
普段は生意気な態度の小林を上から見下ろす、この支配してる感じがいい。
目を瞑って感じ始めてる小林の顔をじっくり眺める。
かわいい。
いつもはやりたい放題の小林を私が犯してるみたい。
———コイツ、顔だけはいいんだよねえ。
鼻筋も通ってる。
二重もきれい。
奥二重で目つきの悪い私からしたら羨ましい。
黙ってるとクズで鬼畜には見えないのに。
そのクズで鬼畜の小林は今、私に好きなように犯されている。
教室では考えられない、その姿に思わずほくそ笑む。
その二重の目がゆっくりと開かれた。
「…」
笑いながら見てたの、バレたかな。
下から小林が見上げたまま私の名前を呼んだ。
もうその顔には余裕が戻っていた。
あれ。さっきイキかけてなかった?
「何?」
「下から見たらめっちゃおっぱい揺れててやばい」
「えっ」
二人きりでいる時は制服着てるより裸で居る時間の方が多くなってきてるけど、改めて言われたら恥ずかしい。
慌てて動きを止める。
「…」
次の瞬間、小林がガバッと上半身を起こした。
いきなりの事で、繋がったまま反射的に私はコロンと後ろに倒れた。
足を持ち上げられ、小林が上に覆いかぶさる。
「えっちょっと」
騎乗位で私の方が上だったのに、一気に形勢逆転。
「…やっぱ俺責められるより責める方が好きだわ」
そのまま入っていたものが角度を変えていいところに当たった。
「佐藤、ヘタクソだもん」
「———!」
身体がくの字に折り曲げられる。
目の奥がチカチカした。
と思ったのも束の間、急に抜かれて、代わりに指が入ってきてかき混ぜられる。
小林の長い指好き。
「んっ」
眉間にシワを寄せて耐えた。
「指入れられるのと俺の入れられるのどっちがいい?」
何でそんな事聞いて来るんだろう。
ていうかどっちも気持ちいいけど、どっちかと言ったら彼のアレの方。
太さもちょうどいいけど、指より長くていいところに当たる。
だけどそんなの恥ずかしくって言えない。
首を振った。
指が入ったまま動きが止まる。
途端に下半身が疼く。
見下ろす彼はまさに鬼畜という言葉がピッタリだった。
目が楽しそうに笑っている。
どっち?と聞かれ何回か首を振っていたが、しつこくて観念した。
自分のじゃないみたいな声でその名称を言った。
いや正確には言わされた。
小林は満足気に笑った。
「ちゃんと言えたから入れてあげよっか」
満足気に指を抜く。
その指が目の前まで持って来られる。
「見える?すっげー糸引いてるの」
首をさらに振った。
恥ずかしい。
いつものように睨む気力さえない。
小林を見上げるだけで精一杯。
「見て。俺の飲み込んでいくの」
グイ、と足首を掴んでベッドに押し付けられたので、秘部が丸見え。
こんな恥ずかしいカッコ屈辱的。
さっきまで私の身体の中に入っていたから、ゴムについた私の愛液が光っている。
ゆっくりと小林のものが入ってくるのが見える。
「イヤ…」
「イヤなんだ?じゃあやめる」
えっ、やめちゃうの。
何で今日はそんな意地悪なんだろう。
いや、クラスではいつも意地悪か。
さっきまで笑いながら小林の顔を眺めていたのを実はちゃんと見てて怒ってるとか?
抜かれたけど、足は押さえつけられたままで覗き込む。
「ヒクヒクしてるよ?イヤじゃなくて欲しいの間違いじゃないの。入れてっておねだりしてみて」
「…い、入れて…」
「何を?」
もう一回男性器の名称を言った。
「よく言えました」
小林は笑って腰を打ちつけてきた。
いきなりの刺激に思わず仰け反りそうになったけど、足を掴まれて抑えつけられているので、いやらしく腰が動いただけだった。
「優等生の副委員長がそんなん言ってるなんて、クラスのみんな誰も思わないよね。聞かせたいなぁ」
そんなのを想像して顔が熱くなるのを感じた。
授業中立って、卑猥な言葉をみんなの前で言わせられてる姿を想像した。
それを振り返って半笑いで満足気に見ている小林の姿。
そんな姿がリアルに想像できた。
そんなの実際にやった日には、翌日から不登校だ。
こんな事言わせられて、しかも余計に下半身が疼いて濡れているなんて絶対クラスのみんなには内緒。
羞恥心の中、そのぼうっとした視界に映った小林の顔が近づいてくる。
キスしようとしてる。
気持ち良すぎて、一瞬目をつぶって流れに身を任せようかと思ったけど、ギリギリで理性が勝った。
寸前で小林の口を右手で塞いだ。
「…ちょっと…しないでって…っ、んっ、言ったでしょ…」
突かれながら、目の前の小林を睨んだ。
しかもさっきは流したけど、私の事ヘタクソって言いやがったよね?コイツ。
「…」
小林が動きを止めて、私の足首から手を離した。
と同時に自分の口を塞いでる私の右手首を左手で掴んで外した。
手首をそのままベッドに押し付けられる。
抵抗しようとしたけど、ビクともしない。
「つえー…。ホント生意気」
笑ってそう言った唇がまた近づいてくる。
キスされたくなくて右側に顔を背けたら、そのまま左側の耳を舐められた。
「ひゃっ」
舌が耳の中に入ってきて、ピチャピチャと脳内に直接響くような音と、小林の吐息が耳の中にこだましてゾクゾクする。
反射的に首を振って逃げようとしたら小林が手を離して肘をベットにつき直した。
そのまま抱きしめるように私の頭ごと掴んで逃げられないように固定した。
その間も腰は打ちつけられる。
こことココどっちが気持ちいい?とか奥当たってるの分かる?と耳元で囁き、入れられながらお腹の上から優しく押さえられたり。
いろんなところから刺激を受けて、羞恥心というものがどこかに行ってしまったかのように喘いだ。
ザラっとした感触が耳に沿って何度も行き来した。
フゥッという息がかかってビクン!と力を入れた。
「あ、すげーしまる」
自分で締めているつもりはないけど、お腹のさらに奥がきゅうっと締め付けられている気がした。
「副委員長って、耳弱いよね…」
落ち着いた低音ボイスが脳内に響く。
普段教室で騒いでる時は高めのうるさい声なのに、二人の時は落ち着いた低めの声。
こんな時だけその声で副委員長呼びするなんてホント反則だ。
「あ、…あ…」
甘い囁きにそのまま気を失いそうになる。
「ちょっと…やめて…」
何これ…気持ち良すぎる…あれ、何してたんだっけ。
そうだ。
私が上に乗って騎乗位で責めてたのに、いつのまにか逆転して、なんか恥ずかしいカッコさせられて、卑猥な言葉を言わせられて…。
フッと頭を押さえていた力が弱まったので、ゆっくりと顔を動かして目の前の小林を見た。
いつもの勝ち誇ったような憎たらしい顔。
コイツ…いつも学校ではやる気なさそうに見えて実はかなりの負けず嫌いじゃないだろうか…。
絶対、私が笑って見下ろしてたのに気づいてたに違いない。
もう小林は唇にキスをしてこようとはしなかった。
代わりに耳にたくさんキスの雨を降らせ、私はその甘い吐息に侵されながらイッたのだった。
あれから次の金曜日。
放課後、また連絡が来たので、私は小林の家に寄っていた。
前回の宿題やってきた?と言われ、この前と同じ体勢でやろうとするけど、私が上だとうまくいかない。
「———ホラ、早く動いてくれないと俺萎んじゃうんだけど」
本当にコイツ鬼畜。
その楽しそうな顔がそれを物語っている。
「頑張って、副委員長ー」
普段は私の事は副委員長なんて呼ばないくせに、こんな時に呼ぶなんて絶対バカにしてる。
練習しようにも、家に帰ってベッドの上でやっていたら、下にいるお母さんから「希望ー!アンタ、何暴れてんの!?」と怒られた。
かと言ってイメトレだけではうまくいかない。
「ていうか、この体位ってメジャーじゃないよね?いきなり2回目の女子高生がこんなんしたら引かれると思うんだけど」
私は諦めてベッドに座った。
「…今、何気に2回目って言ったけど、嘘つくの?厚かましいね」
「当たり前でしょ!2回目で通すわよ」
すでに実質数回目だけど、同級生相手に出稽古みたいなのを申し込んでるなんて絶対に言えない。
あとついでに言うなら、絶対にエッチ2回目の女子高生はこんな体位知らないと思う。
そもそもそこから間違ってる気がする。
「もっとみんながしてる体位で初心者がしてもおかしくなくて、気持ちいいのないの?」
普通っぽい恥じらう程度なのに、気持ちよくさせられる体位がいい。
小林が少し考えて「…騎乗位?」と言った。
それ…って。
小林が寝転がって「ハイ」と手を出す。
いやいや、それって私がまた上に乗るやつじゃない?
手を引っ張られて、向かい合わせで上に乗っかる形になる。
「ちょっとこれ、さっきのとあんまり変わんないじゃない!また私が上で頑張んないといけないし!」
男性が座ってるか寝てるかだ。
「向かい合わせか後ろ向きでまた違うでしょ」
私の腰を掴んでそのまま引き寄せて下ろそうとする。
「ちょ、ちょっと待って。アンタ、彼女と実際2回目とかでこれやった事ある?引かない?」
「え、俺おんなじ子と2回以上やった事ねーもん」
小林は私を見上げてアッサリ言った。
コイツ、サラッとクズ発言しやがった。
何それ。毎回その場限り?
「…」
「ちょっとそんな目で見ないでくれる?」
いや、見るでしょ。
男としてっていうより、人間性疑う。
まさか友海も一回したら飽きちゃってポイ?
「こんなに何回もするの佐藤が初めて」
下から見上げる小林がちょっと目を細めて、私を見た。
クズなはずなのにその視線が優しくて戸惑う。
「———ごちゃごちゃいいから早く乗ってよ」
前言撤回、再び。
思わず閉口した。
本当にコイツはドクズ。
気を取り直してゆっくり腰を下ろす。
私の身体はアッサリと小林のものを飲み込んでいく。
なんだかするたびに小林の形に馴染んで、フィットしていくような気がする。
この数回の間に貴典さんの形を忘れてしまってそうだ。
「…」
…で、この後は結局私が腰を動かさないといけない。
女子高生がこんな腰振ってたらドン引きしない?
ぎこちない動きに自分でも恥ずかしくなる。
小林はいつもより余裕の顔だから、そんなに気持ち良くないんだろう。
「あんま良くない?」
「んー、まぁまぁ?自分が動いた方が気持ちいいかな」
ちょっと。
少しは気を使うとかオブラートに包みなさいよ、と言いかけたけど、的確に言ってもらった方がこちらとしてはありがたい。
大体、私と小林の間に建前や気遣いは不要。
私がヘタなせいだから仕方ない。
さっきから前後に揺らしたりしてるけど、たまに勢い良すぎて抜けたりする。
だんだんめんどくさくなって抜けたまま、くっつけて擦りつける。
「これ、なんか風俗とかでやるやつじゃないの。入れないやつ」
そうなの?そんな技があるんだ。
「ちゃんと入れてよ」
小林が笑う。
全然余裕じゃん。
これは習得までまだまだだな。
も一回入れる。
グチュ、クチュ、と音だけは響く。
「…っ」
私が気持ちよくなって動けなくなってどうすんの。
「前後で抜けるなら、上下は?」
小林が下から言う。
あ、なるほど。
私は膝をついた状態で、腰を上げたり下ろしたりした。
その瞬間小林がちょっと顔を歪めた。
…ん?
これ結構いいんじゃない?
浅く上げ下げすれば、私も理性を保てる。
ちょっとした屈伸運動的な。
セックスはスポーツだ、というのも分かる気がする。
意外と普段使わない筋肉を使う。
やった次の日にはお腹が筋肉痛だったりする。
筋繊維の組織は運動により一回壊されて、修復されて筋肉として強く鍛えられるんだっけ?
続けていくと、小林の顔から余裕が消えた。
「…っ」
ちょっと呼吸が荒くなる。
最初の時の小林を思い出した。
普段は生意気な態度の小林を上から見下ろす、この支配してる感じがいい。
目を瞑って感じ始めてる小林の顔をじっくり眺める。
かわいい。
いつもはやりたい放題の小林を私が犯してるみたい。
———コイツ、顔だけはいいんだよねえ。
鼻筋も通ってる。
二重もきれい。
奥二重で目つきの悪い私からしたら羨ましい。
黙ってるとクズで鬼畜には見えないのに。
そのクズで鬼畜の小林は今、私に好きなように犯されている。
教室では考えられない、その姿に思わずほくそ笑む。
その二重の目がゆっくりと開かれた。
「…」
笑いながら見てたの、バレたかな。
下から小林が見上げたまま私の名前を呼んだ。
もうその顔には余裕が戻っていた。
あれ。さっきイキかけてなかった?
「何?」
「下から見たらめっちゃおっぱい揺れててやばい」
「えっ」
二人きりでいる時は制服着てるより裸で居る時間の方が多くなってきてるけど、改めて言われたら恥ずかしい。
慌てて動きを止める。
「…」
次の瞬間、小林がガバッと上半身を起こした。
いきなりの事で、繋がったまま反射的に私はコロンと後ろに倒れた。
足を持ち上げられ、小林が上に覆いかぶさる。
「えっちょっと」
騎乗位で私の方が上だったのに、一気に形勢逆転。
「…やっぱ俺責められるより責める方が好きだわ」
そのまま入っていたものが角度を変えていいところに当たった。
「佐藤、ヘタクソだもん」
「———!」
身体がくの字に折り曲げられる。
目の奥がチカチカした。
と思ったのも束の間、急に抜かれて、代わりに指が入ってきてかき混ぜられる。
小林の長い指好き。
「んっ」
眉間にシワを寄せて耐えた。
「指入れられるのと俺の入れられるのどっちがいい?」
何でそんな事聞いて来るんだろう。
ていうかどっちも気持ちいいけど、どっちかと言ったら彼のアレの方。
太さもちょうどいいけど、指より長くていいところに当たる。
だけどそんなの恥ずかしくって言えない。
首を振った。
指が入ったまま動きが止まる。
途端に下半身が疼く。
見下ろす彼はまさに鬼畜という言葉がピッタリだった。
目が楽しそうに笑っている。
どっち?と聞かれ何回か首を振っていたが、しつこくて観念した。
自分のじゃないみたいな声でその名称を言った。
いや正確には言わされた。
小林は満足気に笑った。
「ちゃんと言えたから入れてあげよっか」
満足気に指を抜く。
その指が目の前まで持って来られる。
「見える?すっげー糸引いてるの」
首をさらに振った。
恥ずかしい。
いつものように睨む気力さえない。
小林を見上げるだけで精一杯。
「見て。俺の飲み込んでいくの」
グイ、と足首を掴んでベッドに押し付けられたので、秘部が丸見え。
こんな恥ずかしいカッコ屈辱的。
さっきまで私の身体の中に入っていたから、ゴムについた私の愛液が光っている。
ゆっくりと小林のものが入ってくるのが見える。
「イヤ…」
「イヤなんだ?じゃあやめる」
えっ、やめちゃうの。
何で今日はそんな意地悪なんだろう。
いや、クラスではいつも意地悪か。
さっきまで笑いながら小林の顔を眺めていたのを実はちゃんと見てて怒ってるとか?
抜かれたけど、足は押さえつけられたままで覗き込む。
「ヒクヒクしてるよ?イヤじゃなくて欲しいの間違いじゃないの。入れてっておねだりしてみて」
「…い、入れて…」
「何を?」
もう一回男性器の名称を言った。
「よく言えました」
小林は笑って腰を打ちつけてきた。
いきなりの刺激に思わず仰け反りそうになったけど、足を掴まれて抑えつけられているので、いやらしく腰が動いただけだった。
「優等生の副委員長がそんなん言ってるなんて、クラスのみんな誰も思わないよね。聞かせたいなぁ」
そんなのを想像して顔が熱くなるのを感じた。
授業中立って、卑猥な言葉をみんなの前で言わせられてる姿を想像した。
それを振り返って半笑いで満足気に見ている小林の姿。
そんな姿がリアルに想像できた。
そんなの実際にやった日には、翌日から不登校だ。
こんな事言わせられて、しかも余計に下半身が疼いて濡れているなんて絶対クラスのみんなには内緒。
羞恥心の中、そのぼうっとした視界に映った小林の顔が近づいてくる。
キスしようとしてる。
気持ち良すぎて、一瞬目をつぶって流れに身を任せようかと思ったけど、ギリギリで理性が勝った。
寸前で小林の口を右手で塞いだ。
「…ちょっと…しないでって…っ、んっ、言ったでしょ…」
突かれながら、目の前の小林を睨んだ。
しかもさっきは流したけど、私の事ヘタクソって言いやがったよね?コイツ。
「…」
小林が動きを止めて、私の足首から手を離した。
と同時に自分の口を塞いでる私の右手首を左手で掴んで外した。
手首をそのままベッドに押し付けられる。
抵抗しようとしたけど、ビクともしない。
「つえー…。ホント生意気」
笑ってそう言った唇がまた近づいてくる。
キスされたくなくて右側に顔を背けたら、そのまま左側の耳を舐められた。
「ひゃっ」
舌が耳の中に入ってきて、ピチャピチャと脳内に直接響くような音と、小林の吐息が耳の中にこだましてゾクゾクする。
反射的に首を振って逃げようとしたら小林が手を離して肘をベットにつき直した。
そのまま抱きしめるように私の頭ごと掴んで逃げられないように固定した。
その間も腰は打ちつけられる。
こことココどっちが気持ちいい?とか奥当たってるの分かる?と耳元で囁き、入れられながらお腹の上から優しく押さえられたり。
いろんなところから刺激を受けて、羞恥心というものがどこかに行ってしまったかのように喘いだ。
ザラっとした感触が耳に沿って何度も行き来した。
フゥッという息がかかってビクン!と力を入れた。
「あ、すげーしまる」
自分で締めているつもりはないけど、お腹のさらに奥がきゅうっと締め付けられている気がした。
「副委員長って、耳弱いよね…」
落ち着いた低音ボイスが脳内に響く。
普段教室で騒いでる時は高めのうるさい声なのに、二人の時は落ち着いた低めの声。
こんな時だけその声で副委員長呼びするなんてホント反則だ。
「あ、…あ…」
甘い囁きにそのまま気を失いそうになる。
「ちょっと…やめて…」
何これ…気持ち良すぎる…あれ、何してたんだっけ。
そうだ。
私が上に乗って騎乗位で責めてたのに、いつのまにか逆転して、なんか恥ずかしいカッコさせられて、卑猥な言葉を言わせられて…。
フッと頭を押さえていた力が弱まったので、ゆっくりと顔を動かして目の前の小林を見た。
いつもの勝ち誇ったような憎たらしい顔。
コイツ…いつも学校ではやる気なさそうに見えて実はかなりの負けず嫌いじゃないだろうか…。
絶対、私が笑って見下ろしてたのに気づいてたに違いない。
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