dual personality

エピソード2

「ただいまー」
 僕はそう言いながら家のドアを開けた。すると、
 「おかえりなさい」
 とそこに母が現れて、僕の挨拶に応えてくれた。
 僕の母の名前は恋華という。金髪の控えめに言って美女だ。見た目だけで令嬢だと分かるぐらい。
 そんな母との何気ないごく普通の会話。だがしかし、母の表情は元気な《振り》をしているようなものだった。
 なぜ母はそのような事をしているのか。・・・僕の家族全員はそれを知っている。
 「晩御飯今作っているから、出来たら呼ぶわね」
 「ありがとう」
 短い会話を交わすと、僕はそのまま自分の部屋に戻った。

  部屋に戻り荷物の整理を済ませた俺は読書を始めた。
  どんな本かというといわば「自衛隊」についての本だ。僕は陸自になることを目標にしている。理由は単純。幼少期の頃にテレビ番組で自衛隊の特集を見てカッコイイと思ったからだ    その中でも陸自を選んだのは飛行機、船が苦手だからだったりする。
  そんな感じで本を読んでいると、
  「やっほー！お兄ちゃんっ！」
  妹の唯が部屋に入ってきた。妹は高校生で黒髪のツインテールにjkとは思えないような幼い顔つきをしている。素直に言って可愛い。
  「お兄ちゃんはあいからわず自衛隊の本を読んでるんだねぇ～。」
  「うん。そういう唯は女の子ばかり出てくる漫画、読んでるんだ」
  「当たり前だよー！かわいい女の子は正義なんだから！」
  と、いう感じで妹はかわいい女の子が大好きなのだ。凄い妹をもったものだな～。