130 / 133
第三章:角笛の音色と新たな夜明け
雌雄を決する時②
しおりを挟む
アウストルの重心がわずかに傾いた瞬間、フリージアは剣ではなく彼に向けて地面を蹴る。一歩目が地に着かぬうちに、彼女は背に回した右手で腰に潜ませておいた短剣を抜き放った。
短剣の刃渡りは、フリージアの腕の長さの半分弱というところ。アウストルの長剣を比べれば玩具のような代物だが、紛れもない刃だ。
フリージアの動きに気付いたアウストルが、即座に彼女に向き直った。彼の長剣が閃き、フリージアに肉薄する。
直後右腕に走った、焼け付くような感覚。
フリージアを一太刀で二つに切り分けようとしたその刃は、しかし、わずかに遅かった。逸早くアウストルの懐に跳び込んだ彼女の上腕を削ぐにとどまる。
痛みの強さが傷の深さを知らせてくるが、フリージアはより一層強く短剣の柄を握り締めた。そして、体当たりするようにそれをアウストルの身体に刺し込む。
右の胸、アバラとアバラの間。
下から上へ向けて突き刺した鋭利な刃は、一瞬にして全て彼の中へと埋まる。
「グッ」
呻き声を噛み殺してアウストルがフリージアの襟首を掴む。引きはがされぬうちに、彼女は先端に弧を描かせるようにして、短剣を捻った。
プツプツとフリージアの手に伝わってくる、細かな泡を潰していくような感触。その切っ先が心の臓に届く前に、止める。
「動かないで。死ぬよ」
彼女を掴んだその手に力を込めたアウストルを見上げ、短く制した。その言葉が偽りではないことが知れたのか、彼の動きがピタリと止まる。
フリージアは短剣の柄を握る手に込めた力を緩めることなく、アウストルに命じる。
「ゆっくりと、膝をついて。そろそろ息苦しくなってきたでしょ?」
アウストルは爛々とその深緑の目を光らせながらフリージアを睨み付けてきたが、彼女の台詞は図星な筈だ。やがて、その指示に従った。途中で小さく咳き込み、口元を拭った手に鮮やかな赤色を見て眉をしかめる。
彼に向けて口を開こうとして、フリージアの視界の隅に、こちらに駆けてこようとしているニダベリルの将軍二人が入り込んだ。
「それ、抜いちゃダメだよ? 死にたくなかったらおとなしくしてて」
胸に短剣を突き立てたまま地面に横たわったアウストルにそう言い含め、フリージアは再び立ち上がり、彼らに向けて言い放った。
「来ないで! アウストル王はまだ生きている。でも、それ以上近寄るなら、すぐに息の根止めるよ!」
まだ年端もいかない少女のその声がこけおどしではないことを察したのか、二人の足がピタリと止まる。それを確認して、フリージアは再びアウストルへと目を戻した。
「あたしの勝ちだよね?」
無意識のうちに斬られた右腕を左手で押さえながら、フリージアは確認する。いや、それは宣言と言ってもいい。腕は痛み、左手の指の間を伝うヌル付きは気持ち悪かったが、彼女はにっこりと笑って見せた。
激しい戦いの後で、しかも軽くはない怪我を負っているにも拘らずあっけらかんとしたその笑顔に、アウストルは一瞬微かに目を見開くと、再び渋面になった。
「ああ」
声を発するのも苦しいらしく、彼は短く答える。
「後で、やっぱ負けてないっていうのは、ナシだよ?」
「そんなことは言わん!」
自尊心を傷つけられたのか、息も絶え絶えだろうにアウストルは語気荒くそう断言した。フリージアはそれに深く頷くと、クルリと身を翻して二人の戦いを見守っていただろうグランゲルド勢に向き直る。
見れば、オルディンとバイダルは随分こちらの方に近付いてきていた。バイダルがオルディンの腕を掴んでいるのは、戦いに割って入ろうとしたのを止めていた為か。
「オル!」
「お前、腕!」
距離があっても、オルディンの血相が変わっているのが見て取れた。バイダルの拘束を振り払ってこちらに駆けてこようとしている彼に、フリージアは慌てて手を振って追い返す。
「待って、待って! エイルを連れてきて!」
オルディンはハタと気付いたように後ろを振り返ったが、フリージアの言葉にバイダルが応じて動き出したのを目にして、再び彼女の元に走ってくる。
遥か後方に人を送らずとも、エイルは、すでにそこにいた。誰が報せたのか、屈強な兵士の間に、エイルとラタ、それにソルもいる。目が合った、と思ったら三人の姿は掻き消えて、直後、フリージアの隣に現れた。
「やぁ」
何事もなかったかのように、フリージアは三人に向けて声をかける。
彼女の笑顔にソルもホッとしたように口元を緩めたのも束の間、血が滴る右腕に気付いて小さな悲鳴を噛み殺した。紅潮していた頬から、サッと血の気が引く。
「フリージア、それ――!」
すかさず無言で手を伸ばしてくるエイルを、フリージアは遮る。
「あたしはいいよ、大丈夫」
にっこり笑って見せて、彼女はエイルの両肩に手を置いた。右腕を持ち上げるのは難儀だったが、苦痛を奥歯で噛み潰す。
「あの人を見て」
言いながら、フリージアはアウストルを振り返る。そしてエイルに目を戻すと、その白銀の頭を訝しげにかしげて返した。濃い銀色の目を覗き込みながら、フリージアは説く。
「あの人はニダベリルの王様だよ。これから、ニダベリルとグランゲルドは一緒に歩んで行こうと思ってるんだ。あの人は、その国の大事な人」
エイルはフリージアの言葉にジッと耳を澄ませている。その視線をしっかりと捉えながら、彼女は続けた。
「放っておいたら、あの人は死ぬ。そうすると、ニダベリルはぐちゃぐちゃになっちゃうかもしれない。グランゲルドと仲良くするどころじゃ、なくなっちゃうかもしれないんだ」
「……フリージアは、このヒトをエイルに治して欲しい?」
エイルがアウストルに視線を移してそう訊いてくる。フリージアはそれにかぶりを振った。
「ううん、あたしはどっちでもいいよ」
だが、その言葉は嘘だった。
今、ニダベリル国内が混乱すれば、グランゲルドと共存など夢のまた夢だ。ニダベリルが落ち着くのを待つうちに一時的な和平協定は終わりを迎え、いずれまた、グランゲルドや他の国に手を伸ばし始めるのだろう。再び一からやり直しになる。
フリージアは、そんな事態は嫌だった。だから、アウストルを生かしておきたい。さっさと、未来への礎を築いてしまいたかった。
だが、エイルに向けて「助けて欲しい」とは決して言わない。
エイルには、もう色々な物事を考えられるだけの頭がある。
フリージアの為ではなく、ちゃんとエイルが考えた上で決めて欲しかった。
「このヒトを治すことは、グランゲルドを治すのと同じ? そうしたらグランゲルドを護れるの?」
「多分、そうなる」
エイルの問いに、フリージアは頷く。エイルは思案するように唇を引き結んだ。
もしもアウストルの命が助かったなら、たとえ彼が渋っても、首根っこを押さえこんででも彼女が描く未来図の中に彼を引きずり込むつもりだった。たった十年の平和など、フリージアには意味がない。それを足掛かりにして、百年、二百年の平和が欲しいのだ。
エイルが一つ瞬きをする。ふと顔を上げて周囲を――グランゲルドの大地を見回し――しげしげとアウストルを見つめた。そして、彼の元に歩み寄り、ひざまずく。
エイルはアウストルの全身にザッと目を走らせると、無造作に短剣を抜き去った。
「ッ!」
傷口からは一気に血が溢れ出し、アウストルは唇を噛み締める。そんな彼を全く労わる気配なく、エイルが両手を上げる。横たわる大きな身体にエイルがその小さな手をかざすと、二人を柔らかな輝きが包み込み始めた。
その様を見守るフリージアの右腕が、そっと取られる。途端にそこから全身に走った痛みに、彼女は思わず呻き声を上げそうになった。だが、ここでフリージアが痛みを訴えれば、エイルはアウストルなど即座に放り出してしまうだろう。
フリージアは咄嗟に唇を噛み締め、痛みを思い出させた張本人を睨み付ける。
「オル、痛いって」
だが。
「お互い様だ」
囁き声での文句にムッツリと呟き返され、彼女はそれ以上は何も言えなくなる。血に塗れたフリージアの袖を裂き傷を検《あらた》めるオルディンの顔は、彼女よりもよほど強い苦痛に苛《さいな》まれているかのようだった。
フリージアの腕に黙々と清潔な布を巻き付けていくオルディンに、彼女の胸は腕の傷よりも痛む。その痛みは、胃の底を掴まれるような苦しさも伴っていた。
「……ゴメン」
短く、だが万感の想いを込めて、フリージアは囁く。
消え入りそうなその声は確かにオルディンの耳に届いたようで、彼はふと手を止めた。そうして、身を縮めた彼女をジッと見つめてくる。やがて彼は強張っていた口元を微かに緩めると、小さなため息を漏らした。
「オル?」
「お前が死んだら、俺を殺すことになるんだからな?」
冗談なのか、本気なのか、何とも判別し難い声音で、彼はそう言う。だが、オルディンはそう簡単には殺されやしないだろう。
「そんなことにはならないよ」
眉をひそめて答えると、彼はもう一度ため息を漏らし、片手を伸ばしてフリージアの赤毛をクシャリとかき回した。
短剣の刃渡りは、フリージアの腕の長さの半分弱というところ。アウストルの長剣を比べれば玩具のような代物だが、紛れもない刃だ。
フリージアの動きに気付いたアウストルが、即座に彼女に向き直った。彼の長剣が閃き、フリージアに肉薄する。
直後右腕に走った、焼け付くような感覚。
フリージアを一太刀で二つに切り分けようとしたその刃は、しかし、わずかに遅かった。逸早くアウストルの懐に跳び込んだ彼女の上腕を削ぐにとどまる。
痛みの強さが傷の深さを知らせてくるが、フリージアはより一層強く短剣の柄を握り締めた。そして、体当たりするようにそれをアウストルの身体に刺し込む。
右の胸、アバラとアバラの間。
下から上へ向けて突き刺した鋭利な刃は、一瞬にして全て彼の中へと埋まる。
「グッ」
呻き声を噛み殺してアウストルがフリージアの襟首を掴む。引きはがされぬうちに、彼女は先端に弧を描かせるようにして、短剣を捻った。
プツプツとフリージアの手に伝わってくる、細かな泡を潰していくような感触。その切っ先が心の臓に届く前に、止める。
「動かないで。死ぬよ」
彼女を掴んだその手に力を込めたアウストルを見上げ、短く制した。その言葉が偽りではないことが知れたのか、彼の動きがピタリと止まる。
フリージアは短剣の柄を握る手に込めた力を緩めることなく、アウストルに命じる。
「ゆっくりと、膝をついて。そろそろ息苦しくなってきたでしょ?」
アウストルは爛々とその深緑の目を光らせながらフリージアを睨み付けてきたが、彼女の台詞は図星な筈だ。やがて、その指示に従った。途中で小さく咳き込み、口元を拭った手に鮮やかな赤色を見て眉をしかめる。
彼に向けて口を開こうとして、フリージアの視界の隅に、こちらに駆けてこようとしているニダベリルの将軍二人が入り込んだ。
「それ、抜いちゃダメだよ? 死にたくなかったらおとなしくしてて」
胸に短剣を突き立てたまま地面に横たわったアウストルにそう言い含め、フリージアは再び立ち上がり、彼らに向けて言い放った。
「来ないで! アウストル王はまだ生きている。でも、それ以上近寄るなら、すぐに息の根止めるよ!」
まだ年端もいかない少女のその声がこけおどしではないことを察したのか、二人の足がピタリと止まる。それを確認して、フリージアは再びアウストルへと目を戻した。
「あたしの勝ちだよね?」
無意識のうちに斬られた右腕を左手で押さえながら、フリージアは確認する。いや、それは宣言と言ってもいい。腕は痛み、左手の指の間を伝うヌル付きは気持ち悪かったが、彼女はにっこりと笑って見せた。
激しい戦いの後で、しかも軽くはない怪我を負っているにも拘らずあっけらかんとしたその笑顔に、アウストルは一瞬微かに目を見開くと、再び渋面になった。
「ああ」
声を発するのも苦しいらしく、彼は短く答える。
「後で、やっぱ負けてないっていうのは、ナシだよ?」
「そんなことは言わん!」
自尊心を傷つけられたのか、息も絶え絶えだろうにアウストルは語気荒くそう断言した。フリージアはそれに深く頷くと、クルリと身を翻して二人の戦いを見守っていただろうグランゲルド勢に向き直る。
見れば、オルディンとバイダルは随分こちらの方に近付いてきていた。バイダルがオルディンの腕を掴んでいるのは、戦いに割って入ろうとしたのを止めていた為か。
「オル!」
「お前、腕!」
距離があっても、オルディンの血相が変わっているのが見て取れた。バイダルの拘束を振り払ってこちらに駆けてこようとしている彼に、フリージアは慌てて手を振って追い返す。
「待って、待って! エイルを連れてきて!」
オルディンはハタと気付いたように後ろを振り返ったが、フリージアの言葉にバイダルが応じて動き出したのを目にして、再び彼女の元に走ってくる。
遥か後方に人を送らずとも、エイルは、すでにそこにいた。誰が報せたのか、屈強な兵士の間に、エイルとラタ、それにソルもいる。目が合った、と思ったら三人の姿は掻き消えて、直後、フリージアの隣に現れた。
「やぁ」
何事もなかったかのように、フリージアは三人に向けて声をかける。
彼女の笑顔にソルもホッとしたように口元を緩めたのも束の間、血が滴る右腕に気付いて小さな悲鳴を噛み殺した。紅潮していた頬から、サッと血の気が引く。
「フリージア、それ――!」
すかさず無言で手を伸ばしてくるエイルを、フリージアは遮る。
「あたしはいいよ、大丈夫」
にっこり笑って見せて、彼女はエイルの両肩に手を置いた。右腕を持ち上げるのは難儀だったが、苦痛を奥歯で噛み潰す。
「あの人を見て」
言いながら、フリージアはアウストルを振り返る。そしてエイルに目を戻すと、その白銀の頭を訝しげにかしげて返した。濃い銀色の目を覗き込みながら、フリージアは説く。
「あの人はニダベリルの王様だよ。これから、ニダベリルとグランゲルドは一緒に歩んで行こうと思ってるんだ。あの人は、その国の大事な人」
エイルはフリージアの言葉にジッと耳を澄ませている。その視線をしっかりと捉えながら、彼女は続けた。
「放っておいたら、あの人は死ぬ。そうすると、ニダベリルはぐちゃぐちゃになっちゃうかもしれない。グランゲルドと仲良くするどころじゃ、なくなっちゃうかもしれないんだ」
「……フリージアは、このヒトをエイルに治して欲しい?」
エイルがアウストルに視線を移してそう訊いてくる。フリージアはそれにかぶりを振った。
「ううん、あたしはどっちでもいいよ」
だが、その言葉は嘘だった。
今、ニダベリル国内が混乱すれば、グランゲルドと共存など夢のまた夢だ。ニダベリルが落ち着くのを待つうちに一時的な和平協定は終わりを迎え、いずれまた、グランゲルドや他の国に手を伸ばし始めるのだろう。再び一からやり直しになる。
フリージアは、そんな事態は嫌だった。だから、アウストルを生かしておきたい。さっさと、未来への礎を築いてしまいたかった。
だが、エイルに向けて「助けて欲しい」とは決して言わない。
エイルには、もう色々な物事を考えられるだけの頭がある。
フリージアの為ではなく、ちゃんとエイルが考えた上で決めて欲しかった。
「このヒトを治すことは、グランゲルドを治すのと同じ? そうしたらグランゲルドを護れるの?」
「多分、そうなる」
エイルの問いに、フリージアは頷く。エイルは思案するように唇を引き結んだ。
もしもアウストルの命が助かったなら、たとえ彼が渋っても、首根っこを押さえこんででも彼女が描く未来図の中に彼を引きずり込むつもりだった。たった十年の平和など、フリージアには意味がない。それを足掛かりにして、百年、二百年の平和が欲しいのだ。
エイルが一つ瞬きをする。ふと顔を上げて周囲を――グランゲルドの大地を見回し――しげしげとアウストルを見つめた。そして、彼の元に歩み寄り、ひざまずく。
エイルはアウストルの全身にザッと目を走らせると、無造作に短剣を抜き去った。
「ッ!」
傷口からは一気に血が溢れ出し、アウストルは唇を噛み締める。そんな彼を全く労わる気配なく、エイルが両手を上げる。横たわる大きな身体にエイルがその小さな手をかざすと、二人を柔らかな輝きが包み込み始めた。
その様を見守るフリージアの右腕が、そっと取られる。途端にそこから全身に走った痛みに、彼女は思わず呻き声を上げそうになった。だが、ここでフリージアが痛みを訴えれば、エイルはアウストルなど即座に放り出してしまうだろう。
フリージアは咄嗟に唇を噛み締め、痛みを思い出させた張本人を睨み付ける。
「オル、痛いって」
だが。
「お互い様だ」
囁き声での文句にムッツリと呟き返され、彼女はそれ以上は何も言えなくなる。血に塗れたフリージアの袖を裂き傷を検《あらた》めるオルディンの顔は、彼女よりもよほど強い苦痛に苛《さいな》まれているかのようだった。
フリージアの腕に黙々と清潔な布を巻き付けていくオルディンに、彼女の胸は腕の傷よりも痛む。その痛みは、胃の底を掴まれるような苦しさも伴っていた。
「……ゴメン」
短く、だが万感の想いを込めて、フリージアは囁く。
消え入りそうなその声は確かにオルディンの耳に届いたようで、彼はふと手を止めた。そうして、身を縮めた彼女をジッと見つめてくる。やがて彼は強張っていた口元を微かに緩めると、小さなため息を漏らした。
「オル?」
「お前が死んだら、俺を殺すことになるんだからな?」
冗談なのか、本気なのか、何とも判別し難い声音で、彼はそう言う。だが、オルディンはそう簡単には殺されやしないだろう。
「そんなことにはならないよ」
眉をひそめて答えると、彼はもう一度ため息を漏らし、片手を伸ばしてフリージアの赤毛をクシャリとかき回した。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!
幸之丞
ファンタジー
2023/11/22~11/23 女性向けホットランキング1位
2023/11/24 10:00 ファンタジーランキング1位 ありがとうございます。
「うわ~ 私を捨てないでー!」
声を出して私を捨てようとする父さんに叫ぼうとしました・・・
でも私は意識がはっきりしているけれど、体はまだ、生れて1週間くらいしか経っていないので
「ばぶ ばぶうう ばぶ だああ」
くらいにしか聞こえていないのね?
と思っていたけど ササッと 捨てられてしまいました~
誰か拾って~
私は、陽菜。数ヶ月前まで、日本で女子高生をしていました。
将来の為に良い大学に入学しようと塾にいっています。
塾の帰り道、車の事故に巻き込まれて、気づいてみたら何故か新しいお母さんのお腹の中。隣には姉妹もいる。そう双子なの。
私達が生まれたその後、私は魔力が少ないから、伯爵の娘として恥ずかしいとかで、捨てられた・・・
↑ここ冒頭
けれども、公爵家に拾われた。ああ 良かった・・・
そしてこれから私は捨てられないように、前世の記憶を使って知識チートで家族のため、公爵領にする人のために領地を豊かにします。
「この子ちょっとおかしいこと言ってるぞ」 と言われても、必殺 「女神様のお告げです。昨夜夢にでてきました」で大丈夫。
だって私には、愛と豊穣の女神様に愛されている証、聖女の紋章があるのです。
この物語は、魔法と剣の世界で主人公のエルーシアは魔法チートと知識チートで領地を豊かにするためにスライムや古竜と仲良くなって、お力をちょっと借りたりもします。
果たして、エルーシアは捨てられた本当の理由を知ることが出来るのか?
さあ! 物語が始まります。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
男装の薬師は枯れぬ花のつぼみを宿す
天岸 あおい
ファンタジー
久遠の花と呼ばれる優秀な薬師の一族。
そんな彼らを守り続けていた、守り葉と呼ばれし者たち。
守り葉として育てられた子供・みなもだったが、ある日隠れ里を襲われ、生き別れた姉・いずみや仲間たちとの再会を夢見て薬師として生きながら、行方を捜していた。
そんなみなもの元へ現れた、瀕死の重傷を負った青年レオニード。
彼との出会いがみなもの運命の歯車を動かしていく―――。
男装の麗人で、芯が強くて自分の手を汚すことを厭わない主人公と、そんな一筋縄ではいかない主人公を一途に想う、寡黙で真面目な青年の物語。
R18ではありませんが、後半は大人向けの展開になっています。
※他サイトで公開していたものを改題・改稿しております。
※今作は非BLです。期間限定で掲載致します。
転生少女、運の良さだけで生き抜きます!
足助右禄
ファンタジー
【9月10日を持ちまして完結致しました。特別編執筆中です】
ある日、災害に巻き込まれて命を落とした少女ミナは異世界の女神に出会い、転生をさせてもらう事になった。
女神はミナの体を創造して問う。
「要望はありますか?」
ミナは「運だけ良くしてほしい」と望んだ。
迂闊で残念な少女ミナが剣と魔法のファンタジー世界で様々な人に出会い、成長していく物語。
武田信玄Reローデッド~チートスキル『ネット通販風林火山』で、現代の物をお取り寄せ無双して、滅亡する武田家の運命をチェンジ!
武蔵野純平
ファンタジー
第3回まんが王国コミカライズコンテストにて優秀賞を受賞しました! 応援感謝です!
戦国時代をモチーフにした和風の異世界ファンタジー!
平凡なサラリーマンだった男は、若き日の武田信玄――十四歳の少年、武田太郎に転生した。戦国最強の騎馬軍団を率いる武田家は、織田信長や徳川家康ですら恐れた大名家だ。だが、武田信玄の死後、武田家は滅亡する運命にある。
武田太郎は、転生時神様に貰ったチートスキル『ネット通販風林火山』を使って、現代日本のアイテムを戦国時代に持ち込む。通販アイテムを、内政、戦争に生かすうちに、少しずつ歴史が変わり出す。
武田家の運命を変えられるのか?
史実の武田信玄が夢見た上洛を果すのか?
タイトル変更しました!
旧タイトル:転生! 風林火山!~武田信玄に転生したので、ネット通販と現代知識でチート!
※この小説はフィクションです。
本作はモデルとして天文三年初夏からの戦国時代を題材にしておりますが、日本とは別の異世界の話しとして書き進めています。
史実と違う点がありますが、ご了承下さい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
『あなたの幸せを願っています』と言った妹と夫が愛し合っていたとは知らなくて
奏千歌
恋愛
[ディエム家の双子姉妹]
ディエム侯爵家には双子の姉妹がいた。
一人が私のことで、もう一人は私と全く似ていない妹のことだ。
両親は私が良いところを全部持って生まれて来たと言って妹を笑っていたから、そんな事はないと、私が妹をいつも庇ってあげていた。
だからあの時も、私が代わりに伯爵家に嫁いで、妹がやりたいことを応援したつもりでいた。
それが間違いだったと気付いたのは、夫に全く相手にされずに白い結婚のまま二年が過ぎた頃、戦場で妹が戦死したとの知らせを聞いた時だった。
妹の遺体に縋って泣く夫の姿を見て、それから騎士から教えられたことで、自分が今まで何をやってきたのか、どんな存在だったのか、どれだけ妹を見下していたのか思い知った。
超克の艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
「合衆国海軍ハ 六〇〇〇〇トン級戦艦ノ建造ヲ計画セリ」
米国駐在武官からもたらされた一報は帝国海軍に激震をもたらす。
新型戦艦の質的アドバンテージを失ったと判断した帝国海軍上層部はその設計を大幅に変更することを決意。
六四〇〇〇トンで建造されるはずだった「大和」は、しかしさらなる巨艦として誕生する。
だがしかし、米海軍の六〇〇〇〇トン級戦艦は誤報だったことが後に判明。
情報におけるミスが組織に致命的な結果をもたらすことを悟った帝国海軍はこれまでの態度を一変、貪欲に情報を収集・分析するようになる。
そして、その情報重視への転換は、帝国海軍の戦備ならびに戦術に大いなる変化をもたらす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる