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第三章:角笛の音色と新たな夜明け
交錯②
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ニダベリル側。
橋を守る弓兵達の間に、微かなどよめきが走る。
対岸から、一つの騎影が近付きつつあった。馬上にいるのは、赤毛の少女――グランゲルドの将軍だ。
「おい……グイ将軍に報せて来いよ」
「あ、ああ」
一人が頷き、身を翻して伝令用の馬に飛び乗ると、後方へと走る。
他の者は弓に矢をつがえて前方へ向けた。狙うのは、少女一人である。その背後に兵はいない。
弓を構えてみたものの、橋の上に転がる投石器が邪魔で、かなり近付いてこないと実際に射抜くことは難しい。彼らが控えているのは、あくまでも牽制の為だ。それに加えて、単騎でやってきた敵軍の将を射殺してよいものかどうか、雑兵には決め兼ねた。
引き金に指をかけたまま、彼らは少女の動きを見守る。ずらりと並んだ二十名の矢が狙っているその先で、少女は堂々と馬を進めてくる。
少女が橋の向こう岸から三分の一辺りで立ち止まるのと、イアン、フィアルそしてアウストルが到着するのとは、ほぼ同時のことだった。
少女の眼差しがニダベリルの面々に真っ直ぐに注がれているのが、遠目にも見て取れる。
しばしの静寂。
彼女の目がアウストル一人に向けられる。
やがて、戦いの火蓋が切って落とされた時のように、澄んだ少女の声が響き渡った。
「アウストル王!」
彼の名を呼ぶその声は、朗々として自信に満ち溢れている。それは瞬時にアウストルを十六年前に舞い戻らせた。あの時の彼は、まだ『王』ではなかった。そして、対峙したのは、今目の前にいる少女の母親で。
「ゲルダ・ロウグ……」
呟きは小さく、アウストル自身の耳にしか届かなかった。
「王?」
彼女の声に引き寄せられるように馬を進めたアウストルを、イアンが呼び止めた。王は肩越しに武骨な将軍を振り返る。
「話を聞く」
そうして、将軍たちの反応を待たず、馬を更に彼女へと近付けた。
少女をヒタと見据えながら進み、橋の中ほどのところで立ち止まる。どちらも馬上に留まったまま、対峙した。
「フリージア――と言ったか。ロウグの娘だな。用件は何だ?」
その距離まで近づくと、彼女の顔かたちがはっきりと見て取れた。母と娘は、まるで双生児のように良く似ている。声は、母親の方がやや低く――もう少し軽い響きがあった。
思わず食い入るように見つめてしまったアウストルのその視線に気付いているのかいないのか、フリージアと名乗った少女は、ここが未だ血臭の残る戦場とは思わせぬにこやかさで続ける。
「お互いにとって、悪くない話を持ってきたよ」
「どんな?」
「あなたとあたしで、ケリを着けたい」
「俺と、お前で、だと?」
予想外の申し出に、アウストルは眉を上げる。過去がなければ、小娘の戯言と嗤っただろう。だが彼は、人を見かけで判断すると痛い目に見ることを、その身を持って思い知っていた。
赤毛の少女が続ける。
「そう、一対一で。これ以上、無駄死に出したくないでしょ? そっちが勝ったら、退却しても後を追わないよ。手出ししないで黙って見送る」
「それだけか。あまりこちらに利があるとは言えんな」
「そうかな。そっちは結構困ってるでしょ? 食べるものもそろそろ無くなっちゃうんじゃない? ここで粘ってても、あんまり意味ないよね」
図星だ。ニダベリルとしては、可及的速やかに補給部隊と合流したいところである。無表情に無言を通すアウストルに、少女は微かに首をかしげた。
「もしもこの申し出を受けないのなら、徹底的に追いかけるよ。国境を越える前に、もう二度とグランゲルドに手を出す気にならないように、やっつける。こっちがそれだけの力を持っていることは、もう判ってる筈だよね」
あどけない顔立ちの中で、少女の眼差しは鋭い光を放つ。彼女が宣言通りの行動を取ることは、火を見るよりも明らかだった。
それは、エルフィアの力のことも含めているのだろうかとアウストルは思案する。確かにあの力を兵に向けて使われれば、壊滅的な被害を受けるだろう。
完全なる敗北――それだけは避けたい。
一方、これ以上兵を減らさず国境まで下がることができれば、再戦はかなり有利になる。
では、アウストルとフリージアが剣を交えたとして、勝算はいかほどだろうかと彼は頭を巡らせた。
フリージアのその声は鈴を振るような軽やかなものだったが、真っ直ぐにアウストルに向けられた視線は彼を射抜かんばかりだ。
まともに考えれば、アウストルとこの少女の一騎打ちなど、話にならない。フリージアに勝ち目などある筈がなかった。
だが、彼女の母は、あのゲルダ・ロウグなのだ。
十六年前に交わした刃を思い出し、アウストルは微かに身震いする。三度相見え、三度とも勝利することができなかった。あの当時、彼の剣に敵う者はいなかった――数多の戦場で並み居る猛者どもを切り伏せてきたのだ。だが、ゲルダはそんな彼を難なく凌駕した。
その娘は、どれほどの腕前か。
一見したところ、普通の少女だ。だが、ゲルダもそうだった。飄々とした態度で彼に向き合い、切っ先を突き合わせた途端に、身にまとう空気がガラリと変わったものだ。
「どうする? 受ける? 受けない?」
無言のアウストルに、フリージアが決断を迫る。彼の思考は現在に舞い戻り、改めて目の前に立つ少女の目を見つめた。母親は深い青だったが、フリージアのその色は鮮やかな緑だ。姿かたちはうり二つだが、そこだけが異なっている。しかし、色は違えど潜む輝きは同じだった。
「グランゲルドが勝った時の条件は?」
アウストルは問う。フリージアは一度大きく息を吸い込み、答えた。
「向こう十年、グランゲルドに攻め込まないこと」
「十年? それだけか?」
面白そうな声でそう問い返したアウストルに、フリージアが頷く。
「そう、十年だけ。多くは望まないから」
「ふむ……」
アウストルは鼻を鳴らしてフリージアを見やった。確かに、ニダベリル軍は煮詰まっている。彼女の提案は、さほど悪くないもののように思えた。
そして何より。
この取るに足らない華奢な少女と剣を合わせたいと熱望する自分がいることを、アウストルは無視することができない。母と同じ目をして彼を見る彼女を捻じ伏せたいという衝動を、抑えきれなかった。
『王』のアウストルを、『個』のアウストルが押し潰す。
「よかろう」
「受けるの?」
「ああ」
答えて、アウストルは馬から降りる。
「今すぐ?」
彼のその動きに、距離があっても、少女が微かに戸惑った気配を発するのが感じられた。アウストルは唇を歪めるようにして笑い、揶揄する声を彼女に浴びせる。
「止めたくなったか?」
「まさか。こっちだって、さっさと終わらせちゃった方がいいもの」
そう言うと、フリージアも馬上からヒラリと身を翻す。
地面に降り立った彼女は、思った以上に小柄だった。近付いてみれば、アウストルの胸ほどまでしかないに違いない。
足を進めながら、二人はほぼ同時に剣を抜き放つ。
一歩距離を縮める毎に、緊張はいや増していった。
橋を守る弓兵達の間に、微かなどよめきが走る。
対岸から、一つの騎影が近付きつつあった。馬上にいるのは、赤毛の少女――グランゲルドの将軍だ。
「おい……グイ将軍に報せて来いよ」
「あ、ああ」
一人が頷き、身を翻して伝令用の馬に飛び乗ると、後方へと走る。
他の者は弓に矢をつがえて前方へ向けた。狙うのは、少女一人である。その背後に兵はいない。
弓を構えてみたものの、橋の上に転がる投石器が邪魔で、かなり近付いてこないと実際に射抜くことは難しい。彼らが控えているのは、あくまでも牽制の為だ。それに加えて、単騎でやってきた敵軍の将を射殺してよいものかどうか、雑兵には決め兼ねた。
引き金に指をかけたまま、彼らは少女の動きを見守る。ずらりと並んだ二十名の矢が狙っているその先で、少女は堂々と馬を進めてくる。
少女が橋の向こう岸から三分の一辺りで立ち止まるのと、イアン、フィアルそしてアウストルが到着するのとは、ほぼ同時のことだった。
少女の眼差しがニダベリルの面々に真っ直ぐに注がれているのが、遠目にも見て取れる。
しばしの静寂。
彼女の目がアウストル一人に向けられる。
やがて、戦いの火蓋が切って落とされた時のように、澄んだ少女の声が響き渡った。
「アウストル王!」
彼の名を呼ぶその声は、朗々として自信に満ち溢れている。それは瞬時にアウストルを十六年前に舞い戻らせた。あの時の彼は、まだ『王』ではなかった。そして、対峙したのは、今目の前にいる少女の母親で。
「ゲルダ・ロウグ……」
呟きは小さく、アウストル自身の耳にしか届かなかった。
「王?」
彼女の声に引き寄せられるように馬を進めたアウストルを、イアンが呼び止めた。王は肩越しに武骨な将軍を振り返る。
「話を聞く」
そうして、将軍たちの反応を待たず、馬を更に彼女へと近付けた。
少女をヒタと見据えながら進み、橋の中ほどのところで立ち止まる。どちらも馬上に留まったまま、対峙した。
「フリージア――と言ったか。ロウグの娘だな。用件は何だ?」
その距離まで近づくと、彼女の顔かたちがはっきりと見て取れた。母と娘は、まるで双生児のように良く似ている。声は、母親の方がやや低く――もう少し軽い響きがあった。
思わず食い入るように見つめてしまったアウストルのその視線に気付いているのかいないのか、フリージアと名乗った少女は、ここが未だ血臭の残る戦場とは思わせぬにこやかさで続ける。
「お互いにとって、悪くない話を持ってきたよ」
「どんな?」
「あなたとあたしで、ケリを着けたい」
「俺と、お前で、だと?」
予想外の申し出に、アウストルは眉を上げる。過去がなければ、小娘の戯言と嗤っただろう。だが彼は、人を見かけで判断すると痛い目に見ることを、その身を持って思い知っていた。
赤毛の少女が続ける。
「そう、一対一で。これ以上、無駄死に出したくないでしょ? そっちが勝ったら、退却しても後を追わないよ。手出ししないで黙って見送る」
「それだけか。あまりこちらに利があるとは言えんな」
「そうかな。そっちは結構困ってるでしょ? 食べるものもそろそろ無くなっちゃうんじゃない? ここで粘ってても、あんまり意味ないよね」
図星だ。ニダベリルとしては、可及的速やかに補給部隊と合流したいところである。無表情に無言を通すアウストルに、少女は微かに首をかしげた。
「もしもこの申し出を受けないのなら、徹底的に追いかけるよ。国境を越える前に、もう二度とグランゲルドに手を出す気にならないように、やっつける。こっちがそれだけの力を持っていることは、もう判ってる筈だよね」
あどけない顔立ちの中で、少女の眼差しは鋭い光を放つ。彼女が宣言通りの行動を取ることは、火を見るよりも明らかだった。
それは、エルフィアの力のことも含めているのだろうかとアウストルは思案する。確かにあの力を兵に向けて使われれば、壊滅的な被害を受けるだろう。
完全なる敗北――それだけは避けたい。
一方、これ以上兵を減らさず国境まで下がることができれば、再戦はかなり有利になる。
では、アウストルとフリージアが剣を交えたとして、勝算はいかほどだろうかと彼は頭を巡らせた。
フリージアのその声は鈴を振るような軽やかなものだったが、真っ直ぐにアウストルに向けられた視線は彼を射抜かんばかりだ。
まともに考えれば、アウストルとこの少女の一騎打ちなど、話にならない。フリージアに勝ち目などある筈がなかった。
だが、彼女の母は、あのゲルダ・ロウグなのだ。
十六年前に交わした刃を思い出し、アウストルは微かに身震いする。三度相見え、三度とも勝利することができなかった。あの当時、彼の剣に敵う者はいなかった――数多の戦場で並み居る猛者どもを切り伏せてきたのだ。だが、ゲルダはそんな彼を難なく凌駕した。
その娘は、どれほどの腕前か。
一見したところ、普通の少女だ。だが、ゲルダもそうだった。飄々とした態度で彼に向き合い、切っ先を突き合わせた途端に、身にまとう空気がガラリと変わったものだ。
「どうする? 受ける? 受けない?」
無言のアウストルに、フリージアが決断を迫る。彼の思考は現在に舞い戻り、改めて目の前に立つ少女の目を見つめた。母親は深い青だったが、フリージアのその色は鮮やかな緑だ。姿かたちはうり二つだが、そこだけが異なっている。しかし、色は違えど潜む輝きは同じだった。
「グランゲルドが勝った時の条件は?」
アウストルは問う。フリージアは一度大きく息を吸い込み、答えた。
「向こう十年、グランゲルドに攻め込まないこと」
「十年? それだけか?」
面白そうな声でそう問い返したアウストルに、フリージアが頷く。
「そう、十年だけ。多くは望まないから」
「ふむ……」
アウストルは鼻を鳴らしてフリージアを見やった。確かに、ニダベリル軍は煮詰まっている。彼女の提案は、さほど悪くないもののように思えた。
そして何より。
この取るに足らない華奢な少女と剣を合わせたいと熱望する自分がいることを、アウストルは無視することができない。母と同じ目をして彼を見る彼女を捻じ伏せたいという衝動を、抑えきれなかった。
『王』のアウストルを、『個』のアウストルが押し潰す。
「よかろう」
「受けるの?」
「ああ」
答えて、アウストルは馬から降りる。
「今すぐ?」
彼のその動きに、距離があっても、少女が微かに戸惑った気配を発するのが感じられた。アウストルは唇を歪めるようにして笑い、揶揄する声を彼女に浴びせる。
「止めたくなったか?」
「まさか。こっちだって、さっさと終わらせちゃった方がいいもの」
そう言うと、フリージアも馬上からヒラリと身を翻す。
地面に降り立った彼女は、思った以上に小柄だった。近付いてみれば、アウストルの胸ほどまでしかないに違いない。
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