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SS:母ネコの戒め
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「あれ、フィオナは?」
厨房の中を覗き込んだルーカスは、求める姿がないことに首を傾げた。
昼食を終えたその時間、いつもなら、フィオナはケイティと共に片づけに精を出しているはずだった。だが、そこにいたのはケイティ一人で、食器類もまだ半分ほどは残っている。
「あの子なら出かけましたよ」
「出かけた……? ああ、そうか、今日はその日か」
ケイティの返事にルーカスは束の間眉をひそめたが、すぐにそれを開いた。
ジョン・ロッド七世の治世となってからというもの、島国グランスは治安、経済、文化等々、多方面にわたりかつてないほどの成長を遂げている。かつては貧富の差が激しかったこのロンディウムも、小さな路地裏まで明るい光が射すようになった。
だが、国がどれだけ変わろうとも、個々人の中ではどうしても変わらないものがある。
そのうちの一つが、伴侶から虐げられる女性や子どもたちだ。
ロンディウムにはそういった弱者を保護するための施設がいくつかあり、月に数度、フィオナはそこへ手伝いに行っていた。
「夕食の準備までには戻りますよ?」
肩越しに振り返りながら言うケイティの手は、そうする間も危なげなく作業をこなしている。
「夕食、か」
それまでは、まだ随分とある。
さて、どうしたものか。
空き時間でも何かしら仕事を見つけるブラッドほど、ルーカスは仕事熱心ではない。その上今は、フィオナの意識を自分に向けさせるべく日々励んでいるところだ。今日はこれといって用もないし、ルーカスはフィオナを連れて買い物にでも行こうと思っていたのだ。彼女の黒髪に映える髪飾りでも見立てに行こうかと。
(取り敢えず行ってみるか)
ここで待っているより、フィオナの傍にいる方がいい。
「私も出かけてくるよ」
カチャカチャと皿を洗うケイティに一声かけて、ルーカスは踵を返した――返そうと、した。
が。
「待ってください」
かけられた一言に、彼は動きを止める。
ケイティのその声は、どこか厳しい――言うなれば、いたずらをした弟妹の耳を引っ張っているような、ピシリとした響きがあった。
「……何かな?」
振り返ったルーカスに、ケイティが洗い桶から引き抜いた手を拭いながら向き直る。
「ルーカスさん、少し急ぎ過ぎてはいませんか?」
「え?」
彼女の咎める口調に、ルーカスは眉をひそめた。
「フィオナのことです。最近、ちょっと、目に余ります」
「そうかな」
首を傾げたルーカスに、腰に両手を当てたケイティが胸を反らせる。
「この間なんて、皆の前でキスなんてしてたじゃないですか」
「キス……? ああ、でも、頬にだろう?」
ルーカスにしてみれば、あんなものはキスのうちに入らない。
彼が肩をすくめてそう返すと、ケイティの眉がカッと上がった。
「フィオナにとっては、頬でもどこでも同じです! 真っ赤になっておたおたしてたじゃないですか!」
「ああ、そうだね。実に可愛らしかった」
あの時の彼女の姿を脳裏によみがえらせて微笑みながら頷いたルーカスに、ケイティは「違う!」と声を上げた。
「あなたにとってはたいしたことじゃなくても、フィオナにとっては人前で丸裸に剥かれたようなものですよ? あの子はそういうのに慣れてないんです。っていうか、そんなふうにさせたのは、ルーカスさん自身じゃないですか!」
「私?」
心外そうにルーカスが返すと、ケイティは盛大なため息をついた。
「そうですよ。男の人に手を握らせもしないんですから! 心狭過ぎです」
ケイティの糾弾に、ルーカスはにこりと笑う。
「そうかい? 本当は彼女が他の者の世話を焼くのもさせたくないんだけれどね、流石にそれは無理だから」
ルーカス的には、自分を褒めてやりたいほど譲歩しているつもりだが。
暗に賛同を求めたルーカスにケイティが向けてきたのは、呆れ返った眼差しだ。
「なんか、あなたにお嫁にやったら、あの子がとんでもない目に遭いそうな気がしてきました……」
げんなりした顔でそんなことを言うケイティに、ルーカスは心外だなと目を丸くする。
「そんなことはないさ。今まで我慢してきた分、これでもかと可愛がるし甘やかすよ?」
ルーカスとしては至って真剣な気持ちで言ったつもりだったが、どうやらケイティが求めた答えとは違っていたらしい。彼女は深々としたため息を返してよこした。
「ソレは、まだ今のフィオナに必要なものじゃないですよ」
そう言ったケイティの鮮やかな新緑の瞳に、翳が差す。
「ルーカスさんだって、気付いているでしょう? あの子の中には、まだ、何かがあるんだって」
思慮深い眼差しと共に問われて、ルーカスは唇を引き結んだ。
ケイティは、容姿こそまだ十代の少女のようだが、中身はその数倍も成熟している。殆ど年の変わらないフィオナにとって、あのろくでなしの親もどきよりもよほど母親に近い存在だ。
そんな彼女の言葉は、ルーカスの胸にズシリと響く。
押し黙ったままの彼を、ケイティが真っ直ぐに見つめてきた。
「その何かを融かさない限り、ルーカスさんがどれほど甘やかしてもあの子はあなたの手の中に落ちてはきませんよ。むしろ、距離を置こうとしてしまうんじゃないかしら」
そう言って、彼女は笑う。ルーカスを励ますように。
「あの子に溢れんばかりの愛情が必要なのは確かです。でも、まずは器の蓋を開けてあげなくちゃ」
やり方、間違えないでくださいねという言葉を最後に、ケイティは残してある仕事に戻っていった。
警邏隊詰所を出たルーカスは、フィオナの元へ向かいながら思案する。
ケイティが言う通り、フィオナは彼の想いを受け入れることにためらいを覚えている。そこに見え隠れするものは、不安だ。
(それは、何故なんだ?)
あからさまなルーカスの愛情表現を疑っているわけではないようには思われる。
(それは、信じてくれているはずだ)
そうなると、一般的に、相手の想いを受け入れる時の妨げになるものは『格差』だ。
ルーカスとフィオナとの間に存在するとなると、身分差、年齢差、国の違い、というところか。
まず、身分差はどうだろう。
かつてのグランスでは、階級の差はあらゆる場面で大きな壁となっていた。だが、ジョン・ロッド七世は血筋よりも能力を重視しており、今では王宮や議会に貴族ではない者の姿を見ることも増えていた。恋愛沙汰でも同様で、ルーカスの知り合いの中にも貴族でありながらメイドや町娘を妻に迎えた者がいる。ましてや、フィオナは庶子とは言えフランジナの貴族の娘なのだ。
では、年齢差。
ルーカスは二十八歳、フィオナはもう十八歳だ。出逢った頃、彼女がまだ十四かそこらの時ならいざ知らず、今の彼女の年齢なら充分に適齢期だし、十歳違い夫婦など、別に珍しくもない。
国の違いも、まだグランスとフランジナが常時小競り合いを起こしていた十年前であれば大問題だった。しかし、五年ほど前にグランスがマルロゥ砦を落とし、フランジナからマリアンナ姫が嫁いできてからは、両国の間もずいぶんと近くなった。
どれもたいした問題とはならないし、そもそも、フィオナがこういったことを気にするとは思えない。
フィオナとルーカスとの間の壁として表面的に思いつくものはそれくらいだし、どれも該当しないとなれば、あとは彼女の内面の問題になる。
それが、厄介だった。
フィオナは、愛されたという記憶を持っていない。
誘拐されたときに彼女の中からはそれ以前の記憶が全て失われてしまったが、その消えた記憶の中にさえ、はなから存在しなかったのだ。確かに彼女が赤子の頃は実母から深い愛情を注がれていた筈だが、あまりに幼過ぎて、覚えていたとしてもおぼろげな感覚しか残っていないだろう。
フランジナで家族のことを知れば知るほど自分は愛される価値がない者なのだと、落ち込んでいった。
指をくわえてその様を眺めているしかなかったルーカスは、何度、あの一家の首をねじ切ってやりたいと思ったことか。
(だが、それもケリがついた筈だ)
フィオナ自身で彼らに立ち向かい、愛されなかったことに対して、彼女自身にではなく家族の側にこそ問題があったのだと理解した筈。
にも拘らず、未だ融かしきれないわだかまりとは、いったい何なのか。
愛され、尊重されることにためらいを覚えるのは、自己評価が低いせいだ。誰かから与えられる想いに、自分は値しないと思っているから、それを拒否する。
ケイティは、正しい。まずはフィオナが被っている殻を取り除かない限り、ルーカスの想いは彼女に滲み込まないのだ。
今までルーカスが接してきた女性たちは、彼が注ぐ言葉を海綿のように吸い取っていった。
フィオナには、そうはいかない。
正直、お手上げ状態ではあった。
グルグルと考えるうち、ルーカスはフィオナがいる場所へと辿り着いていた。顔見知りの門番に片手を上げつつ、中に足を踏み入れる。すれ違った女性にフィオナの居場所を訊くと、裏庭だと答えが返ってきた。
建物の角まで来たあたりで、耳に心地良く響く声が聴こえてくる。
一歩を踏み出すと、フィオナは彼に背を向けて、純銀色の髪をした女性と相対していた。
厨房の中を覗き込んだルーカスは、求める姿がないことに首を傾げた。
昼食を終えたその時間、いつもなら、フィオナはケイティと共に片づけに精を出しているはずだった。だが、そこにいたのはケイティ一人で、食器類もまだ半分ほどは残っている。
「あの子なら出かけましたよ」
「出かけた……? ああ、そうか、今日はその日か」
ケイティの返事にルーカスは束の間眉をひそめたが、すぐにそれを開いた。
ジョン・ロッド七世の治世となってからというもの、島国グランスは治安、経済、文化等々、多方面にわたりかつてないほどの成長を遂げている。かつては貧富の差が激しかったこのロンディウムも、小さな路地裏まで明るい光が射すようになった。
だが、国がどれだけ変わろうとも、個々人の中ではどうしても変わらないものがある。
そのうちの一つが、伴侶から虐げられる女性や子どもたちだ。
ロンディウムにはそういった弱者を保護するための施設がいくつかあり、月に数度、フィオナはそこへ手伝いに行っていた。
「夕食の準備までには戻りますよ?」
肩越しに振り返りながら言うケイティの手は、そうする間も危なげなく作業をこなしている。
「夕食、か」
それまでは、まだ随分とある。
さて、どうしたものか。
空き時間でも何かしら仕事を見つけるブラッドほど、ルーカスは仕事熱心ではない。その上今は、フィオナの意識を自分に向けさせるべく日々励んでいるところだ。今日はこれといって用もないし、ルーカスはフィオナを連れて買い物にでも行こうと思っていたのだ。彼女の黒髪に映える髪飾りでも見立てに行こうかと。
(取り敢えず行ってみるか)
ここで待っているより、フィオナの傍にいる方がいい。
「私も出かけてくるよ」
カチャカチャと皿を洗うケイティに一声かけて、ルーカスは踵を返した――返そうと、した。
が。
「待ってください」
かけられた一言に、彼は動きを止める。
ケイティのその声は、どこか厳しい――言うなれば、いたずらをした弟妹の耳を引っ張っているような、ピシリとした響きがあった。
「……何かな?」
振り返ったルーカスに、ケイティが洗い桶から引き抜いた手を拭いながら向き直る。
「ルーカスさん、少し急ぎ過ぎてはいませんか?」
「え?」
彼女の咎める口調に、ルーカスは眉をひそめた。
「フィオナのことです。最近、ちょっと、目に余ります」
「そうかな」
首を傾げたルーカスに、腰に両手を当てたケイティが胸を反らせる。
「この間なんて、皆の前でキスなんてしてたじゃないですか」
「キス……? ああ、でも、頬にだろう?」
ルーカスにしてみれば、あんなものはキスのうちに入らない。
彼が肩をすくめてそう返すと、ケイティの眉がカッと上がった。
「フィオナにとっては、頬でもどこでも同じです! 真っ赤になっておたおたしてたじゃないですか!」
「ああ、そうだね。実に可愛らしかった」
あの時の彼女の姿を脳裏によみがえらせて微笑みながら頷いたルーカスに、ケイティは「違う!」と声を上げた。
「あなたにとってはたいしたことじゃなくても、フィオナにとっては人前で丸裸に剥かれたようなものですよ? あの子はそういうのに慣れてないんです。っていうか、そんなふうにさせたのは、ルーカスさん自身じゃないですか!」
「私?」
心外そうにルーカスが返すと、ケイティは盛大なため息をついた。
「そうですよ。男の人に手を握らせもしないんですから! 心狭過ぎです」
ケイティの糾弾に、ルーカスはにこりと笑う。
「そうかい? 本当は彼女が他の者の世話を焼くのもさせたくないんだけれどね、流石にそれは無理だから」
ルーカス的には、自分を褒めてやりたいほど譲歩しているつもりだが。
暗に賛同を求めたルーカスにケイティが向けてきたのは、呆れ返った眼差しだ。
「なんか、あなたにお嫁にやったら、あの子がとんでもない目に遭いそうな気がしてきました……」
げんなりした顔でそんなことを言うケイティに、ルーカスは心外だなと目を丸くする。
「そんなことはないさ。今まで我慢してきた分、これでもかと可愛がるし甘やかすよ?」
ルーカスとしては至って真剣な気持ちで言ったつもりだったが、どうやらケイティが求めた答えとは違っていたらしい。彼女は深々としたため息を返してよこした。
「ソレは、まだ今のフィオナに必要なものじゃないですよ」
そう言ったケイティの鮮やかな新緑の瞳に、翳が差す。
「ルーカスさんだって、気付いているでしょう? あの子の中には、まだ、何かがあるんだって」
思慮深い眼差しと共に問われて、ルーカスは唇を引き結んだ。
ケイティは、容姿こそまだ十代の少女のようだが、中身はその数倍も成熟している。殆ど年の変わらないフィオナにとって、あのろくでなしの親もどきよりもよほど母親に近い存在だ。
そんな彼女の言葉は、ルーカスの胸にズシリと響く。
押し黙ったままの彼を、ケイティが真っ直ぐに見つめてきた。
「その何かを融かさない限り、ルーカスさんがどれほど甘やかしてもあの子はあなたの手の中に落ちてはきませんよ。むしろ、距離を置こうとしてしまうんじゃないかしら」
そう言って、彼女は笑う。ルーカスを励ますように。
「あの子に溢れんばかりの愛情が必要なのは確かです。でも、まずは器の蓋を開けてあげなくちゃ」
やり方、間違えないでくださいねという言葉を最後に、ケイティは残してある仕事に戻っていった。
警邏隊詰所を出たルーカスは、フィオナの元へ向かいながら思案する。
ケイティが言う通り、フィオナは彼の想いを受け入れることにためらいを覚えている。そこに見え隠れするものは、不安だ。
(それは、何故なんだ?)
あからさまなルーカスの愛情表現を疑っているわけではないようには思われる。
(それは、信じてくれているはずだ)
そうなると、一般的に、相手の想いを受け入れる時の妨げになるものは『格差』だ。
ルーカスとフィオナとの間に存在するとなると、身分差、年齢差、国の違い、というところか。
まず、身分差はどうだろう。
かつてのグランスでは、階級の差はあらゆる場面で大きな壁となっていた。だが、ジョン・ロッド七世は血筋よりも能力を重視しており、今では王宮や議会に貴族ではない者の姿を見ることも増えていた。恋愛沙汰でも同様で、ルーカスの知り合いの中にも貴族でありながらメイドや町娘を妻に迎えた者がいる。ましてや、フィオナは庶子とは言えフランジナの貴族の娘なのだ。
では、年齢差。
ルーカスは二十八歳、フィオナはもう十八歳だ。出逢った頃、彼女がまだ十四かそこらの時ならいざ知らず、今の彼女の年齢なら充分に適齢期だし、十歳違い夫婦など、別に珍しくもない。
国の違いも、まだグランスとフランジナが常時小競り合いを起こしていた十年前であれば大問題だった。しかし、五年ほど前にグランスがマルロゥ砦を落とし、フランジナからマリアンナ姫が嫁いできてからは、両国の間もずいぶんと近くなった。
どれもたいした問題とはならないし、そもそも、フィオナがこういったことを気にするとは思えない。
フィオナとルーカスとの間の壁として表面的に思いつくものはそれくらいだし、どれも該当しないとなれば、あとは彼女の内面の問題になる。
それが、厄介だった。
フィオナは、愛されたという記憶を持っていない。
誘拐されたときに彼女の中からはそれ以前の記憶が全て失われてしまったが、その消えた記憶の中にさえ、はなから存在しなかったのだ。確かに彼女が赤子の頃は実母から深い愛情を注がれていた筈だが、あまりに幼過ぎて、覚えていたとしてもおぼろげな感覚しか残っていないだろう。
フランジナで家族のことを知れば知るほど自分は愛される価値がない者なのだと、落ち込んでいった。
指をくわえてその様を眺めているしかなかったルーカスは、何度、あの一家の首をねじ切ってやりたいと思ったことか。
(だが、それもケリがついた筈だ)
フィオナ自身で彼らに立ち向かい、愛されなかったことに対して、彼女自身にではなく家族の側にこそ問題があったのだと理解した筈。
にも拘らず、未だ融かしきれないわだかまりとは、いったい何なのか。
愛され、尊重されることにためらいを覚えるのは、自己評価が低いせいだ。誰かから与えられる想いに、自分は値しないと思っているから、それを拒否する。
ケイティは、正しい。まずはフィオナが被っている殻を取り除かない限り、ルーカスの想いは彼女に滲み込まないのだ。
今までルーカスが接してきた女性たちは、彼が注ぐ言葉を海綿のように吸い取っていった。
フィオナには、そうはいかない。
正直、お手上げ状態ではあった。
グルグルと考えるうち、ルーカスはフィオナがいる場所へと辿り着いていた。顔見知りの門番に片手を上げつつ、中に足を踏み入れる。すれ違った女性にフィオナの居場所を訊くと、裏庭だと答えが返ってきた。
建物の角まで来たあたりで、耳に心地良く響く声が聴こえてくる。
一歩を踏み出すと、フィオナは彼に背を向けて、純銀色の髪をした女性と相対していた。
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