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Ⅲ:捨てられ王子の綺羅星
ラムバルディアの城下町:予想通りの展開
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音を立てて執務室の扉を閉めたアレッサンドロに、廊下にいた数人の使用人がギョッと振り返った。そこに立つ者が彼だと知ると、皆驚いたように目を瞬かせている。
「あ、あの、どうかなさいましたか?」
こんなふうに感情を露わにしたアレッサンドロを見たのが初めてだからだろう。侍従の一人が恐れよりも案じの念をみなぎらせた眼差しで声をかけてきた。
「……何でもない」
気まずい思いで去らせようとしたが、思い直して言付ける。
「急ぎ、馬を用意させてくれ」
「馬、ですか……? あ、はい、直ちに」
滅多に城を出ることがないアレッサンドロからのその指示に、侍従は束の間戸惑ったように口ごもったが、すぐに踵を返して足早に去っていった。
アレッサンドロはいったん自室に戻り、外套を羽織る。今身につけている服は市井ではかなり浮くであろう仕立ての良さだが、着替えている時間が惜しいし、そもそも質素な服というものを持っていない。
黒髪のかつらに漆黒の外套をまとうと、確かに別人のようになった。万事がリナルドの思うとおりになっているような気がして腹が立つが、目立つわけにはいかないのだから、仕方がない。
アレッサンドロが前庭に出ると、ちょうど馬が引かれてきたところだった。手綱を受け取り身軽く鞍上に尻を据えてから、彼は思案する。
(子どもたちの土産が目的なら、どこに行く?)
玩具や教育用の品々、身の回りの物などは、彼が送り届けている物で充分に足りているはずだ。
(菓子、とか)
それなら子どもたちは喜ぶし、食べれば無くなるから後々邪魔にもならない。
(保存が利きそうな菓子なら、砂糖菓子の類か?)
色とりどりの菓子と、それを与えられて喜ぶ子どもたちの姿が脳裏に浮かぶ。
ステラなら、選びそうだ。
ラムバルディアの城下町の地図は、隅々までアレッサンドロの頭の中に入っている。最近一週間以内に開店したなどでなければ、どこの通りにどんな店があるかも知っていた。目星をつけた彼は、軽く馬の腹を蹴って走り出す。
昼下がりの大通りには忙しなく馬車が行き交っていたが、彼はその間を縫うようにして馬を駆った。以前は特に決まりごとなく人も馬車も道を利用していたが、事故が頻発するのを見てアレッサンドロは交通の規則を作り上げた。その甲斐あって、今は整然と流れができていて、走り易い。
さほどかからず、アレッサンドロは当たりを付けた店がある通りに到着する。
馬上から一望したアレッサンドロは、少し先で人の流れが滞っているのを見て取った。大きく揉めているわけではないが、微妙に嫌な予感がする。
(やっぱり、護衛をつけるべきだったんだ)
ステラのことを軽んじたリナルドに、腹が立つ。
鞍から降りてそこを目指すアレッサンドロが進む先では、人混みが自然と割れていく。正体がバレたわけではなかろうが、振り返る人々は、彼を見て何故かギョッと顔を強張らせていた。
気になっていた場所に近付くと、予想違わず、アレッサンドロが求めていた人の声が届く。
「あの、ですから、わたしたちは用があるので……」
「そうよ、放っておいて! しつこい男は嫌われるんだから!」
困ったような声に、憤懣やるかたないという声。
ヒトの壁の隙間に、栗色の巻き毛が見え隠れする。ステラだ。彼女の前にそびえたつ男二人に、赤毛の少女が噛み付いていた。
「おいおい、嬢ちゃん、そんな言い方はないだろうよ」
「そうそう、まあいいや、オレらがそこらへん、じっくり教えてやるからよ」
続いた下卑た台詞に、アレッサンドロの頭がカッと熱くなる。彼女にそんな声を出すのもそんな台詞を向けるのも、赦し難い。怒りで煮え立つ彼の目の前で、男の手がステラに伸ばされた――彼のような輩が決して触れてはならない、女性へと。
アレッサンドロは大股に歩み寄り、今にも薄汚い手が届かんばかりになっていたステラの腕を捉え、引き寄せた。
トン、と、華奢な身体がアレッサンドロの胸に落ちてくる。
刹那、彼の鼓動がドクリと音を立てた。
彼女を受け止めてもこの身体はびくともせず、その事実に、彼のみぞおちの辺りがざわついた。
柔らかさと温かさは変わらない。
けれど、昔は見上げていた丸い頭が今は顎の下にあり、小さな肩は手のひらの中にすっぽりとおさまってしまう。
そんな諸々を感じると同時にとっさに彼女を外套の中に包み込んでしまったのは、どういう心の動きからだったのだろう。
何かを考えるより先に身体が動いてしまっていたから、アレックスはそうした自分に気付いた瞬間愕然とする。
「え、あれ、アレックス……?」
一瞬思考が停止していたアレッサンドロだったが、戸惑いを含んだ声で名前を呼ばれて我に返った。
腕の中を見下ろすと、大きく見開かれた緑の星が瞬く茶色の目が、彼を見上げていた。
(ああ、この星だ)
間近で見つめたその輝きに、眼と意識が奪われる。
「アレックス?」
「ッ!」
(俺は、何を)
パッと手を放し、無言でステラを自分の背後へと押しやって、彼女に絡んでいた男たちを睥睨する。
「去れ」
突然割り込んできた上に権高な態度で告げたアレッサンドロに、彼らが色めき立つ。
「おい、何だよ、邪魔すんなよ」
「オレらぁ親切にだなぁ――」
闇雲に張り上げられた威嚇の罵声をねじ伏せるように、アレッサンドロは一層低めた声で再び告げる。
「去れ」
冷やかな声と眼差しに、男たちが鼻白んだ。
「おい……」
「あ、ああ……」
彼らは互いに顔を見合わせると、虚勢の残り火を掻き立ててアレッサンドロに凄んでみせる。
しばしの睨み合い。
そして。
「ガキを相手にしてる暇なんかねぇからよ」
「ここらへんで勘弁してやらぁ」
引き気味の腰で数歩後ずさると、二人同時にクルリと踵を返して人混みの中へと消えていった。
「あの、ありがとうございます!」
彼らの背中を見送っていたアレッサンドロは、弾む声で振り返る。キラキラと目を輝かせて見上げてくるこの少女が、カロリーナという侍女なのだろう。
「どこのどなたか存じませんが、すっごく助かりました! あいつら、もう、しつこくって」
そう言って勢いよく頭を下げたカロリーナに、ステラが不思議そうな顔になる。
「えっと、カロリーナ?」
「何ですか?」
「この人、アレックスだよ?」
ステラの言葉で、今度はカロリーナが怪訝な面持ちになる。
「アレックス? お知り合いですか?」
「え、カロリーナも知ってるでしょう?」
「アレックス、アレックス――って、あ!」
眉をひそめてまじまじとアレッサンドロの顔を覗き込んでいたカロリーナが、突然素っ頓狂な声を上げた。
「や、うそ!? も、申し訳ありません! ご無礼を!」
三歩分は飛び退り、彼女はその場にひれ伏さんばかりになる。
「構わない。彼女を守ってくれてありがとう」
アレッサンドロが礼を言うと、カロリーナはポカンと目と口を丸くした。
「え、え、あの……」
しどろもどろに口ごもる彼女に、ステラがクスクスと笑う。
「アレックス、カロリーナのこと驚かせちゃってるよ」
「当たり前です! だって、その……王様、ですよ?」
最後の方で声を潜めたのは、周囲の耳を気にしてだろう。だが、その一言を口にしてしまえば少しは気持ちが落ち着いたのか、カロリーナがホッと肩の力を緩める。
「まさか、街の通りの真ん中でお姿を拝見することがあるなんて、思ってなかったです」
彼女はほぅ、と息をつき、ステラにニッコリと笑いかけた。そんな少女に、アレッサンドロは呼びかける。
「カロリーナ」
「はい?」
「馬を連れて城に戻ってくれ」
「え?」
差し出された手綱を反射的に受け取ってしまったらしいカロリーナが、キョトンとする。
「彼女には俺が付き合う」
そう告げると、カロリーナはステラとアレッサンドロの間で視線を行き来させ、最後に彼をしげしげと見つめてから頷く。
「え、えと――はい」
そうして、我は得たりという風情で満面の笑みを浮かべた。
「お邪魔しちゃ、いけないですよね」
「あ、あの、どうかなさいましたか?」
こんなふうに感情を露わにしたアレッサンドロを見たのが初めてだからだろう。侍従の一人が恐れよりも案じの念をみなぎらせた眼差しで声をかけてきた。
「……何でもない」
気まずい思いで去らせようとしたが、思い直して言付ける。
「急ぎ、馬を用意させてくれ」
「馬、ですか……? あ、はい、直ちに」
滅多に城を出ることがないアレッサンドロからのその指示に、侍従は束の間戸惑ったように口ごもったが、すぐに踵を返して足早に去っていった。
アレッサンドロはいったん自室に戻り、外套を羽織る。今身につけている服は市井ではかなり浮くであろう仕立ての良さだが、着替えている時間が惜しいし、そもそも質素な服というものを持っていない。
黒髪のかつらに漆黒の外套をまとうと、確かに別人のようになった。万事がリナルドの思うとおりになっているような気がして腹が立つが、目立つわけにはいかないのだから、仕方がない。
アレッサンドロが前庭に出ると、ちょうど馬が引かれてきたところだった。手綱を受け取り身軽く鞍上に尻を据えてから、彼は思案する。
(子どもたちの土産が目的なら、どこに行く?)
玩具や教育用の品々、身の回りの物などは、彼が送り届けている物で充分に足りているはずだ。
(菓子、とか)
それなら子どもたちは喜ぶし、食べれば無くなるから後々邪魔にもならない。
(保存が利きそうな菓子なら、砂糖菓子の類か?)
色とりどりの菓子と、それを与えられて喜ぶ子どもたちの姿が脳裏に浮かぶ。
ステラなら、選びそうだ。
ラムバルディアの城下町の地図は、隅々までアレッサンドロの頭の中に入っている。最近一週間以内に開店したなどでなければ、どこの通りにどんな店があるかも知っていた。目星をつけた彼は、軽く馬の腹を蹴って走り出す。
昼下がりの大通りには忙しなく馬車が行き交っていたが、彼はその間を縫うようにして馬を駆った。以前は特に決まりごとなく人も馬車も道を利用していたが、事故が頻発するのを見てアレッサンドロは交通の規則を作り上げた。その甲斐あって、今は整然と流れができていて、走り易い。
さほどかからず、アレッサンドロは当たりを付けた店がある通りに到着する。
馬上から一望したアレッサンドロは、少し先で人の流れが滞っているのを見て取った。大きく揉めているわけではないが、微妙に嫌な予感がする。
(やっぱり、護衛をつけるべきだったんだ)
ステラのことを軽んじたリナルドに、腹が立つ。
鞍から降りてそこを目指すアレッサンドロが進む先では、人混みが自然と割れていく。正体がバレたわけではなかろうが、振り返る人々は、彼を見て何故かギョッと顔を強張らせていた。
気になっていた場所に近付くと、予想違わず、アレッサンドロが求めていた人の声が届く。
「あの、ですから、わたしたちは用があるので……」
「そうよ、放っておいて! しつこい男は嫌われるんだから!」
困ったような声に、憤懣やるかたないという声。
ヒトの壁の隙間に、栗色の巻き毛が見え隠れする。ステラだ。彼女の前にそびえたつ男二人に、赤毛の少女が噛み付いていた。
「おいおい、嬢ちゃん、そんな言い方はないだろうよ」
「そうそう、まあいいや、オレらがそこらへん、じっくり教えてやるからよ」
続いた下卑た台詞に、アレッサンドロの頭がカッと熱くなる。彼女にそんな声を出すのもそんな台詞を向けるのも、赦し難い。怒りで煮え立つ彼の目の前で、男の手がステラに伸ばされた――彼のような輩が決して触れてはならない、女性へと。
アレッサンドロは大股に歩み寄り、今にも薄汚い手が届かんばかりになっていたステラの腕を捉え、引き寄せた。
トン、と、華奢な身体がアレッサンドロの胸に落ちてくる。
刹那、彼の鼓動がドクリと音を立てた。
彼女を受け止めてもこの身体はびくともせず、その事実に、彼のみぞおちの辺りがざわついた。
柔らかさと温かさは変わらない。
けれど、昔は見上げていた丸い頭が今は顎の下にあり、小さな肩は手のひらの中にすっぽりとおさまってしまう。
そんな諸々を感じると同時にとっさに彼女を外套の中に包み込んでしまったのは、どういう心の動きからだったのだろう。
何かを考えるより先に身体が動いてしまっていたから、アレックスはそうした自分に気付いた瞬間愕然とする。
「え、あれ、アレックス……?」
一瞬思考が停止していたアレッサンドロだったが、戸惑いを含んだ声で名前を呼ばれて我に返った。
腕の中を見下ろすと、大きく見開かれた緑の星が瞬く茶色の目が、彼を見上げていた。
(ああ、この星だ)
間近で見つめたその輝きに、眼と意識が奪われる。
「アレックス?」
「ッ!」
(俺は、何を)
パッと手を放し、無言でステラを自分の背後へと押しやって、彼女に絡んでいた男たちを睥睨する。
「去れ」
突然割り込んできた上に権高な態度で告げたアレッサンドロに、彼らが色めき立つ。
「おい、何だよ、邪魔すんなよ」
「オレらぁ親切にだなぁ――」
闇雲に張り上げられた威嚇の罵声をねじ伏せるように、アレッサンドロは一層低めた声で再び告げる。
「去れ」
冷やかな声と眼差しに、男たちが鼻白んだ。
「おい……」
「あ、ああ……」
彼らは互いに顔を見合わせると、虚勢の残り火を掻き立ててアレッサンドロに凄んでみせる。
しばしの睨み合い。
そして。
「ガキを相手にしてる暇なんかねぇからよ」
「ここらへんで勘弁してやらぁ」
引き気味の腰で数歩後ずさると、二人同時にクルリと踵を返して人混みの中へと消えていった。
「あの、ありがとうございます!」
彼らの背中を見送っていたアレッサンドロは、弾む声で振り返る。キラキラと目を輝かせて見上げてくるこの少女が、カロリーナという侍女なのだろう。
「どこのどなたか存じませんが、すっごく助かりました! あいつら、もう、しつこくって」
そう言って勢いよく頭を下げたカロリーナに、ステラが不思議そうな顔になる。
「えっと、カロリーナ?」
「何ですか?」
「この人、アレックスだよ?」
ステラの言葉で、今度はカロリーナが怪訝な面持ちになる。
「アレックス? お知り合いですか?」
「え、カロリーナも知ってるでしょう?」
「アレックス、アレックス――って、あ!」
眉をひそめてまじまじとアレッサンドロの顔を覗き込んでいたカロリーナが、突然素っ頓狂な声を上げた。
「や、うそ!? も、申し訳ありません! ご無礼を!」
三歩分は飛び退り、彼女はその場にひれ伏さんばかりになる。
「構わない。彼女を守ってくれてありがとう」
アレッサンドロが礼を言うと、カロリーナはポカンと目と口を丸くした。
「え、え、あの……」
しどろもどろに口ごもる彼女に、ステラがクスクスと笑う。
「アレックス、カロリーナのこと驚かせちゃってるよ」
「当たり前です! だって、その……王様、ですよ?」
最後の方で声を潜めたのは、周囲の耳を気にしてだろう。だが、その一言を口にしてしまえば少しは気持ちが落ち着いたのか、カロリーナがホッと肩の力を緩める。
「まさか、街の通りの真ん中でお姿を拝見することがあるなんて、思ってなかったです」
彼女はほぅ、と息をつき、ステラにニッコリと笑いかけた。そんな少女に、アレッサンドロは呼びかける。
「カロリーナ」
「はい?」
「馬を連れて城に戻ってくれ」
「え?」
差し出された手綱を反射的に受け取ってしまったらしいカロリーナが、キョトンとする。
「彼女には俺が付き合う」
そう告げると、カロリーナはステラとアレッサンドロの間で視線を行き来させ、最後に彼をしげしげと見つめてから頷く。
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