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招かれざる客③
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「うぅわ。新鮮だなぁ。あの人のあの嫉妬ギンギンの目。オレ、殺されるかも。あれ、本当はずっと貴女にへばり付いていたいんですよ」
おどけた調子のジェレミーの横で、腕を組んだテランスが感慨深げに頷く。
「本当に、余裕の欠片もありませんね」
「まあ、お屋敷の中で二人っきりでもあんな感じですよ。もっとイチャイチャしてくださっても全然構わないのに、まるで羊の柵の周りをうろつく狼のようですよ」
アルマンが肩をすくめてかぶりを振ると、テランスはしみじみとした口調で呟いた。
「よほど、不安なんですねぇ」
その中の一言がクリスティーナの耳に引っかかる。
「『不安』……?」
マクシミリアンとその単語とは、まったくつながらない。
テランスを見上げると、彼は軽く首をかしげて返してきた。
「貴女があの人に甘えて差し上げないから、不安でたまらないんですよ」
「どうして、――」
その理屈が解からずクリスティーナが目を丸くすると、テランスは離れた場所にいるマクシミリアンを見つめながら言葉を継いだ。
「マックスは、貴女に選択肢を与えてあげられなかったと、今でもぼやいていますよ。貴女を、否応なしに自分に縛り付けてしまったと」
「そんな! ……本当に、マクシミリアンさまがそんなことを?」
実際、彼のことを『選んだ』わけではなかったけれど、親に言われて命じられるままに結婚する娘は多いはず。きっと、クリスティーナのような立場ではそれがほとんどだろう。
マクシミリアンがそんなに気に病む必要なんて、ないのに。
クリスティーナは人々に取り囲まれている夫を見遣った。いくつもの満面の笑みを向けられながら、相変わらずにこりともしない。
「結婚して最初の一ヶ月くらいは、あの人、落ち込んでたんですよね」
彼女と一緒にマクシミリアンを眺めていたジェレミーが、ポツリと言った。パッと彼を見上げると、面白そうに輝く青い目が見返してきた。
「見た目じゃ、判らないでしょう? でも、自分と一緒にいて、貴女は幸せになれるのかって悩んでましたね。口が足りないあの人のことだからはっきりそう言ったわけじゃないけど、慣れてくると頭の中丸解かりなんですよ、マックスって。欲しくて欲しくて、ただ手に入れることしか考えなくて、実際自分のものになったと実感した途端、不安になったみたいで」
ジェレミーは「馬鹿ですよね」と笑ったけれど、クリスティーナはとうていそんな気にはなれない。
「どうしてそんなふうに思ってしまわれたのでしょう」
困惑するクリスティーナにジェレミーは肩を竦めた。
「どうしてでしょうねぇ。解りませんか?」
言外に「解るはずだ」と言われているような気がする。
クリスティーナはそこに答えがあるかのようにマクシミリアンを一心に見つめてみたけれど、もちろん、そんなことはあるはずがない。
(不安……? 落ち込んでいた……?)
マクシミリアンはいつでも自信に満ち溢れているようにしか見えなかった。確かに、たまに、戸惑ったり困惑したりしているような素振りを見せたことはあったかもしれないけれど。
『不安』。
『落ち込む』。
――全然、気が付かなかったし、全然、彼にそぐわない。
肩を落としたクリスティーナの隣、今度はテランスの方から、小さなため息が聞こえた。
「これは僕たちのせいでもあるんですけど、あの人、頼られてなんぼっていうところがあるんですよね。頼られて、それに応じることで関係を確認しているというか」
よく解からなくて眉をひそめると、テランスは微笑んだ。
「僕たち、子どもの頃からずっと、マックスに頼ってきました。彼にとって、基本的に、人というのは彼に頼って彼に求めてくるもの、なんです。仕事でも――私生活でも。けれど、貴女は彼に何も要求しないでしょう? だから、どうしていいか判らないんですよ。貴女が満足しているのか、幸せでいるのか、未だに確信できていません」
「わたくしは、充分に良くしていただいてます!」
声が裏返ってしまった。
それだけ、テランスの言葉はクリスティーナの予想外の内容だったから。
クリスティーナがマクシミリアンに何も求めないのは、もう、すでに身に余るほどのものを与えられているからだ。そして、クリスティーナがマクシミリアンから欲しいと思っている唯一のものは、与えようと努力しても彼にはそうできないようなものだから。
「わたくしは幸せです。もう、マクシミリアンさま以外の方に嫁ぐなんて、想像もできません」
それだけははっきりしているから、クリスティーナは三人を順々に見回してきっぱりと告げた。最後にその目を向けられたアルマンは、束の間目を丸くしてからにっこりと笑う。
「それ、是非とも本人に面と向かっておっしゃっていただきたいところですねぇ。マクシミリアン様、有頂天になりますよ」
「有頂天になったついでに、一年間くらい休んだらいいんですよ」
そう言ったのはテランスで、ため息混じりに首を振る。
「ストレイフ商会は本来の事業だけでなく、あちこちの街の孤児院やら救貧院やらを援助しているのですけれどね。どちらもまさに馬車馬状態ですよ。結婚してから、むしろ、ちょっと手綱を引いてやらないといけないくらいで」
そこでジェレミーが「そうそう」と合の手を入れる。
「今のストレイフ商会では、あいつはでっかい柱みたいなものでね、存在してるだけでいいんです。実際、実務は我々だけで十分やれるんですから。何ならお二人で世界一周の旅に出てもらっても全然構わないんですけどね」
「屋敷のことは僕が守りますし。二人で思いっきり自堕落な生活にふけってもいいですよ」
アルマンにそう言われてパッとクリスティーナの頭に浮かんでしまったのは、毎夜のように触れてくるときのマクシミリアンの手だ。熱くなった顔をどうしたら良いのだろう。
露骨に隠すのも三人の目を引いてしまうような気がして、クリスティーナはごまかすように視線をさ迷わせた。
そんな彼女に、ジェレミーが呼びかける。
「クリスティーナ様」
その声がそれまでとは打って変わって生真面目なものになっていたから、クリスティーナは釣られるように彼に目を向けた。
お調子者の表情を消し、しっかりと彼女の視線を捉えて、ジェレミーが言う。
「マックスが、あの人の方から欲しがったのは、貴女だけですよ。あの人の周りにはいつでも女性がいたけど、それは女性の方が寄ってきたからです。断ると相手を傷付けると思うから拒まなかっただけで、あの人が欲しがったわけじゃない。それだって、四年前からパタリと止みました。あのマックスが、女性の懇願を拒むようになったんですよ」
四年前。
図らずもジェレミーが口にしたその年数に、クリスティーナは膝の上の手を握り締めた。
その頃は、まだクリスティーナはマクシミリアンと出会っていない。
つまり、彼を変えたのはクリスティーナではないということだ。
三人に目を向ければ、打ち解けた笑顔が返ってくる。それは、クリスティーナがマクシミリアンを変えたと思っているからだろう――実際には、違うのに。
マクシミリアンに近しい人たちから改めて教えられた事実にクリスティーナの胸がズキリと痛んだけれど、彼女は微笑みでそれを包み隠した。
大事なのは、マクシミリアンがクリスティーナのことをどう想っているかではない。
クリスティーナがマクシミリアンのことをどう想っているか、だ。
(皆から頼られるマクシミリアンさまのことは、わたくしが支えよう)
背筋を伸ばして、彼女はそう自分の心に刻み込んだ。
テランスやジェレミーから聞かされたことは、薄々、クリスティーナも感じ取っていたことだった。
マクシミリアンは、たくさんのことを背負い込もうとする。
けれど彼だって、神様ではない。
伸ばされる手全てに応えていたら、きっと、いつか疲れてしまうはず。
クリスティーナにはたいした力はないけれど、マクシミリアンがしゃがみ込みたくなった時には傍にいて、彼の支えになりたい。
彼女は夫を見つめた。
クリスティーナの視線に気付いたように、マクシミリアンの顔が彼女に向く。一瞬だけ視線が絡んで、またすぐ離れた。
それでも彼を見つめ続けるクリスティーナに、そっと声がかけられる。
「マックスは信用に足る男です。寄り掛かったら、ちゃんと支えてくれます」
テランスだ。
彼は穏やかな眼差しをクリスティーナに注いでいる。目が合うと、彼は励ますように小さく頷いた。
マクシミリアンは信頼に足る人。
それは、判っている――ずっと、判っていた。
彼と一緒に過ごしていて、どうして判らずにいられよう。
こくりと頷いたクリスティーナにもう一度微笑みかけて、マクシミリアンの旧友たちは人の中へと散っていった。
おどけた調子のジェレミーの横で、腕を組んだテランスが感慨深げに頷く。
「本当に、余裕の欠片もありませんね」
「まあ、お屋敷の中で二人っきりでもあんな感じですよ。もっとイチャイチャしてくださっても全然構わないのに、まるで羊の柵の周りをうろつく狼のようですよ」
アルマンが肩をすくめてかぶりを振ると、テランスはしみじみとした口調で呟いた。
「よほど、不安なんですねぇ」
その中の一言がクリスティーナの耳に引っかかる。
「『不安』……?」
マクシミリアンとその単語とは、まったくつながらない。
テランスを見上げると、彼は軽く首をかしげて返してきた。
「貴女があの人に甘えて差し上げないから、不安でたまらないんですよ」
「どうして、――」
その理屈が解からずクリスティーナが目を丸くすると、テランスは離れた場所にいるマクシミリアンを見つめながら言葉を継いだ。
「マックスは、貴女に選択肢を与えてあげられなかったと、今でもぼやいていますよ。貴女を、否応なしに自分に縛り付けてしまったと」
「そんな! ……本当に、マクシミリアンさまがそんなことを?」
実際、彼のことを『選んだ』わけではなかったけれど、親に言われて命じられるままに結婚する娘は多いはず。きっと、クリスティーナのような立場ではそれがほとんどだろう。
マクシミリアンがそんなに気に病む必要なんて、ないのに。
クリスティーナは人々に取り囲まれている夫を見遣った。いくつもの満面の笑みを向けられながら、相変わらずにこりともしない。
「結婚して最初の一ヶ月くらいは、あの人、落ち込んでたんですよね」
彼女と一緒にマクシミリアンを眺めていたジェレミーが、ポツリと言った。パッと彼を見上げると、面白そうに輝く青い目が見返してきた。
「見た目じゃ、判らないでしょう? でも、自分と一緒にいて、貴女は幸せになれるのかって悩んでましたね。口が足りないあの人のことだからはっきりそう言ったわけじゃないけど、慣れてくると頭の中丸解かりなんですよ、マックスって。欲しくて欲しくて、ただ手に入れることしか考えなくて、実際自分のものになったと実感した途端、不安になったみたいで」
ジェレミーは「馬鹿ですよね」と笑ったけれど、クリスティーナはとうていそんな気にはなれない。
「どうしてそんなふうに思ってしまわれたのでしょう」
困惑するクリスティーナにジェレミーは肩を竦めた。
「どうしてでしょうねぇ。解りませんか?」
言外に「解るはずだ」と言われているような気がする。
クリスティーナはそこに答えがあるかのようにマクシミリアンを一心に見つめてみたけれど、もちろん、そんなことはあるはずがない。
(不安……? 落ち込んでいた……?)
マクシミリアンはいつでも自信に満ち溢れているようにしか見えなかった。確かに、たまに、戸惑ったり困惑したりしているような素振りを見せたことはあったかもしれないけれど。
『不安』。
『落ち込む』。
――全然、気が付かなかったし、全然、彼にそぐわない。
肩を落としたクリスティーナの隣、今度はテランスの方から、小さなため息が聞こえた。
「これは僕たちのせいでもあるんですけど、あの人、頼られてなんぼっていうところがあるんですよね。頼られて、それに応じることで関係を確認しているというか」
よく解からなくて眉をひそめると、テランスは微笑んだ。
「僕たち、子どもの頃からずっと、マックスに頼ってきました。彼にとって、基本的に、人というのは彼に頼って彼に求めてくるもの、なんです。仕事でも――私生活でも。けれど、貴女は彼に何も要求しないでしょう? だから、どうしていいか判らないんですよ。貴女が満足しているのか、幸せでいるのか、未だに確信できていません」
「わたくしは、充分に良くしていただいてます!」
声が裏返ってしまった。
それだけ、テランスの言葉はクリスティーナの予想外の内容だったから。
クリスティーナがマクシミリアンに何も求めないのは、もう、すでに身に余るほどのものを与えられているからだ。そして、クリスティーナがマクシミリアンから欲しいと思っている唯一のものは、与えようと努力しても彼にはそうできないようなものだから。
「わたくしは幸せです。もう、マクシミリアンさま以外の方に嫁ぐなんて、想像もできません」
それだけははっきりしているから、クリスティーナは三人を順々に見回してきっぱりと告げた。最後にその目を向けられたアルマンは、束の間目を丸くしてからにっこりと笑う。
「それ、是非とも本人に面と向かっておっしゃっていただきたいところですねぇ。マクシミリアン様、有頂天になりますよ」
「有頂天になったついでに、一年間くらい休んだらいいんですよ」
そう言ったのはテランスで、ため息混じりに首を振る。
「ストレイフ商会は本来の事業だけでなく、あちこちの街の孤児院やら救貧院やらを援助しているのですけれどね。どちらもまさに馬車馬状態ですよ。結婚してから、むしろ、ちょっと手綱を引いてやらないといけないくらいで」
そこでジェレミーが「そうそう」と合の手を入れる。
「今のストレイフ商会では、あいつはでっかい柱みたいなものでね、存在してるだけでいいんです。実際、実務は我々だけで十分やれるんですから。何ならお二人で世界一周の旅に出てもらっても全然構わないんですけどね」
「屋敷のことは僕が守りますし。二人で思いっきり自堕落な生活にふけってもいいですよ」
アルマンにそう言われてパッとクリスティーナの頭に浮かんでしまったのは、毎夜のように触れてくるときのマクシミリアンの手だ。熱くなった顔をどうしたら良いのだろう。
露骨に隠すのも三人の目を引いてしまうような気がして、クリスティーナはごまかすように視線をさ迷わせた。
そんな彼女に、ジェレミーが呼びかける。
「クリスティーナ様」
その声がそれまでとは打って変わって生真面目なものになっていたから、クリスティーナは釣られるように彼に目を向けた。
お調子者の表情を消し、しっかりと彼女の視線を捉えて、ジェレミーが言う。
「マックスが、あの人の方から欲しがったのは、貴女だけですよ。あの人の周りにはいつでも女性がいたけど、それは女性の方が寄ってきたからです。断ると相手を傷付けると思うから拒まなかっただけで、あの人が欲しがったわけじゃない。それだって、四年前からパタリと止みました。あのマックスが、女性の懇願を拒むようになったんですよ」
四年前。
図らずもジェレミーが口にしたその年数に、クリスティーナは膝の上の手を握り締めた。
その頃は、まだクリスティーナはマクシミリアンと出会っていない。
つまり、彼を変えたのはクリスティーナではないということだ。
三人に目を向ければ、打ち解けた笑顔が返ってくる。それは、クリスティーナがマクシミリアンを変えたと思っているからだろう――実際には、違うのに。
マクシミリアンに近しい人たちから改めて教えられた事実にクリスティーナの胸がズキリと痛んだけれど、彼女は微笑みでそれを包み隠した。
大事なのは、マクシミリアンがクリスティーナのことをどう想っているかではない。
クリスティーナがマクシミリアンのことをどう想っているか、だ。
(皆から頼られるマクシミリアンさまのことは、わたくしが支えよう)
背筋を伸ばして、彼女はそう自分の心に刻み込んだ。
テランスやジェレミーから聞かされたことは、薄々、クリスティーナも感じ取っていたことだった。
マクシミリアンは、たくさんのことを背負い込もうとする。
けれど彼だって、神様ではない。
伸ばされる手全てに応えていたら、きっと、いつか疲れてしまうはず。
クリスティーナにはたいした力はないけれど、マクシミリアンがしゃがみ込みたくなった時には傍にいて、彼の支えになりたい。
彼女は夫を見つめた。
クリスティーナの視線に気付いたように、マクシミリアンの顔が彼女に向く。一瞬だけ視線が絡んで、またすぐ離れた。
それでも彼を見つめ続けるクリスティーナに、そっと声がかけられる。
「マックスは信用に足る男です。寄り掛かったら、ちゃんと支えてくれます」
テランスだ。
彼は穏やかな眼差しをクリスティーナに注いでいる。目が合うと、彼は励ますように小さく頷いた。
マクシミリアンは信頼に足る人。
それは、判っている――ずっと、判っていた。
彼と一緒に過ごしていて、どうして判らずにいられよう。
こくりと頷いたクリスティーナにもう一度微笑みかけて、マクシミリアンの旧友たちは人の中へと散っていった。
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