16 / 19
ライオンのしつけ方
15
しおりを挟む
二月の京都の夜は寒い。
働いている小料理屋での仕事が終わり、百合はマフラーに頬を埋めるように首を竦めて、住処としているアパートを目指す。古い建物なので断熱ばっちり、というわけにはいかないけれど、ストーブを点ければそれなりに暖かくなる。今はとにかく、その温もりが恋しかった。
気を抜くと大きな足音を立ててしまう外階段を、夜も遅いので極力気を使って上った。
と、自分の部屋の前に佇む人影に気付いて、立ち止まる。何者かを確かめようと薄闇の中で目を凝らし――次の瞬間、思わず身を翻して、足音を気にする余裕もなく階段を駆け下りた。だが、ストライドの違いは顕著で、当然のことながら、さほど走らないうちに追いつかれてしまう。
グイと腕を掴まれて、思わず小さな悲鳴を漏らした。
「百合! 逃げてどうする!」
腹立たしげな、一智の声。
そんな、怒りを含んだ、甘さの欠片もない声でさえ、彼女の胸に言いようのない慕わしさをもたらす。
「放してください!」
足を踏ん張って掴まれている腕を引っこ抜こうとするが、それが叶う筈もない。
逆に、業を煮やした一智の腕の中に抱き込まれてしまう。数ヶ月ぶりに触れるその温もりに、百合の視界が滲んだ。
「百合、帰るぞ」
抱き締められたまま耳元で囁かれ、何度もそうされた夜を思い出し、百合の背中がぞくりとする。
――瞼を閉じたら、記憶に流されてしまう。
百合は大きく目を見開いて、絞り出すような声で彼に答えを返す。
「……無理です」
「何故」
「もう、あなたのお傍にはいられません」
「なんでだ?」
少し身体が離され、一智の手が顎にかかったかと思うと、百合は顔を仰向かされていた。真っ直ぐに見下ろしてくる彼の視線が、痛い。もともとシャープな輪郭だったが、肉が落ち、頬の辺りがいっそう鋭くなっている。
「……ちゃんと、ご飯を召し上がってますか?」
つい、そんな台詞が口からこぼれてしまった。
一智は一瞬ポカンとして、百合の遥か頭上から噛み付くような声で罵る。
「くそ! 飯なんか知るか!」
途端、近くの家の犬がやかましく吠えたてた。
目を上げなくとも、気配で、百合には一智が気まずげに唇を曲げているのがわかる。
しばらくお互い何も言わずにいたけれど、やがて彼が小さくため息をついた。それが前髪を揺らして、百合は微かに身を震わせる。
それを寒さからだと受け取ったのか、一智が、彼のコートの中に包み込むようにして、背中に腕をまわしてくる。
鼻腔をくすぐる彼の香り。
ピタリと寄り添う彼の硬い胸の温もり。
頭に押し付けられる彼の頬の感触。
その全てが、百合の心を揺さぶった。
知らぬうちに彼の懐に頬をすり寄せていた彼女の耳に、静かな声が届く。
「――何故、俺の傍にいられない?」
どこか、苦しそうな囁きだった。
百合は答えようとして、震えが抑えられない唇を何度か湿らせる。
「一智様が……私を望まれるのは、これまでの方たちとは毛色が違っているからです。外見も――反応も。物珍しさに慣れてしまえば、きっと……」
――飽きてしまう。
その言葉は、自分の口から出すことはできなかった。
ふと顎を捉える一智の力が抜けるのを感じ、百合は顔をそむける。きっと、図星を突いたに違いない。
少しの失望を含んだ諦念が、胸の中を満たしていく。
だが。
「お前に、そんなふうに思わせていたのか?」
一智のその声には、愕然とした響きが滲んでいた。
百合は彼の驚きにいぶかしさを覚える。
「ええ。だって、そうでしょう? 私は綺麗でもないし、スタイルだって良くないし、頭がいいわけでもない。これまで一智様がおつき合いなさってきた方々を振り返ってご覧なさいな。私に興味を示された理由なんて、一目瞭然でしょう?」
諭すように、百合は言い募る。自分を包む一智の腕が緩んだのは、彼自身も事実に気付いたからであろうか。
「ね? ですから、私のことは放っておいてください」
一歩下がって、微笑みながら百合は言う。彼女を絡め取っていた一智の腕が、力なく垂れ下がった。
「いやだ。俺はお前が欲しいんだ」
――ほら、その言葉。
百合は自嘲の笑みを漏らす。
彼は、『欲しい』と言う。
まるで、珍しい玩具か何かをせがむように。
「ご自分で気付かれていらっしゃらないだけです。三月もいいえ、ひと月もしたら、あれは何かの間違いだったとお気づきになりますよ」
「俺は、信じるに値しない?」
「信じるも何も……」
――最初から、単なる気の迷いなのだから。
百合は一歩も退かない覚悟で顎を引いた。ここで自分に負けたら、きっと一生後悔する。
「俺はお前が欲しい。多分この先一生、他の女になど、目移りはしない。どうやったら、納得するんだ?」
何と大仰な。
彼らしくない言葉に、百合は思わず苦笑する。
「無理はなさらないで下さい」
笑顔でそう言った彼女に、一智が奥歯を噛み締めるのがわかった。
こんなふうに苛立たしそうにするのも、自分の思ったとおりにならないからに違いない。何でも容易に手に入れることができてきたから、そうならないと、いっそうむきになるのだ。
――だったら、彼が飽きるまで傍にいたらどうかしら?
そんな囁きが誘いかけてくる。
けれど、そうしたら、自分はボロボロになってしまうだろう。
「どうか、お帰りになってください」
百合は潤んでくる視界の中、瞬きを堪えて一智を見つめる。
彼はしばらく押し黙っていたが、やがて強い光を宿した眼差しを百合に向けた。
「解った」
「お帰りいただけるのですか?」
自分が放った言葉が、チクリと胸に刺さる。だが、百合は辛うじて微笑みを保ち続けた。
一智は一瞬たりとも百合から目を逸らすことなく、続ける。
「ああ。今晩のところはな」
「え?」
「お前が理解できる方法で、俺の『誠意』を見せてやる」
「『誠意』?」
「そうだ。見ていろ、必ず俺はお前を納得させてやる。だから、二度と行方はくらますな。もしもまた姿を消したら必ず探し出して、今度は一生屋敷から出さないからな。地下牢でも作って閉じ込めてやる」
それだけ言うと彼が腕を伸ばし、百合は逃げる間もなく抱き寄せられた。
「これを最後に、お前が『いい』と言うまで、お前には触れない。でも、逢いには来るからな」
不意に、耳元が温かくなる。
「――逃げるなよ」
百合の耳に吐息を吹き込むような、囁き。
そっと彼女の耳朶に唇で触れると、一智はポケットを探って何かを取り出した。それは彼の手の中でシャラリと音を立てる。
百合がその正体に気付くよりも先に一智の腕が彼女の首にまわされ、何かヒヤリとしたものが項に触れた。
「これ……」
胸元を見下ろすと、いつか彼が渡そうとしたネックレスが光っている。
「それ、俺が選んだんだからな。女に渡すものを自分で選んだのは、それが初めてだ」
憮然とした顔でそう言う様子が、何だか妙に可愛く見える。
「『大事に想う相手にやれ』と言ったのは、お前だ。仕舞い込んだりするなよ? ちゃんと着けとけよな」
無くしたら大変だから、家に帰ったら仕舞っておこうと考えた百合の頭を覗き込んだかのように、一智が釘をさした。
「俺は、お前を諦めない」
噛み締めるようにそう囁いて百合を抱き締めると、首をかしげて唇を寄せてくる。射抜くような眼差しに囚われて、促されてもいないのに、勝手に顔が仰向いた。
――信じて、いいの?
目を閉じて彼の温かさに溺れながら、百合は心の中で問い掛けた。
働いている小料理屋での仕事が終わり、百合はマフラーに頬を埋めるように首を竦めて、住処としているアパートを目指す。古い建物なので断熱ばっちり、というわけにはいかないけれど、ストーブを点ければそれなりに暖かくなる。今はとにかく、その温もりが恋しかった。
気を抜くと大きな足音を立ててしまう外階段を、夜も遅いので極力気を使って上った。
と、自分の部屋の前に佇む人影に気付いて、立ち止まる。何者かを確かめようと薄闇の中で目を凝らし――次の瞬間、思わず身を翻して、足音を気にする余裕もなく階段を駆け下りた。だが、ストライドの違いは顕著で、当然のことながら、さほど走らないうちに追いつかれてしまう。
グイと腕を掴まれて、思わず小さな悲鳴を漏らした。
「百合! 逃げてどうする!」
腹立たしげな、一智の声。
そんな、怒りを含んだ、甘さの欠片もない声でさえ、彼女の胸に言いようのない慕わしさをもたらす。
「放してください!」
足を踏ん張って掴まれている腕を引っこ抜こうとするが、それが叶う筈もない。
逆に、業を煮やした一智の腕の中に抱き込まれてしまう。数ヶ月ぶりに触れるその温もりに、百合の視界が滲んだ。
「百合、帰るぞ」
抱き締められたまま耳元で囁かれ、何度もそうされた夜を思い出し、百合の背中がぞくりとする。
――瞼を閉じたら、記憶に流されてしまう。
百合は大きく目を見開いて、絞り出すような声で彼に答えを返す。
「……無理です」
「何故」
「もう、あなたのお傍にはいられません」
「なんでだ?」
少し身体が離され、一智の手が顎にかかったかと思うと、百合は顔を仰向かされていた。真っ直ぐに見下ろしてくる彼の視線が、痛い。もともとシャープな輪郭だったが、肉が落ち、頬の辺りがいっそう鋭くなっている。
「……ちゃんと、ご飯を召し上がってますか?」
つい、そんな台詞が口からこぼれてしまった。
一智は一瞬ポカンとして、百合の遥か頭上から噛み付くような声で罵る。
「くそ! 飯なんか知るか!」
途端、近くの家の犬がやかましく吠えたてた。
目を上げなくとも、気配で、百合には一智が気まずげに唇を曲げているのがわかる。
しばらくお互い何も言わずにいたけれど、やがて彼が小さくため息をついた。それが前髪を揺らして、百合は微かに身を震わせる。
それを寒さからだと受け取ったのか、一智が、彼のコートの中に包み込むようにして、背中に腕をまわしてくる。
鼻腔をくすぐる彼の香り。
ピタリと寄り添う彼の硬い胸の温もり。
頭に押し付けられる彼の頬の感触。
その全てが、百合の心を揺さぶった。
知らぬうちに彼の懐に頬をすり寄せていた彼女の耳に、静かな声が届く。
「――何故、俺の傍にいられない?」
どこか、苦しそうな囁きだった。
百合は答えようとして、震えが抑えられない唇を何度か湿らせる。
「一智様が……私を望まれるのは、これまでの方たちとは毛色が違っているからです。外見も――反応も。物珍しさに慣れてしまえば、きっと……」
――飽きてしまう。
その言葉は、自分の口から出すことはできなかった。
ふと顎を捉える一智の力が抜けるのを感じ、百合は顔をそむける。きっと、図星を突いたに違いない。
少しの失望を含んだ諦念が、胸の中を満たしていく。
だが。
「お前に、そんなふうに思わせていたのか?」
一智のその声には、愕然とした響きが滲んでいた。
百合は彼の驚きにいぶかしさを覚える。
「ええ。だって、そうでしょう? 私は綺麗でもないし、スタイルだって良くないし、頭がいいわけでもない。これまで一智様がおつき合いなさってきた方々を振り返ってご覧なさいな。私に興味を示された理由なんて、一目瞭然でしょう?」
諭すように、百合は言い募る。自分を包む一智の腕が緩んだのは、彼自身も事実に気付いたからであろうか。
「ね? ですから、私のことは放っておいてください」
一歩下がって、微笑みながら百合は言う。彼女を絡め取っていた一智の腕が、力なく垂れ下がった。
「いやだ。俺はお前が欲しいんだ」
――ほら、その言葉。
百合は自嘲の笑みを漏らす。
彼は、『欲しい』と言う。
まるで、珍しい玩具か何かをせがむように。
「ご自分で気付かれていらっしゃらないだけです。三月もいいえ、ひと月もしたら、あれは何かの間違いだったとお気づきになりますよ」
「俺は、信じるに値しない?」
「信じるも何も……」
――最初から、単なる気の迷いなのだから。
百合は一歩も退かない覚悟で顎を引いた。ここで自分に負けたら、きっと一生後悔する。
「俺はお前が欲しい。多分この先一生、他の女になど、目移りはしない。どうやったら、納得するんだ?」
何と大仰な。
彼らしくない言葉に、百合は思わず苦笑する。
「無理はなさらないで下さい」
笑顔でそう言った彼女に、一智が奥歯を噛み締めるのがわかった。
こんなふうに苛立たしそうにするのも、自分の思ったとおりにならないからに違いない。何でも容易に手に入れることができてきたから、そうならないと、いっそうむきになるのだ。
――だったら、彼が飽きるまで傍にいたらどうかしら?
そんな囁きが誘いかけてくる。
けれど、そうしたら、自分はボロボロになってしまうだろう。
「どうか、お帰りになってください」
百合は潤んでくる視界の中、瞬きを堪えて一智を見つめる。
彼はしばらく押し黙っていたが、やがて強い光を宿した眼差しを百合に向けた。
「解った」
「お帰りいただけるのですか?」
自分が放った言葉が、チクリと胸に刺さる。だが、百合は辛うじて微笑みを保ち続けた。
一智は一瞬たりとも百合から目を逸らすことなく、続ける。
「ああ。今晩のところはな」
「え?」
「お前が理解できる方法で、俺の『誠意』を見せてやる」
「『誠意』?」
「そうだ。見ていろ、必ず俺はお前を納得させてやる。だから、二度と行方はくらますな。もしもまた姿を消したら必ず探し出して、今度は一生屋敷から出さないからな。地下牢でも作って閉じ込めてやる」
それだけ言うと彼が腕を伸ばし、百合は逃げる間もなく抱き寄せられた。
「これを最後に、お前が『いい』と言うまで、お前には触れない。でも、逢いには来るからな」
不意に、耳元が温かくなる。
「――逃げるなよ」
百合の耳に吐息を吹き込むような、囁き。
そっと彼女の耳朶に唇で触れると、一智はポケットを探って何かを取り出した。それは彼の手の中でシャラリと音を立てる。
百合がその正体に気付くよりも先に一智の腕が彼女の首にまわされ、何かヒヤリとしたものが項に触れた。
「これ……」
胸元を見下ろすと、いつか彼が渡そうとしたネックレスが光っている。
「それ、俺が選んだんだからな。女に渡すものを自分で選んだのは、それが初めてだ」
憮然とした顔でそう言う様子が、何だか妙に可愛く見える。
「『大事に想う相手にやれ』と言ったのは、お前だ。仕舞い込んだりするなよ? ちゃんと着けとけよな」
無くしたら大変だから、家に帰ったら仕舞っておこうと考えた百合の頭を覗き込んだかのように、一智が釘をさした。
「俺は、お前を諦めない」
噛み締めるようにそう囁いて百合を抱き締めると、首をかしげて唇を寄せてくる。射抜くような眼差しに囚われて、促されてもいないのに、勝手に顔が仰向いた。
――信じて、いいの?
目を閉じて彼の温かさに溺れながら、百合は心の中で問い掛けた。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
【完結】もう一度やり直したいんです〜すれ違い契約夫婦は異国で再スタートする〜
四片霞彩
恋愛
「貴女の残りの命を私に下さい。貴女の命を有益に使います」
度重なる上司からのパワーハラスメントに耐え切れなくなった日向小春(ひなたこはる)が橋の上から身投げしようとした時、止めてくれたのは弁護士の若佐楓(わかさかえで)だった。
事情を知った楓に会社を訴えるように勧められるが、裁判費用が無い事を理由に小春は裁判を断り、再び身を投げようとする。
しかし追いかけてきた楓に再度止められると、裁判を無償で引き受ける条件として、契約結婚を提案されたのだった。
楓は所属している事務所の所長から、孫娘との結婚を勧められて困っており、 それを断る為にも、一時的に結婚してくれる相手が必要であった。
その代わり、もし小春が相手役を引き受けてくれるなら、裁判に必要な費用を貰わずに、無償で引き受けるとも。
ただ死ぬくらいなら、最後くらい、誰かの役に立ってから死のうと考えた小春は、楓と契約結婚をする事になったのだった。
その後、楓の結婚は回避するが、小春が会社を訴えた裁判は敗訴し、退職を余儀なくされた。
敗訴した事をきっかけに、裁判を引き受けてくれた楓との仲がすれ違うようになり、やがて国際弁護士になる為、楓は一人でニューヨークに旅立ったのだった。
それから、3年が経ったある日。
日本にいた小春の元に、突然楓から離婚届が送られてくる。
「私は若佐先生の事を何も知らない」
このまま離婚していいのか悩んだ小春は、荷物をまとめると、ニューヨーク行きの飛行機に乗る。
目的を果たした後も、契約結婚を解消しなかった楓の真意を知る為にもーー。
❄︎
※他サイトにも掲載しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非!
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる