美しき世界

トウリン

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プロローグ

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 世界はこんなにも美しい。
 なぜ、僕は、こんな簡単なことにもっと早く気付けなかったんだろう。

 もっと早く、気付ければよかったのに
 当たり前に享受できるものは、実はとても貴重で、かけがえのないものなのだ。
 その簡単な真実を、こうなるまで、知らなかった。
 知ろうともしなかった。

 ――けれども。

 失いつつある僕は、失うことで大事なことを知ったのだ。

 世界は、こんなにも、美しい。

 この気持ちを得ることができたのは、まぎれもなく幸せなことなのだと、僕は思う。
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感想 1

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