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第二章:朽ち果てた楽園で夢をみる
先客
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狭い通路に佇み、明日菜はちらりと樹を見、そうして、また、通路の先へと目をやった。
「取り敢えず、奥に行くのよね?」
さしあたって、怪しげな物音は一つもしない。
唸り声も、足音も。
聞こえるのは、外からバンバンとドアを叩く音だけだ。
確かに中には、何も、いないように思える。
ただ、『新生者』は基本的に静かで、『餌』を見つけた時だけ猛り狂うのだ。
何も聞こえないからと言って、この建物の中に奴らがいないとは限らない。
「大丈夫だ、気配はない」
樹はやけに自信満々に言うけれど、そんな曖昧なことで安心なんてできやしなかった。
もしも、この先の通路に奴らが溢れていたら?
外にこんなにいるのだから、何体かは、紛れ込んでしまっているのでは?
そんなふうに明日菜が妄想を膨らませているうちに、樹はさっさと歩き出してしまう。
彼を追いかけて数歩進むと、外の音はスッと小さくなったように感じられた。
その分、中の静かさが明日菜の神経を逆なでする。
雄叫びやら追いかけてくる足音やらが聞こえるのは怖いけれど、静かすぎるのも、何だか嫌だ。今まで吸収してきたホラーの映画や本のシーンが次々と頭に浮かび上がってくる。むしろ、何かあるからこんなに静かなのではないかと思えてくる。
(いや、でも、あれはフィクションだし)
現実ではないのだから、と、自分自身に言い聞かせる。
けれど、そうする傍から、だったらこれが彼女の慣れ親しんできた『現実』だと言えるのか、という囁き声が聞こえてきた。
この『現実』は、まさにホラー映画のようではないか、と。
ぐずぐずしている明日菜に、振り返った樹が眉をひそめる。彼女の顔をしばし見つめ、言った。
「先に俺が中を偵察してこよう」
「え」
「アナウンスの主以外に誰もいないことが確認できればいいのだろう? 君はここで待っていたらいい」
「やだ」
明日菜は即答した。
こんな、扉一枚隔てて奴らがうようよしているところに一人で置いて行かれるだなんて、絶対に無理だ。それくらいなら、何がいるのか判らないところに向かった方がいい。
きっと、樹と一緒にいることほど『安全』であることはないのだろう。
短い付き合いでも、明日菜はそう確信していた。
「行く。行くから、ちょっと待って」
グッと唇を噛み締めて言った明日菜を、樹は軽く首をかしげて見下ろしてくる。そうして、フッと表情を和らげ、ポンと彼女の頭の上に大きな手をのせた。
「よし」
まるで仔犬か何かを褒めるようにそう言って、くしゃりと彼女の髪を掻き混ぜる。
「そういう子ども扱い、やめてくんないかなぁ」
ムッとした振りをして睨みながらそう言いはしたけれど、明日菜は、彼のその手が嫌いではなかった。
「悪い」
パッと樹が手をのけたちょうどその時、プツッとマイクが入る音がした。
「ええっと、お二人さん? そろそろこっちに来ないかな?」
響いた、能天気ともいえる声。
明日菜が思わずビクッと飛び跳ね樹にしがみ付くと、笑い声が続いた。
「ごめん、ごめん。ひとまず、モニター室に来てよ。そっちの彼はここの構造知ってるんでしょ?」
それは場内放送でここへと導いてくれた声と同じものだった。
きっと、明日菜と同じかもう少し年上の、男性だろう。
彼女の反応が判ったということは、監視カメラか何かがあるということだ。
明日菜がキョロキョロと辺りを見回していると、樹がT字路になっているところの天井を指さした。
「あそこだ」
言われて目を向ければ、確かに小さな黒いものがある。
「そう、それで見てるんだ。ちなみに、声も拾ってる。で、道順わかる?」
問いかけられて、カメラに向かって樹が応える。
「わかる」
「そう。じゃぁ、コーヒーでも淹れて待ってるよ」
まるで、ちょっと友達を招いた、くらいの口調だった。樹も泰然としているけれども、彼がそうなのは非常事態に慣れているからなのだということで納得できる。
でも、この声の主は平然としているというよりも、とにかく、『軽い』のだ。
その軽さに面食らっている明日菜に、樹が目を向ける。淡々とした彼の様子からは、どう感じているのかは判らない。
「行くか」
促しに、戸惑いつつも明日菜はこくりと頷いた。
*
どれほどの広さの建物なのかを見る前に中に入ってしまったので敷地面積は判らなかったけれども、少なくとも、部屋数はそう多くないようだった。
樹の説明では、これから行こうとしているモニタールームの他に、寝泊りができる部屋が三つ、倉庫、それだけだという。
「倉庫が大部分を占めている。かなりの広さがある」
部屋がたった四つか五つしかないとは思えないほど廊下を歩いているから、確かに、そうなのだろう。
そんなふうに話しながら歩いて、やがて樹は一枚のドアの前で足を止めた。
「ここ?」
「ああ」
訊ねた明日菜に頷いて、彼はなんのためらいもなくそのドアを開ける。
(もうちょっと、警戒とかしなくていいの?)
明日菜は、そんなふうに思ったけれど。
「うわぁ」
樹に続いておずおずと部屋の中に足を踏み入れた彼女は、思わず声を上げた。
室内は、予想外に広かった。
多分、教室くらいはある。
その壁一面に、一見では数えきれないほどのモニターが並んでいた。その手前には、いくつものコンピューター。
まるで、ハリウッド映画に出てくる軍の指令室のようだ。
見ていると、モニターに映し出されている光景は次から次へと目まぐるしく変わっていく。こんなにコロコロ変わられたら、とてもではないけれど、追いきれないのではないだろうか。
画面を見つめながら明日菜がそんなふうに思っていると、不意に、どこからか声が投げられた。
「AIが動くものを認識して、それが何なのかを判定してくれるんだよ。で、見つけたら教えて欲しいものを先に設定しておくと、アラームで報せてくれるんだ。取り敢えず、『変異者』か護衛を追いかけるようにしておいたんだけど、本当に誰か来るとは思ってなかったよ」
キョロキョロと探すと、並ぶコンピューターの向こうから、ひょこりと人が立ち上がった。
二十歳前後の、中肉中背の男性だ。
少し茶髪で、取り立てて良くも悪くもない平凡な顔立ちで、街中に、普通にいそうな感じ。
「こんにちは。話ができる人間がまだいるとは思ってなかったな。僕は真苅淳《まかり じゅん》、大学二年生――だったんだけど、もう意味ないね」
そう言った彼の笑顔には、屈託は欠片もない。
ごくごく普通のよくあるシチュエーション――例えば、誰か友達から彼氏にどう? と紹介されたとか、そんな感じ。
日常的な場面であれば全く問題ないけれど、今は違和感ありまくりだ。
彼の自己紹介にとっさに返すことができなかった明日菜の横で、樹が先に名乗ってしまう。こちらも、すこぶる平然と。
「俺は五島樹、こっちは江藤明日菜だ」
短くそう告げ、頭を下げる。
「さっきは助かった」
素っ気ない彼の礼に、真苅と名乗った青年はひらひらと手を振った。
「余計なお世話かな、と思ったんだけどね。そっちの子の方がバテバテに見えたから、つい口出しちゃった」
そうして、明日菜にヘラッと笑う。
「無事について良かったね」
「え、あ、はい……」
その笑顔にも、その声にも、緊迫感がない。
緊迫感が、皆無だ。
明日菜は強烈な違和感を覚えて樹に目をやったけれども、彼は睨むようにモニターを見据えている。
「あっと、その……真苅さんは一人なんですか?」
仕方なく、何とか話の接ぎ穂を見つけ出した。
今、この場にいるのは真苅一人のようだけれども、彼が『変異者』なら、明日菜にとっての樹のような、護衛がいるのではないだろうか。そうでないと、こんなところには辿り着けないはず。
問われた真苅は、苦笑する。
「ああ……僕にも連れがいたんだけどね、今、ちょっと、出てるんだ」
「出てる?」
「そう。脱出路を探しにね。ほら、予想外に奴らが集まってきちゃったからさ。逃げ込んだはいいけど、出るに出られなくなっちゃって」
「え」
天気の善し悪しレベルを言っているような口調だけれども、それは、ずいぶんとまずい状況なのではないかと思う。
絶句した明日菜がまじまじと真苅を見つめていると、彼はまた、ヘラリと緊張感のない笑みを返してきた。
「取り敢えず、奥に行くのよね?」
さしあたって、怪しげな物音は一つもしない。
唸り声も、足音も。
聞こえるのは、外からバンバンとドアを叩く音だけだ。
確かに中には、何も、いないように思える。
ただ、『新生者』は基本的に静かで、『餌』を見つけた時だけ猛り狂うのだ。
何も聞こえないからと言って、この建物の中に奴らがいないとは限らない。
「大丈夫だ、気配はない」
樹はやけに自信満々に言うけれど、そんな曖昧なことで安心なんてできやしなかった。
もしも、この先の通路に奴らが溢れていたら?
外にこんなにいるのだから、何体かは、紛れ込んでしまっているのでは?
そんなふうに明日菜が妄想を膨らませているうちに、樹はさっさと歩き出してしまう。
彼を追いかけて数歩進むと、外の音はスッと小さくなったように感じられた。
その分、中の静かさが明日菜の神経を逆なでする。
雄叫びやら追いかけてくる足音やらが聞こえるのは怖いけれど、静かすぎるのも、何だか嫌だ。今まで吸収してきたホラーの映画や本のシーンが次々と頭に浮かび上がってくる。むしろ、何かあるからこんなに静かなのではないかと思えてくる。
(いや、でも、あれはフィクションだし)
現実ではないのだから、と、自分自身に言い聞かせる。
けれど、そうする傍から、だったらこれが彼女の慣れ親しんできた『現実』だと言えるのか、という囁き声が聞こえてきた。
この『現実』は、まさにホラー映画のようではないか、と。
ぐずぐずしている明日菜に、振り返った樹が眉をひそめる。彼女の顔をしばし見つめ、言った。
「先に俺が中を偵察してこよう」
「え」
「アナウンスの主以外に誰もいないことが確認できればいいのだろう? 君はここで待っていたらいい」
「やだ」
明日菜は即答した。
こんな、扉一枚隔てて奴らがうようよしているところに一人で置いて行かれるだなんて、絶対に無理だ。それくらいなら、何がいるのか判らないところに向かった方がいい。
きっと、樹と一緒にいることほど『安全』であることはないのだろう。
短い付き合いでも、明日菜はそう確信していた。
「行く。行くから、ちょっと待って」
グッと唇を噛み締めて言った明日菜を、樹は軽く首をかしげて見下ろしてくる。そうして、フッと表情を和らげ、ポンと彼女の頭の上に大きな手をのせた。
「よし」
まるで仔犬か何かを褒めるようにそう言って、くしゃりと彼女の髪を掻き混ぜる。
「そういう子ども扱い、やめてくんないかなぁ」
ムッとした振りをして睨みながらそう言いはしたけれど、明日菜は、彼のその手が嫌いではなかった。
「悪い」
パッと樹が手をのけたちょうどその時、プツッとマイクが入る音がした。
「ええっと、お二人さん? そろそろこっちに来ないかな?」
響いた、能天気ともいえる声。
明日菜が思わずビクッと飛び跳ね樹にしがみ付くと、笑い声が続いた。
「ごめん、ごめん。ひとまず、モニター室に来てよ。そっちの彼はここの構造知ってるんでしょ?」
それは場内放送でここへと導いてくれた声と同じものだった。
きっと、明日菜と同じかもう少し年上の、男性だろう。
彼女の反応が判ったということは、監視カメラか何かがあるということだ。
明日菜がキョロキョロと辺りを見回していると、樹がT字路になっているところの天井を指さした。
「あそこだ」
言われて目を向ければ、確かに小さな黒いものがある。
「そう、それで見てるんだ。ちなみに、声も拾ってる。で、道順わかる?」
問いかけられて、カメラに向かって樹が応える。
「わかる」
「そう。じゃぁ、コーヒーでも淹れて待ってるよ」
まるで、ちょっと友達を招いた、くらいの口調だった。樹も泰然としているけれども、彼がそうなのは非常事態に慣れているからなのだということで納得できる。
でも、この声の主は平然としているというよりも、とにかく、『軽い』のだ。
その軽さに面食らっている明日菜に、樹が目を向ける。淡々とした彼の様子からは、どう感じているのかは判らない。
「行くか」
促しに、戸惑いつつも明日菜はこくりと頷いた。
*
どれほどの広さの建物なのかを見る前に中に入ってしまったので敷地面積は判らなかったけれども、少なくとも、部屋数はそう多くないようだった。
樹の説明では、これから行こうとしているモニタールームの他に、寝泊りができる部屋が三つ、倉庫、それだけだという。
「倉庫が大部分を占めている。かなりの広さがある」
部屋がたった四つか五つしかないとは思えないほど廊下を歩いているから、確かに、そうなのだろう。
そんなふうに話しながら歩いて、やがて樹は一枚のドアの前で足を止めた。
「ここ?」
「ああ」
訊ねた明日菜に頷いて、彼はなんのためらいもなくそのドアを開ける。
(もうちょっと、警戒とかしなくていいの?)
明日菜は、そんなふうに思ったけれど。
「うわぁ」
樹に続いておずおずと部屋の中に足を踏み入れた彼女は、思わず声を上げた。
室内は、予想外に広かった。
多分、教室くらいはある。
その壁一面に、一見では数えきれないほどのモニターが並んでいた。その手前には、いくつものコンピューター。
まるで、ハリウッド映画に出てくる軍の指令室のようだ。
見ていると、モニターに映し出されている光景は次から次へと目まぐるしく変わっていく。こんなにコロコロ変わられたら、とてもではないけれど、追いきれないのではないだろうか。
画面を見つめながら明日菜がそんなふうに思っていると、不意に、どこからか声が投げられた。
「AIが動くものを認識して、それが何なのかを判定してくれるんだよ。で、見つけたら教えて欲しいものを先に設定しておくと、アラームで報せてくれるんだ。取り敢えず、『変異者』か護衛を追いかけるようにしておいたんだけど、本当に誰か来るとは思ってなかったよ」
キョロキョロと探すと、並ぶコンピューターの向こうから、ひょこりと人が立ち上がった。
二十歳前後の、中肉中背の男性だ。
少し茶髪で、取り立てて良くも悪くもない平凡な顔立ちで、街中に、普通にいそうな感じ。
「こんにちは。話ができる人間がまだいるとは思ってなかったな。僕は真苅淳《まかり じゅん》、大学二年生――だったんだけど、もう意味ないね」
そう言った彼の笑顔には、屈託は欠片もない。
ごくごく普通のよくあるシチュエーション――例えば、誰か友達から彼氏にどう? と紹介されたとか、そんな感じ。
日常的な場面であれば全く問題ないけれど、今は違和感ありまくりだ。
彼の自己紹介にとっさに返すことができなかった明日菜の横で、樹が先に名乗ってしまう。こちらも、すこぶる平然と。
「俺は五島樹、こっちは江藤明日菜だ」
短くそう告げ、頭を下げる。
「さっきは助かった」
素っ気ない彼の礼に、真苅と名乗った青年はひらひらと手を振った。
「余計なお世話かな、と思ったんだけどね。そっちの子の方がバテバテに見えたから、つい口出しちゃった」
そうして、明日菜にヘラッと笑う。
「無事について良かったね」
「え、あ、はい……」
その笑顔にも、その声にも、緊迫感がない。
緊迫感が、皆無だ。
明日菜は強烈な違和感を覚えて樹に目をやったけれども、彼は睨むようにモニターを見据えている。
「あっと、その……真苅さんは一人なんですか?」
仕方なく、何とか話の接ぎ穂を見つけ出した。
今、この場にいるのは真苅一人のようだけれども、彼が『変異者』なら、明日菜にとっての樹のような、護衛がいるのではないだろうか。そうでないと、こんなところには辿り着けないはず。
問われた真苅は、苦笑する。
「ああ……僕にも連れがいたんだけどね、今、ちょっと、出てるんだ」
「出てる?」
「そう。脱出路を探しにね。ほら、予想外に奴らが集まってきちゃったからさ。逃げ込んだはいいけど、出るに出られなくなっちゃって」
「え」
天気の善し悪しレベルを言っているような口調だけれども、それは、ずいぶんとまずい状況なのではないかと思う。
絶句した明日菜がまじまじと真苅を見つめていると、彼はまた、ヘラリと緊張感のない笑みを返してきた。
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