18 / 37
仔猫の日常は終わりを告げる
しおりを挟む
「最近、なんか、人が少なくない?」
ケイティは眉間にしわを寄せて食堂を一望した。
彼女の疑問に、隣に立つフィオナも、お盆を胸に抱きながら頷く。
「やっぱりケイティもそう思う?」
「うん」
ケイティは、まさに昼食時真っただ中であるにも拘らず人もまばらな食堂をもう一度しげしげと眺めた。
隊員たちの日常は、訓練を除けば外回りの業務が基本だから、昼間に建物の中が閑散とするのは以前と同じだ。けれども、いつもなら食事時には少なくとも三十人は入れ代わり立ち代わり食堂に訪れるところが、ケイティがここでの仕事に復帰してからというもの、明らかに、常に半分程足りない感じがする。
「取っといたのはなくなってるから、ちゃんと皆食べてはいるみたいだけど」
残った食事は、いつでも食べられるようにと保冷庫に入れておく。それは、いつの間にか消えているのだ。
むぅと唇を尖らせたケイティに、フィオナが思案深げに言う。
「ケイティが帰ってくる少し前からこんな感じだったの」
「ふぅん、そんな前から? 何か事件が起きてるのかな。でも、街がそんなにバタバタしてるようにも見えないんだけど……」
言いながらも、ケイティは小首をかしげた。買い物に行っても、街はいつもと変わりがないようにしか見えない。隊員の半分以上がひっきりなしに出回るほど、大きなことが起きているようには思えなかった。
けれど、ケイティが帰る前からと言うと、もう一週間くらいにはなる。そんなに前からなら、何か噂話の一つや二つ流れていてもよさそうなものなのに、街中は至って平和だ。少なくとも、ケイティにはそう見える。
「まあ、いいか。取り敢えず、買い物に行ってくるね」
隊員の動向は気になるけれど、たとえこっそりとでも食材は着実に減っていくので、補給は必要だ。
「あ、うん。いってらっしゃい」
にこりと笑ったフィオナに手を振り、ケイティは前掛けを外して代わりに買い物かごを手に取った。肉や野菜などの量が多いものは店の人に届けてもらうので、かごは臨時で購入する細々とした日用品などの為だ。
ケイティが詰所を出ようとしたところで、アレンがふらりと現れる。
「あれ、買い物かい?」
「はい。でも、そんなに荷物はないはずだから一人でも大丈夫ですよ」
「俺も欲しいもんがあるから。一緒に買ってくれたら経費で落ちるんじゃね?」
「物によりますね。何ですか?」
首をかしげて彼を見上げると、アレンはニヤリと笑った。
「男の必需品」
「……まあ、いいですけど。落ちるかどうかはだんな様に確認してください」
やれやれとかぶりを振って、ケイティは歩き出す。
詰所を出たケイティとアレンは、徒歩で商店街に向かう。昼下がりのウィリスサイドの街並みは活気に溢れていた。
いつもの店を巡って注文を出しながら、毛色の変わったものが置かれた露店を冷やかす。アレンは一緒にいて楽しい人で、あっという間に半刻ほどが過ぎてしまった。
「あたしの方は終わりましたけど、アレンさんはいいんですか?」
一通り回り終え、そろそろ帰路に就かなければと彼を見上げた時だった。
「ケイティ!」
不意に、名前を呼ばれる。
隣でアレンが「しまった」とか何とか呟いたのが耳に届いたけれども、ケイティは飛びついてきた者に気を取られ、彼にその一言を問い返すことができなかった。
「ファニー?」
ケイティは声の主を見て眉をひそめる。
ファニーはケイティやフィオナと共に娼館に囚われていた少女で、この街に残った者のうちの一人だ。小さな食堂で給仕をしていて、時々、フィオナと一緒に会っている。
「どうしたの、そんなに――慌てて」
ケイティは束の間言い淀んだ。
慌ててというよりも、怯えてという方が正しいかもしれない。
いぶかしむケイティの腕を、ファニーがすがるように掴んでくる。そして、切迫した口調で囁くように言った。
「ベティーが、死んだって!」
「……え?」
ベティーもまた、あの件の被害者の一人で、この街に残った少女だ。
(その、ベティーが……?)
耳に入ってきた言葉を受け止めきれずにいるケイティに、ファニーが畳みかけてくる。
「あの子が殺されたって、知ってる!?」
知らない。
パッとアレンを見上げると、彼の顔には一瞬しまったと言うような表情がよぎり、消えた。アレンはケイティから目を逸らし、ファニーが来た方へそれを向ける。つられてそちらを見ると、ケイティもよく知っている隊員の姿があった。けれど、どうしてか、彼は制服を身に着けていない。
駆け寄ってきた隊員に、アレンが渋面を向ける。
「ゲイル」
「すまん。急な動きで止められなかった」
ゲイルと呼ばれたのはアレンよりも十近く年長の隊員で、彼は申し訳なさそうに頭を掻いている。
「まあ、やっちまったもんは仕方ないですけど。取り敢えず、彼女を連れて帰って落ち着かせてやってくださいよ」
「ああ。さあ、おいで、ファニー」
「でも――」
「説明するから」
ファニーは不安に満ち満ちた顔でケイティを振り返ったけれども、彼女が話してあげられることは何もない。
「ファニー、お行きなさいな」
「だけど……」
「あの人が説明してくれるって、言ったでしょう?」
言いながらケイティはファニーの腕をそっと解いて、ゲイルに任せる。
「ケイティ」
心細そうに身を寄せてきたファニーに、ケイティは励ますように笑顔を浮かべた。
「説明してあげたくても、あたしは何も知らないから。大丈夫、ゲイルさんは警邏隊の人だから安心して」
そう言って促すと、ファニーはチラリとゲイルを見た。彼はニコリと彼女に笑い返す。その笑顔が功を奏したのか、ファニーは小さく頷いた。
「ケイティ……うん、わかった」
ファニーは幾度かケイティを振り返りながら、ゲイルに連れられて行った。
人波の中に消えるまで二人の背中を見送って、ケイティはアレンを睨み付ける。
「で、どういうことなんですか?」
今の短い遣り取りから察するに、ゲイルはファニーについていたのだ。しかも私服で、こっそりと。
それはつまり、隠れて彼女の身を守っていたということになるのではないだろうか。
加えて、ベティーが殺されたというファニーの台詞。
二人の共通点と言えば、あの娼館のことしかない。
唇を引き結んでアレンの返事を待ったけれども、彼は気まずげに眉根を寄せた。
「あ……と、ごめん、俺からは言えねぇわ」
「アレンさん!」
「隊長に訊いてくれよ。俺から話したりしたら隊長に殺されちまう。まあ、知られちまったからにはもう半殺しは確実かもしれねぇけど」
後半はブツブツと、アレンが言った。
ケイティはヒタと彼を睨み、ヘラリと笑い返され、荒く息をつく。
確かに、アレンやゲイルに命令を下しているのはブラッドだ。彼に全てを訊くのが筋というものだろう。
「じゃ、今すぐ戻りましょう」
その言葉を言い終えるより先に歩き出したケイティの耳に、アレンのため息が届いた。
ケイティは眉間にしわを寄せて食堂を一望した。
彼女の疑問に、隣に立つフィオナも、お盆を胸に抱きながら頷く。
「やっぱりケイティもそう思う?」
「うん」
ケイティは、まさに昼食時真っただ中であるにも拘らず人もまばらな食堂をもう一度しげしげと眺めた。
隊員たちの日常は、訓練を除けば外回りの業務が基本だから、昼間に建物の中が閑散とするのは以前と同じだ。けれども、いつもなら食事時には少なくとも三十人は入れ代わり立ち代わり食堂に訪れるところが、ケイティがここでの仕事に復帰してからというもの、明らかに、常に半分程足りない感じがする。
「取っといたのはなくなってるから、ちゃんと皆食べてはいるみたいだけど」
残った食事は、いつでも食べられるようにと保冷庫に入れておく。それは、いつの間にか消えているのだ。
むぅと唇を尖らせたケイティに、フィオナが思案深げに言う。
「ケイティが帰ってくる少し前からこんな感じだったの」
「ふぅん、そんな前から? 何か事件が起きてるのかな。でも、街がそんなにバタバタしてるようにも見えないんだけど……」
言いながらも、ケイティは小首をかしげた。買い物に行っても、街はいつもと変わりがないようにしか見えない。隊員の半分以上がひっきりなしに出回るほど、大きなことが起きているようには思えなかった。
けれど、ケイティが帰る前からと言うと、もう一週間くらいにはなる。そんなに前からなら、何か噂話の一つや二つ流れていてもよさそうなものなのに、街中は至って平和だ。少なくとも、ケイティにはそう見える。
「まあ、いいか。取り敢えず、買い物に行ってくるね」
隊員の動向は気になるけれど、たとえこっそりとでも食材は着実に減っていくので、補給は必要だ。
「あ、うん。いってらっしゃい」
にこりと笑ったフィオナに手を振り、ケイティは前掛けを外して代わりに買い物かごを手に取った。肉や野菜などの量が多いものは店の人に届けてもらうので、かごは臨時で購入する細々とした日用品などの為だ。
ケイティが詰所を出ようとしたところで、アレンがふらりと現れる。
「あれ、買い物かい?」
「はい。でも、そんなに荷物はないはずだから一人でも大丈夫ですよ」
「俺も欲しいもんがあるから。一緒に買ってくれたら経費で落ちるんじゃね?」
「物によりますね。何ですか?」
首をかしげて彼を見上げると、アレンはニヤリと笑った。
「男の必需品」
「……まあ、いいですけど。落ちるかどうかはだんな様に確認してください」
やれやれとかぶりを振って、ケイティは歩き出す。
詰所を出たケイティとアレンは、徒歩で商店街に向かう。昼下がりのウィリスサイドの街並みは活気に溢れていた。
いつもの店を巡って注文を出しながら、毛色の変わったものが置かれた露店を冷やかす。アレンは一緒にいて楽しい人で、あっという間に半刻ほどが過ぎてしまった。
「あたしの方は終わりましたけど、アレンさんはいいんですか?」
一通り回り終え、そろそろ帰路に就かなければと彼を見上げた時だった。
「ケイティ!」
不意に、名前を呼ばれる。
隣でアレンが「しまった」とか何とか呟いたのが耳に届いたけれども、ケイティは飛びついてきた者に気を取られ、彼にその一言を問い返すことができなかった。
「ファニー?」
ケイティは声の主を見て眉をひそめる。
ファニーはケイティやフィオナと共に娼館に囚われていた少女で、この街に残った者のうちの一人だ。小さな食堂で給仕をしていて、時々、フィオナと一緒に会っている。
「どうしたの、そんなに――慌てて」
ケイティは束の間言い淀んだ。
慌ててというよりも、怯えてという方が正しいかもしれない。
いぶかしむケイティの腕を、ファニーがすがるように掴んでくる。そして、切迫した口調で囁くように言った。
「ベティーが、死んだって!」
「……え?」
ベティーもまた、あの件の被害者の一人で、この街に残った少女だ。
(その、ベティーが……?)
耳に入ってきた言葉を受け止めきれずにいるケイティに、ファニーが畳みかけてくる。
「あの子が殺されたって、知ってる!?」
知らない。
パッとアレンを見上げると、彼の顔には一瞬しまったと言うような表情がよぎり、消えた。アレンはケイティから目を逸らし、ファニーが来た方へそれを向ける。つられてそちらを見ると、ケイティもよく知っている隊員の姿があった。けれど、どうしてか、彼は制服を身に着けていない。
駆け寄ってきた隊員に、アレンが渋面を向ける。
「ゲイル」
「すまん。急な動きで止められなかった」
ゲイルと呼ばれたのはアレンよりも十近く年長の隊員で、彼は申し訳なさそうに頭を掻いている。
「まあ、やっちまったもんは仕方ないですけど。取り敢えず、彼女を連れて帰って落ち着かせてやってくださいよ」
「ああ。さあ、おいで、ファニー」
「でも――」
「説明するから」
ファニーは不安に満ち満ちた顔でケイティを振り返ったけれども、彼女が話してあげられることは何もない。
「ファニー、お行きなさいな」
「だけど……」
「あの人が説明してくれるって、言ったでしょう?」
言いながらケイティはファニーの腕をそっと解いて、ゲイルに任せる。
「ケイティ」
心細そうに身を寄せてきたファニーに、ケイティは励ますように笑顔を浮かべた。
「説明してあげたくても、あたしは何も知らないから。大丈夫、ゲイルさんは警邏隊の人だから安心して」
そう言って促すと、ファニーはチラリとゲイルを見た。彼はニコリと彼女に笑い返す。その笑顔が功を奏したのか、ファニーは小さく頷いた。
「ケイティ……うん、わかった」
ファニーは幾度かケイティを振り返りながら、ゲイルに連れられて行った。
人波の中に消えるまで二人の背中を見送って、ケイティはアレンを睨み付ける。
「で、どういうことなんですか?」
今の短い遣り取りから察するに、ゲイルはファニーについていたのだ。しかも私服で、こっそりと。
それはつまり、隠れて彼女の身を守っていたということになるのではないだろうか。
加えて、ベティーが殺されたというファニーの台詞。
二人の共通点と言えば、あの娼館のことしかない。
唇を引き結んでアレンの返事を待ったけれども、彼は気まずげに眉根を寄せた。
「あ……と、ごめん、俺からは言えねぇわ」
「アレンさん!」
「隊長に訊いてくれよ。俺から話したりしたら隊長に殺されちまう。まあ、知られちまったからにはもう半殺しは確実かもしれねぇけど」
後半はブツブツと、アレンが言った。
ケイティはヒタと彼を睨み、ヘラリと笑い返され、荒く息をつく。
確かに、アレンやゲイルに命令を下しているのはブラッドだ。彼に全てを訊くのが筋というものだろう。
「じゃ、今すぐ戻りましょう」
その言葉を言い終えるより先に歩き出したケイティの耳に、アレンのため息が届いた。
0
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
大好きだけど、結婚はできません!〜強面彼氏に強引に溺愛されて、困っています〜
楠結衣
恋愛
冷たい川に落ちてしまったリス獣人のミーナは、薄れゆく意識の中、水中を飛ぶような速さで泳いできた一人の青年に助け出される。
ミーナを助けてくれた鍛冶屋のリュークは、鋭く睨むワイルドな人で。思わず身をすくませたけど、見た目と違って優しいリュークに次第に心惹かれていく。
さらに結婚を前提の告白をされてしまうのだけど、リュークの夢は故郷で鍛冶屋をひらくことだと告げられて。
(リュークのことは好きだけど、彼が住むのは北にある氷の国。寒すぎると冬眠してしまう私には無理!)
と断ったのに、なぜか諦めないリュークと期限付きでお試しの恋人に?!
「泊まっていい?」
「今日、泊まってけ」
「俺の故郷で結婚してほしい!」
あまく溺愛してくるリュークに、ミーナの好きの気持ちは加速していく。
やっぱり、氷の国に一緒に行きたい!寒さに慣れると決意したミーナはある行動に出る……。
ミーナの一途な想いの行方は?二人の恋の結末は?!
健気でかわいいリス獣人と、見た目が怖いのに甘々なペンギン獣人の恋物語。
一途で溺愛なハッピーエンドストーリーです。
*小説家になろう様でも掲載しています
ふたりは片想い 〜騎士団長と司書の恋のゆくえ〜
長岡更紗
恋愛
王立図書館の司書として働いているミシェルが好きになったのは、騎士団長のスタンリー。
幼い頃に助けてもらった時から、スタンリーはミシェルのヒーローだった。
そんなずっと憧れていた人と、18歳で再会し、恋心を募らせながらミシェルはスタンリーと仲良くなっていく。
けれどお互いにお互いの気持ちを勘違いしまくりで……?!
元気いっぱいミシェルと、大人な魅力のスタンリー。そんな二人の恋の行方は。
他サイトにも投稿しています。
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
もう一度あなたに逢いたくて〜こぼれ落ちた運命を再び拾うまで〜
雪野 結莉
恋愛
魔物を倒す英雄となる運命を背負って生まれた侯爵家嫡男ルーク。
しかし、赤ん坊の時に魔獣に襲われ、顔に酷い傷を持ってしまう。
英雄の婚約者には、必ず光の魔力を持つものが求められる。そして選ばれたのは子爵家次女ジーナだった。
顔に残る傷のため、酷く冷遇された幼少期を過ごすルークに差し込んだ一筋の光がジーナなのだ。
ジーナを誰よりも大切にしてきたルークだったが、ジーナとの婚約を邪魔するものの手によって、ジーナは殺されてしまう。
誰よりも強く誰よりも心に傷を持つルークのことが死してなお気になるジーナ。
ルークに会いたくて会いたくて。
その願いは。。。。。
とても長いお話ですが、1話1話は1500文字前後で軽く読める……はず!です。
他サイト様でも公開中ですが、アルファポリス様が一番早い更新です。
本編完結しました!
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる